ケルピーマイナソー

【名前】 ケルピーマイナソー
【読み方】 けるぴーまいなそー
【登場作品】 騎士竜戦隊リュウソウジャー
【登場話】 第14話「黄金の騎士」
【所属】 ドルイドン
【属性】 獣型モンスター
【分類】 マイナソー/雨傘目ケルピー科
【発生元】 久田カズマ
【願望】 もっとお金を稼ぎたい
【武装】 なし
【鳴き声】 「ノンデー!」
【分布】 雨の鉱山
【経験値】 312
【幻獣モチーフ】 ケルピー
【その他のモチーフ】 魚、雨傘
【経験値の由来】 水分

【詳細】

久田カズマのマイナス感情から誕生し、幻獣「ケルピー」の伝説を司って実体化したマイナソー。

空気中の水分を操る能力を持ち、大量の水分を凝縮したアクアボムを錬成して攻撃する。
また凝縮した水分を防御壁とするアクアバリアは、炎はおろか並大抵の攻撃を防ぎ切る防御力を持ち、体捌きでもリュウソウジャーのあらゆる攻撃を捌き切るという強力な個体。
体内の水分を異常に共振させることで、聞いた相手を行動不能にしてしまうほど激しい超音波を放つことも可能。

宿主の久田カズマは自分の店を持つという夢を持っており、そのために水商売、十中八九ホストであろう、で金を稼いでいた男性。
しかし収入が芳しくないのかもっとお金を稼ぎたいと思いつめており、そのマイナス感情から誕生した。
このマイナソーは「ノンデー!」と鳴きながら踊るかのような軽やかな動きを見せたが、これは宿主の職業が影響したものと思われる。

第14話にてガチレウスの指示でクレオンバジリスクマイナソー等マイナソーを量産する中出現した。
最初に発見したリュウソウブルーと公園で戦っていたが、完全に振り回しており、メルトからの要請で駆けつけた4人を超音波で苦しめる。
そしてメラメラソウルで強竜装を発動したリュウソウレッドの火炎攻撃をアクアボムでかき消してしまう。
驚くリュウソウジャーをアクアボムで追撃し、満足したのかその場から立ち去った。

その後採石場に現れアクアボムで山を吹き飛ばして暴れており、駆けつけたリュウソウジャーとのリベンジマッチが開始。
だがアクアバリアであらゆるリュウソウルの能力を防ぎきり、アクアボムでリュウソウジャーを変身解除させてしまう。

とどめを刺そうと倒れ伏すコウ達に襲いかかるが、カズマの恋人である水田あかねと出会い、彼女のためだというカナロが登場。
リュウソウゴールドに竜装チェンジしたカナロと戦い始めると、その様子を(ワイズルーが作りかけで放棄した)ドルイドン前線基地で観戦していたガチレウスがドルン兵を召喚する。
だがビリビリソウルで強竜装を発動したリュウソウゴールドの戦闘力は凄まじく、ドルン兵はまたたく間に蹴散らされた挙げ句、アクアバリアも雷撃は防げずダメージを受ける。

そしてモサブレードとモサチェンジャーを合体させたモサブレイカーから放つファイナルサンダーショットにアクアボムで対抗するも叶わず爆散した。
等身大で倒されたため巨大化はしていない。

なおこのマイナソーの強さを見ていたガチレウスはこの個体を気に入ったようで、クレオンにこのタイプのマイナソーを500体作らせようとしていた。
ケルピーマイナソーがリュウソウジャーを釘付けにしている間に、クレオンの汁を街中に振らせることでマイナソーを量産する計画だったが、
酷使しすぎたクレオンが絞り出した汁を運送中、疲労で意識を失ったことで汁が溢れてしまい、その計画は頓挫してしまっている。

なおマイナソーは宿主によって実体化する個体も能力も千差万別であり、狙ってケルピーマイナソーを作り出せたかどうかは定かではない。
ミイラマイナソーなどのように自然発生した個体であっても、宿主の影響を受けるため条件を整えれば同じ個体が誕生する、とは言い切れないのが現状。

いずれにしろこのマイナソー量産計画は根本から破綻していたのだと思われる。
というか個体を絞らず、ただ大量のマイナソーを生み出すだけでリュウソウジャーはさばききれず、500体も作れたのであれば対処している間に完全体になる個体が出てもおかしくはない。
目先の欲に囚われ大局を視なかったガチレウスの判断ミスだろう。

【余談】

スーツは第2話に登場したユニコーンマイナソーを改造したもの。
一番目立つ胸部の馬の顔がそのままなのでわかりやすいだろう。ユニコーンの角等が取り外され、魚の尾を思わせるパーツが頭から後ろへ伸びている。
また能力の水を操ることにかけて雨傘が両肩にある。

ケルピーとはイギリスに伝わる幻獣。
スコットランド地方の水辺に住むと言われ、手綱をつけた若い馬の格好で道端に佇み、歩き疲れた人間が背中に乗るととたんに川まで疾走し、そのまま溺れた人間を食べてしまうという凶暴な幻獣である。
妙に好戦的なマイナソーなのは、ケルピーの恐ろしさ故か。
ちなみにイギリスではスコットランド地方にいるとされているが、そのスコットランドにも「アハ・イシュケ」という似たような性質を持つ馬の幻獣がいる。
両者の違いは、出現する環境。ケルピーは川や湖、アハ・イシュケは海水のそばに現れるという。

上記の通り失敗したマイナソー量産計画だが、初登場であるガチレウスのブラック上司っぷりと、
酷使された挙げ句タンクジョウにつられて笑い怒られた記憶すら美化され輝き、ワイズルーも含めてガチレウス以外のドルイドン幹部に対する忠誠心が上昇することとなった。
元は使えるマイナソーを作り出すという無差別な連作の中でのあたりの個体だったとはいえ、上記の通り狙って量産できるかどうかは定かではない。

なお、同じ話で登場したバジリスクマイナソーは瞬殺されたもののコカトリスマイナソーの改造スーツであり、このケルピーマイナソーもまたユニコーンマイナソーの改造という、改造スーツ同士の共通点があった。

水を操るマイナソーは他にもカリブディスマイナソーが登場。
カリブディスを生み出したガチレウス自体も得意とするフィールドは深海とされている。

最終更新:2022年09月10日 02:46