【名前】 |
アントン博士 |
【読み方】 |
あんとんはかせ |
【登場作品】 |
宇宙戦隊キュウレンジャー |
【登場話】 |
Space.34「謎の覆面戦士、現る」 |
【所属】 |
宇宙幕府ジャークマター |
【出身】 |
ジャークマターラボ? |
【装備】 |
無し |
【分類】 |
ヒューマノイド型宇宙人 |
【プロフィール】 |
無し |
【秘密情報】 |
無し |
【モチーフ】 |
不明 |
【詳細】
オウシブラックことチャンプを開発し、彼に正義がなんたるかを教えた科学者。
見た目は初老のヒューマノイドタイプの男性。
チャンプはオウシ座系の工業惑星で作られた戦闘ロボットだったが、生みの親であるアントン博士が彼を連れて脱走し、正義のロボットに改造し直した。
そして人の心を教えられたチャンプはロボレスチャンピオンとして君臨し、王座を守り続ける生活を送っていたが9回目のチャンピオン防衛戦を終え帰宅すると、そこには地面に横たわり息絶えた博士と、尻尾を伸ばしたスティンガーの姿があった。
恩人が殺されたことに激怒するチャンプだったが、スティンガーの毒を打ち込まれたことで行動不能になり、犯人とみなした彼をみすみす取り逃してしまう。
その後リベリオンと合流しキュウレンジャーのメンバーとして
宇宙幕府ジャークマターと戦っていたチャンプは、博士の敵としてあの雨の夜見た男のことを忘れずに過ごしていたのだが、スティンガーがキュウレンジャーの一員だったことに加え、
本当の仇が
スコルピオという
カローの一人だったこと、そしてその弟がスティンガーであり、あの夜彼は本当はアントン博士を救おうとして間に合わなかったという事実を知ることになる。
スコルピオによれば、かつてアントン博士はジャークマターの科学者であり、ラボから脱走したために刺客として自分が送られたこと、
博士は抹殺の対象者だったということが明かされる。
そして兄弟対決の末に
スコルピオも破れ、アントン博士の仇も取ることが出来た…と思いきや、Space.25にて過去に移動するためにトケイキュータマを手に入れるため惑星トキへとやってきたキュウレンジャー達。
「惑星トキに12個あるゼンマイを30分以内に全部巻かなければならない」という条件を満たすため、各地へ散っていくが、先回りしていた
フクショーグンが一人、
テッチュウの攻撃によってトキの時間が歪んでしまい、ネジの前に現れた人間の記憶の一部を実体化してしまう事態に。
そして「V」のネジの元に向かったチャンプの前にはアントン博士が実体化した。
喜んで駆け寄るチャンプだったが、そんな彼をよそに実体化したアントン博士はチャンプの動きを封じ、
ツヨインダベーに襲わせるという謎の行動を取る。
動けないチャンプは万事休すかと思われたが、実体化した
スコルピオを撃破し駆けつけたスティンガーによって
ツヨインダベーは倒されたため難を逃れた。
チャンプの記憶にある優しい博士と、
スコルピオが語るジャークマターに対しての裏切り者であり惑星トキにてチャンプに牙を剥いた博士、どちらが正しい博士なのか。
その答えは、善と悪、両方ともアントン博士という人物から生み出された異なる人格、
つまりアントン博士は二重人格だったという衝撃的な事実だった。
アントン博士は本当にジャークマターに長年貢献してきた悪の科学者であり、全宇宙を支配下に置くジャークマターを支える戦力を考案し開発を進め、その支配体制維持に大きく関与してきた。
肉体をサイボーグ化してまで寿命を超越し長きに渡る科学者生活を続けるうちに、アントン博士にあった善の人格が力を増して悪の人格の邪魔をするようになったため、悪のアントン博士は肉体から自分の人格を切り離し
アントンブレインとなり善の人格を切り捨てるという判断を下す。
想定外だったのは捨てた肉体側に残された善の人格が復活し、本来の身体の支配権を得たことでチャンプもろともジャークマターから離脱し、チャンプを正義のロボへと改造を施し、彼に人の心を教えたことだった。
誰が指示を出して善のアントン博士を始末しようとしたのかははっきりしないが、勝手にチャンプを持ち出した挙げ句再び自分の邪魔をするだろうことを察した
アントンブレインか、
もしくはアントン博士と同じ頭脳を持つ存在が敵対することに対する危機感を抱いた
ドン・アルマゲ(
クエルボ)が指示を出した可能性がある。
それか、
アントンブレインの依頼でアルマゲが直接野心的な
スコルピオに指示を出したか、だろう。
悪のアントン博士は肉体を捨てたことにより狂気的な性格に拍車がかかり、その言動はまさにマッドサイエンティストへと堕ち果てた。
チャンプを悪のロボットとして再改造しようとしたが失敗したため、
マーダッコを
メカマーダッコへとサイボーグ化するなどしてキュウレンジャーと敵対するようになる。
悪の科学者なのに善の心があるのは然程おかしい話ではない。
根っからの悪人だって自分なりのストッパーがあるだろう。善の人格はそのアントン博士にとってのストッパーであり、心のブレーキのようなものが具現化したものだと思われる。
肉体を機械化して本来の寿命を超えた年月をジャークマターに捧げ働いてきたアントン博士が重ねた悪行の数に応じて、ストッパーは力を増したのかもしれない。
最終更新:2023年04月06日 02:17