「もう再生できないのに!このタコがぁーーーーー!」
【名前】 |
メカマーダッコ |
【読み方】 |
めかまーだっこ |
【声】 |
喜多村英梨 |
【登場作品】 |
宇宙戦隊キュウレンジャー |
【初登場話】 |
Space.38「おっタマげ!危機9連発!」 |
【所属】 |
宇宙幕府ジャークマター |
【役職】 |
カロー(ペルセウス座系) |
【出身】 |
惑星クリスタコスカル(ハチブンギ座系) |
【クリスタコスカル星人特有器官】 |
なし(サイボーグ化の影響で再生能力を失う) |
【装備】 |
タコ足配線電磁バラバラムチ タコマンドバルカン オクトバストショット タコスミスト タコメーター付きテンタクレイモア タコヤキラー ショックシューター |
【分類】 |
サイボーグ宇宙人 |
【プロフィール】 |
ジャークマターに反抗する者を「このタコ!」呼ばわりしながらタコ殴りにして排除する宇宙のマーダー |
【キョダインロウ】 |
不明 |
【モチーフ】 |
タコ |
【名前の由来】 |
マダコ? |
【出身星の由来】 |
水晶髑髏(英:CrystalSkull)+タコ |
【詳細】
ジャークマターの刺客として
イカーゲンと共に1000を超える星々を破壊してきた
マーダッコが
アントン博士の強化改造手術を受けた末、ペルセウス座系カローに昇格した姿。
マーダッコの時の度重なる敗戦を受け、全身武装の無敵のメカニカルボディを得て、様々な武器と増強された火によってカローに相応しいパワーアップを遂げた。
しかし、それと引き換えにクリスタコスカル星人特有の再生能力を失い、倒されても復活できなくなり、性格も初登場時のものに戻った。
全身がサイボーグ化した事で金属鎧に覆われ、胸部の砲門「オクトバストショット」から強力な光線を発射し、両肩に追加装備された翼のようなアーマーで飛行能力を有する。
左腕に装着する「タコマンドバルカン」、たこ焼きを模した「タコメーター付きテンタクレイモア」、コード状の触手に変形して拘束具として使える「タコ足配線電磁バラバラムチ」などの様々な武器を切り替えるなど、接近戦から遠距離戦まで幅広くこなす戦闘力は
ダイカーン以上でカローに相応しい。
元々マーダッコはクリスタコスカル星人の中でも特に回復力が強く、身体の破片が一部でも残っていれば、全身を復元できる再生能力の持ち主である。
まさに「不死身」と呼ぶに相応しい力で幾度となくキュウレンジャーの前に立ち塞がってきたが、再生能力は脅威だが、彼女が復活する度に強くなれる訳でもないという欠点があった。
様々な強敵との激戦を経験してきた究極の救世主達は当初の脅威であったマーダッコさえも凌ぐ強さを得てきており、彼らに対して遅れを取るようになった彼女はそれでもなお諦めずにアントン博士による全身改造を受け入れ、大幅にパワーアップを果たした。
しかし最大の強みである再生能力を失った結果、二度と倒される訳にはいかなくなった為、相対的にあまりパワーアップしたようには見えない。
キュウレンジャーを相手にに押される場面が目立つ為、驚異的な戦闘力の向上は見受けられず、結局はアントン博士の欠点である「お手軽改造」に止まった強化でしかなかった。
おそらくアントン博士自体も、そのようなマーダッコの切羽詰まった事情や彼女の性質などほとんど考慮していなかったと見える。
Space.38にてメカマーダッコとして初登場。
アントン博士からかつて博士が開発したチャンプを捕獲するよう依頼されたようで、チャンプに仕込まれた暴走回路の起動リモコンと、
チャンプのプロトタイプに当たる
牛型汎用破壊兵器ゼロ号を補佐としてペルセウス座系惑星ゲムを訪れる。
そして暴走させたチャンプを連れ去り、アントン博士のラボの警護に当たるも、チャンプがスティンガーによって解放され復活したため、
チェンジ出来るようになったキュウレンジャー達と交戦。
しかしシシレッドオリオンとカジキイエロー&コグマスカイブルーが放ったインフィニッシュブラストとオールスタークラッシュの合せ技を受けそうになったため、
その場にいたゼロ号達を盾にすることで攻撃を防ぎ、金属配列を暴走させることでゼロ号らが巨大化するも自分自身は参戦せず、
アントンブレインを回収してその場から逃走した。
その後Space.40では
グローブンが主催したデースボール選手として参加。
打ったボールが複数に分裂することで大量得点になる「タコ足打法」なる秘技を持ち出して試合を有利にすすめる。
しかし猛特訓をして試合に望んだスパーダの活躍でデースボールはキュウレンジャーの勝利となり、グローブンも撃破されたため、
「このカラフルタコ共!」なる捨て台詞を残してその場から撤退した。
その後も
モライマーズロボに乗り込む等してしつこくキュウレンジャーの前に立ちふさがるも、Space.43で
ドン・アルマゲが語った「真の目的」は聞かされていなかったようで、
宇宙を消し去るというアルマゲの考えを受け入れられずに動揺。
しかしアルマゲに逆らうことが出来ず、キュウレンジャーに挑みかかるもインフィニッシュブラスト、オールスタークラッシュ、
フェニックスエンドの合せ技の餌食となり敗北。
直後ヒカエオローで巨大化し、
デスワームを呼び寄せ戦力を確保しつつキュータマジンと交戦。
宇宙ごと消え去るのならばキュウレンジャーも道連れにしようとするも、そこへオリオンバトラーが加勢に現れ、
キュータマジンがオリオンバトルシップを構え放たれたオリオンビッグバンキャノンの砲撃をデスワーム共々食らい、ついに決着が着いた。
【余談】
マーダッコ時代から数えると通算38話にも及ぶ長期間の登場となった。
マーダッコ、メカマーダッコをデザインしたのはK-suKe氏だがマーダッコではビキニを組み込んでいたのに対し、
メカマーダッコはスリングショットにパワーアップ(?)させたものの、全く気が付かれなかったという。
なお、惑星トキで倒されて以降登場してなかったマーダッコだが、その場で
テッチュウも戦死しているため、
恐らく
アントン博士かその手のものに、テッチュウの回収と共に
ジャークマターラボへ破片が運ばれたものと思われる。
サイボーグへと改造された結果戦闘力は強化されカローにまで出世するも、結局はジャークマターのドンの意向には逆らえず、
その改造もキュウレンジャーに対抗しうる程の強化ではなかった。
ジャークマターの支配体制は広く浅くが基本的であり、キュウレンジャーのような抵抗勢力は
インダベー等の大量投入、もしくは
フクショーグンが出向いて叩き潰すスタイルが浸透している以上、
幾度となくキュウレンジャーに対抗しているとはいえ、彼女のみがフクショーグンを超える力を手に入れられるわけもなく、改造された時点でフクショーグン達を撃破せしめる実力を得ていたキュウレンジャー達にとっては敵ではなかった。
マーダッコは良くも悪くもそのジャークマターの長年続けられてきた体制と上下関係を超えることは出来なかったのだ。
彼女のみ優遇されるということは、ジャークマターの環境ではあり得なかったのである。
カローという役職はフクショーグンを除けば事実上の最高職で出世ではあるが、イカーゲンと共に枠組みにとらわれることのない刺客として惑星を破壊していた時のほうがまだ立場としては優遇されていたのが皮肉である。
ただ上の命令を聞いて活動していた彼女が、キュウレンジャーを倒すために自分の意志を上に伝えた結果全身を改造されて出身星由来の能力を失い、さらに酷使される羽目になる流れはジャークマターのブラック企業っぷりが良く現れていると言える。
最終更新:2021年01月16日 11:46