マンリキ邪面

「それは、これが無いと取れないキリリンコー!」

【名前】 マンリキ邪面
【読み方】 まんりきじゃめん
【声】 井口祐一
【登場作品】 魔進戦隊キラメイジャー
【登場話】 エピソード3「マンリキ野郎!御意見無用」
【所属】 ヨドンヘイム/ヨドン軍
【分類】 邪面師
【素体スーツの色】
【手袋/マント/ブーツの色】 紫/紫(裏地は銀)/紫
【邪面】 万力→材料を挟み、ハンドルで締めて固定する地球の工具
【担当邪面獣 邪面獣マンリキシェルガ
【作戦名】 不明(巨大な万力をばら撒き、人々の頭部を挟んで苦しめる)
【一口メモ】 『一騎討ちを挑まれれば、正面からキリッと受けて立つぞ!』
【モチーフ】 万力

【詳細】

ベチャットが地球の工具「万力」を模した邪面をかぶって昇格した邪面師。

「マンリキパワー」という力を操り、見えない万力を具現化して人間の頭部を挟み込み、圧力をかけて苦しめる作戦を実行する。
その万力の強さは自分の頭部の万力「アタマンリキ」でコントロールし頭部左側のハンドルを回す程に締まり、逆に反対に回すと緩まり最終的には外す事も可能となる。
他にも下記の時雨にはめ込んだもののように、自分の頭部左側にあるハンドルがないと絶対に外せない特殊な万力もある。

局地的な爆発で攻めるラグビー邪面と異なり、マンリキ邪面は不特定多数にばらまくことで多くの人間を苦しめる事ができるというコストパフォーマンスに優れる能力を使う。
そのため登場直後で既に半分近い闇エナジーを稼いでいた。

潰された頭がいわゆる「( ー`дー´)キリッ」という顔文字に似ているためか、
「一騎打ちを挑まれれば、正面からキリッと受けて立つぞ!」と個別ページで紹介されている。
実際後述するが、キラメイブルーと一騎打ちを挑まれ了承していた。

邪面獣マンリキシェルガ召喚のため地球に出現。
マンリキパワーをばらまいて見えない万力を人々にはめ込み苦しめていたが、そこに充瑠らが駆けつける。
エピソード1、2では出来なかった初めての5人揃っての名乗り(1ではメンバーが揃いきっておらず、2では瀬奈が代役ンだったため)が出来るとテンションが高い充瑠らは早速キラメイチェンジ。
名乗りを終えた彼らにベチャットを向かせるが、瞬く間に蹴散らされてしまい、彼らを近づかせないためアタマンリキのハンドルを締めて人々を苦しめる。

しかしキラメイイエローがハンドルを回す手を正確に銃撃し、手を離してしまったその隙に背後に忍び寄ったキラメグリーンがハンドルを緩めたため、周りの人間達の頭を挟んでいた万力が消滅し逃してしまう。

作戦が瓦解してしまったため、ハンドルを外すとそれを武器に立ち回り、キラメイショットの銃撃も当たる前にはたき落としてしまう等優れた技量を発揮。
その動きを見て見切ったというキラメイブルーがキラメイソードを構え自分と戦い、彼の自分を上回る剣の腕前に万事休すかと思われたが…

「こいつさえ封じれば…あっ、あれ見て!」という古典的な手に引っかかり、つられて余所見をしたブルーの頭に万力をはめ込むことに成功。
ハンドルを回して万力に圧力をかけ変身を解除した時雨を苦しめると、ハンドルがないと万力は外せないと言い残して逃走する。

あまりの苦痛に集中力が保てず、キラメイチェンジもままならない時雨。
相当な苦痛が彼に襲いかかっているはずだが(医者である小夜のお墨付き)、何故か時雨は「いや別に」と苦痛を周りに見せない。
しかし頭蓋骨がかなり軋んでいるためどうにか外せないかと試行錯誤するキラメイジャー達。
紐を結んで引っ張る「ワイヤーアタック作戦(充瑠&小夜)」、物理的に切断を試みる「大切断作戦(瀬奈)」、キラメイショットによる破壊を試みる「ウィリアム・テル作戦(為朝)」と、
次々に手段を試すもいずれも失敗する。
「良い子は…絶対、真似しちゃ…駄目だ」(若干震えた声で)

キラメイジャーのエースである時雨が戦闘に参加できないとなると、ヨドン軍と戦うのは厳しい。
しかし時代劇の撮影がまだ残っており、他の人には視認できないとはいえ頭を万力で挟んだ状態で撮影に望む時雨だったが、脚本を変えて主役の出番を減らすことで対処(時雨が演じる武将が罠にかかって動けないことにした)。
ヒーローは黙って耐える、そのタメが見せ場を引き立てる、そのパターンこそ一番かっこいいと考える時雨の提案が監督に認められたことでの変更だったが、
それでも主役のシーンはそれなりにある上に、高所から飛び降りる等のアクションシーンまであるため、大量の汗を流しつつも時雨は撮影をこなしていく。
頭の万力は不可視のため、時雨のやせ我慢をスタッフ達が知ることは出来ない。

彼もそれ、というよりも対外的な自分のキャラを守るためにあえてやせ我慢を続けていたわけだが、楽屋に戻り一人になるやいなや万力の痛み、苦しみを吐き出しまくる。
変顔しつつ無理やり外そうとしたり、弱音を吐きまくったりしていた場面を、楽屋に潜り込んでいた瀬奈達に目撃されてしまった。

その頃マンリキ邪面はヨドンヘイムに戻っており、クランチュラらと共に既に完成した邪面獣を眺めていた。
その後再出撃し、ハンドルを回して万力の苦痛を増やしていたが、博多南の通報を受けキラメイジャーは現場に急行。
「いいかげんにしろ!」というグリーンの飛び蹴りを受けて体制を崩し、その隙にハンドルを回して苦しんでいた人々を救出するが、
時雨の頭の万力は外れない。

動きに精彩を欠く時雨はキラメイジャー達のウィークポイントだが、魔進ジェッタの「弱音を吐かない格好つける時雨が好きだ」という告白を受けたレッドは、
時雨にとことんカッコつけてもらうとヒラメキ。
それは時雨が撮影に望むときに言った「見せ場を引き立てるタメ」のため、動ける4人のコンビネーションでハンドルを奪おうとする。
つまり、弱点があるからうまく攻撃できなくなるのではなく、弱点を守るために一致団結することでコンビネーションを機能させようという逆転の発想だった。

そして4人のあわせ技を受けてハンドルを落としてしまい、奪おうとするキラメイジャー達と綱引き状態になるが、
その状況でついにマンリキシェルガを呼び出すための闇エナジーがたまり、地球へ邪面獣が出現。

現れたマンリキシェルガに指示を出してハンドルの奪い合いに参加させ、レッド以外のメンバーを振り落とすことに成功するが、
全出撃してきた魔進達がハンドル綱引きに参加。
全力を引き出した魔進達の活躍によって引っ張り合いに負けてハンドルを奪われてしまい、それを拾ったレッドがすぐに時雨の万力を外したことで即座に彼はキラメイブルーにチェンジ。

地上へと落下したマンリキ邪面に対してキラメイブルーは武器となるハンドルを投げ返して自分との一騎打ちを提案。
「望むところだ!」としてその一騎打ちを受け入れるが、本調子を取り戻したブルーの剣技に歯が立たず、ブルーブライトスラッシュに両断され爆散した。

【余談】

「邪面」とはいうが、首元から生えたコの字型手回し式の万力に潰された頭を持つ怪人の外見をしている。

マンリキに挟まれた頭が邪面のモチーフ。
というか外見からマンリキのほうが邪面なのか、潰された頭も含めて邪面なのか、はたまたマンリキに潰された頭という部分が邪面なのかよくわからないデザインになっている。

「マンリキ」から「リキリキ~」という笑い声、もしくは奇声を発するのが特徴。
初めて生存中に邪面獣の召喚が叶った邪面師。
継続的な苦痛を与えることに適した能力のため闇エナジーを稼ぎやすかったのもあるだろうが、万力に挟まれ続けた時雨の存在も関与していた可能性が高い。
中盤で再登場した際にも万力の締め付けを弱められて一般市民を逃してしまっているが、何故か時雨の頭の万力は外れなかった。
特別の万力だったのだろうか?

マンリキの締め付けの強弱をコントロールするハンドルだが、邪面師の万力はもちろん、個別にはめ込まれた万力に装着しても強弱を操作できる。
つまりハンドルの存在がこの邪面師の能力の肝になるが、それを武器として戦うのは何とも豪胆と言える。

なお放送開始直後の序盤も序盤のエピソードであるが、余程インパクトのある内容だったのか時雨=(頭に)万力という図式が公式側と視聴者側でも出来上がったのか、度々時雨は頭に万力をはめ込まれる状況に陥っている。

最終更新:2022年09月30日 23:36