邪面師

【名前】 邪面師
【読み方】 じゃめんし
【登場作品】 魔進戦隊キラメイジャー

【詳細】

ベチャットが邪悪な力を引き出す邪面を取り替える事で昇格する怪人の総称。

地球とヨドンヘイムを繋ぐゲートを解放する為、「闇エナジー」と呼ばれるエネルギーを集めべく暗躍する。
被っている邪面は多種多様であり、被る邪面の種類に応じて名前が変化する(例:ラグビーボール型の邪面を被れば、ラグビー邪面になる)。

邪面師が稼いだ闇エナジーを使って召喚されるのが「邪面獣」と呼ばれる巨大なモンスターであり、呼び出される邪面獣は邪面師と紐付けられている為、対応する邪面を被った邪面獣が呼び出される(一部では邪面師の邪面と関係のない概念モチーフの邪面獣も存在する)。

邪面師は地球で破壊活動等を行う事で闇エナジーを稼がなければならず、その都合上ですぐに倒されると十分なエネルギーを得られずに邪面獣を移動できる程のゲートは作れない。
しかし、ヨドン皇帝と「闇の保険」なる契約を結んでいれば、倒された際にそれまで稼いだ闇エナジーの一部が補填され、ゲートの開通が可能になる。
今の所「最大適用」と明言されたのはツリザオ邪面が初。

稼いだ闇エナジーはクランチュラが持つ杖のメーター「ヨドメーター」で可視化されている。

ヨドン軍にしてみれば地球を侵略するための戦力としては邪面獣が本命であり、邪面師は闇エナジーを稼ぐための手段に過ぎない。
そのため幹部からしてみれば単なる手駒以上の何者でもなく、幹部に粛清されたり呼び出した邪面獣の活動に巻き込まれて死亡するなど悲惨な末路を遂げる邪面師もかなりの数がいる(一部邪面獣)。
作品中、ヒーロー側が関与しない形で死亡する怪人が多いのは非常に珍しい。

中盤以降に登場した新幹部であるヨドンナベチャットハイパーベチャットへとパワーアップさせることが出来るように、元が同じベチャットのためか邪面師もパワーアップさせることが可能。
バクダン邪面を分裂させ、マネキン邪面は能力が強化されたことで撫で回した人間を固めてしまう能力から、本物のマネキンに変えてしまう能力にパワーアップした。
しかしマネキン邪面が登場したエピソード30にて、ヨドンナのパワーアップを受けると邪面師の寿命を縮めてしまう副作用があることが判明。
それを知るクランチュラは勝手に自分の邪面師をパワーアップさせた彼女に対して強く抗議していたが、元から自分以外の存在は手駒としてしか視ていないヨドンナは何処吹く風といった様子で聞き流していた。
ベチャットもハイパー化すると短時間で自滅していたものの、今の所邪面師はそういった場面がないため、耐久力的にもベチャットを遥かに上回るということを間接的に証明していると言える。

【余談】

改造前提で共通化された素体のスーツが作られるのは昨今珍しい事ではないが、邪面師の撮影用スーツは邪面だけが新規で作られ、「頭部以外の全身はバリエーションがカラーリング変更のみ(カラバリが何種類かある)」という昭和時代の特撮怪人を思わせる思い切った手法が用いられている。
これは邪面獣も同様の手法が取られており、邪面師と邪面獣の双方のスーツを用意しなければならない予算の都合上による制作サイドの工夫といえる。

恐らく元ネタにもなっているであろうメタロイドメガゾードの関係にも似ているが、あちらはメタロイドのスーツのパーツの一部をメガゾードに移植するなどしてコストダウンを図っている。

「モチーフとなった存在+邪面」という名称も含め「令和時代となった1号戦隊」という事もあり、スーパー戦隊シリーズ第1作目『秘密戦隊ゴレンジャー』の仮面怪人のオマージュと思われる。

最終更新:2020年12月18日 02:19