クランチュラ

「私は…忠誠よりも…侵略よりも…大事にしなければならないことがある!それは…私という、邪面使いとしての誇りだ!」

【名前】 クランチュラ
【読み方】 くらんちゅら
【声優】 高戸靖広
【スーツアクトレス】 神尾直子
【登場作品】 魔進戦隊キラメイジャー
【登場話】 エピソード1「魔進誕生!」
【所属】 ヨドンヘイム/ヨドン軍
【分類】 幹部
【モチーフ】 悪魔?

【詳細】

「闇の仮面使い」の異名を持つヨドンヘイムの幹部。

クリスタリアを始めとする様々な異世界を侵略するヨドン軍の参謀に位置する人物で、邪面を生み出す事ができ、ベチャットに被せることで邪面師を誕生させ、
闇獣に被せることで邪面獣を生み出す等、ヨドン軍の戦力に関する要の存在。

邪面のモチーフは彼の趣味嗜好から選ばれているようで、地球侵略に際して邪面師&邪面獣は地球の器具、文化等を模した邪面を被っている。
邪面のデザインや、その能力を決めているのはクランチュラ本人らしく、送り込んだ邪面獣が自分の想定と大きく異なる形で倒された場合憤慨している場面も多い(邪面獣ハッシャボタンリガニー等)のは、ある種の芸術家のプライドによるものと思われる。
実際上記の通り、悪の組織の参謀という立ち位置ではあるが、ものを作るというクリエイターとしての誇りを大切にしており、ヨドンナのように自分の作品をないがしろにしている者に対しては怒りを顕にする場面も。
それはそれとして地球に自らで向いた際に見つけたマシュマロをいたく気に入り、食べすぎて減ったマシュマロを補充しようとマシュマロ邪面を送り出すなど、参謀とはいえ自分の趣向を押し出し過ぎな面もある。
リセットボタン邪面のように無限ループで相手の攻撃を学習して「勝つまで負け続ける」邪面師や、ガルザ作戦に沿ったオーダーの邪面獣を用意するなどその実力は確か。
それ以上にクリエイターとしてのエンターテイメントを重視するあまり、妙な能力を持った邪面師、邪面獣が多いのもまた確かであり、クランチュラというキャラクターの評価が魔進戦隊キラメイジャーにおける怪人の評価にも繋がっているという特殊な立ち位置の存在となった。

同じ幹部でありクリスタリアから寝返った、裏切りの鬼将軍ことガルザに対しては、彼の部下すら平気で切り捨てる苛烈極まりない性格を苦手にしており、
上から目線な言動で彼と遣り取りをするものの、実際は腰が引けた対応で手駒とはいえ、邪面師を使い捨てにする彼の行動を咎めたりはしない。
勝手に自滅する見込みの高いパワーアップを行うヨドンナとは反りが合わないのに、粛清しまくるガルザに対して及び腰なのは戦って彼に勝てる三段がつかないためか。
一応、ガルザとクランチュラは平時は喧嘩している様子はなく、時には漫才のようなやり取りをしているあたり、男同士で何か通じ合うものがあるのかもしれない。

クランチュラが持つのはヨドメーターと呼ばれる闇エナジーの蓄積状況を判別するための器具がついた杖。
送り込んだ邪面師が稼いだ闇エナジーを確認し、規定量が貯まると杖を上にかざして邪面獣を地球へと送り込む。
ある意味で巨大化担当幹部であるとも言える…か?

エピソード25では彼とガルザの地球侵略が進んでいないため、皇帝直属の秘書ヨドンナが送り込まれる事態になる。
ヨドン皇帝が本腰を入れ始めたらしいが、ヨドンナのことは「ぽっと出」として嫌っている。
邪面師がヨドンナの力でパワーアップ出来る事も知っているが、それが邪面師の寿命を縮めてしまうことにも繋がっているため自分の許可無く邪面師を強化したことに抗議したことも。
ただ、邪面師がパワーアップした分闇エナジーの収集も捗ったことで邪面獣を前倒しのタイミングで派遣できることになり、逆に礼を求められる事態に。
しかしながら「誰が言うか!」と吐き捨て、絶対に下手には出なかった。

その後エピソード36にて邪面獣ターンテーブルゴモリュウと共に自ら地球へ向かい作戦を実行するもキラメイジャー達に破れ邪面獣の爆発に巻き込まれた…と思いきやエピソード37にて普通に登場(ただ何やら疲弊していた)。
実は万が一に備えてヨドンナの鞭を受けて1/5の分身体を送り込んでいたため本体は無事だった(ガルザ曰く2割引クランチュラ)。
疲弊しているのもヨドン皇帝から直接作戦失敗を咎められたことによるものだった。
そこで皇帝直属秘書という立ち位置ながら、ヨドンナが実は皇帝と直接対面したことが無いという事実を知る。
そして実はヨドンナこそが皇帝の人格の一つであり、皇帝本人であったことを知りとても驚いていたと同時に、ヨドンナとヨドンは同時に存在できずお互いに会話するためにはヨドンチェンジャーを介した対話でなければならないという制約に対して訝しんでいた。

エピソード40ではヨドンナが回収したカナエマストーン・イリュージョアの力を使い、わざわざゲートを使わずとも地球で無限に邪面獣を作り出すという計画を実行。
ハリガネ邪面を送り込んで邪面獣ジイシキシェルガを作り出すことには成功したものの邪面師達は倒され、さらに邪面獣一体を作るだけでイリュージョアは休眠に入ってしまうという、コストに対しての成果が見合わないという結果になったため続くエピソード41では凹んでいた。



【余談】

声を演じる高戸靖広氏は度々スーパー戦隊シリーズで怪人の声を担当している常連の人物であり、幹部格を担当するのは魔法戦隊マジレンジャーに登場する魔導神官メーミィ以来。15年ぶり。
一般怪人も含めると快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャーに登場するデメラン・ヤトミス以来となる。

昨今の怪人としては珍しく、人間の口元が見えるデザインとなっている。
アクターは神尾直子女史が担当し、露出する口元も神尾女史のもの。

最終更新:2021年02月01日 11:26