イエティメギド

「出来たぞォ――――!」

【名前】 イエティメギド
【読み方】 いえてぃめぎど
【声/俳優】 羽多野渉
長谷部瞳(宿主)
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【登場話】 第16章「世界を救う、一筋の光。」
第17章「古の使者は、光か影か。」
第18章「炎の執念、メギドを討つ。」
【分類】 メギド
【宿主】 白井ゆき
アルターライドブック 白雪イエティ
【ジャンル】 幻獣
【特色/力】 寒冷化/凍結
【モチーフ】 イエティ

【詳細】

レジエルが白井ゆきの体内に白いアルターライドブックを埋め込むことで誕生した、幻獣ジャンルの新たなメギド

ゴーレムメギド等のこれまで登場したメギドとは性質が異なり、人間の体内に特殊なアルターライドブックを埋め込み、宿主のパーソナリティを反映させ特定条件下で白紙だったアルターライドブックを編纂し「白雪イエティアルターライドブック」の完成を目指すようになっている。
アルターライドブックが完成してしまうと宿主になった人間は消滅してしまうと言い、メギドを攻撃すると宿主にも危害が及ぶ可能性があるため、アルターライドブックの完成を阻止するためには宿主ごとメギドを切り捨てる覚悟が必要になる。
胸部には開いた本の意匠があり、左のページにメギドのマークが、右のページにはカタカナを崩したような文字が記されている。おそらく名前である「イエティ」が由来。

周囲の熱を奪って局地的に寒冷化現象を引き起こす能力を持ち、両手から極低温のエネルギーを発して相手を凍りつかせてしまう。
また筋肉質な雪男の見た目通りの怪力を有する。

宿主にされた白井ゆきは月刊グリムという雑誌を刊行する編集長にして須藤芽依の上司に当たる人物。
全知全能の書の目次録が現れた影響で一般的な人間の中にもワンダーワールドを視認できる人間が現れ始める。
新たなメギドはそういった人間がターゲットにされており、白井ゆきもまたその一人。
アウトドアを趣味とし、森中にてキャンプを楽しんでいたところレジエルが現れメギドに変えられてしまった。

今まで現れたことのなかった新種のメギドであり、世界をワンダーワールドへ書き換える従来のメギドとは行動原理が根本から異なるため当初は目にした飛羽真も「アレはメギドじゃない」としていたが、ユーリは即座にメギドであると断言した。
はるか昔、人間をメギドに変える禁断の術があったとユーリが口にしているが詳細は不明。
後々判明するレジエルら幹部の正体を考えると、自分達が人間からメギドになった際の力を利用したものである可能性もある。

第16章から登場。
大いなる本の目次録が具現化した影響でワンダーワールドを視認できる人間が出始め、白井ゆきは最近見え始める不可思議な景色に悩み、気分転換のためソロキャンプへ向かう。
そして彼女がキャンプを張った先でレジエルから白いアルターライドブックを埋め込まれて誕生した。

第17章ではイエティメギドが誕生した影響か、白井ゆきの周辺が低温度化し雪が振り始めるといった異常気象が起きており、
1000年ぶりにアヴァロンから外に出た光剛剣最光、こと光の剣と一体化した剣士であるユーリを案内していた飛羽真達の前に現れ猛吹雪で人々を凍えさせた。
クリムゾンドラゴンへと変身した透真と戦い、まだ誕生したてのためかさほど強くなく圧倒されたところをレジエルが乱入し、
凍結能力でレジエルを補佐するも、見てられないとしたユーリが仮面ライダー最光に変身して助太刀。
その圧倒的な力でレジエルを引き剥がし、その間にクリムゾンドラゴンの轟龍蹴烈破を受けゆきの姿に戻った。

メギドが人間だったという事実に飛羽真は驚くも、排出されたアルターライドブックをレジエルに入れ直されたことで再びメギドとして復活。
一旦ファンタジック本屋かみやまに戻ってきた飛羽真達はそこでユーリから禁断の術についての話を聞き、ゆきを助けるためには「斬るしか無い」という事実を聞いて頭を悩ませる。

そしてイエティメギドのみで埠頭の倉庫に出現。
駆けつけた飛羽真が変身したセイバードラゴニックナイトも圧倒する格闘能力と、人ごと広範囲を凍らせる凍結能力とアルターライドブックの編纂が進んだことでパワーアップしており、
ドラゴニックナイトが氷をとかそうと放つドラゴニックブースターの炎すら凍らせ、芽衣とセイバーもまとめて凍らせてしまう。

そこにやってきたユーリは仮面ライダー最光に変身するとあっという間に周囲の氷結状態を解除し、「お前を斬って、世界を守る」と宣言した最光は怒涛の攻撃を開始。
イエティメギドは光剛剣最光の刀身を掴んで動けなくしたものの、ユーリは即座に最光シャドーを召喚して対処。
影ゆえの伸縮自在、変幻自在の攻撃を捉えられず、最光は必殺技を発動したが、寸前でセイバーが割って入ったためメギドまで届かず、その場から撤退した。

第17章でもさらに編纂は進んでいき、路地裏に現れて暴れ始めたところブレイズの攻撃を受ける。
飛羽真は懸命に倫太郎の説得を行うも「普通のホモサピエンスがメギドになるはずはない」と全く聞き入れず、光剛剣最光とともに行動しメギドを助けるような動きをする飛羽真に対する疑念を更に深めてしまった彼は倒してしまおうとライオネル・ソウル・スプラッシュを発動。
ゆきを守ろうとして間に入った飛羽真はブレイズの攻撃をまともに喰らい変身を解除してしまうほどの負傷をし、左腕にひどい傷を受けてしまう。
倒れ伏す飛羽真を見たイエティメギドは慄くようにその場から歩き去った。

その場はユーリの力で撤退し、本屋かみやまに戻ってきた飛羽真は芽衣から治療を受け、諦めずにゆきを救うことを決意。
「斬るしか無い」と執拗に言い続けるユーリが本屋かみやまに置かれたおもちゃで遊ぶ様子を見るうちに、トースターのおもちゃを動かして「トーストが飛び出る様子」を見た際に何かを思いつく。

あと一歩で「白雪イエティアルターライドブック」が完成する状態に到達し勝利を確信したレジエルだったが、駆けつけた飛羽真とユーリは変身した上で、メギドをドラゴニックナイトに変身して抑え込み、
レジエルを最光が最光シャドーを召喚して対処して時間を稼ぐ。
格闘に凍結能力を付与する等さらなるパワーアップをしていたが、セイバードラゴニックナイトを氷の中に閉じ込めた直後、ついにアルターライドブックが完成。

上述のセリフと共に歓喜の雄叫びを上げたイエティメギドだったが、その瞬間を飛羽真は待っていた。
トースターのおもちゃを見た際に思いついた解決策とは「完成したアルターライドブックが排出された瞬間を狙って破壊する」こと。
元からメギドは核となるアルターライドブックがある限り復活する特性を持ち、アルターライドブックを破壊することで再生できなくなる。
凍らされる直前、ストームイーグルの能力で炎の竜巻を纏って完全に氷漬けになるのを防いでいた飛羽真はアルターライドブックが完成するタイミングを待ち構えていたのだ。
そして完成しメギドからアルターブックが排出された直後、氷を粉砕してジャンプし白雪イエティアルターライドブックを一閃。

アルターライドブックの消滅に伴い、編纂され消滅したはずのゆきの姿が復活し無事メギドと人間の分離に成功した。

そうなると最早為す術もなく、飛羽真の覚悟を認め光剛剣最光を扱うことを許可したユーリと共にドラゴニックナイトへと強化変身したセイバーの光剛龍波斬に切り裂かれ爆散した。

戦闘を終えて仲違いしてしまった仲間の剣士達とも分かり合うと改めて決意する飛羽真。
その姿勢を好ましく思うユーリは助力を決めるも、「あのやり方はいただけない」と前置きした上で「光剛剣最光で新型のメギドを斬れば、人とメギドを分離できる」という事実を伝えてくる。
それを最初から言ってくれというが、ユーリが口にしていた「あのメギドは斬るしか無い」というのは「光剛剣最光=ユーリで斬ることでしか分離できない」という意味であり、ようやくそれを知った飛羽真は頭を抱えるのだった。

ちなみに後に覚醒した聖剣であれば光剛剣最光と同じ効果を得られるというのも判明する。
最もその時点で飛羽真は聖剣を覚醒できていなかったため、白井ゆきを助けるためにはやはりユーリの助力なければ成し得ないことだった。

【余談】

アルターライドブックの由来は宿主の名前も含めて「白雪姫」と思われる。
当然だが白雪姫にイエティは出てこない。雪山が舞台でもない。
グリム童話に数えられる童話だが、元はドイツの地方に伝わる話だったとされている。
白雪姫は呼び名であり、雪のように白い肌と血のように赤い唇、頬を持ち、髪の毛は黒檀の木で作った窓枠のよう、とも称されたことからつけられたという。
ディズニー映画のビジュアルが外見としては有名だろう。

イエティモチーフの怪人はあまり多くなく戦隊シリーズでは冥獣人イエティのズィーとして採用されている。
仮面ライダーキバではイエティはギガント族と呼ばれる魔族の一種とされ、高地や雪山などに潜んで生活していると設定されている。
3WAという組織によってイエティタイプが捕獲され、仮面ライダーレイのシステムとして使われたという設定を持つ。
冷気属性と鋭い爪を持つという。

最終更新:2025年03月20日 01:33