メギド

【名前】 メギド
【読み方】 めぎど
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【分類】 敵怪人
【名前の由来】 メギド

【詳細】

仮面ライダーセイバーに登場する敵怪人の名称。

数千年前にばらばらになった大いなる本と呼ばれる全知全能の書の力の一部を取り込んだ人間を始祖とする「本の魔人」。
アルターライドブックと呼ばれるいわゆる「コア」を持ち、それが失われない限り何度でも蘇る擬似的な不死性を有する。

「物語」を司るストリウス、「幻獣」を司るレジエル、「生物」を司るズオスら幹部を中心として黒い本棚とされる集団を構成し、
大いなる本の記述が分割されたワンダーライドブックの代わりにアルターライドブックを用いてそれを復活させ、世界を支配しようとしている。
世界の均衡を守らんとするソードオブロゴスとは敵対関係に有り、長年多くの戦いを繰り広げてきた。

メギドの魔人は幹部達が既に完成済みのアルターライドブックのページを開くことで誕生する。
その際、本が積み重なるような演出と共にそのメギドの身体が作り出される演出が入るのが特徴。
自然発生する場合もあるようだが、描写としては無い。

メギド達はブランク状態のアルターライドブックを開くことで街の一部をテリトリーとし、自分のアルターライドブックの記述を実行することでその空間を塗りつぶし支配する事ができる。
そうして少しずつ現実世界の一部を異世界「ワンダーワールド」へと書き換えることで侵食していく。
その活動内容は黒い本棚の拠点と見られる洋館内に存在する自動筆記具が本に文章として記し、これが新たなアルターライドブックとなる模様。

メギドが倒されると執筆も中断するが、中断しているだけで上記の通りメギドはコアが消滅しない限り何度でも復活するため、剣士達に仕留められてもまた復活し活動を再開する事が可能。
しかしデザストのように封印状態にあるメギドも確認されており、コアを幹部らに確保されている以上、復活させるかどうかの判断はストリウスらに一任されていると見られる。

アルターライドブックが本体とは全く別にあるというのはメギドの不死性の根幹なのだが、見方を変えれば「メギドにとっての心臓を誰かに握られている」ということでもある。
デザストは自分を蘇らせた仮面ライダーカリバーを不意打ちして殺害し自身のアルターライドブックを奪還後ストリウスらの元に戻らず姿をくらませているため、
幹部達がアルターライドブックを使ってメギドを作り出しているのは、急所を自分達で握り反乱の芽を潰しているということなのかもしれない。
ズオスカリュブディスを生み出したストリウスに対して食って掛かるシーンが有るため、下手に強力なメギドを作り出して手に負えなくなる事態を避けようとしているための処置の可能性もある。

なお公式サイトによれば、アルターライドブックは「本の最終章に至ることでメギドを覚醒させる力を持つ」とされる。
何らかのパワーアップを果たすのかとも思える書き方であるが、洋館に有る自動筆記具を考えると、
  • ① 既に存在するアルターライドブックを開いてメギドを作り出し、活動させる。
  • ② その行動を拠点で文章にしたため新しいアルターライドブックの内容とする。
  • ③ 一冊分の文章が出来上がることで新たなアルターライドブックになる。
この繰り返しでアルターライドブックを増やしていくのが黒い本棚の目的だったのかもしれない。剣士達にメギドを倒されようが文章がたまれば新しいアルターライドブックになるし、
メギドのコアは手元にあるためいくらでも送り出すことができるので無駄にはならないだろう。

なお後述する新タイプのメギドも含め、ジャンルこそ別れているものの登場しているメギドはその元となった伝承に忠実な性質を持って実体化している個体が多い。
メデューサ、ゴルゴン三姉妹という伝説から三姉妹で出現した幻獣ジャンルのメデューサメギド、群れをなすピラニアの性質故に複数個体が同時に出現した生物ジャンルのピラニアメギドのように。
ただどのような伝承であっても人間の姿を持つメギドは幹部以外に存在しない。
最も幹部達はもともとが人間でメギドに墜ちた者達で有るが故なのだが。

第16章から、特殊なアルターライドブックを人間に埋め込むことで、宿主のパーソナリティを反映させその体内で編纂を開始するという新しいタイプのメギドが登場している。
宿主とは明確に別人格だが、アルターライドブックを埋め込まれた人間と一体化しているため、うかつな攻撃は宿主にも及ぶ危険性がある。
そのため普通に撃破しようと強力な攻撃を繰り出した場合、メギドの撃破は叶うかもしれないが、宿主の命も失われる可能性が高い。
それに加えアルターライドブックが存在している限り倒されても復活するという従来どおりの特性も有するため、厄介さがこれまでの比ではない。

弱点としてはアルターライドブックが完成した直後、一瞬だけ体外に排出されるためそれを直接破壊することで復活できなくなること。
ただこの方法ではアルターライドブックが完成するに伴い、宿主が完全に消滅してしまう瀬戸際であるためタイミングを逃すと宿主を救えなくなってしまう。
また光の聖剣である光剛剣最光こと仮面ライダー最光は人間とメギドを分離することができるため、光剛剣最光でメギドを切り裂いて分離させてしまえば安全な撃破が可能になる。
後に火炎剣烈火を始めとし、覚醒した聖剣であれば光剛剣最光と同様に人間とメギドの分離が可能となっている。

ソードオブロゴス側でも全くの未知なメギドであるため、長年組織に属し一般的なメギドの知識しかなかった飛羽真以外のメンバーはしばらく新種のメギドについての情報を一切信用しなかった。

第21章では既に多くの人間がメギドになってしまい、完成したアルターライドブックが多数確保されていることが描写されている。

【余談】

メギドとはイスラエルにある地名であり、かつて古代都市があった場所とされ、キリスト教では最終戦争が起こる場所とされている。

スーツは素体にそれぞれモチーフとなる物の意匠を持つ上半身を組み合わせたものとなっている模様。
放送開始前から多人数ライダーが登場することが明かされており、改造を前提としたスーツになっていることが伺える。

最終更新:2022年12月18日 01:08