レジエル

「待っていろ…!炎の、剣士…!」

【名前】 レジエル
【読み方】 れじえる
【声/俳優】 高野海琉
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【登場話】 第1章「はじめに、炎の剣士あり。」~
第27章「哀しみを、笑顔に変えて。」
【所属】 黒い本棚
【分類】 メギド/幹部
アルターライドブック レジエル(EX)
【ジャンル】 幻獣
【特色/力】 幻獣のジャンルを司る
【モチーフ】 ドラゴン、鳳凰、ゴシック様式、中世(の騎士)
【名前の由来】 伝説(英:LEGEND)+אל(ヘブライ語の接尾語)、ラジエル?

【詳細】

黒い本棚に属する「幻獣」ジャンルを司る幹部の一人。

プライドが高く自らをこの世界のおける選ばれし特別な存在と自負し、自分の担当するジャンルも他よりも高位の存在であると認識している。
他の二人と比べると同格である彼らに対しても高慢な態度を取り、自分以外を露骨に見下している態度を隠さない。
しかしストリウスからはプライドをちょっとくすぐるだけで思い通りに動くからか良いように動かされ、ズオスからは特に何とも思われていない等、実際のところ幹部怪人では有るが、自分の認識と周りからの扱いが悲しいほどに乖離している。
しかも本人がそれに気がついていない。

怪人態は様々な幻獣が混ざりあったような姿をし、大剣を武器にしている。
白と赤のマフラーらしきものを巻き、鳥の羽や獣の牙等のパーツが見られる。
炎や氷、岩などを自在に生み出しては相手にぶつける等、幻想的な攻撃を得意としているあたり、幻獣のジャンルを司るのは伊達ではないといったところか。

三幹部の中では最も使命に忠実と設定されており、メギドを生み出してワンダーワールドと現実世界を入れ替えるという使命を果たすため様々な幻獣ジャンルのメギドを生み出す。
しかしそれは裏を返せば他のことに目をかける余裕がないということでもあり、カリバーと結託して様々な策略を巡らせるストリウスからは体の良い駒以外の何物でもない扱いを受けているが、本人はしばらくその事実に気がついていなかった。

持ち前の高いプライド故に自分たちを邪魔する剣士達に対しては強い敵愾心を抱いているが、特に新たに火炎剣烈火に選ばれセイバーに変身するようになった神山飛羽真に対しては何度も自分の作戦を邪魔されたことから殊更激しい憎しみを向けており、
第18章にてイエティメギドアルターライドブック完成直後、それを目の前で破壊されたことがよほどに堪えたようでその後からセイバーを見るや真っ先に襲いかかるようになった。

ストリウスソードオブロゴスが保有する禁書を入手しようと動き出した第23章ではズオスと共に他の剣士達の足止めを任されたが、そこにセイバーがいないのを見ると露骨にやる気を失い持ち場を離れてしまう。
しかし禁書を奪ったストリウスと追いかけてきた飛羽真が変身して戦っているのを見つけると嬉々として参戦したのだがストリウスが禁書の力を使おうとして失敗し、逆にセイバーがその禁書の力に呑まれプリミティブドラゴンへと変身。

暴走を始めたセイバーに圧倒され、その力を恐れ撤退しようとするストリウスの言葉をはねのけて挑みかかるも必殺技を受け怪人態を保てないほどの大きなダメージを受けた。

そして第24章ではストリウス、ズオスからどうでもいい存在、格下と見なされているということに気が付きプライドが粉々に砕け散り、その原因ともなったセイバーを今度こそ自分の手で始末するべく洋館にあった大量のアルターライドブックを持ち出し現実世界へ出現。

市街地で怪人態となって暴れ始め、駆けつけた飛羽真とユーリがライダーに変身して迎撃に当たると、そのコンビネーションに押されたため持ち出した大量のアルターライドブックを吸収することでパワーアップし一気に巻き返す。

しかしセイバーの窮地を悟ったのか、大秦寺が解析中だったプリミティブドラゴンワンダーライドブックが突然彼の前に出現。
再び飛羽真の意識を奪い取ってセイバープリミティブドラゴンへ変身すると形成を覆され、ソードクラウンで切り裂かれるなど大きなダメージを受けてしまった。

決死の覚悟もセイバーには届かず、精神的にも肉体的にもボロボロとなってしまったレジエルはいつの間にか撤退していたらしい。

その後第26章にてメギドの三幹部の正体が、初めてワンダーワールドを訪れた「始まりの5人」のうち、大いなる本の力に魅入られその力の断片を取り込んだ3人であることが明らかになる。
そしてユーリがその説明をしている際に挟まるシーンでは自身の身体から自分の名前が書かれたアルターライドブックらしきものを取り出してストリウスへと渡していた。

なお同話において闇黒剣月闇が賢人に見せた幾つもの未来の中で、レジエルのみ描写されたどの未来にも姿がない
ストリウスらが剣士を打倒し大いなる本を復活させてしまうルートもあったようだが、ストリウス一人だけか横にズオスがいるくらいで、レジエルの怪人態が映るシーンはまったくなかった
単に映らないだけで共にいた可能性もあるが…

そして続く第27章。
ストリウスによる禁断の術による強化を受け、レジエル・フォビドゥンへの超強化を果たすも太古の神獣と心をつなぎ、エレメンタルドラゴンワンダーライドブックを手に帰還した飛羽真が変身するエレメンタルプリミティブドラゴンの圧倒的な力の前に敗北し消滅した。

彼の死後、レジエルアルターライドブックはストリウスに回収されたようで(そのために第27章では近くにいたのかもしれない)、カリュブディスの力を利用しグリモワールワンダーライドブックを作るための材料の一つとなった。

【余談】

レジエルを演じる高野氏は「牙狼-GARO- -魔戒烈伝-」にてメグル役として出演し、
仮面ライダー作品には初参加となる。

司るジャンルは幻獣、ということでその体は様々な幻獣の体の一部を寄せ集めにしたかのようなものだが、公式完全読本においてメギドのデザインを担当した酉澤安施氏のインタビューによれば、当初はドラゴンをモチーフに中世の甲冑をイメージしてデザインしていたとのこと。
ズオスは当初ライオンをモチーフにデザインしたがブレイズと被るため却下されたものの、セイバーとモチーフが被るドラゴンながらレジエルはそのまま通ったという。
荘厳さを求められたため、肩や脚に羽の衣装を持つが、これは鳳凰の羽根をイメージしたもの。
ハンターが狩った幻獣の素材で作った鎧を着込んだ…そういった印象を受ける。
特に全体で多いのは羽根の意匠か。鳥の幻獣というと不死鳥等が思い浮かぶが、頭からは形の違う2種類の角が伸び、
首元には牙か爪を思わせるパーツがある。文字通り誰にでも牙を剥く、というレジエルの性格が現れたかのようでも有るがドラゴンを模したマスクを装着していることからドラゴンの下顎のイメージだろう。
胸には本の背表紙のパーツが有るというメギド共通の意匠が見られ、マスクの額には属性を示すマークが刻まれている。
ちなみによく見てみると両方にある羽だが右と左で総数と金色になっている枚数が違う。
左肩が総数5枚、金色は上から2枚だが、右肩は総数4枚、金色は上から1枚のみ。
なおリカラーバージョンのフォビドゥンでは羽根が全て金色に変化した。狂気に染まっていくレジエルの精神状態の影響だろうか…

プライドが高く好戦的、人の話を聞かない、剣を武器にし、退場回で大幅にパワーアップするも主役ライダーの新フォームに敗れるという点で、
仮面ライダー鎧武/ガイムに登場したデェムシュとの共通点が多い。

名前の由来はレジェンド、もしくはレジュメ(要約、要項)と、天使や神に用いられるヘブライ語の接尾語אלを組み合わせたものと思われる。

装動シリーズにて他の幹部達やデザストと共に立体化を果たした。
こういった扱いを受ける敵幹部、敵怪人は近年増えているものの、装動シリーズではかなり珍しい。
かなり面積の広いシールが多いものの比較的貼りやすい(クロスセイバーと比べて)ため、恐らくリペイントされたフォビドゥンの発売も視野にはいっている可能性がある。

最終更新:2025年03月20日 01:34