「時間が来たようだ。…君の未来が闇に包まれぬことを祈る。」
【詳細】
オーマジオウが存在するゲイツやツクヨミがやってきた2068年とは別の時間軸、平行世界からやってきた存在であり、見た目はウォズと瓜二つだが白もしくは灰色を基調としたコートを羽織った芸術家のような服装をしており、2068年からやってきたウォズに比べると身奇麗。
しかしその内面はウォズ以上に残酷で、目的のためには手段を選ばない冷徹なものとなっている。
喋り方も大げさな身振り手振りで相手を扇動する宣教師めいたもので、胡散臭さが黒い方に比べると半端なく強い。
ちなみに「白」ウォズという項目名だが、彼はウォズであり、それ以上でも其れ以下でもない。
何故白ウォズという表記なのかは下記を参照。
彼が2019年にやってきたのは、本来の歴史の流れにゲイツらが干渉した結果、「2018年の
オーマの日にゲイツが魔王を倒して救世主ゲイツリバイブが誕生した」という新たな可能性が生じたため。
専用のタイムマジーンに乗って現代に現ると、ゲイツを「我が救世主」と呼び後に黒ウォズと呼ばれることとなったこれまでのウォズが従う常磐ソウゴとは明確に敵対している。
さらにウォズが
逢魔降臨歴を持つように彼もまたノート型のデバイス、通称「未来ノート」を所持しそれに文面を書き込むことでその可能性を引き寄せる事が可能。
できることに限界があるようだが、僅かな可能性でもその場で実現できるのであれば実現させてしまう強力な能力を持っており、後に
門矢士を追って現れた仮面ライダーディエンドこと海東大樹も「この世界のお宝」として目をつけるほどの代物で、
タイムジャッカーを上回る時間干渉能力を持つのか
ウールを翻弄する場面も見られた。
独自に持つ
ビヨンドライバーと
ウォズミライドウォッチという専用のアイテムで仮面ライダーウォズへと変身する。
ウォズが
仮面ライダーになるという場面は元からいた(後に黒ウォズと分別されるようになる方の)ウォズはもちろん、ゲイツやソウゴまでも驚愕することとなった。
スウォルツが早速新たに生じた未来を利用し
アナザーシノビという未来に誕生する仮面ライダーの
アナザーライダーを生み出したため、それを利用する形で救世主がジオウを倒すために使ったという「2019年の時代に存在しない3人の未来のライダーの力」、ゲイツリバイブライドウォッチを作るためゲイツに対して
未来ライダーのアナザーライダーを倒すよう進言する。
魔王になる前にジオウを倒すという最初の目的を思い出したゲイツと、ジオウⅡの力を目の当たりにしたツクヨミはソウゴの側を離れ一時独自路線を取ることにつながった。
ツクヨミが自らを犠牲にして幼少時代のソウゴを葬ったと誤解したゲイツは、救世主になる決意を固めゲイツリバイブライドウォッチの起動に成功。
そしてついに「救世主」が2019年に誕生する。
「祝え!巨悪を駆逐し、新たな未来へ我等を導くイル・サルバトーレ!その名も仮面ライダーゲイツリバイブ!
真の救世主がこの地に降り立った瞬間である!」
ジオウⅡ「白ウォズもやるんだ…」(二度見しつつ)
このように救世主の誕生を祝う白ウォズだったが、ゲイツリバイブは多用することでゲイツ自身の命を縮める仕様であり、
時間を引き伸ばして超高速で移動し、圧縮することで凄まじい力を生み出すため肉体に凄まじい負荷がかかるという欠点があった。
だが彼がそれを指摘することはなく、ゲイツは覚悟を決めたことでゲイツリバイブの力を使い、魔王ソウゴを倒そうとする。
救世主と魔王。相反する二人はしかし
アナザージオウを相手に一致団結してそれを撃破。
そしてツクヨミも無事に二人のもとに戻り、お互いに密かに思っていたことを伝えあったことで真の意味での仲間になった二人は倒し倒される関係ではなく、同じ未来を見据えるようになる。
そしてそれは、白ウォズの存在する未来が否定されることでもあった。
それによってゲイツを見限った白ウォズはかねてより協力関係にあったらしいスウォルツに手を貸すことを決意。
彼からブランクライドウォッチを受け取り、それを使って
アナザーブレイドを生み出し、バトルファイトを強引に現代で再開させることで世界を破滅させてしまおうと目論む。
自分のいる未来に繋がらなくなったのなら、そんな世界は滅んでしまえと。
自暴自棄になり世界を破滅させようとした白ウォズだったが、彼にソウゴは言う。
「諦めんなよ。勝手に未来を決めつけるなって言ってるんだよ!決められた未来なんて無い。今を生きてる俺達が作り出すのが未来なんだ」
彼の未来に対する持論を突きつけられ、思うところがあったらしい白ウォズは海東大樹に盗ませた「ジオウ」と「ゲイツ」の
ライドウォッチに加え、自分という「ウォズ」の力が共鳴して誕生したジオウトリニティライドウォッチをソウゴに渡し、見事その力を使いこなした魔王とその家臣2人を見届け、彼らが生み出すであろう自分の知らない未来に希望を託し、もうひとりの自分に対して叱咤激励とも取れる言葉を掛け消滅していった。
魔王を倒す救世主を生み出そうとした白ウォズ。
彼の思惑を超え、オーマの日は「オーマジオウが誕生せず、ゲイツリバイブが魔王を倒した救世主にならず、本来の歴史に存在しない新たなジオウが誕生する」という形で乗り越えられた。
【仮面ライダージオウ NEXT TIME ゲイツ、マジェスティ】
同作の黒幕。
別の時間軸、あるいは別次元で海東大樹から仮面ライダーディエンドの力を奪い取って
アナザーディエンドへの変身能力を得ている。
本編中に登場した白ウォズとは厳密には別人であり、平行世界の本人。
白ウォズ自体が黒ウォズの平行世界の同一人物であることを考えるとややこしいことになるが、別の可能性をたどった白ウォズと考えれば良い。
やはりゲイツを「救世主」と呼び、仮面ライダーとしての力や記憶を失った彼を再び救世主にしようと近づくのだが、
カッシーンを手下にしており海東大樹が犯人と思わせるよう自作自演で襲撃を演出していた。
アナザーディエンドの項目に詳しいが、彼は本編に登場した白ウォズとは異なる結論に至っている。
オーマジオウとなれ合い救世主になることを放棄したゲイツを見限り、自分こそが「救世主」として君臨することを目論んで暗躍していた。
ちなみに本編に登場する白ウォズもゲイツを救世主にしたのは自分の目的を果たすための途中経過に過ぎず、オーマジオウと相打ちさせるのが狙いだったため、やっていることは白ウォズ同士だいたい一緒。
最後はゲイツマジェスティに破れ、ボロボロの状態で黒ウォズに吸い込まれて消滅した。
【小説仮面ライダージオウ】
NEXT TIMEに登場した白ウォズと思われる人物が登場。
何者かが
逢魔降臨歴に干渉したことを察知し調査を行うウォズの行動を陰ながらサポートしている。
黒ウォズからは「煽り耐性がない」と見られていることが判明した。
【余談】
演じているのはウォズ役の渡邊圭祐氏。一人二役である。
そのため本人同士が同じシーンにいるのはあまり無く、白ウォズがライダーに変身していたりカメラワークで同じ場所にいるように見せたりと工夫されている。
黒ウォズ、白ウォズという呼び分けはソウゴが発案したもので、ウォズが二人いるとややこしいという理由によるもの。
その場にいない白ウォズは全く知らないことだったため、第27話における仮面ライダーウォズの力を取り返そうとした際の失敗につながっている。
彼は「2019年の時代に存在しない、3人の未来のライダーの力を得た戦士がオーマジオウを打倒する」とゲイツらに語っていたが、
実際ジオウ本編におけるオーマの日ではジオウ、ゲイツ、ウォズの3人のライダーの力を得たジオウトリニティという戦士が誕生し、オーマジオウの知らない全く未知の戦士が歴史に刻まれることになったためそこまで外れては無い。ライダーゲイツもライダーウォズも双方未来の世界で誕生したライダー、あるいは設備を現代に持ち込んで変身したライダーであり、ジオウも
ジクウドライバーは未来に開発されたものである。
ゲイツリバイブが誕生しなければおそらくジオウトリニティが生まれることもなかったことを考えれば、救世主たるゲイツリバイブが登場したからこそオーマジオウの知らないライダーが誕生できたと見ることもできるだろう。
常に尊大に振る舞い、時として推しであるはずのゲイツすら欺き自分の計画に組み込む姿勢は魔王のようですらあったわけだが、
実のところ彼の戦績自体はそう良いものではない。
フューチャーリングシノビ、クイズ、キカイら仮面ライダーウォズのフューチャーリング形態は初戦こそ圧倒的だったが、他のバトルでは
アナザーリュウガの能力に対処できなかったり、フューチャーリングクイズに変身していた際にはその力を使いこなせずよくわからないクイズ問題を出して自滅するなど自分が優位に立てる状況でない場合はまるで力を出せない模様。
最終更新:2024年02月29日 01:20