王様メギド

「城!ホレホレ~!建てるんだー立派な門!そして花壇!もっとしっかり城て!アハハハハ観念城~!ウヌ?またお前か!」

【名前】 王様メギド
【読み方】 おうさまめぎど
【声】 緒方賢一
【登場作品】 仮面ライダーセイバー
【登場話】 第19章「炎と光、剣と剣。」
第20章「牙城を崩す、剣の意志。」
【分類】 メギド
【宿主】 来島慎吾
アルターライドブック はだしの王様
【ジャンル】 物語
【特色/力】 念動力
【モチーフ】 王様、城

【詳細】

ストリウスが来島慎吾の体内に白いアルターライドブックを埋め込むことで誕生した物語ジャンルに分類される怪人。

イエティメギド同様、人間の体内に特殊なアルターライドブックを埋め込み作られる新種のメギド。
飛羽真の作るジオラマに魅せられ自分もジオラマ作りを始めた慎吾のパーソナリティを反映させ、特定条件下で白紙だったアルターライドブックを編纂し「はだしの王様アルターライドブック」の完成を目指す。
胸部には開いた本の意匠を持ち、おそらく「はだし の おうさま」と思われるカタカナを崩したような文字が記されている。

下半身は他のメギドと共通だが体型が腹の出ているだらしのないもので、上半身は城壁を模した装甲を纏い、頭部も王冠をかぶった王様と城の一部を混ぜ込んだ意匠となっている。
口からは布のようなものが垂れているが、おそらく口ひげを意匠化したもの。後述する性格ゆえに舌を出して相手を見下しているようでもある。
王冠からは剣のようなパーツが突き出しているが、武器は杖。

手にした杖を振りかざすことで念動力を発動し、車や建物などを積み上げることで場所を問わず城塞を築くことを優先している。

「メギドッキンバビデブー!」と唐突に叫ぶ等奇天烈な言動を取り、アルターライドブックの完成を優先するためあまり戦闘には積極的ではなく逃走する場面が多い。

第19話にて目次録出現の影響を受け、ワンダーワールドを認識できるようになった来島慎吾の前に現れたストリウスが、彼に白紙状態のアルターライドブックを埋め込んだことで誕生。

街中を走る車を念動力を使って集め、さながら城壁が如く高く踊りながら積み上げていた。
芽衣の持つ本の力で新たなメギドが誕生したことを察知した飛羽真達が駆けつけその様子を発見されるも、車を彼らの前に落としそれを目眩ましにしてその場から姿を消した。
一旦は本屋かみやままで戻ってきた飛羽真達は自分のインタビューを雑誌で見て憧れ、ジオラマ作りに夢中になったという慎吾と出会う。
自分が作ったジオラマを飛羽真に見せていた慎吾だったが、その途中突然苦しみだすと外に飛び出し、蹲っていた彼を発見した飛羽真の前で王様メギドへと変身。

彼を救おうとする飛羽真はセイバーと変身して王様メギドと戦い出し、ユーリも仮面ライダー最光に変身して参戦。
しかしストリウスが現れ、さらには「光の聖剣の真意を問う」という大秦寺がスラッシュに変身してやってくる。
メギド陣営からも、剣士達からも敵視され孤立する飛羽真では最光を使う暇もなく、再び車を積み上げて「何か」を作っていく中、不意打ち気味に背後にいたセイバーらへ光弾を放って攻撃。
ストリウスの攻撃に紛れてその場から姿を消すも、すぐに別の地点で行動を再開する。

第19章では芽衣の持つ本でメギドが活動していた地点はわかるものの、駆けつけるまでにその場から逃げ出しており飛羽真達は攻略の糸口を見つけられないでいた。
そもそも王様メギドが何をしているのかもわかっていない中、蓮やレジエル、玲花と倫太郎等妨害者が続き、戦闘に巻き込まれた芽衣が(ギャグじみたレベルで)派手に負傷するなど飛羽真達は理解者も得られず徐々に進んでいくアルターライドブックの編纂に焦りをつのらせていく。

と芽衣が王様メギドの活動していた地点に共通点を見出し攻略の糸口が見つかった。
実は車を高く積み上げていた地点はいびつながらも楕円のようになっており、それは慎吾が飛羽真に見せた「夢の国のジオラマ」と一緒。
車は城壁であり、積み上げた地点の中央に最後に城を建てることでアルターライドブックは完成すると気づいた飛羽真とユーリは現場に急ぐ。

果たしてその読み通り王様メギドは資材置き場で城(もしくは上述のセリフの通り門か花壇)を作ろうとしていた。
駆けつけた飛羽真らはライダーに変身して王様メギドへ向かっていくがストリウスが現れて邪魔を。
ストリウスがセイバーらを足止めしている間に念動力でコンクリートブロックを積み上げて「立派な城(ストリウス曰く)」を作り上げ、ついに「はだしの王様アルターライドブック」が完成してしまう。

「見なさい見なさい!あいた!あなた……キャッスル!」


ストリウスの放つ強烈な攻撃で変身を解除してしまった飛羽真だったが、「傷つくから、相手の痛さが分かる。痛みがわかるから人を守りたいって思うんだ!」と強い気合と共にドラゴニックナイトへと強化変身。
ストリウスの攻撃を大秦寺…仮面ライダースラッシュのような動きと共に跳ね返す等、剣士としての長を見せつけ、
後ろで余裕そうに見物していた王様メギドは近づいてくる最光シャドーに対して「私に勝てると思っているのか!」と告げるも、「眼中にない!」と断言され最光の放つ光あれで慎吾と分離してしまった直後、セイバードラゴニックナイトが放つ豪火大革命を受け「さらばじゃ!」と叫んで爆散した。

それとともにコンクリートブロックを積み上げただけの城も崩れ去り、はだしの王様が作り上げた一時の城は跡形もなく消え去るのだった。

【余談】

アルターライドブックの由来は言わずとしれた「裸の王様」。
アルターライドブックの名前としてもじってあるが、よく見ると王様としての姿は服を来ておらず、両肩の城壁もマントにくっついているようなので、裸の王様が城のマントを羽織った姿となっている。

両腕はピサの斜塔等を思わせる形状のため、「服の代わりに城を着込んでいる」コンセプトでデザインされているのかもしれない。

一人称は「儂」だが「私」も使う。

声を担当したのは緒方賢一氏。
公式サイトによると劇中発している様々なダジャレを含んだセリフは緒方賢一氏のアドリブという。

  • 「誰も助けにコングラッチャレーション!(誰も助けに来ん)」
  • 「ええい、うるセイバー!(煩い)」
等他多数。東映公式サイトでは解説文もある。

最終更新:2025年03月20日 01:38