アルフレッド > 仮面ライダータイラント

【名前】 アルフレッド/仮面ライダータイラント
【読み方】 あるふれっど/かめんらいだーたいらんと
【俳優/声】 河相我聞
【登場作品】 鎧武外伝 仮面ライダーバロン
【分類】 アーマードライダー/ダークライダー
【ディティール】 西洋
【変身】 仮面ライダータイラント ドラゴンエナジーアームズ
【変身アイテム】 ゲネシスドライバー
ドラゴンフルーツエナジーロックシード(プロトタイプ)
【名前の由来】 暴君(英:Tyrant)

【詳細】

アジアの小国にある、とある財団の総帥に使える執事の男性。

執事服を身に着け眼鏡を着用した冷徹、あるいは気難しそうな印象を与える容姿をしている。
総帥の息子であるシャプールと共に日本の沢芽市を訪れたが、彼の本当の任務はシャプールの始末。首切り的な意味での。

実はシャプールは総帥の養子であり、財団の後継者とされていたが、彼が引き取られた後義父に実子が生まれてしまったため用済みとされてしまう
流石に国内で殺害するのはマズイと考えたのか、シャプールが国外に出た後事故死か何かの理由で始末しようと考えていたが、それとは別に総帥より戦極凌馬から戦極ドライバーの買付も言いつけられていたためユグドラシル・コーポレーションを訪れ、凌馬に対して資金提供と引き換えに500台の戦極ドライバーを引き渡すように交渉する。
しかしその交渉が戦極凌馬の癇に障り、自分の研究結果を金儲けに使おうとする財団及び交渉担当者であったアルフレッドを良しとしない彼は、ゲネシスドライバーと動作が不安定な試作品のドラゴンフルーツエナジーロックシード(プロトタイプ)を渡すのだった。

最初は事故に見せかけてシャプールを殺害しようとしていたが、当の本人が沢芽市で瓜二つの駆紋戒斗に目をつけてこっそり入れ替わっていたことで計画が破綻。
ならば実力行使だと自ら受け取ったゲネシスドライバーとロックシードを使ってアーマードライダーに変身し直接その命を狙おうとするも、バロンに変身した戒斗に阻止される。

初戦はロックシードが不具合を起こし変身を解除してしまったため彼らの逃走を許すも、廃屋での戦闘にて腕がインベス化するなど危険な徴候が見えてもなお自身の野望のため再びタイラントへと変身。
廃屋にあったバイクを駆って熾烈なバイクチェイスを繰り広げるも競り合いに敗れて落下し、ついにロックシードの力を抑え込めなくなりタイラント(オーバーロード態)へと変貌してしまった。

【余談】

アルフレッドを演じるのは河相我聞氏。
俳優として多くの作品に出演しているが、特撮作品への参加は本作が初。
仮面ライダーリバイスでもゲスト出演し、デッドマンズに与する悪徳弁護士「工藤康」として登場する。
アルフレッドという男性名は西ヨーロッパに見られる名前。

小説版鎧武によれば、シャプールはあのあと本国に戻り義父を追い落として財団を掌握し、まっとうな組織にするために奮闘しているとのこと。

金と権力が強さと語る傲慢な男性だが、手に入れた力が身の丈にあっていなかったがゆえに自滅することになった。
戦極凌馬は危険性を語ってはないなかったものの、1度目の変身で生じたロックシードの不調を考えれば、2度めの変身を強行せずとも良かっただろうに…

外伝作品では唯一のゲネシスドライバーを使ったライダーで分類上新世代ライダーに含まれるが、レモンエナジーアームズを使わずとも戦極ドライバーのバロンよりもやや上という性能しか引き出せておらず、アーマードライダーとしてはそこまで強くない。
剛力特化のマンゴーアームズにパワーで押されてしまっている辺り、戦力の微妙さがはっきりと見える。

また変身と同時に出現するソニックアローは弓矢として使わず接近戦用の剣としか使っていないため、ドライバーも武器もそのスペックを活かしきれてはいなかった。
せめてバイクチェイス中エナジーアローでバロンを追い込めていれば…だがこれらの分析も終わってしまえば詮無きこと。

ちなみに「危険度は戦極ドライバーの2倍」とも言われるゲネシスドライバーだが、明確に副作用を見せた場面は劇中に登場しない。
仮面ライダー図鑑によれば彼がオーバーロードになってしまったのはプロトタイプのドラゴンフルーツエナジーロックシードの制御が出来なくなったため、ということなので試作品を使い続けたことがインベス化の原因と見られる。
暴走状態ではオーバーロード態とされているものの、アルフレッド本人の自我は消え去りただ暴れるだけの怪物になっているため、一般的な上級インベスより上の力を持っていても純粋なオーバーロードには届くことがなかった。

分不相応な野望に踊らされた結果、何一つ掴めず目的に届かないという彼にふさわしい末路を迎えたと言える。

最終更新:2025年07月29日 17:32