「おやおや界賊まで。 飛んで火にいる夏の虫とはこのことカタツムリ!」
【名前】 |
カタツムリワルド |
【読み方】 |
かたつむりわるど |
【声】 |
川津泰彦 |
【登場作品】 |
機界戦隊ゼンカイジャー |
【登場話】 |
第12カイ「ノロノロマイマイ、カタい貝!」 |
【所属】 |
キカイトピア/トジテンド王朝 |
【分類】 |
キカイノイド |
【世界】 |
カタツムリトピア |
【トジルギア】 |
カタツムリトジルギア |
【名産】 |
スローエリア |
【名物】 |
マイマイクロミサイル |
【モチーフ】 |
かたつむり、ミサイル |
【詳細】
クダックに「カタツムリトジルギア」を組み込み、のんびり誕生した
ワルド怪人。
全体的に水色の殻と身体のメカ化したカタツムリを頭に持つ姿だが、殻がフードの様に見えるため、カタツムリを模したフードを被ったロボット被ったロボットのようにも見える。
カタツムリの目はマイマイクロミサイルというミサイルになっており、発射して攻撃が可能だがツーカイザーを変身解除させる威力はあるものの、倒れ伏して生身に戻ってもゾックスは比較的ピンピンしていたことから決め手には欠ける程度の攻撃力しか持たない(負傷の演出でよく見られる口元の出血、かすり傷すら無い)。
トジルギアから得られるカタツムリパワーを悪用することで一定の周囲にいる人や物、全ての動きをゆっくりしたものに変えてしまうマイマイフラッシュを放つ能力を持つ。
この能力がが発動するとあらゆる流れがスローモーションとなり、動作はもちろん風等の現象さえ効果範囲ではゆっくりとなり、囚われてしまえばまともに動くことは不可能。
ただマイマイフラッシュの効果はカタツムリワルドには効果がないので、動けない相手を一方的にいたぶることも可能。
カタツムリワルド本人ものんびりした気性の持ち主だが自分のペースを保ちつつしっかりと仕事は進めていく、地に足をつけた性格。
ただのんびりしすぎて作戦以外のことを後回しにしてしまうという気質があり、
バラシタラから怒鳴られていた。
またマイマイフラッシュの欠点として、能力の範囲は半円球状、もしくは半円状とかなり狭い範囲しか効果範囲にならず、自分を中心とした一定範囲を能力圏内とするとそこから広がったりはしない点が挙げられる。
そのため効果範囲に踏み込まない限りは能力に囚われることはない。
第12カイに登場。
順調にトジテンドの侵略をはねのけゼンカイジャーとして知名度を得つつある中、子供達からゴールドツイカー一家がゼンカイジャーのメンバーとして認識されていることに不満を持ったジュランとマジーヌ。
彼らが買い物帰りに橋の上で愚痴っていたところ、現れたカタツムリワルドが少し離れた地点からマイマイフラッシュを発動、周囲の物体の動きを緩慢にした上で満足気に自分の仕事を確認していた。
声からして、この現象はトジテンドの仕業と気づいた二人だが、チェンジしようにもギアトリンガーを取り出せず、変身前とてこれまで堂々と姿を晒してチェンジを繰り返していたことも有りカタツムリワルドはすぐに彼らがゼンカイジャーだと見抜き、ろくに動けない彼らを殴ったり蹴ったりと一方的に甚振っていた。
そこへ上空にクロコダイオーが出現し、いつものようにツーカイザーにチェンジしたゾックスが降下してくる。
しかしマイマイフラッシュの影響下に落下してきたため動きが鈍くなり、そこにマイマイクロミサイルの直撃を受けて変身を解除。
「飛んで火に入る夏の虫」と悦に浸りながら生身に戻って横たわるゾックスの腹を一度強く踏みつけると、さらなる被害をもたらすためその場からゆうゆうと立ち去っていった。
介人達は駆けつけたものの兄が敵の術中にはまる様子を見ていたフリントに止められたため、その場のジュラン達から
ワルドの能力や現状を聞いた上で一旦カラフルに戻り、兄を助けるためフリント以下ゴールドツイカー一家と共に作戦を練ることに。
そしてその場に残された3人だったが、倒れた状態から時間を掛けてゆっくりと立ち上がり、何とかマイマイフラッシュの効果範囲から離脱を試みていた模様。
そんな中ゾックスはギアダリンガーを”鳴らしながら”ダンスを踊っていた。
その様子を見て呆れつつも、ゾックスから一家の長としての彼なりの矜持を聞いて何やら思うところのあるジュラン。
とそこへ効果範囲を広げていたカタツムリワルドだったが、動きを封じることに成功したところで満足し、仕留めずにそのまま放置して作戦に従事していた。
様子を見に来た
バラシタラにそれを報告したところ拡声器付きで怒鳴られてしまったため、慌てて彼らを封じていた場所に戻り確実に命を奪おうとマイマイクロミサイルを発射する。
しかしゾックスの周辺にギアダリンガーのマークが出現し、ミサイル攻撃は当たる前に阻まれてしまった。
実は先程踊っているように見えたゾックスは、空中にギアダリンガーの機能でマーキングを施しシールドの代わりとする準備をしており、それを発射されたマイマイクロミサイルの動きに合わせて実体化させて防御していたのだ。
だがマイマイフラッシュの効果は消えていないため結局素早く動けないのは変わりないためピンチは継続中。
そこへ作戦を立てた介人達が駆けつけ、「ターボレンジャーギア」の力を発動し、動きを高速化させることでマイマイフラッシュの効果を振り切ることに成功。
巻き込まれた一般市民&庶民
キカイノイド達も続けて使われたターボレンジャーギアによってブーストが掛けられその場から逃げ出したため、
ジュラン達はまとめてチェンジしカタツムリワルドとの戦闘が開始する。
自分の能力を破られたことで憤懣やる方ないカタツムリワルドは
クダックを大量に呼び出し、その間に再びマイマイフラッシュを使って動きをゆっきりにさせようとするも、
既に見切られてターボレンジャーギアを使われたことで動きの高速化したゼンカイザー達は
クダックを撃破し、カタツムリワルドもゼンカイジャー全員が発動したゼンカイフィニッシュバスターの一撃に潰され爆散した。
【余談】
カタツムリをモチーフとした
ワルド怪人。
仮面ライダーシリーズでは
チーターカタツムリ等、スーパー戦隊シリーズでは
ネッシーのウオボ渦のモチーフ等幾つか採用例がある。
なおウオボ渦以来、10年以上経っての採用例でかなり久しぶり。
「デンデンムシ」とも呼ばれることもあるが、カタツムリは虫ではなく、陸上に適応した巻き貝の一種。
よくある勘違いだが、カタツムリの殻を取るとナメクジになったりはしない。むしろ殻を取るとカタツムリはそこに内蔵が入っているため死んでしまう。
ワルド怪人のタイプとしては一定の周囲を特定の効果のあるフィールドで支配するというものだが、
時間経過とともにそのフィールドが広がるわけではなく、あちこち自分で動いて能力を使っていかなくてはいけないため、
かなり頻繁な場所変更を要求されることになる。
「
そこはのんびりせんでいいのであーる!」とはバラシタラの怒声だが、カタツムリワルドの能力の性質上、初手でジュラン達が引っかかったのは完全な偶然の産物であり、
当初はマイマイフラッシュの効果範囲を徐々に広げていって人間界を制圧するものだったと思われる。
そのためかマイマイクロミサイル以外の攻撃技をカタツムリワルドは持っていない上、
ダイカタツムリワルドのように殻を投げつけたり、
そもそも頭の殻が異常極まる硬度を持っていたりするような場面も見られなかったため、本来は葉っぱの裏をゆったり移動するカタツムリのように隠れつつこっそり活動するはず、だったのだろう。
突然の作戦変更もあって慌ててジュラン達の始末に急ぎ、現場に戻ってきてしまったため介人達の救助が間に合いそのまま倒されてしまったわけである。
合掌。というかこれ、作戦失敗はバラシタラのせいでは?
最終更新:2021年07月17日 12:53