トジテンド王朝

【名前】 トジテンド王朝
【読み方】 とじてんどおうちょう
【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー
【分類】 敵戦力
【名前の由来】 閉じて+終わり(英:END

【詳細】

機界戦隊ゼンカイジャーに登場する敵組織。

キカイトピアに君臨するキカイノイドと呼ばれる機械生命体達の作る王朝で、ボッコワウスが大王として統治している。

トジルギアの力で数多の並行世界を閉じ込め制圧することに成功したが、唯一五色田介人の住む人間界のみトジルギアの効果が無く、キカイトピアの一部が融合してしまったことで征服に失敗。
ゲゲの言葉からボッコワウスは人間界を武力によって制圧することを決め、配下の者たちに侵略を開始させた。

閉じ込められた平行世界は秘密戦隊ゴレンジャーから魔進戦隊キラメイジャーに至るまでのスーパー戦隊のいる世界も含まれていたが、介人のいる世界はそれらの世界とは別であり(そもそも平行世界という設定の都合で他のスーパー戦隊達の世界はそれぞれ異なる平行世界として存在する模様)、介人の住む人間界とされる世界はスーパー戦隊が存在せず、ゼンカイジャーが唯一の戦隊となる。

公式サイトにおいてキカイトピアと融合したのは「最後に残った人間界」と書かれており、何故か「地球」ではない
違う惑星だったり異なる次元にある世界ではなく、「平行世界」という設定である以上全ては地球にある異なる進化を遂げた文明ということなのだろうか。
ただ第6カイにてセッちゃんが「地球」と発言しているため、舞台である星が地球なのは間違いない模様。

王朝としての評判はいまいち不明だが、ジュランは「腐ったお偉方」と吐き捨てており庶民キカイノイドからの評価は芳しくないと思われる。
第4カイでのブルーンの回想では全体的に薄暗く重苦しい雰囲気の漂う世界だった模様。
なお第4カイまでブルーンは掃除係としてトジテンドに在籍していたが、もともとは庶民では知り得ない知識を求めた結果トジテンドパレスに押しかけ掃除係として働くことを認められたのだとか。

しかし終始「掃除係」としか呼ばれないブルーンは最終的に上層部との縁を切りゼンカイジャーとしてトジテンド王朝との敵対の道を選んだものの、確認できる範囲では上層部及び大王ボッコワウスの姿勢を批判していない。
平行世界をまるごと封じ込めるトジルギアについてもある程度の性質は知り得ていたようだが、破壊されると閉じ込められた平行世界が解放されることを知ってしまったことで命を狙われることになってしまった。
ただ介人を除くジュランらキカイノイド達は漏れなく暗い人生を歩んでおり、マジーヌは何となく違う気もするが彼らはレトロワルドのレトロ電波を浴びて過去の記憶に浸ることになったものの、
両親の記憶を思い出してノスタルジーに浸る介人と違ってトジテンドの圧政を受けた嫌な記憶を思い出したためその効果が発揮されなかった。

トジルギアの完成前でも他の並行世界に攻め入っていたことが判明しており、そのうちの一つ、海賊トピアではその世界の住人であるゴールドツイカー一家に逆に襲撃されギアの設計図や技術をまんまと盗み取られるという大失態をしていたと明らかになった。

もしかするとその辺りの失敗から直接的な武力制圧を避け世界ごと封じ込める制作に移ったのだろうか。
なおギアの技術関係を管理していたのはイジルデだが、ボッコワウスも知っていた辺りかなりド派手に侵入を許したと見られる(隠蔽しきれなかった?)。

仮面ライダーセイバーとのコラボ特別編では新たにセイバーの世界を認識したトジテンドによってオリヒメワルドが派遣されている。

【余談】

名前の由来は「閉じる」、もしくは「閉じて」と終わりを意味するENDを組み合わせたもの。
テレビ朝日公式サイトでは「トジテンド」とも記載されているが、本項目名はゼンカイジャーの「キャラクターページ」の記載に準じている。

数多の並行世界を封じ込め、その力を使う敵組織。
ただトジテンドのあるキカイトピア自体は異世界にあると思われるので、別世界からの侵略者なのだろう。
その設定は仮面ライダージオウに登場したタイムジャッカーと非常に近く、トジルギアはアナザーウォッチを考えれば納得できるだろう。
ヒーローの力が封じ込められたアイテムを使うという点でいえばゼンカイジャーもキカイトピアも同じであり、そこも仮面ライダーシリーズと似た点でも有る。複数のヒーローが並行世界ごとに個別に存在しているという設定は仮面ライダーディケイドを思わせたりもしている。
ただ現時点で公開されたストーリー、設定ではスーパー戦隊の力を宿す怪人が現れるかどうかは明らかにされていない。そもそもトジテンド王朝自体、スーパー戦隊を認識しているのかどうかも怪しい(ゲゲは把握しているようだが何者、いや何鳥なのだろうか)。
劇場版では歴代戦隊怪人の中でもラスボスクラスの強力な怪人達の力を持つスーパー悪者ワルドが登場している。

歴代のスーパー戦隊に登場する敵組織で構成員全員が機械生命体であるのは超力戦隊オーレンジャーに登場したマシン帝国バラノイア炎神戦隊ゴーオンジャーに登場した蛮機族ガイアーク天装戦隊ゴセイジャーに登場する悪しき魂機械禦鏖帝国マトリンティスがある。
トジテンドはボッコワウスら上層部による独裁体制となっているためバラノイア、マトリンティスと性質が近い。
ガイアークも幹部らの肩書は総理大臣などの役職をもじったものであり、ヨゴシマクリタイン等一部の最高幹部には逆らえないなど独裁体制が見られたため例外ではないとも言える。

ただ本当に国家としての体をなしていたかは怪しいマトリンティスを除けば基本的に機械生命体同士、同族で仲がいいのはバラノイア、ガイアークに共通している(人間以外である異種族同士仲がいいのは機械生命体に限った話ではないが)ものの、
このトジデンドは一般市民にあたるキカイノイドに対しても容赦なく攻撃を加えるのがこれまでとは最大の相違点。

ボッコワウスを始めとする幹部らは、自分達以外は取るに足らない存在であると考えているためキカイトピアの住人達も、地球も制圧するために地球人諸共危害を加える。
こういった考えを持つ上層部は珍しい。

また物語開始時点で数多の並行世界を閉じ込め、手中に収めているという強大な敵ということで宇宙戦隊キュウレンジャーに登場する宇宙幕府ジャークマター
下級戦闘員が怪人枠になるという点で獣拳戦隊ゲキレンジャーリンシー/リンリンシー魔進戦隊キラメイジャーベチャット/邪面師
等身大の怪人と巨大な怪人が別枠で存在するのは特命戦隊ゴーバスターズメタロイド/メガゾード、またしてもキラメイジャーの邪面師/邪面獣と様々な歴代敵組織の要素を有している。
45周年記念作品ということで意識したものかは不明。

最終更新:2021年07月25日 21:23