バラシタラ

「子供?いや俺様の気になるのは、面白そうな戦いの行方である」

【名前】 バラシタラ
【読み方】 ばらしたら
【声】 乃村健次
【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー
【登場話】 第1カイ「キカイ世界はキキカイカイ!」~第48カイ「天網恢々、王朝崩壊!」
【所属】 キカイトピア/トジテンド王朝
【分類】 キカイノイド
【世界】 キカイトピア
【一口メモ】 無し
【モチーフ】 戦車
【名前の由来】 バラすの大阪弁(バラしたらぁ)

【詳細】

キカイトピアを統治するトジテンド王朝に属する軍隊長。

戦車を思わせる装甲で全身を覆い、ミサイルヘッドを搭載した起爆槍「バラスピアー」で武装し「キカイばらし」を得意とする武闘派幹部。
全身を高火力兵器でフルカスタムし、装甲とパワーで相手の攻撃を弾きつつバラスピアーや胸部の主砲による砲撃等近接戦闘で無類の強さを発揮する。

ボッコワウスには忠誠を誓う一方、露骨にこちらを見下してくるゲゲを苦々しく思っている。
また最高技官であるイジルデのこともよく思っておらず、スキあらばこき下ろし、たとえボッコワウスの目の前でも口喧嘩を始める始末。
イジルデが作ったトジルギアに関しても「つまらんもの」という認識だったようだが、それでいて後述する場面ではその性能にご満悦というかなり面倒な性格をしている。
まぁイジルデはともかく平行世界そのものを封じ込めるトジルギアの性能が凄まじいものが有るので、どういう経緯で出来たかどうかはさておき、軍団長という武力部門のトップ故に好意的に見るのは当然だろう。
イジルデ本人は褒めないが。

ただゴミワルドの侵略方法が気に入らないボッコワウスに対し、「侵略が完了したらイジルデに綺麗にする道具を作ってもらえばいい(意訳)」と発言し方法を変更したりしない等、単にキカイノイドの頂点に君臨しているから持ち上げているだけで実は忠誠心を抱いていない可能性もある。
トジテンド上層部の下民を見下す思想に染まっていることを考えると上昇志向が強いのだろうか。

第1カイではクダッククダイターの軍団を引き連れて人間界を制圧しようとするも、五色田介人と彼に加担したキカイノイドのジュランが結成する「機界戦隊ゼンカイジャー」の活躍によって失敗。

第3カイではコオリワルドを引き連れて改めて出撃し、周囲を氷漬けにしてしまったコオリワルドの力を感心していたものの、駆けつけたゼンカイジャー達が凍った地面で滑りまくっているところを追撃しようとしたが自分も滑って転んでしまい、介人達もまともに戦えないため一旦トジテンドパレスへと撤退した。

その後トジルギアを組み込んだワルドを用いた人間界制圧の実行具合をボッコワウスから尋ねられるがそれに対して「小生の力があれば十分」と言い切ったため、先程すっ転んだことをイジルデから嘲笑されたため揉め始める。
ボッコワウスの床ドンでその場は収まるも、ゲゲから上から目線の提言に愚痴をこぼしていた。

第6カイから登場したステイシーは彼の息子。
母親が人間の、ハーフキカイノイドであるが、第8カイにて妻が少なくとも893人存在していることが明らかになった。
本人は具体的な数字すら覚えておらず、認識していた数が「398か483」だったのに対し、実際はステイシーの母親が893番目と実際の半分程度の記憶しかなかった。
イジルデからダークセンタイギア及びギアトジンガーを渡された息子の初陣祝と称し、戦隊ロボの偽物を呼び出しすぎてピンチになったステイシーザーの元をドアワルドを引き連れて現れ、ドアワルドの能力でゼンカイジャー達を別地点にまで飛ばして助太刀する。
しかし父親らしい発言はあくまで口実に過ぎず、トジテンドパレスに戻ると戦いの様子の見物を決め込む。

ゲゲからは「子供の初陣が気になるのか?」と問いかけるも、彼が気にしていたのは面白そうな戦いの行方の方であり、息子に対しての興味はさほども無いという場面が描かれている。

その後海賊トピアからの来訪者であるゴールドツイカー一家が戦いに加わるとゼンカイジャーとゾックス一家が手を組む可能性は低いことを見抜き、リサイクルワルドを生み出すとダミートジルギアを利用した仲間割れ作戦を実行。
界賊とゼンカイジャーを争わせるよう、双方に餌を撒いてつぶしあいを目論んだ。
しかしながらステイシーイジルデがその作戦が上手く行きかけていることをよく思わず、成果を横取りする形で手を回した結果、彼らはお互いを認め合い、譲れない一線はありつつも手を組む形で結束を強めてしまう結果になってしまう。

カブトムシワルド(第19カイ)、オリヒメワルド(第20カイ)、バカンスワルド(第24カイ)と次々にワルドを生み出していく中、バカンスワルドの能力で人間界の征服が実現。
これに調子良くし、クダイター達を視察に向かわせたものの誰ひとり戻ってこなかったため(クダックすら姿を消していた)、業を煮やして自ら人間界へと赴く。
そんなバラシタラは、派遣したクダイター達までもがバカンスワルドの能力に飲み込まれ全力でリゾート生活を満喫している様子を目撃。
部下たちがくつろぐ様子に激怒した後、その中心であるバカンスワルドの元へと向かうと、ゼンカイジャー達と仲良くなってスイカ割りをしていた彼に対し、

「下っ端のくせに我々より先にバカンスを満喫するなど言語道断!」


と激怒。
バラスピアーからミサイルを発射するとバカンスワルドをバラしてしまい、能力がとけたことで正気に戻ったクダック達を説教しクダイテストを呼び出してダイバカンスワルドを誕生させると憤懣やる方ない様子で撤退していった。


【余談】

放送後に発刊された『全力全開!』によると、対極になるイジルデと比べて動き回るキャラなので、戦車の鈍重さとスマートさを調節するのにデザイナーは苦労したとのこと。砂漠迷彩のカラーパターンは軍隊繋がりで『電撃戦隊チェンジマン』のメンバーが着用していた軍服から来ている。

名前の由来は分解するを意味する「バラす」を大阪弁で発音したもの。

最終更新:2022年06月28日 20:27