星獣鬼

「何を…馬鹿な、お前達、こんなことをして――――!!」

【名前】 星獣鬼
【読み方】 せいじゅうき
【声】 廣瀬智紀
【登場作品】 暴太郎戦隊ドンブラザーズ
【登場話】 ドン37話「イとニとザとシ」
【分類】 ヒトツ鬼
【憑依された人間】 大野稔ソノシ
【欲望】 「自分を陥れた者たちを許さない」
【素体】 ベニツ鬼
【モデル】 星獣モデル
【スキン】 獣装の光
【蟾ィ螟ァ蛹】 星獣鬼ング
【ドロップ】 ギンガマンギア
【文字化け】 譏溽坤謌ヲ髫(星獣戦隊)
【むかしむかし…】 ソノシソノイ達とは馬が合わない関係だったそうな…
【モチーフ】 宇宙海賊バルバン魔獣ダイタニクス、水牛、バルバンの海賊マーク、ドクロ、黒騎士ブルブラック、鬼
【名前の由来】 星獣戦隊ギンガマン+ヒトツ鬼

【詳細】

「自分を陥れた者たちを許さない」という欲望を叶えようとする脳人の監察官、ソノシから生まれた星獣モデルのヒトツ鬼

ベニツ鬼をベースに恐ろしい魔獣やドクロ、あるいは様々な獣のパーツを寄せ集めた「獣装の光」スキンを纏い実体化した。
元々はソノイに粛清されながらも何故か生きてた大野稔から生まれ憑依しようとしていたが、ソノシの傍若無人な振る舞いに辟易したソノイ達の作戦でソノシに移り変わって転生した人を、脳人を超えし激昂の鬼。

怒りで我を忘れて周囲にどんどん牙を剥き、モンスター化することで銀河に轟く伝説の雄叫びをとどろかせ、ガンガンギギーンと敵とみなした相手に猛攻を加える。

脳人がヒトツ鬼化した初の例だが、ソノシから生まれたわけではなく他者から生まれたものを被せる形になった。
ただ欲望はソノシ本人のものであるため、被せる形と言えどしっかり彼自身の抱く欲望が反映される形で実体化したものとみえる。

脳人三人衆の戦いを監査するために現れたソノシ
脳人としてきちんと戦っているかどうか…その問いに対してソノイは肯定してみせるが、ソノシは集めた情報からソノイが一度は倒したドンモモタロウの復活に手を貸し、ソノニがイヌブラザーと仲が良く、ソノザはオニシスターとの関係性を疑う…
これら疑念を抱く理由こそ最もだが、ソノシは自分が彼らの上官であると権威を主張し、跪く彼らに対しメジャーを持ち出してまで頭の位置を修正し、さらに自分の意向次第では元老院の裁き(無限床拭きの系)があると言い放つ。

ソノシはドンブラザーズとの決着を促し、「正々堂々脳人の戦士として名のりを上げろ」と注文をつけてくる。

その後、喫茶どんぶらにやってきたソノイ達はドンブラザーズと作戦会議を行い、「脳人の恥」とまで言われたソノシ抹殺計画を練る面々。
同族であるソノシを倒すため、禁じ手とも言える成熟前のヒトツ鬼を宿す人間を探し、それを採取した後移し替える形でヒトツ鬼へと変貌させる。
本来脳人はヒトツ鬼にならないが、この方法であればソノシをヒトツ鬼に変えることが出来る。

ヒトツ鬼であるのならばソノシを倒す大義名分が成り立つ。
こういった作戦をソノイが率先して行うというらしからぬ行為に対しタロウはそれを指摘しつつも承諾し、ヒトツ鬼を宿す人間の心当たりとして大野稔の情報を提供した。
その情報通り轟轟鬼となった後ソノイに斬られ消滅したはずの大野はヒトツ鬼を宿しており、ソノザの傘を使って引き剥がし持ち帰った後、脳人三人衆とドンブラザーズの戦闘のドサクサに紛れソノザが「隙あり!」とヒトツ鬼の未成熟体をソノシに放つ。

そしてソノシを呑み込んだヒトツ鬼は星獣鬼として実体化を果たした。

星獣鬼となったソノシは怒りのあまり脳人三人衆の攻撃を受け、強化体となったソノイがとどめを刺そうとするも、同族を手に掛けることに対するためらいから剣を振り切る事ができず、ゴールドンモモタロウの抱腹絶桃・フェスティバル縁弩とドントラボルトの雷刃・闇駆白虎の同時攻撃を受け爆散。

その直後暴走したパワーから星獣鬼ングとして復活した。

【余談】

モチーフは「星獣戦隊ギンガマン」。
おおよそギンガマンと結び付けられない外見をしているが、全体的なモチーフは宇宙海賊バルバンのシンボルマークと見られている。
また水牛をモチーフとした魔獣ダイタニクスの要素を外見にプラスしている。
暗い青色なのはバルバンが「宇宙海賊」であり、宇宙をイメージした色(銀河色?)、あるいは彼らが深い海の底に封印されていたことから深海をイメージした色の可能性も考えられる。

公式紹介文では大野稔から生まれるもソノシに宿主を変えて「転生した」と書かれているが、これはチェンジの際に「ギンガ転生!」と叫ぶことから。
他にもOPに含まれる「ガンガンギギーン」や、名乗りの際の「銀河を貫く伝説の刃」を盛り込んだ文章となっている。
未だにガンガンギギーンが何なのかよくわからないが、戦隊OPは勢いだ。

なお「転生」要素は本来星獣鬼は別の人物から生まれるも、宿主を変えて実体化したことから、ギンガレッドが本来ヒュウガがなるはずだったのが土壇場で弟であるリョウマに変更になったこと、
そしてヒュウガは黒騎士ブルブラックに取り込まれていたことを拾ったものと思われる。
またエゴイスト極まりないソノシの態度から仲間であるはずの脳人三人衆から謀殺されかかった経緯は固い絆で結ばれたギンガマン達とは対象的ながらも、宇宙海賊バルバンが仲間割れで一度は封印され、復活時厳密なルールを課すも結局仲間陥れたメンバーが出たことを彷彿とさせる。
裏切った側のイリエスは金に目がくらんだ俗物的かつ、忠臣であったブドーの性格を嫌っていたという短絡的な理由であり、「傍若無人な振る舞いが祟って切り捨てられる」ソノシはキャラクターのモチーフとしてイリエスが組み込まれている可能性がある。
ストイックなソノイはある意味ブドーに近いキャラクターだが、それが中心となってソノシを切り捨てたというのもある意味ブドーの逆襲にも見えてくる。

頭部は宇宙鬼の胴体部分と組み合わせリペイントし百獣鬼へと改造された。

最終更新:2024年02月14日 21:13