操縦

シミュレータ操作について

初めての人には難しいとされるシミュレータ操作だが、このゲームは飛行中の機体の挙動がかなり単純化されているため、3軸(ピッチ・ロール・ヨー)の制御の概念が分かってしまえば思い通りに飛び回ることができる。多くのフライトゲームや本格的なシミュレータでも3軸制御は基本となるので、飛行機に興味のある人は是非とも習得して欲しい。


準備

オプション>言語

以下日本語の用語で説明するので、日本語を選択。

オプション>コントロール設定

以下の設定をする。
  • シミュレータ:オン
  • フリップインターフェース:お好みで
  • Y反転:オフ
  • 測定システム:とりあえずオフ(=速度の単位がマイル/時、高度の単位がフィートになる)
  • 加速度計感度:最大
  • デバイス震動:とりあえずオフ

ゲーム開始時の自動調整

ゲーム開始時に毎回強制的に自動調整が行われる。この「調整」とは一般にキャリブレーションと呼ばれるもので、その時点のデバイスの傾きでちょうど操縦桿がニュートラルになる(飛行機が直進する)様に調整する事を意味する。変な角度で自動調整されてしまうと飛行機を真っ直ぐ飛ばす事ができなくなるので、ゲーム開始時に意識してデバイスをプレイしやすい角度で保持していなければならない。もし不本意な角度で調整されてしまった場合は、画面上部中央のポーズ・ボタンをタップして、適切な角度にデバイスを構えながらスコアの下にある「調整」ボタンをタップすると再調整できる。ゲームを開始したらまず真っ直ぐ飛べる状態であるかどうかを確認しよう。

※「操縦桿がニュートラル=地面に対して水平」ではない。水平飛行をするには、地平線に機首を向けて主翼が水平になる様に飛行機を操作した上で、操縦桿をニュートラルに保てばよい。


基本操作

飛行機は前進することによって揚力(宙に浮く力)を得て飛ぶ事ができる。従って飛行機は飛行中、常に前進運動をし続けている。

飛行機の操縦とは、大雑把に言えば「(1)前進する速度を変える」操作と、「(2)飛行機を傾けて、進行方向を変える」操作の二つである。チュートリアルの3番目『戦闘機フル・コントロール』で学ぶ内容だが、ここでおさらいしてみよう。

(1)前進する速度を変える

画面の左側3分の1くらいの範囲に指を置いて(指の下にコントロールパッドが現れる)上向きにドラッグすると増速、下向きにドラッグすると減速の操作になる。(※左右にドラッグすると後述のヨーの操作になる。)

減速を続けると飛行機は飛び続ける事ができなくなり(=失速)自然に機首が下がって落下し、そのまま速度を回復しなければ最後は墜落に至る。失速した時は、単に増速することで速度と制御を回復できるが、回復するまでの数秒間は機首が上がりにくく、機動が制限されてしまう。戦闘中に失速すると敵に攻撃(又は離脱)するチャンスを与えてしまう事になるので、意図しない失速が起こらない様に常に速度には気を配ろう。

※この速度コントロールの操作は、実際の飛行機での左手のスロットル操作に相当する。
カメラをコクピットビューにすると、左手側にあるスロットルレバーが増速時には前方へ、減速時には手前へ動かされているのが確認できる。

(2)飛行機を傾けて、進行方向を変える


ピッチ/ロール/ヨー
ピッチ
飛行機の左右方向を軸とした回転=機首を上下方向に振り向ける動作
ロール
飛行機の前後方向を軸とした回転=機首の向きは変わらず主翼を左右に傾ける動作
ヨー
飛行機の上下方向を軸とした回転=機首を左右に振り向ける動作

この3つの軸回転の制御を次の様に操作する。

ピッチとロールの操作
ピッチはデバイスを前後に傾けて操作する。前方へ傾ければ機首は下を向き、手前に傾ければ機首は上を向く。

ロールはデバイスを左右に傾けて操作する。右へ傾ければ主翼は右へ傾き、左へ傾ければ主翼は左へ傾く。

※このピッチとロールの操作は、実際の飛行機での右手の操縦桿(スティック)の操作に相当する。
カメラをコクピットビューにすると、操縦席中央の操縦桿が傾き操作に合わせて前後左右へ動かされているのが確認できる。
カメラを機外ビューにすると、ピッチの操作に合わせて水平尾翼の一部(または全部)が動作しているのが確認できる。この装置はエレベーター(昇降舵)と言い、飛行機のピッチ操作をする舵である。
同じく機外ビューにて、ロールの操作に合わせて主翼の左右両端の後縁部分が動作しているのが確認できる。この装置はエルロン(補助翼)と言い、飛行機のロール操作をする舵である。

ヨーの操作
ヨーは画面の左側3分の1くらいの範囲に指を置いて(指の下にコントロールパッドが現れる)左右へドラッグして操作する。右へドラッグすると機首は右へ向き、左へドラッグすると機首は左へ向く。

※このヨーの操作は、実際の飛行機での両足のヨーペダルの操作に相当する。
カメラをコクピットビューにすると、計器パネル下のペダルがヨー操作に合わせて踏み込まれている様子が確認できる。
カメラを機外ビューにすると、ヨーの操作に合わせて垂直尾翼の一部(または全部)が動作しているのが確認できる。この装置はラダー(方向舵)と言い、飛行機のヨー操作をする舵である。

※上記の3種の舵(エレベーター・エルロン・ラダー)を「3舵」と言う。殆どの飛行機がこの操縦システムを採用し、また多くのフライトゲームで基本の操作方法となっている。このゲームでは、今説明している「シミュレータ」以外に「固定コントロール・パッド」「シミュレーター・ヨーペダル」が該当する。


飛行機の操縦


上昇・下降

飛行機が水平飛行している状態からピッチを上げると、機首が水平線より上を向き、飛行機は上昇する。

飛行機が水平飛行している状態からピッチを下げると、機首が水平線より下を向き、飛行機は下降する。

ほぼ垂直に近い角度で上昇し続けると速度の低下が起こる。下降時は下降開始直後わずかに加速が働く様だが、最大速度は水平飛行時と変わらず頭打ちである。

旋回

旋回とは円を描く運動の事。基本的に全ての移動が旋回と直進の組み合わせだが、通常「旋回」と言えば地上に対して水平方向の旋回(水平旋回)を指す。

旋回したい方向にロールで機体を傾けピッチを上げる。ロールとピッチを適度なバランスに保つ事で一定の旋回を維持できる。

旋回を開始すると僅かに速度が低下したのち一定の速度を保ったまま旋回し続ける。また、旋回と同時に減速を行えばより急速な旋回ができる。ただし急旋回を維持しようと減速し続ければ当然失速に至るため、旋回能力が高くても減速中の速度低下率の高い飛行機は急旋回を維持できる時間は短いという事に注意しよう。

宙返り(ループ)

地面に対して垂直方向に旋回する事を宙返り(ループ)と言う。

飛行機が水平飛行している状態からピッチを上げ続けると垂直方向に一周して宙返りする。減速を併用すればより急速な旋回が行えるが、速度が足りなければ途中で失速するので要注意。

機体の上面を周回の内側に向けた宙返りをインサイドループと言う。逆にピッチを下げ続けて機体の上面を外側に向けた宙返りをアウトサイドループと言う。前者はブラックアウト(視界が暗くなる現象)を、後者はレッドアウト(視界が赤くなる現象)を引き起こす。


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最終更新:2013年11月10日 02:57