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『アナロジー思考』
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『アナロジー思考』 細谷 功
アナロジー思考に弱い人は、「これはこれ、あれはあれ」とすべての事象を別々に考えるためにまったく応用が利かない。
アウトプットもすべて一から考えるために効率が非常に悪いばかりでなく、新しい発想へと膨らんでいくこともない。
(No.24)
アナロジーとは「穴埋め問題」という言い方もできる。Aという世界である部分が同じ構造を持つBという世界に存在しない場合に同様のものがBにもあるのではないかという類推からその穴を埋める(先の「クイズ」を思い出してほしい)、それがアナロジーの基本的発想である。
(No.254)
重要なのは、「異なる世界での治験を、問題を解きたい『ターゲット』の側の世界の言葉で表現するとどういう意味なのか?」を常に考える習慣である。
(No.615)
「説明する」ことには単に知的好奇心が満たされることのほかに何の意味があるのだろうか。その最大の意味合いは、「応用が利く」ようになるということである。
(No.637)
ビジネスパーソンに必須の能力として「図解」があげられる。これは多くは他者へのプレゼンテーションという「説明」や「表現」のためのスキルとして語られることが多いが、アナロジー思考の上でも重要な役割を果たしている。それは、図解とはものごとの構造を見抜くためのツールだからである。
(No.1441)
最も基本的で、高校の物理で出てくる公式レベルでのアナロジーは力学におけるバネの挙動と電気回路という、ごく基本的な物理法則間でのものである。
見た目は異なる2つの物理現象が実は同じ形の公式で表現できることから、それらの物理変数の「構造」が同じであるという気づきが得られ、そう考えることで2つの物理現象を行ったり来たりすることで発想を膨らませることができる例である。
(No.1722)
時間の世界で行われていることはお金の世界でも応用可能であり、お金の世界で実行されていることは時間の世界でも応用可能なのではないかという仮説が立てられる。
(No.2275)