Beside it is written, in very rough and coarse characters,
"The sign of the four—Jonathan Small, Mahomet Singh, Abdullah Khan, Dost Akbar."
"The sign of the four—Jonathan Small, Mahomet Singh, Abdullah Khan, Dost Akbar."
『四つの署名』(原題:The Sign of Four)(別の邦題:『四つのサイン』)は、アーサー・コナン・ドイルの長編小説。発表は1890年。初出は『リピンコット・マガジン』。シャーロック・ホームズシリーズの2番目の長編であり、メアリー・モースタン嬢の依頼から始まる因縁の事件を描く。
あらすじ(以下すべての章で、ネタバレを含みます)
第一部
1888年、メアリー・モースタン嬢がシャーロック・ホームズの探偵事務所を訪れる。メアリーは、ホームズに、彼女の身に起こったある奇妙な出来事について相談に来たのだった。
10年前、メアリーの父であるアーサー・モースタン大尉は、英国領インドでの軍務を終えロンドンに到着した後、突如行方不明になる。メアリーは父の戦友ショルトー大佐に連絡を取ったが、結局モースタン大尉は見つからなかった。事件から4年後、メアリーのもとに大粒の真珠が送られるようになる。それから6年間毎年届いていたのだが、今年初めて、送り主から面会を求める手紙が送られてきたのだという。
シャーロックは調査を始め、ショルトー大佐は真珠が送られるようになる1週間前に死去していることが判明した。また、メアリーは気になる品として父親が持っていた要塞の地図を持ち出してきた。そこには「ジョナサン・スモール、マホメット・シング、アブドゥーラ・カーン、ドスト・アクバル」の四つの署名が書かれていた。
手紙に従い、ホームズ、ワトソン、メアリーの三人は、届け主の邸宅へと向かう。そこにいたのは、ショルトー大佐の息子サディアス・ショルトーだった。サディアスは、三人を前に過去の因縁の物語について語る。インド大反乱の最中、モースタンとショルトーが財宝を持ち帰ったこと、ショルトーが財宝を独占しようとしショルトーと口論になったこと、モースタンが心臓発作を起こしその場で死亡し、ショルトーが財宝と死体を埋めて隠蔽したこと。
サディアスとその兄弟バーソロミューは、屋敷のどこかに隠された財宝を探しながら、メアリーにこの事実を知らせるため、ショルトーが唯一残した冠に嵌められていた真珠を送り始めた。そして今年、遂にバーソロミューが財宝を発見したのだという。サディアスは、メアリーと共に財産を山分けしようと考え、面会の手紙を寄越したのだという。
サディアスは、三人をアッパーノーウッドにあるバーソロミュー邸に案内する。中に入ると、家政婦がバーソロミューが研究室に籠もりっ切りになっているという。中を確認すると、財宝は失われ、バーソロミューは毒矢で殺され、傍らには四つの署名があった。サディアスは殺人容疑で逮捕されるが、ホームズは真犯人の存在に気付いていた。ホームズとワトソンは、借りてきた犬のトビーを使って現場のクレオソートの匂いを辿り、テムズ川の船着き場に到着する。
ホームズは調査によって、ジョナサン・スモールという義足の人物が小型の船を借りている事実を突き止める。ホームズとワトソンは、警察の船に乗って小型船オーロラ号を追跡する。共犯者のアンダマン人トンガが毒矢を吹きかけるが逆に射殺され、スモールは逮捕された。スモールは、ホームズたちに事の真相を語り始める。
第二部
スモールは、第三歩兵連隊の士官としてインドに駐留していた際、ガンジス川でワニに右足を食いちぎられる。その後、スモールは藍農園で働いていたがセポイの反乱が発生し、アグラ要塞で警備を担当する。ある日、アシュメットというインドの富豪が財宝を持ち出す計画が露見する。スモールは、シーク教徒の兵士に脅され強盗殺人を実行、財宝を廃墟に隠す。しかし、通報によってスモールたちは逮捕されアンダマン諸島で終身刑に処された。
数年後、スモールは、看守のショルトーとモースタンが賭博で大損をしたことを知る。スモールは、ふたりに財宝の話を持ち掛け、脱獄への協力を条件にする。しかし、ショルトーが途中で裏切り、財宝を奪われてしまう。スモールは、原住民のトンガの協力のもと脱獄し、ショルトーへの復讐を試みるが、誤ってバーソロミューを殺害してしまう。スモールは、逃亡中財宝をすべてテムズ川に捨て、彼の手元には何も残っていなかった。
メアリーは財宝を山分けする機会を失ったが、ワトソンと恋に落ち結婚する。しかし、ホームズの手柄はまたしても警察に横取りされてしまう。ワトソンは、ホームズは今回の一件で何も得をしなかったと言ったが、ホームズは「僕にはこれがある」と言って、コカインの7%溶液に手を伸ばすのだった。