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第四章第六節:パルカとライフフォース - (2008/05/13 (火) 08:23:08) の1つ前との変更点
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{パルカとライフフォース}
シャッターの横にあるIDカードを通す機械があった。
俺はこの服を奪った奴からIDカードも頂戴していたのでこれで通れるはず。
すぐさまカードを機械に差し込み引く。
すると赤のランプから緑のランプに変わり、シャッターが徐々に上がっていく。
どうやら正常に機動してるみたいだ。
もし触手型ウイルスが、ここまで進行していたら正常に機動しないはず。
でも機械は正常に機動している。
となると…地上の電子機器と地下の電子機器は別々にされていると考えた方がいいなぁ。
もしくは地下の対ウイルスプログラムは地上よりレベルが高いのか。
まぁどちらにせよ、地下研究所が正常なのは少し誤算だ。
いくら地上が慌てふためいた所で目的の地下研究所が正常通りだと俺が侵入した事がバレテしまう。
ほんでもって捕まってしまったら本末転倒だ。
「ダァーッ!そうなったら、なったらで対処するまでだ!!」
まどろっこしい考えはヤメだ!
シャッターが人間が入れそうの高さまで上がると俺は侵入した。
そして目の前に広がった光景に俺は見覚えあるように感じた。
夢の中で見たアンジェラスと出会った場所に酷似しているのだ。
「あれはっ!」
パルカは大きな試験管の中に入っていて拘束されていた。
「パルカー!」
「……んぅ?…お兄ちゃん!?」
俺が叫び名前を言うとパルカは俺の事に気がつき驚愕する。
「お兄ちゃん、どうしてここに!?」
「どうもこうも無い!お前等を助けにきたんだよ!!今助けてやるから待ってろ!!!」
俺は壁側に大きなコンソールを見つけ、パルカを拘束している機具解除し次に大きな試験管のハッチを開けようとした。
だが、次の瞬間!
「武器を捨て、両手を頭の後ろにつけ!」
「チィッ!?」
武装した人間が二人程この部屋に入って来て、銃を俺に向ける。
畜生、もう見つかっちまったか!
「繰り返す!武器を捨て、両手を頭の後ろにつけろ!!」
「わーったよ。…武器を…捨てればいいんだろ!」
グラディウスのネックレスを敵の足元に投げ捨てる。
敵は不思議そうにネックレスを見る。
そりゃそうだ。
今のグラディウスはどこからどー見てもただのネックレスだ。
けどなぁ、そいつはただのネックレスじゃねぇーだよ!
「グラディウス、擬人化!」
「ウワッ!?眩しいっ!?!?」
突如、俺の掛け声とともにグラディウスが光り輝きだした。
敵はその光に目が眩み、視界を無くす。
その間に俺は再びコンソールを操作し今度こそハッチを開ける。
「貴様、なにをしてグハァッ!?」
「な、なんだ!?何が起きてギャー!」
光りがおさまったと同時に敵の二人は倒れた。
相変わらずの仕事っぷりだぜ。
「グッジョーブ!ナイスな仕事だったぜ、グラディウス」
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両剣を持ったグラディウスが空中に浮かびながらお辞儀した。
敵をやっつけてくれて助かったぜ。
でも殺していないよな?
敵の状態を見ると、出血はしていなかった。
脈拍を確かめると、ちゃんと生きていた。
気絶してるみたいだ。
「お兄ちゃんー!」
パルカの声が聞こえたので、そっちに振り向くと、パルカは俺の胸元に飛び込んできた。
「パルカ!よかった、無事に脱出できたみたいだな」
「助けてくれてありがとうー!」
「当たり前だろ。パルカは俺の大切な神姫なんだから」
「お兄ちゃーん、お兄ちゃーん!」
パルカは抱きつきながら泣いてしまった。
そんなに嬉しかったのか?
いや、嬉しいに決まってるか。
俺だって嬉しいんだから。
さて、感動の再会をするのはまだ早い。
俺の神姫達全員助けるまでは感動に浸る時間なんて無いんだから!
「ほら、ウェポン、アーマー、リアだ。早急に装備してくれ」
「はい!」
元気よく返事をするパルカ。
俺は装備品をパルカに渡し、グラディウスの所に行く。
実は俺とパルカが抱き合って時に、グラディウスは出口付近でズーッと見張りをしていてくれたいたのだ。
ホント、よくできた子だよ。
「サンキュー、グラディウス。もうネックレス化していいぞ」
<Is it really good?It is judged that the combat still continues>
「いや、力になってくれるのは嬉しいが、まだお前には力を温存してほしいんだ。アンジェラスを助けた時に、お前が力尽きていたら意味ないだろ」
<I consented>
グラディウスは俺の言い分を理解しネックレスに戻る。
俺はネックレスをしまい、注意深くしながら出口から顔を出す。
…どうやら敵はまだいないようだな。
てっきり最初に来た二人組以外にも来ていると思ったんだが…気にしすぎたか?
「お兄ちゃん、準備出来たよ」
後ろを振り向くとフル装備したパルカがいた。
俺は最後にライフフォースのネックレスをパルカに渡す。
「ライフフォースも持ってきてくれたんですか!嬉しいです!!」
ライフフォースを手に取り喜ぶパルカ。
よしこれで準備万端だな。
「行くぞ!パルカ!!」
「はい!」
掛け声とともに部屋を出る。
その瞬間!
ビービービービー!!!!
けたたましく警報が鳴り響く。
まさかっ!?
『ナンバーフォーが脱走!発見次第捕獲せよ!!』
あちゃ~、やっぱりバレちまったか。
どうせさっき来た武装した二人組みたいな奴等が沢山ドカドカと来るんだろうなぁ。
イヤだなぁ~。
「大丈夫ですよ。お兄ちゃんは私が守りますから」
「パルカ…」
ニッコリと笑うパルカを見て俺もニヤリッと笑う。
少し気分が楽になった気がする。
パルカがいるだけでこんなにも気分が違うとはなぁ。
一人より二人、二人より三人、三人より四人、四人より五人ってか。
武装神姫さまさまだよ!
「敵が来たよ!」
パルカの言う通り、前方から数十人の武装した人間が来た。
蹴散らしてやるぜー!
「よし!迎撃だ、パルカ!」
「まかせて!ヴェーニア!!」
<ヴェーニア>
ライフフォースから展開された銀の翼が広がっていく。
久しぶりに見た気がする。
とても輝いている銀の翼と、その翼とマッチしているパルカの姿がとても美しい。
そしてライフフォースを敵に構え。
「新しいワザでいくよ、ライフフォース!」
<リョウカイ>
「光銀!」
<コウギン>
ビシュシュシュシュシューーーー!!!!
初めてくりだされる攻撃『光銀』。
光銀は敵を追尾し、しつこく追いかけるというとても追尾性が高い攻撃である。
しかも連射性も高い。
威力は低いが人間の急所に命中すれば、ひとたまりもない。
パルカが何故このワザを使ったのか。
それは確実に敵を倒すためである。
故に追尾性が高い攻撃をしたのだ。
「防弾盾を使え!敵の攻撃は貫通しないはずだ!!」
敵は防弾盾を前に突き出し、光銀を撥ね返す。
マズッたなぁ~これでは敵を倒す事が出来ない…。
「無駄です!ライフフォース、次のワザいくよ!!」
<リョウカイ>
「闇銀!」
<アンギン>
バシューーーー!!!!
「ギャー!?」
「おい、どーゆうことだ!貫通はしないんじゃなかったのか!?」
敵は想定してない攻撃によって翻弄している。
パルカはその隙を見逃さなかった。
そして初めてくりだされる攻撃『闇銀』。
闇銀は一直線に敵を貫く、一貫性が高い攻撃である。
しかも光より威力が高い攻撃。
だから敵の防弾盾、防弾ヘルメット、防弾ベストを貫通していく。
一回に一発しか撃てないデメリットがあるがそこは。
「続いていくよ!光銀!!」
<コウギン>
ビシュシュシュシュシューーーー!!!!
再びくりだされる攻撃。
闇銀がリロードしてる間に光銀を連射し、こちらの攻撃を止めない。
そしてリロードが完了したら敵のど真ん中に向かって撃ち倒すという。
まぁ『光銀』『闇銀』を使用してる間は他の攻撃を使えないというデメリットがあるけど。
でもパルカにしてはよく考えた戦法だ。
「お兄ちゃん!みんなを助けよーね!!」
「あぁー!」
パルカが先導しながら攻撃し、俺はパルカの後を続いて走る。
後三人だ!
次のシャッター何処にあるんだ!
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