「義理だっつーの、そこ、混ぜっ返さない」
「事実なのに、全く」
固まっている二人に向け。
「それに母親ちゃうし、おれよか年下だし」
「いいじゃないのよ、義理でも」
この人は、獅導麻遊利(しどう・まゆり)といって……。
体質はアルビノで虚弱体質のため、普段は車椅子行動をしている。
実家は、まあぶっちゃけ、そっち系の人で、俺はこー……学生のときに。
アッチのかたがたに喧嘩を売って勝っちまった、と。
で、麻遊利さんの父親、に気に入られて、そのままこー、なんというか。
俺の背後関係まで洗って養子縁組まで持ってかれて、二十歳になったころに独立することになった。
まあ、というわけでこの人は、年下なのに俺の母親になっていた、ということだ。
「で、えと、何故にその、麻遊利さんのお手伝いを?」
「じゃな、あんな……ぷぷぷ」
「笑うなっつーのよ」
黒ぷち被ったまま言う台詞ではないが。
「私ね、神姫サーカスの団長さん、なのよ」
「「サーカス団?」」
「そうよー、神姫と動物と人で、訓練した技、を見せ合うの」
嬉しそうに微笑む、麻遊利さん、確かに、四堂(しどう)サーカスは十全にいい見世物になると思う。
スタッフが”組”の人たちだけに顔は悪いけど、こー、気のいい人だし。
神姫は、レンタル神姫スペースの子から自主的に応募したり、”組”の人たちが持っている神姫に協力してもらったり。
動物は捨てられた動物達などを拾って、訓練したりする。
偽善と笑う人もいるだろうが、こんな暖かい人らが、大好きだ。
「で、おいらはビラ撒きと、巡回」
「野外スペースでやるから、そのときは、見に来てね♪」
微笑む、麻遊利さん、心底気合はいってるなあ。
「体壊すなよ、麻遊利さん」
「ええ、久しぶりの現場ですもの……ふふ」
「事実なのに、全く」
固まっている二人に向け。
「それに母親ちゃうし、おれよか年下だし」
「いいじゃないのよ、義理でも」
この人は、獅導麻遊利(しどう・まゆり)といって……。
体質はアルビノで虚弱体質のため、普段は車椅子行動をしている。
実家は、まあぶっちゃけ、そっち系の人で、俺はこー……学生のときに。
アッチのかたがたに喧嘩を売って勝っちまった、と。
で、麻遊利さんの父親、に気に入られて、そのままこー、なんというか。
俺の背後関係まで洗って養子縁組まで持ってかれて、二十歳になったころに独立することになった。
まあ、というわけでこの人は、年下なのに俺の母親になっていた、ということだ。
「で、えと、何故にその、麻遊利さんのお手伝いを?」
「じゃな、あんな……ぷぷぷ」
「笑うなっつーのよ」
黒ぷち被ったまま言う台詞ではないが。
「私ね、神姫サーカスの団長さん、なのよ」
「「サーカス団?」」
「そうよー、神姫と動物と人で、訓練した技、を見せ合うの」
嬉しそうに微笑む、麻遊利さん、確かに、四堂(しどう)サーカスは十全にいい見世物になると思う。
スタッフが”組”の人たちだけに顔は悪いけど、こー、気のいい人だし。
神姫は、レンタル神姫スペースの子から自主的に応募したり、”組”の人たちが持っている神姫に協力してもらったり。
動物は捨てられた動物達などを拾って、訓練したりする。
偽善と笑う人もいるだろうが、こんな暖かい人らが、大好きだ。
「で、おいらはビラ撒きと、巡回」
「野外スペースでやるから、そのときは、見に来てね♪」
微笑む、麻遊利さん、心底気合はいってるなあ。
「体壊すなよ、麻遊利さん」
「ええ、久しぶりの現場ですもの……ふふ」
それからしばらく。
「で、お前ら、俺についてくるか、あれならエルゴ寄っても構わないけど……着ぐるみは脱がせてな?」
「ふふ、主は、照れ屋じゃのう」
「……うっさいなあ」
そっぽを向く、こーいう『いい人』はキャラじゃない。
「えと、マイロード……その、素敵、ですよ?」
うるうるした眼で、見つめる、碧鈴。
「っつだぁぁ!?」
冷や汗かきながら、身悶える、黒猫の着ぐるみ。
「ふふ、主は、照れ屋じゃのう」
「……うっさいなあ」
そっぽを向く、こーいう『いい人』はキャラじゃない。
「えと、マイロード……その、素敵、ですよ?」
うるうるした眼で、見つめる、碧鈴。
「っつだぁぁ!?」
冷や汗かきながら、身悶える、黒猫の着ぐるみ。
「儂は、一人で行かせてもらおうか……ちょっと見たいところがある」
ディスが一言。
「どこ行くんだ?」
「魔剣匠工房『鬼奏』じゃよ、儂が行かんでだれが行くか」
「なるほど」
なるほど、さすが『剣帝』アスモディス、名のままに動くか。
「碧鈴は?」
「えと、私は……マイロードと一緒に回ろうかと」
おずおず、っと碧鈴。
「はぐれたら、待ち合わせはここな」
「「了解です(ぢゃ)」」
二人は答えて。
「んじゃ、麻遊利さん、いってきます」
ディスが一言。
「どこ行くんだ?」
「魔剣匠工房『鬼奏』じゃよ、儂が行かんでだれが行くか」
「なるほど」
なるほど、さすが『剣帝』アスモディス、名のままに動くか。
「碧鈴は?」
「えと、私は……マイロードと一緒に回ろうかと」
おずおず、っと碧鈴。
「はぐれたら、待ち合わせはここな」
「「了解です(ぢゃ)」」
二人は答えて。
「んじゃ、麻遊利さん、いってきます」
「お昼には一旦戻ってきてね~、皆でLENにでも行きましょう」
車椅子に乗った彼女が微笑み、見送ってくれる。
「んじゃ、いってみよっか、最初はそーだな、皆が行きそうな……ちっちゃいもの研か、國崎技研かな」
「分かった、仕事が優先じゃろ?」
「この、ALChemist、行きたいです、ま、マイロード」
おずおずと袖を握る碧鈴、そして、笑うディス。
車椅子に乗った彼女が微笑み、見送ってくれる。
「んじゃ、いってみよっか、最初はそーだな、皆が行きそうな……ちっちゃいもの研か、國崎技研かな」
「分かった、仕事が優先じゃろ?」
「この、ALChemist、行きたいです、ま、マイロード」
おずおずと袖を握る碧鈴、そして、笑うディス。
「……幸せそうですね……はーくんも」
たおやかに笑う白花一輪、それは、過去を見るようで、そして、巣立っていく息子を見るような眼だった。
たおやかに笑う白花一輪、それは、過去を見るようで、そして、巣立っていく息子を見るような眼だった。
徒然続く、そんな話、番外節に。
出会いと過去を追想。 節終。
出会いと過去を追想。 節終。