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すとれい・しーぷ006 - (2011/08/08 (月) 14:47:45) のソース
***すとれい・しーぷ006 幸せ、なんて簡単に壊れてしまう物。 私はあの日の呪縛から、まだ逃れられていない。 半誕生ライブの帰り、私は公園で蠢く影を見た。 ライブ成功の気の緩みか、はたまた後に控えるユノのパーティへの興奮か。 好奇心に負け、私はその場で足を止めてしまった。 「っ、オーナー、後ろだっ!!」 ユノの声が響いたと同時に私は後頭部への強い衝撃と共に気を失った。 「やめろ、やめ・・・!!やめてくれぇぇぇ!!」 ユノの叫び声が聞こえた。それも、怖いくらいに我を失った狂った叫び。 はは、そんなんじゃ、どっちが狂い羊か、わかんないよ、ユノ。 覚醒しない脳はぼんやりと現実を否定する。 「おい、愛しのオーナーが起きたぞ」 酷くしゃがれた声で、眼鏡の痩身の男が楽しそうにユノに言った。 ユノのすすりなく声。私の脳は一気に覚醒し状況をとらえる。 何時間気絶していたのだろう、あたりは暗闇が侵食してきて、周りが見えない。 しかも私は、数人の男に羽交い絞めにされ、身動きひとつ取れない。 最悪だ。 男達に聞こえるようわざと盛大な舌打ちをかますと、ユノを掴んでいた男が私の前に立った。 「お前の神姫が、言いたいコトあるってよ」 ずい、と目の前に差し出されたユノは粘着質の白濁にまみれ、すすり泣いていた。 さすがに私も、もう高校生だ。その独特のすえた臭いで、ユノが何をされたのか、すぐに理解した。 「下衆が・・・社会不適合者のうえ、ロリコンかよ、マジ最低だな!」 今出せる最大級に低い声で男をののしる。それでも男は楽しそうだった。 「お、オーナー・・・私は、汚されてしまった・・・もう、オーナーとはいられない・・・」 泣き止まないユノはいつものように強気な物言いでなく、今にも消えてしまいそうなくらいに小さな声を絞り出した。 「んだ、そうだ。このストラーフはありがたくオレ様がいただいて行くわ。勿論、愛玩用として、な」 くい、と眼鏡を持ち上げる姿が鼻につく。 「っざけんなよ!ユノを返せ!このロリコン野郎!!」 他の男に羽交い絞めにされたまま、私は男につばを飛ばす。 さすがに、その行動に腹を立てたのか、眼鏡の男は額に青筋を浮かべ、私の前に戻って来た。 すかさず男は私の頬を張る。 パァァンと乾いた音が公園にこだました。 「いいことを思いついた。お前もユノ・・・ったか?この神姫と同じように汚してやるよ」 それを合図にして、私を押さえていた男が、私を地面に叩き伏せた。 「っが・・・」 落下衝撃に加え、男の拳により、私の内臓は悲鳴を上げた。 だが、そんなの関係なかった。 束縛から逃れ、これを好機と見た私は眼鏡の男に殴りかかるため、拳を振り上げる。 しかし、私はすぐに動きを止めることになった。 口内に、冷たい金属が当たる。・・・カッターだった。 「これが何か、わかるだろ?抵抗してみろ、お前の自慢の喉はズタズタになるぜ。ア ベ ル ち ゃ ん 」 知っている、この男は私が歌謳いだと言う事を。 メジャーデビューして有名になったことが裏目に出た。 男は狂気の笑みを湛えカッターの刃をしまったままそれを私の喉の最奥に押し当てる。 このまま刃を出されれば、私は終わるだろう。 そう考えたら、自然と涙が溢れた。 服を裂く音が静かな闇に誇張され、辺りに響いた。 口にカッターを押し込んだまま、男達は視姦するように私の胸を眺める。 唐突に、眼鏡の男がその乳房を鷲掴みにして、揉みしだきはじめる。 最初はやわやわ感触を楽しむかのように。次第にその手つきは乱暴なものに変わっていく。 「・・・ったい・・・」 「ふん、さすがに現役女子高生、というだけはあるな。張りがある。そして何より柔らかい」 男は高級料理を吟味するかのように呟き、乳房の突起に手をかけた。 くりくりと先端を人差し指で撫でるように触れば、望んでもいない快楽に敏感に反応し、血液が集まる。 「っくくく、感じてるのか?こんなに乳首を充血させて・・・これじゃあ襲ってください、っつてるようなもんだな」 笑いをこらえきれなくなった男が、私を辱めようと、わざと淫らな言葉を煽る。 関係ない。私はできるだけ意識をカッターに集中させ、快楽をやり過ごす。 それが面白くなかったのか、男は舌打ちをし、私に乳房に顔を近づけ、先端をべろりと舐めた。 不快感から、声が出そうになるのを抑える。 それでも男の舌は止まらない。 吸い付くように口内で乳首わ嘗め回し、時に歯を立て、音を立てて唾液をすすった。 確実に私を堕としにかかる。 「そろそろ、下もいいか?」 するりとショーツに差し込まれた手が、蛇のように内部で蠢いた。 「ん〝ん〝ん〝ん〝っ・・・!」 初めてもたらされるその感覚に私は声を上げた。 楽しそうに男が笑う。 ショーツ内で蠢く蛇は、さも私の良いところを知っているかのように這い回る。 執拗な愛撫に私の陰部はしとどに濡れ、内股を伝い地面を汚していた。 「じゃあ、そろそろ挿れるか・・・」 男のベルトのバックルが鳴る。次いでジッパーを下げる音。 私の尻に当たるそれは、既に硬くそそり立っていた。 「・・・いぁぁ・・・!!」 恐怖のあまり歯がガチガチとカッターとぶつかりけたたましい音楽を奏でる。 男は笑いながら、私の身体を穿つ。そこに躊躇は感じられなかった。 肉を裂き体内に侵入するそれは酷く脈打ち、熱い。 まるであぶり鏝で身体をかき回されているような感覚に陥る。 「あ〝あ〝あ〝あ〝----!!!!」 はしたなく呻く私に興奮したのかは、わからない。 男の陰茎が激しく脈打ったと思ったら、そこから信じられない程の質量の熱が私の中に放たれた。 それからすぐに、私は解放された。 虚ろな瞳に映ったのは、私と同じように虚ろな瞳をしたユノを抱えた男だった。 もう座る力すら残っていない。 「ここまで耐えたご褒美に、これは返してやるよ」 地面に投げ出されたのはユノのレッグパーツ。 カン、と乾いた音とともに地に落ちたそれを目で追うと、男は私のすぐそばにしゃがんで、口に差してあったカッターに手をかける。 ようやくこの恐怖から開放される。 そう思ったのもつかの間、カチカチカチカチ、と小気味よい音と共に私の喉はいとも簡単に裂かれた。 「あ、間違えちゃった」 男はそう言うと、カッターを抜きとり、ユノを抱えて、何処かへ消えてしまった。 私は無残にも、地面に叩きつけられたユノの残骸を握りしめ、声にならない叫びで泣いた。 喉が裂けても、関係なかった。 私の意識は消えていく体温を追って、闇へと消えた。 ユノ、今日で2年目だよ。 これからも よ ろ し く 。