紅き星の下、月を臨む者(後編)
光弾でボロボロになり、蛇の尻尾と獣の頭部を失ったティテュスさんが、
自らの装備を組み換えて最期の姿を形取ります。それは、神姫の躯をほぼ
覆い隠した、鳥の脚と巨大な走行用バックパックを備えた騎士の姿です。
飛行能力まで棄てた様で、エウクランテの翼も先端部がパージされます。
その姿に、マイスターが驚いています……新商品のアイデアでしょうね?
自らの装備を組み換えて最期の姿を形取ります。それは、神姫の躯をほぼ
覆い隠した、鳥の脚と巨大な走行用バックパックを備えた騎士の姿です。
飛行能力まで棄てた様で、エウクランテの翼も先端部がパージされます。
その姿に、マイスターが驚いています……新商品のアイデアでしょうね?
「今まで、この姿を取ったのは数える程しかありませんわ!屈辱……!」
「ならば戦って、その汚名を殺いでください……あたしもそうします」
「言われなくてもッ!この槍で串刺しにしてあげますわ、小娘ッ!!」
「モリアン、ここが正念場です──────“アクセプト!”」
『No problem(ロック解除。“アクセプト・フィギュア”承認します)』
「ならば戦って、その汚名を殺いでください……あたしもそうします」
「言われなくてもッ!この槍で串刺しにしてあげますわ、小娘ッ!!」
「モリアン、ここが正念場です──────“アクセプト!”」
『No problem(ロック解除。“アクセプト・フィギュア”承認します)』
槍を構えて地を蹴る彼女を見て、あたしもモリアンに檄を飛ばします。
その意を受けてあたしの手から放れたガトリング砲は、パーツを大胆に
伸ばして変形させ、全く別の形を取ります……それは、大いなる鳥!!
翼の先端には余剰エネルギーとして力場形成用に放出された光の羽根。
深紅に染まったその姿は、ある意味不死鳥にも通じるデザインでした!
その意を受けてあたしの手から放れたガトリング砲は、パーツを大胆に
伸ばして変形させ、全く別の形を取ります……それは、大いなる鳥!!
翼の先端には余剰エネルギーとして力場形成用に放出された光の羽根。
深紅に染まったその姿は、ある意味不死鳥にも通じるデザインでした!
「と、鳥……!?さっきとは違うわ……光の翼を持つ、火の鳥ッ!?」
「この娘はブルームファミリアー“シームルグ”、あたしの乗騎ですよ」
「い……いいでしょう、高貴なる者として突撃で片を付けますわ!」
「紅星の閃姫(ロードナイト・ヴァルキュリア)、受けて立ちますッ!!」
「この娘はブルームファミリアー“シームルグ”、あたしの乗騎ですよ」
「い……いいでしょう、高貴なる者として突撃で片を付けますわ!」
「紅星の閃姫(ロードナイト・ヴァルキュリア)、受けて立ちますッ!!」
あたしは、ひらりと鳥の背に飛び乗りました。同時に背中のタラップが
瞬時に展開して、あたしの脚をがっちりと固定します。そしてあたしは
エルテリアを掲げて、魔剣の名に賭けて他の剣を使役するんですッ!!
瞬時に展開して、あたしの脚をがっちりと固定します。そしてあたしは
エルテリアを掲げて、魔剣の名に賭けて他の剣を使役するんですッ!!
「騎士よ我が手に集え、龍神剣エルジェネリスッ!!」
「きょ、巨剣!?……なんの、剣諸共貫いてみせますわ!!」
「させません……モリアン、フルドライブで突撃してくださいッ!」
『No problem(振り落とされない様、ご注意下さい)』
「ッ……“シェルブレイク”ッ!!!」
「な!?刃が……炎にッ!?な、なんのぉぉっ!!!」
「きょ、巨剣!?……なんの、剣諸共貫いてみせますわ!!」
「させません……モリアン、フルドライブで突撃してくださいッ!」
『No problem(振り落とされない様、ご注意下さい)』
「ッ……“シェルブレイク”ッ!!!」
「な!?刃が……炎にッ!?な、なんのぉぉっ!!!」
あたしの手に生まれた巨大な刃は、その意思を受けて白熱します。同時に
足下の鋼の鳥は力強く羽ばたき、光の羽根を撒き散らしつつ突撃します!
そのスピードは全力移動のアーンヴァルにも迫る、爆発的な大出力です。
何故なら“アクセプト・フィギュア”はリミッター解除と同義なんです。
その爆発的な加速度を……あたしはこの刃に乗せて、全てを断ちますッ!
彼我距離はどんどん詰まっていき……そして、それは一瞬の交錯でした。
足下の鋼の鳥は力強く羽ばたき、光の羽根を撒き散らしつつ突撃します!
そのスピードは全力移動のアーンヴァルにも迫る、爆発的な大出力です。
何故なら“アクセプト・フィギュア”はリミッター解除と同義なんです。
その爆発的な加速度を……あたしはこの刃に乗せて、全てを断ちますッ!
彼我距離はどんどん詰まっていき……そして、それは一瞬の交錯でした。
「ハイヤァァァァアッ!!!」
「届け、陽炎の刃!雲燿の果て、爆ぜる太陽の贄となれ!」
「勝負ぅううッ!!!!……や、槍が砕け──────!?」
「名付けて──────“クルセイダー・ノヴァ”ッ!!」
「ぐぅぁぁぁあああぁっ!?」
「届け、陽炎の刃!雲燿の果て、爆ぜる太陽の贄となれ!」
「勝負ぅううッ!!!!……や、槍が砕け──────!?」
「名付けて──────“クルセイダー・ノヴァ”ッ!!」
「ぐぅぁぁぁあああぁっ!?」
灼熱の刃は彼女の槍を、僅かな装甲を……全ての防備を微塵に打ち砕き、
断ち切らないギリギリの角度で彼女の腰を引っかけて、連れていきます。
あたしはそのまま垂直に急上昇、ある程度距離を取った所で握り直して、
ティテュスさんをそのまま地面へ叩き付ける様に、刃を振り下ろします!
断ち切らないギリギリの角度で彼女の腰を引っかけて、連れていきます。
あたしはそのまま垂直に急上昇、ある程度距離を取った所で握り直して、
ティテュスさんをそのまま地面へ叩き付ける様に、刃を振り下ろします!
「あ、あぁぁぁああああッ!?」
「チェェェェェストォォォォォォォォォオォッ!!!!!!!」
「チェェェェェストォォォォォォォォォオォッ!!!!!!!」
怪鳥の咆吼みたいな風切り音と、巨大な爆風が周囲で巻き起こります。
その間は周囲の様子も、ティテュスさんの声も知覚出来ませんでした。
そしてあたしがモリアンとヨルムンガルドの配慮で熱を凌いだ後には、
もう海上基地は存在しませんでした。ティテュスさんもボロボロです。
その間は周囲の様子も、ティテュスさんの声も知覚出来ませんでした。
そしてあたしがモリアンとヨルムンガルドの配慮で熱を凌いだ後には、
もう海上基地は存在しませんでした。ティテュスさんもボロボロです。
「……そ、そんな……わたくしが負けるなんてありえませんわ……」
「有り得ないって思い込みは、視野を閉ざすだけですからね……」
「ふん……次は必ず、貴女の首を上げますわ……覚えて、なさいッ!」
『ノックアウト!勝者、アルマ!!』
「有り得ないって思い込みは、視野を閉ざすだけですからね……」
「ふん……次は必ず、貴女の首を上げますわ……覚えて、なさいッ!」
『ノックアウト!勝者、アルマ!!』
無機質なジャッジシステムが、勝利の鐘を鳴らしてあたしを祝福します。
それを聞いて、ついあたしは……こう、やりたくなっちゃったんですね。
脚を半分タラップに固定したまま“だん!”と啖呵を切る様にして……。
それを聞いて、ついあたしは……こう、やりたくなっちゃったんですね。
脚を半分タラップに固定したまま“だん!”と啖呵を切る様にして……。
「……我に断てぬ物、無し!……えへへ、癖になっちゃいそうです♪」
『おい、今勝ったあの神姫って春のイベントで……』
『ああ!ライブやってた娘だぜ!見栄切っちゃって……』
「あぅ……め、目立っちゃいますか?マイスター」
『おい、今勝ったあの神姫って春のイベントで……』
『ああ!ライブやってた娘だぜ!見栄切っちゃって……』
「あぅ……め、目立っちゃいますか?マイスター」
外部のマイクが拾ったギャラリーの声で、あたしは思わず赤面しました。
そう言えば、イベントに出てる以上……ロッテちゃん程じゃないけど……
あたしの事を知ってる人が居て、おかしくないんですよね……あぅぅぅ。
そう言えば、イベントに出てる以上……ロッテちゃん程じゃないけど……
あたしの事を知ってる人が居て、おかしくないんですよね……あぅぅぅ。
『何、大事な試合をもぎ取ったのだ。それ位のサービスは構わぬ』
「……えへへ、あ……有り難うございますマイスター!御陰でッ」
『アルマお姉ちゃんもセカンド決定ですの~♪二勝目ですのっ!』
『後はボクだけだね……負けてられないんだよ。うん……頑張る』
「待っていて下さい、今戻りますからッ!……戦えて、良かった」
「……えへへ、あ……有り難うございますマイスター!御陰でッ」
『アルマお姉ちゃんもセカンド決定ですの~♪二勝目ですのっ!』
『後はボクだけだね……負けてられないんだよ。うん……頑張る』
「待っていて下さい、今戻りますからッ!……戦えて、良かった」
──────マイスターの“妹”で、よかったですっ!