戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -07
註:このSSは、完全に勢いだけで出来ています。
「Bring Me to Life」(Evanessence)をイメージ曲としています。
お手元にありましたらBGMとでもしていただければと存じます。
「Bring Me to Life」(Evanessence)をイメージ曲としています。
お手元にありましたらBGMとでもしていただければと存じます。
双腕の悪魔と言われたこのあたしも・・・
今や、迫る闇を恐れる小さな存在・・・
今や、迫る闇を恐れる小さな存在・・・
遠くに聞こえるのは・・・誰の声?
あの声は、私のマスターの声ではない・・・
あの声は、私のマスターの声ではない・・・
確かめたいけれど、身体はもはや動かない。
私をこのままに、骸のままにしないで・・・
私をこのままに、骸のままにしないで・・・
暗い・・・怖い・・・
私を、私を・・・闇が迫るここに置いていかないで!!
私を、私を・・・闇が迫るここに置いていかないで!!
このまま私は消えてしまうの?
二度と目を覚ますことなく・・・
二度と目を覚ますことなく・・・
お願い・・・
もう一度、私の名前を呼んで・・・
マスターの声で、私の名前を呼んで!
このまま消えてしまうなんて、いやだ・・・いやだぁっ!!!
もう一度、私の名前を呼んで・・・
マスターの声で、私の名前を呼んで!
このまま消えてしまうなんて、いやだ・・・いやだぁっ!!!
でも・・・バックアップバッテリーも尽きる・・・
もう、マスターに二度と会うことも出来ないまま・・・
たすけて・・・誰か・・・助けt..........................
もう、マスターに二度と会うことも出来ないまま・・・
たすけて・・・誰か・・・助けt..........................
ドアが開かれ、彼が入ってきた。
だが、遅すぎた再会。
静かに哀しみの表情を浮かべ、無意味なものとなったクレイドルに横たわるストラーフ。
今の彼にできることは-
小さなボロボロの身体のストラーフを、そっと両手で抱きしめるだけ・・・
小さなボロボロの身体のストラーフを、そっと両手で抱きしめるだけ・・・
ふと、彼の目がクレイドルにとまった。
サイドに、あのときには無かったかすり傷のようなものが。
サイドに、あのときには無かったかすり傷のようなものが。
目を近づけるや否や、ストラーフを抱いたまま。
周囲を気にすることも無く、大声を上げて泣き崩れた。
周囲を気にすることも無く、大声を上げて泣き崩れた。
それは、傷ではなく。
ストラーフが残した、最後のメッセージ。
-ありがと