離婚してもしばらく経つとどうでもよくなるんだよね
『せやなー、あ、そうや。新年のあいさつや、あいさつ。あけましておめっとさん!』
「・・・今考えただろ」
『にはは、バレてもたか』
お袋はあまり考えて行動するような人間じゃ無い。ペルシス・・・だっけ?を買ったのも礼奈に合わせただけだろう。
「何の用も無しに俺ん家盗撮してたのかよ・・・」
「私はリーダーに「ちっと和章の家行ってくれへん?」としか言われてません」
いつからいたのか知らないが、ペルシスが俺の左肩にいた。
・・・俺の肩ってそんなに居心地いいのか・・・?
『まぁこのまま帰ってもしゃあ無いし、せっかく一家全員揃っとるんや。ウチ声だけやけど・・・とにかく、なんか話そうや』
「一家全員って・・・親父は?」
俺の何気ない・・・はずの一言で、周りの空気が一気に凍りついた。
「・・・あれ?俺今変な事言った?」
「兄さん・・・」
礼奈まで、俺を「何て事をしてくれたんだこのボケナス!」って顔で見てる。タマとキルケは事態が呑み込めてないようだ。ペルシスは落ち着いている。
『まぁ、和章が知らんのもしゃあ無いな・・・ウチら、離婚したんよ』
「はぁ!?離婚した!?どうしてその事を俺に話してくれなかったんだよ!」
『・・・だって、別に和章とアイツ・・・仲良かったワケや無いんやろ?言わんても良かったかなーって思ってん。』
やっべ。マジで墓穴掘ったかも・・・
『それに・・・言わんても変わらへんのに、わざわざ嫌な事思い出す必要無いやろ?』
お袋のテンションただいま最低。暗い、暗いよこの空気・・・
「正直、スマンかった」
『ええよ、和章は知らんかったんやから』
「・・・只今の状況解析中・・・リーダーの精神安定率低下・・・トラウマモード突入の危険性あり」
ペルシスの小声が聞こえる。色々と大変な事態になってる気がする・・・
「あー・・・そうだ!今度、お袋の家行くよ」
『え!?何でそうなるん!?』
「いやほら、なんか随分長い間帰って無いからさ。」
「そう言えば、兄さんをうちで最後に見たのはだいぶ前だったね」
実際、俺は実家を出た後は一度も実家に顔を出した事が無い。
『せやけど・・・まぁええわ。いつ来るん?』
「そうだな・・・来週辺りそっち行くよ」
『わかった。待っとるで。ほなペルシス、もう帰ってきてええで』
「了解。帰還します」
言うが早いか、ペルシスはいつの間にか俺の肩から消えていた。
「・・・今考えただろ」
『にはは、バレてもたか』
お袋はあまり考えて行動するような人間じゃ無い。ペルシス・・・だっけ?を買ったのも礼奈に合わせただけだろう。
「何の用も無しに俺ん家盗撮してたのかよ・・・」
「私はリーダーに「ちっと和章の家行ってくれへん?」としか言われてません」
いつからいたのか知らないが、ペルシスが俺の左肩にいた。
・・・俺の肩ってそんなに居心地いいのか・・・?
『まぁこのまま帰ってもしゃあ無いし、せっかく一家全員揃っとるんや。ウチ声だけやけど・・・とにかく、なんか話そうや』
「一家全員って・・・親父は?」
俺の何気ない・・・はずの一言で、周りの空気が一気に凍りついた。
「・・・あれ?俺今変な事言った?」
「兄さん・・・」
礼奈まで、俺を「何て事をしてくれたんだこのボケナス!」って顔で見てる。タマとキルケは事態が呑み込めてないようだ。ペルシスは落ち着いている。
『まぁ、和章が知らんのもしゃあ無いな・・・ウチら、離婚したんよ』
「はぁ!?離婚した!?どうしてその事を俺に話してくれなかったんだよ!」
『・・・だって、別に和章とアイツ・・・仲良かったワケや無いんやろ?言わんても良かったかなーって思ってん。』
やっべ。マジで墓穴掘ったかも・・・
『それに・・・言わんても変わらへんのに、わざわざ嫌な事思い出す必要無いやろ?』
お袋のテンションただいま最低。暗い、暗いよこの空気・・・
「正直、スマンかった」
『ええよ、和章は知らんかったんやから』
「・・・只今の状況解析中・・・リーダーの精神安定率低下・・・トラウマモード突入の危険性あり」
ペルシスの小声が聞こえる。色々と大変な事態になってる気がする・・・
「あー・・・そうだ!今度、お袋の家行くよ」
『え!?何でそうなるん!?』
「いやほら、なんか随分長い間帰って無いからさ。」
「そう言えば、兄さんをうちで最後に見たのはだいぶ前だったね」
実際、俺は実家を出た後は一度も実家に顔を出した事が無い。
『せやけど・・・まぁええわ。いつ来るん?』
「そうだな・・・来週辺りそっち行くよ」
『わかった。待っとるで。ほなペルシス、もう帰ってきてええで』
「了解。帰還します」
言うが早いか、ペルシスはいつの間にか俺の肩から消えていた。