武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「燐の2 「初めてのプレゼント」」で検索した結果
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燐の2 「初めてのプレゼント」
武装神姫のリン 第2話「初めてのプレゼント」 今日はリンがウチにやってきてからちょうど3週間だ。 起動直後はプリセットの礼儀正しい口調、素直な性格であったが、武装神姫の学習機能はかなり優秀らしくこの頃は素直な性格はそのままに、だが時には俺に甘えたり、文句を言ったりもする。こういった変化もほほえましかった。 「マスター、おかえりなさい。」 「ただいま。」 俺は靴箱に上って俺を迎えてくれたリンの頭を指でなでてやる。 リンはうれしそうだ。 「そうだ、お土産だぞ。」 「えっ、何かあったんですか?」 今日は同僚の気まぐれで以前共同購入したロトくじが当選。とは言ってもせいぜい10万なのだが。 4人で1組購入したので1/4の配当だ。 仕事が終わってからは件の同僚3人と飲んでいたがリンのことが気になり早めに抜けることにした。 そうして予想外の収入を手にした俺が帰... -
武装神姫のリン
...燐の1 「リン」 燐の2 「初めてのプレゼント」 燐の3 「イベントへ」 燐の4 「予想外の初陣」 燐の5 「腕試し」 魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン、岡島士郎と愉快な神姫達とコラボ 燐の6 「決闘、対ルクレツィア」 燐の番外編1 「リンの某日の記録」R-18 燐の7 「ティアVSジャンヌ」 燐の8 「ホビーショップへ行こう!」 燐の9 「決断!?」R-18 第2章~なんだか波乱な日々~ 武装神姫のリン 登場人物設定~第2章~ 注意 第2章後半(14話より)はある作品について過剰な演出が描写されています。 この文体に嫌悪感を覚える、もしくは閲覧中に覚えた方は2章を飛ばして3章から読んでいただくことをおすすめします。 燐の10 「強敵出現!?」 燐の10.5「小さな挑戦者」 燐の11 「光と闇」 燐の番外編2 「勇者特急!?」 ... -
燐の1 「リン」
...誓った。 ~燐の2 「初めてのプレゼント」~ -
燐の17 「花憐」
「武装神姫のリン」 第17話 「花憐」 「ぶっふぇぇ!!!」 今日はリンの2回目の"誕生日"、それでリンにプレゼントに何がいいか聞いてみた。 その返答に対する俺の反応が上のモノだ。 思わず下品にも口に含んだものを吹き出してしまった… そのリンの返答っていうのが、 「子供が欲しいです」 うん、俺の反応は間違ってないはずだ。 茉莉も口をポカンと開けるばかりでティアもさすがに閉口している。 「…リン。判ってるよな? 子供って…」 「あの、私そんなに変なこと言いましたか? マスターが子供に相当するパーソナリティを持つモデルを買ってくれるって言ったじゃないですか。」 しばしの沈黙。そして… 「もう、亮輔のバカ!!!」 茉莉の思い切りのいいビンタを頂戴した俺であった…orz そして数時間後、俺たちはエルゴ... -
燐の19「覚醒」
...しみだ。 ~燐の20「ある日の午後に」~ -
燐の番外編2 「勇者特急!?」
武装神姫のリン 番外編 「勇者特急!?」 今日は休日。 ということで皆で出かけようと思っていたのだが……あいにくの雨。 結果家でごろごろすることになった。 でリンと茉莉は昼食を作っている。 俺とティアはヒマなのでネットを(エルゴ特製の通信ユニットで訓練機の機能を使ってカメラアイに直接ページが表示されるように改造されている)していた。 するとティアが俺のPCにあるページを表示した。 「さあ、これで君もGとjになろう!! ガオガイガー&キングジェイダーセット!」 ……目が点になった。 「なあ、ティア、これ欲しいのか?」 「もちろんです。最近ネットを騒がせているGと突然現れた彼女の仲間。Jになりきれるセットですのよ。これをお姉さまといっしょに着るのです。」 まあたしかに、リンとティアはちょうど黒と白だけどな……値段は……6万!!! 「却下!!」 「そ... -
『武装神姫うきうきバトル』第二回過去ログ
総員出撃せよ!! 武装神姫SSwiki 読者参加企画 『武装神姫うきうきバトル』第二回 サラ(仮)「さて、いよいよ本番です!!」 犬〇「のっけからハイテンションですね!!」 サラ(仮)「今回は3Sの皆さんが手ぐすね引いてお待ちしています!!」 犬〇「前回の模擬戦に参加してない方もぜひどうぞ!!」 サラ(仮)「今回は新要素も追加されていますよぉ!!」 犬〇「どんなのでしょうか!?」 サラ(仮)「なんと言っても柳眉は新規神姫8体追加!!」 犬〇「それは凄いです!!」 サラ(仮)「そして更に特殊能力を持った新しい武器が追加!!」 犬〇「楽しみです!!」 サラ(仮)「一部には変形合体を再現する為のものまで有るとか無いとか!!」 犬〇「どっちですか!?」 サラ(仮)「そんな訳でぇ!!」 テッコ「……武装神姫うきうきバトル第二回。始まります」 サラ(仮)&犬〇「... -
燐の3 「イベントへ」
武装神姫のリン 第3話 「イベントへ」 最近はリンは俺の買ってきた服(あの日以来、月に1度ほど新しい服を買ってやることにしている) を着て、休日は出かけたりする。 で、今日も目的地へ向かう電車に俺は乗っているわけだが、今回は少し事情が違う。 今までは普通の繁華街へ行くぐらいだったのだが、今日は武装神姫のプロモーションも兼ねた大々的なイベントが開催されるということで一度行ってみようということになった。 イベントは基本的に新モデルの発表があったり、『舞装神姫』コンテストの成績優秀者の神姫によるファションショーやら、バトル方面ではS、Aランカーによるエキシビジョンマッチ等がある。 そんな中でも今回のイベントは格が違うらしく、イベントの会場が某オタクの祭典と同じらしい。 もちろんエキシビジョンもあるのだが、今回はメーカーからの販売基準をクリアした『同人』武装パーツや... -
戦うことを忘れた武装神姫
戦うことを忘れた武装神姫 書いている中の人:けものや(#4 - 618) < 100401・第43話追加。> < 091225・第42話追加、イベント情報追加。> < 081228・第41話追加、東杜田技研 人物追加。 > お話の中身:何故か戦いたがらない性格になっちゃった神姫と、そのオーナーのお話。 まぁ、戦いを忘れた・・・というよりオーナーがさせないだけのようですが。 ※更新履歴には出ませんが、こっそり加筆修正を加えることが多々あります。 〜中 身〜 久遠家の日常(本編)基本設定@久遠家とその周辺 第1部・Monolouge of HISATOH 第2部・What's Battle style? -It's my Life style. 第3部・Day after day 久遠家の... -
燐の10.5「小さな挑戦者」
武装神姫のリン 第10.5話「小さな挑戦者」 「藤堂亮輔さんですよね?」 「うん?」 俺はお使いのためにリンと2人でエルゴに向かっていた(茉莉とティアは家でくつろいでいる)のだけど、後ろから急に声をかけられた。 俺が振り返るとそこには中学生ぐらいの少女と見た目は小学生。 それも結構低学年らしい男の子が少女の服のすそを掴んでいる。 そういった2人が立っていた。 「えっと…どこかで会った事あったかな?」 今の所心当たりがないので聞いてみた。 「いえ、これが初めてだと思います。」 少女が応えた。 「じゃ~、なんで俺の名前知ってるのかな?」 「神姫ネットで調べたんです」 「なんでそんなことを?」 「…ほら新。この人でしょ??」 「………うん……」 少年は小さくうなずいた。 「えっと、俺に用があるのはこっちの子なのかな?」 だいたいの予想はついてい... -
燐の21「想像…そして行動」
...たのです。 燐の22 「喪失」 -
すとれい・しーぷ000
すとれい・しーぷ000 “回らない世界の中心はいつだってキミだったじゃないか” “僕の23.4度 もうブレてしまったね” “禁忌の果実 含みあって 僕ら気づいてしまった” “戻れない過去こそ 僕の世界” “振り返るけど なにも見えなくなってて” “堕ちてくんだ キミの中” “居場所求めて彷徨うけれど 見えない 見えない 見えない” “キミの世界 放り出された Stray sheep” “僕は迷子” 歓声が上がる。最高の瞬間。この時の為に生きている。そう言っても過言ではなかった。 熱っぽい少女の声や、熱に浮かされたように叫ぶ少年の姿は最高の媚薬だった。 脳髄まで響くそれに、くらくらしながらステージを降りる。 「お疲れ様です、アベル様!!」 楽屋まで追いかけて来たファンの女の子がプレゼントの箱を押し付けてくる。 その顔は緊張と興奮から、顔が赤らんでいる。... -
燐の22 「喪失」
武装神姫のリン 燐の22「喪失」 「あ~かったるぃ!!!」 現在月曜日を通り越して火曜日の午前3時。 全く仕事が終わらずに会社に泊まり込みすることになったのだがいっこうに終わりが見えず、PCデスクに突っ伏してみるがそれで仕事が片付くはずもなく、視界の隅に見える書類の山で再び現実に引き戻される。 わかってますよ~前から貯まってた書類だってのはわかってるけど…こんなに貯めたか? どう考えても先週末に見たときの倍はあるぞ…なんかやっかいごとを回された感じがする。 ああ、わかってるよ!! 日曜日に休日出勤の要請があっても家族で出かけることにしてたから無視した罰だろう? それにしても増加量が半端がない… ふて寝しようかな… 「ピンポーン」 ??? こんな時間に誰だ?警備のおっさんか? にしても夜勤だって言ってあったはずだが… ... -
第参章第拾四節:楽しい日々の終焉
{楽しい日々の終焉} ☆ 西暦2030年10月5日の記憶 「…女の子?」 今、僕の目の前に一人の女の子が大きな試験管のようなものの中に入っている。 裸でブクブクと何かの液体に入っていて息が出来るのかな? 苦しくないのか? というか身体が物凄くちっちゃいなぁ。 まるでお人形さんみたい。 「……ン?」 「あ、起きた」 女の子が目を覚まし、眠そうに僕を見る。 すると無表情で僕に語りかけてきた。 「人間の…子供?」 「え?あ、うん。僕は子供だけど」 「子供が何故このような場所にいる?それに何故、我の部屋に侵入?」 「ごめんなさい、ボタンを押したら勝手に開いちゃって」 「勝手に押した?…不確定要素が多数、原因解析。…解析完了」 「何か、解ったの?」 「どうやら貴方は勘でこの部屋に侵入できたらしい。監視カメラの映像を閲覧し... -
燐の20「ある日の午後に」
...のだった。 燐の21「想像…そして行動」 -
燐の6 「決闘、対ルクレツィア」
「武装神姫のリン」 第6話「決闘、対ルクレツィア」 リンがウチに来てから遂に半年が経過した。 コレまでの燐の戦績は16勝4敗。 今では俺のランクもサードリーグの最上位レベルに達している、次の大会で入賞(もちろん一番良いのは優勝だが)すればセカンドリーグへの参加が認められるはずだ。 リンは今でも普段は可愛いもの好きでとても可愛いヤツなのだが、ひとたびバトルとなると表情が変わる。 敵を見つめる紅い瞳。そこから発せられ、敵を鋭く射抜く視線は敵をそれだけで戦意喪失に追い込むほどだ。 サードリーグのランカーではもうリンの二つ名を知らない者は少ない。 ソレは「黒衣の戦乙女」 なんとも大層なネーミングだ。 もちろんこれは俺たち自身で考えたわけじゃない、ネットの掲示板で"どこかの誰か"が勝手につけたものだ。 それでもネットの力によりこの名は数日の... -
燐の5 「腕試し」
「武装神姫のリン」 第5話「腕試し」 もうリンと俺の2回目のバトルから2週間が経っている。 あの日からリンはあの時の敵ヴァッフェバニーの「コニー」にかすかなライバル心を持ったのか、賞品の訓練機で日々練習に励み、俺が仕事で家を空けている時間の半分は訓練機に向かっているらしい。 というのも訓練機はUSBケーブルでPCに接続すると訓練のデータをHDDに保存し、リプレイしたり、ゴーストとの戦闘も行える。つまり自分自身との戦いが行え、そうして自分の弱点も見つけることが出来る。 つくづく俺たちにはもったいないほどのモノを貰ってしまったと思う。 それでも、当の本人はそれがとても楽しいみたいなので俺は何も言わないが・・・・・・ 問題が1つだけある。最近のウチの電力料金が上がっているのだ。 もちろん原因は言うまでもなく、今まで仕事時は動いていることが無かったPCと訓練機の分だ。 ... -
戦うことを忘れた武装神姫-22
戦うことを忘れた武装神姫 その22 ・・・その21の続き・・・ 「なぁ・・・お前らは、本当におっきくなっちゃっていいのか?」 「?」 久遠の問いかけに、怪訝な表情の久遠の神姫たち。 「ちっちゃいからこそ、出来ることがあると思うんだけど。なぁ、CTa。」 そのとき久遠に振られて、はっと気が付いた。 -なんで、あたしはちっちゃいもの研に入ったんだろう-。 「そう言われてみれば。」 シンメイが腕組みをして考える。 「うにゃー、にゃーは、やっぱりちっちゃいまんまでいいよー。」 と、ぐい飲みの日本酒を飲み干したエルガが言った。 「にゃーは、ちっちゃいからマスターとラヴーなの。 おっきくなったら、 マスターといっしょに出かけられない。 そうすると、マスターのお仕事の お手伝いができなくなっちゃうのダ。」 そういやエルガは最近、久遠の... -
武装神姫のリン 鳳凰杯篇その2
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その2 歓声が支配する会場に司会の声が響く。 "ついに決勝リーグ1回戦、第3試合の選手入場です!! 虎門から入場するのは鶴畑家の次男にして若年ながら立派なファーストランカー。 Eブロック覇者の鶴畑大紀選手とその神姫ミカエルの登場だ~" 司会が熱のこもった文句で鶴畑大紀の入場を告げる。 俺とリンは龍門よりの入場でまだ門の前で待機だ。 歓声はここからでも十分に聞こえているが、門を開ければ大音量で聞こえてくることだろう。 さすがにこんな大舞台は初めてだ。 冷静にしようと思っていてもどうしても心臓の鼓動が早くなる。 「緊張しますか?マスター?」 俺の様子に気が付いたリンが尋ねてくるが大丈夫だ、と視線で返した。 「はい、マスターがしっかりしないとこのバトル。勝てないですよ?」 「ああ。 やるぞ... -
ライドオン204X:3-1
黒星スタート 負ける要素は―――そう多くなかったはずだ シールドはなくなったが問題なかった ビットは皆潰した 「にゃ、にゃあ~♪口ほどにもないのですにゃ~」 ならばここで空を見上げている俺はなんだ 顔にかかる汚れた長い髪すら払えない俺はなんだ せめて上体ぐらい起こそうと思っても出来ない俺はなんだ (マスター……) ここで負けてる俺はなんだ (―――なんだってんだ……) にこやかに笑うマオチャオ型の声を聞きながら、俺の意識は現実へと戻されていった 「お、珍しく空いてるな」 対人戦をしてみようと決めた次の日、俺たちの初バトルとなる今日 ゲーセンにいった俺とフィーアは珍しく空になっている対戦用筐体を見つけた 「普段は人でいっぱいですよね」 「あぁ、順番待ち兼観戦で結構いるんだが」 今日は... -
ねここの飼い方 ~ネメシスの憂鬱・ファイルⅡ~
「……という訳なのですが、あのような事に対しての10倍返しなど、何をすれば良いのか、今の私にはわからず。 このままでは、アキラ……私の主人の期待に応えられない。そこで誰かに相談を、と」 「ほほう。なかなか気を持たせるフリじゃないか。なるほど、主の為か。悪くない、悪くないな……ククク」 それまで話の経緯を黙って聞いていた店長の姉……秋奈女史だったが、話を聞き終わると、何故か愉快そうに低く笑い始める。其れほどの事なのだろう……か? 「それで、私は一体どうすれば……?」 私は恐る恐る、目の前で笑い続ける彼女に問いかける。 そしてひとしきり笑い声が店内に響いた後、彼女はふてぶてしいまでの自身に満ち溢れた顔で、 「キスの後とくれば、SEXと相場が決まっとる」 と、一撃の下に断言した。 ~ファイルⅡ~ 「……それは、あの」 「まぁ、文脈からして正しい... -
燐の4 「予想外の初陣」
武装神姫のリン 第4話「予想外の初陣」 本来はイベントを見に来ただけだったはずだが、今、俺ははじめて見るバトル用のインターフェイスをまじまじと見つめていた。 データを使用するバーチャルバトルなのでリンはまるでロボットのコックピットのようなインターフェイスに腰掛け、首の下部にある普段は隠れた端子に専用ケーブルを繋がれる。 「なんにもそういう訓練みたいなのしてないけど、大丈夫か?」 俺が尋ねるがリンはキリっとした目を向けて。 「基本的な動きはプリセットされていますし、基本武装ならある程度は扱えるはずです。」 「そうか、俺が指示とか出したほうがいいのかと思ったけどどうする?」 「私が判断するよりもマスターの判断の方が信頼できます。お願いします。」 「わかった。で装備はどうする?」 「レッグパーツとセカンドアーム、アングルブレードをレッグパーツに。セカンドアーム基... -
燐の12「決意」(残虐描写修正版)
武装神姫のリン 第12話「決意」 警報から約1分。すでにウィルスによって侵食されつつある島田重工メインコンピューターのサーバー内に5人の神姫が出現する。 彼女達は全員がヴァッフェバニーの装備をしてさながら特殊部隊の様だった。 だが各自で装備している武器は様々だ。 ファムはサブマシンガンを2丁持つ以外は全てが格闘戦用の武器。 一方セリナは武器庫を兼ねているらしいミサイルポッドを背に担いでいる。足は皆とちがって追加ブースターを装備している。 重量による移動速度のハンデを減らすためだろう。 そして両腕にはさながらガンダムヘビーアームズのようなダブルガトリングガンが存在感を漂わせている。 エイナ、メイはほぼ同じバランスがとれた装備で唯一違うのは己の特殊武装であるドリルと吼莱壱式を装備していることだけだ。 だが、キャルは違う。 装備するのは……数本のナイフとリボルバ... -
燐の18「アキバ博士登場」
武装神姫のリン 第18話「アキバ博士登場」 今日は神姫バトルの公式戦の日。全国で一番神姫センターが賑う日。 そしてウチもそれの観戦に向かおうとしている。いちおう今日の大会からリンの出場停止期間(開発にかかわっていたためだ。)も終わりを告げたのだが、今回は花憐に生のバトルを見せようということになった。 リンもまだ感覚(セカンドで中盤以上になったために最近はリアルバトルが多めになってきている。)が花憐の世話やらで鈍るというかなんというか、まあ以前の100%の力を発揮することがまだ難しい。 そんな状態でバトルに出たとしても勝てる見込みは少ないし、またリンが傷つく所を花憐にはあまり見せたくない。 花憐も同じ武装神姫であってバトルについての知識はあるが、まずはホンモノを見て慣れさせていこうということになった。 で会場へはやっぱり公共機関が最適ということで今回は大... -
燐の12.5「進化の予兆」
武装神姫のリン 第12,5話「進化の予兆」 これは俺とリンが小さな挑戦者を迎える前日の話である。 「う~ん……これはダメか」 「ダメですねぇ」 「じゃあ、こっちは?」 「コレもちょっと違和感が…」 「あーーー これで終わりか……」 俺とリンは戦闘スタイル、技に変化をつけるべくエルゴに行ったのだが、良いものが無く結局流通向けの神姫向け装備のカタログに目を通しきってしまった… 「だめかな??」 店長が話しかけてくる。 このエルゴの品ぞろえの豊富さ(数もさることながら厳選されていて、かつ比較的リーズナブルな品)を持ってさえ解決のしようが無い。 今回のお目当ては「空戦装備」 セカンドリーグともなると空を飛べないというストラーフでは当たり前のことでさえ戦闘での不安要素になってしまう。 例えばホーミングミサイルを次々と避けるのはステップだけではどうしても... -
対決、黒のシュートレイ 其の二
対決、黒のシュートレイ 其の二 正月休みも終わり、私、都村いずるはホーリーの身体を診てもらうために、恒一に案内されて神姫センターに行く事にした。この前の事もあって、恒一に言われたとおり検査してもらう事にしたのだ。 「ねえいずる、どうしても行かなくちゃだめ?」 不安そうにポケットの中でふるえるホーリーを見て、私は慰めるように優しい言葉で彼女を落ち着かせた。 「大丈夫さ、検査といっても別に怖がる事はないんだよ。それにセンターにいる人は優しいから心配しなくてもいいんだ」 ホーリーは安心したのか、少し落ち着いた顔になった。 「…分かったよ、検査を受けるよ。ホーリー、いい子にしてるから…」 よかった、検査の事で不安がって、受けたくないって言い出すのかと思った。これで安心して彼女を検査に出せる。 電車に40分ほど乗り、バスで20分ほど乗り継いだところにそれはあった。 ... -
ドキハウBirth その2前編
柔らかな湯気の立つキッチンに響いたのは、似つかわしくない鞘走りの音だった。 「……参ります」 ちゃき、と刃を冷たく鳴らし。作り付けの調理台の上、白い影が疾走する。小さいながらも人型のそれは、左右の手にその身ほどもある長い刃を一振りずつ掴み、最初から全速力。 レースのあしらわれた衣装をなびかせ、ふた振りの長刀を構え走るその姿は、さながら地を駆ける飛鳥の如く。 だが、いかに身長十五センチの身とはいえ、巴荘の調理場は全力疾走するには手狭に過ぎる。相手の姿を捉え、最速に達したときには既に次の段階へ。加速を剣速に置き換えるべく、足の動きを疾走から斬撃の準備形へと切り替えている。 まな板の上で強く踏み込み。 スカートの裾が、進む方向にひるがえった。 「……斬」 小さく呟くその刹那。大きく広げられた白刃の翼は、二条の銀光に姿を変える。 「……終わりました、鳥小」 そう... -
燐の10 「強敵出現!?」
武装神姫のリン 第10話「強敵出現!?」 「おめでとう、亮ちゃん~」 「お姉さまお美しいですわ~茉莉、ご主人様も決まってましてよ」 「お二人さ…じゃなくて3人とも、おめでとう」 「茉莉~おめでとう。 ちなみにブーケは私に投げるのよ~~」 「リン、おめでとう。」 歓声を浴びながら花道を3人で歩く。俺の横には純白のウェディングドレスに身を包んだ茉莉、そして肩には同じ形状の神姫サイズのドレスを着たリンが。 そう、俺たちは結婚したのだ。 アレから10ヶ月。 俺たちはやっとのことで結婚式を挙げることが出来た。 というのも、「リンにもドレスを着せ、式にも出す」と言う提案に両親が猛反対したからで…… でも俺は引くわけにはいかなかったからこうして辛抱強く交渉を続けた。 で両親が折れたのが先月末。 ちなみにこの半年で交渉に必要なスキルが鍛えられたらしく、先月は大手企... -
『武装神姫うきうきバトル』第三回過去ログ
緊急事態発生!! 武装神姫SSwiki 読者参加企画 『武装神姫うきうきバトル』第三回 最初に異変に気付いたのは貴方だった。 有名な神姫と戦うと言う特別イベントで、貴方の神姫の戦いが終わって数分。 最初はほんの小さな違和感が、やがて不審に変わる……。 貴方の神姫が帰ってこない。 まだフィールドに残っているのかと思って場内モニターを見れば、そこには先程まで貴方の神姫と戦っていた対戦相手の姿が見える。 既に次の戦いが始まっており、当然ながら貴方の神姫が戦場に居る筈も無い。 何が起こっているのか? 焦燥と不安に駆られる貴方の周囲でも他のオーナー達が騒ぎ始めていた。 どうやら他にも帰還が遅れている神姫が居るらしい。 パートナーの無事を祈る貴方を他所に、混乱は拡大してゆく一方だった。 犬丸「―――ワン、ワン、ワン、ワン、ワン、ワン... -
戦うことを忘れた武装神姫-27
戦うことを忘れた武装神姫 その27 ・・・T市のとある居酒屋。 カウンターで兎子を前に酒を飲んでいた男に、隣に座るストラーフを連れた男 が話しかけてきた。。。 ・ ・ ・ -おや、あなたも神姫をもっているのですか。 珍しい配色ですね、なんとも 美しい空色で・・・特殊強化塗装でン万・・・? いやはや、その愛情に脱帽 ですわ。 今日がここは初めて・・・そりゃどうも、どうぞよろしく。 -はぁ、ここには神姫愛好者が多く集まるから情報を集めるにはいいと言われ た・・・ なるなる、そうですか。 ほぉ、K屋のリーグで5位に入賞したの ですか・・・それはおめでとうございます。あの店は強豪が集いますからねー。 -え? ウチ? いえいえ、ウチらはバトルはしないんですよ。造った装備の 試験とかで、草リーグに遊びに出ることはありますけどねー。 ... -
血は浮世の流れよりも濃く
新しい朝が来た、希望の朝だ。 ってなモンで今日はホビーショップエルゴの棚卸し日である。 普段は早めに店を閉めて棚卸をするのだが、今回はちと大掛かりのため臨時休業と 相成ったのだ。 「うしっ!始めるかぁ」 頬を軽くたたいて気合を入れる。ジェニーも今日だけはジェネシス姿でお手伝いだ。 さぁ、今日は忙しい一日になりそうだぜ。 その時だ。唐突にシャッターを叩く音がする。誰だ、こんな朝に。 「すいません、今日は臨時休業なんですが…どのようなご用件…っで!?」 …その時、俺の脳内では確かに室井管理官のテーマが流れていた。 シャッターを開けた向こうに立っていたのは年のころ20代後半、黒いスーツに 胸元全開、染めたと言わんばかりの痛んだ金髪をポニーテールに束ね、ケバケバしい ファー付きコートにピンヒール、さらにサングラスまで装備した女だ。 「久... -
第12,5話:柚子のファーストインプレッション
うららかな3時ごろ。日差しが少しだけ柔らかくなってきたこの時間。 今日のおやつはゴマプリン。 この間、お店で買ったのが思いのほか美味しかったので、自分でも作ってみようと思ってやってみた。 ゴマの香りとタマゴの優しい甘さがいい感じ、シロップも甘すぎず出来た、成功っ。 やっぱりお菓子はいいな、優しい気持ちになれるから。 「……スウィートジャンキー、柚子…………」 「いいじゃない……好きなんだもん……」 キッチンカウンターに座り込んで、私のほうを見ていた小さな姿。 最近迎えた私の、友達。 武装神姫、イーダ型。瑠璃唐草(ルリカラクサ)って名前。 中学生になってもなかなか人に話しかけられない私の、新しい友達。 「…………砂糖漬けの柚子」 ―――ちょっと口数が少なくて、珍しい性格だけど。 お母さんあ... -
EXECUTION 『登場神姫』
<主人公> ●ミラ・ツクモ(Mila Tsukumo/九十九 御良)female age 20 浮世離れした天才型大学生にして大学講師。黒い髪の日系三世で、両親は既に他界した。 鳳条院グループが主催する大会で爆弾テロが行われる事を知り、日本に向かった。 UCLAに在学していたが現在は鳳条院家に居候中。UCLAが出した特例で、まだ学生の身ながら日本の私立龍ノ宮大学で文系学問の講師を勤める破目になってしまった。 普段着は黒い喪服、トライアンフのROCKET(Over2000ccの化け物サイズ)を駆り、巨大な神姫収容トランク所持する。背丈が極めて低めなのが悩みだが実はトランジスターグラマー。最近は白いワンピースを着たりしておしゃれもするらしい。 やや男勝りな自信家。冷淡でやや狡猾で何を考えているのか分かりにくい。慇懃無礼そうに見えるが礼を尽くす相手にはきちんとした態度は取る。 アメリ... -
戦うことを忘れた武装神姫-29
戦うことを忘れた武装神姫 その29 これは、リゼがウチに来て間もない頃のお話- 。 ・ ・ ・ ・ ・ 「よっこいしょっと。」 大きい方のバイクのタンクを外す。満タンにしていたため、重い・・・。 あっ、しまった! 置き場を考えていなかった! ・・・と。 「ここの傘立てが丁度いいのではないですか?」 足元から声が響いた。 シンメイである。 「あらら、いつの間に。」 「マスターが外に出られたときからずっとここにいますよ。」 シンメイが指す方向には、傘立て代わりにしているビールケース。 「そうか、これを使えば良かったんだな。 ありがと、助かったよ。」 タンクを置いて工具をごそごそと漁っていると、傍らのシンメイがじーっ と俺の手元を見ている。。。 ふむ。 「おいでよ。エンジンまだかけてないから、火傷する心配も無いだろう。」 プラグレンチを引っぱり出... -
ねここの飼い方・光と影 ~六章~
「貴様……仲間か!?」 「……友達だ」 突如現れた1人の武装神姫・ストラーフ型。 彼女が持つ、刃がビームで形成され鮮やかに輝く大鎌が、ネメシスのライトセイバーの一撃を軽々と受け止めている。 「……トモダチ、だと……」 その言葉に反応したのか、ネメシスの声がトーンダウンし不気味なモノへと変化する。 「ぬけぬけと……お前たちなんかにっ!」 「なっ!?」 次の瞬間、蛇のように閃くネメシスの拳が神姫の額を貫いた。 ねここの飼い方・光と影 ~六章~ 思わぬ一撃を受け、地面に叩き付けられながら激しく吹き飛ぶストラーフ。 『燐、大丈夫か!?』 「……へ、平気です。少し油断しちゃいましたけどね」 素早く体制を立て直しつつ、即応体制を整える。 燐はその長大なポールウェポンを縦横無尽に振り回すため... -
武装神姫のリン 鳳凰杯篇その3
武装神姫のリン 鳳凰杯篇 その3 「ふう、何とかなったな。」 鶴畑大紀は表情には何も表さないが、小さく安堵の声をだす。 ミカエルの勝手でセカンドランカー相手に黒星をこんな形でつけることになれば、自分は周囲の笑いものになると分かっていたからだ。 昨夜の出来事でミカエルのコアを変えることは確定していたが、それでもこの大会は兄に自分の力を示すための絶好の舞台なのだ。 ここで棄権という形をとることは出来ない。 だからこそ、何らかの要因でミカエルが戦う気をなくした場合の緊急用のプログラムとして"現在のミカエル"自身から体のコントロールを乗っ取り、戦闘行動を行う独立AIを仕込んでおいた。 これがこんな形で作用することになるとは思わなかったが、AIを仕込んだ彼の選択は正しかったのだ。 今このとき、"ミカエル"は生意気なことにも... -
戦うことを忘れた武装神姫-25
戦うことを忘れた武装神姫 その25 H市の中心駅から程近い路地裏のとあるショットバー。 久遠は猫子のエルガを傍らに座らせ、ちびちびと酒を呑んでいた。 カウンターと2組のテーブル席しかないこの店の今宵の客は・・・久遠たちだけ。マスターのCDコレクションのジャズが静かな店内を支配する。 エルガはこの店自慢の鳥のから揚げをおいしそうに食している。 「・・・今宵はエルガさんと二人きりですか。」 顔なじみとなっているマスターが聞いてきた。 今日はたまたま、3人ともそれぞれにメンテナンスや泊りの予定が入り、久遠のところにはエルガしかいなかった。 「そうなの! 今夜はにゃーさんと二人っきりなの!」 「おやおや、ずいぶんとうれしそうですね。」 「だってだって、にゃーさんの愛情を独り占めできるんだよ?!」 「やめれって、こっ恥ずかしい。」 「ははは、久遠さんも大変ですね、こんな... -
「初戦」
第8話 「初戦」 「ンなーっはっはっはっはァ! ぅワガハイの最高傑作! バイオレント・ブラック・バニー! 略してB3(ビー・キューブ)よ! 今日は最高の成果を期待しておるぞォ!」 「サー、コマンダー」 「……なぁ、神姫のオーナーってのは皆あんなテンションなのか?」 「……私は今まで以上に遼平さんの事が好きになれそうです」 武装が揃ってから更に3日。 ネットで行える簡易バーチャルトレーニングで大体の動き方をマスターした俺とルーシーは、いよいよ初の実戦に参加する事にした。 ……と言ってもそう大げさな話じゃない。 今や武装神姫を扱った店は街のそこかしこにあり、神姫オーナーであればいつでも参加できるシステムを設置している店もあるのだ。 休日なんかにはちょっとした大会が開かれる事も多いようだが、普段行われるのは公式トーナメントやリーグ戦みたいなモノじゃなく、個人同士の草バトル... -
第三回戦闘記録
前回の結果発表 テッコ「……特別ルールの説明」 犬丸「はい、では。早速、リストで表示しますワン」 サラ(仮)「手抜きですね」 1.対戦相手は1戦目が指定エリアの敵からランダム。 2戦目で同じ相手になった場合は他のエリアのイリーガルとの遭遇戦になる。 サラルート 1戦目 123=『ウサギ型イリーガル:ジルベルト』 456=『種型イリーガル:クロロ』 2戦目 同一イリーガルとの対戦になった場合、更に以下の表を振る。 1=『サンタ型イリーガル:クローネ』 2=『花型イリーガル:フィル』 3=『寅型イリーガル:フォンフー』 4=『丑型イリーガル:メグ』 他が出たらやはり残ったもう一方との対戦になる。 犬子さんルート 1戦目 123=『丑型イリーガル:メグ』 ... -
引きこもりと神姫:1-1
7月15日の午後12時半くらいのこと 7月15日(金) 季節は、夏。 さんさんと大地に照りつける太陽が、ちょうど真上に差し掛かるかどうかな時間。外と隔てられた部屋の中の温度は、外とは比べ物にならないくらい涼しい。フルパワーで稼働中のエアコンは、ホントに動いているのかわからないくらい、静かに部屋を涼ませてくれている。 あぁ、科学の力ってすばらしい。 「はろーっ! 今日も素敵に引き込もってるねー!」 「……ノックぐらいしてよ、不法侵入」 ついでにいうと、チャイムすら聞こえなかった気がする。 私は今まで体を預けていたベッドに別れを告げ、侵入者を見た。 普段は背中までかかっている長い髪を、頭の上でまとめてポニーテールにし、さらにはタンクトップにハーフパンツという見事なまでのサマースタイル。それでも、外から来たせいか、額にじっとりと汗をかいている。... -
戦うことを忘れた武装神姫-5
戦うことを忘れた武装神姫 その5 「えーっと、デザインナイフ、デザインナイフ・・・あ、あれ?どこだ?」 デカールの切り出しをしたいのだが、どこを探してもが見当たらない。 ふと、手元に殺気が。。。 横を見ると、すごい形相で俺をにらみつけるシンメイが。 そして、その手には・・・刃を替えたばかりのデザインナイフ。 「・・・。」 「・・・。」 無言の数秒。 「覚悟はできていますか。」 「あの・・・状況が掴めないんですが・・・もしかして俺、脅迫されてます?」 「脅迫ではありません。これは尋問です。」 「じゃあ始めの『覚悟できていますか』ってどういう意味を持つんだよっ!」 「気にしないで下さい。 いいですか、正直に答えて下さい。」 すっとデザインナイフの先端を俺に向ける犬子のシンメイ。 「あなたは・・・私が隠していた最後のエンゼルパイを... -
燐の15 「無垢なる刃」
「武装神姫のリン」 第15話「無垢なる刃」 ==== 「ッ、ここは…」 ファムは周囲を見渡す。ゴーストタウンに見えなくも無いがなにか雰囲気が違う。 ふと目を背後に移すとベルゼビュートの顔が真近にあった。ふと"顔"と思われる部分が開く。 その闇の底に見えるのは己と同じ赤い瞳。 「今回も陵辱し甲斐のあるカワユイ娘がきたわぁ~~ もう犯して犯して犯し尽くしちゃうんだからぁ」 いかにも下品な声が聞こえる、しかしこの声は紛れもなく神姫のモノだ。 「中身は同じ悪魔型ですか…しかし礼儀がなってませんね」 「そんな涼しい顔してられるのも今の内なんだからぁ さあ、暴食しなさい、ベルゼビュート!!!」 「貴女なんか、きゃあ」 ファムは大鎌を振りかぶろうとした、しかしベルゼビュートから発せられる霧によって力が抜ける。 「さあ私の作ったワ... -
燐の16 「決着」
「武装神姫のリン」 第16話「決着」 燐とティアのいる空間はSSF本部からモニター出来ている。 しかしパスワード送信を完了してからというもの、先ほどから通信は一切繋がらなくなっていた。 「ティア、燐!! おい、応答しろ!!」 俺は声を張り上げてみる。しかしやはり向こうには届いてない様だった。 「ハッハ…まさか"デモンベイン"を持ってくるなんてね、驚いたよ。これもボク以外の"神様"の仕業かな?」 ナイアが芝居めいた口調で問いかけてくる。 「そんなことは関係ありません、貴女を倒します。」 「必ず叩き潰してやりますわ!! 行きますわよ、お姉さま」 「ええ、一気に決めるわ。 断鎖術式ティマイオス、クリティアス!!」 "デモンベイン"の脚部シールドに紫電が走り周囲の景色が一瞬歪む。 そ... -
燐の14 「無名」
武装神姫のリン 第14話「無名」 「距離200.100.50....来る!!」 大きな砂煙を上げて敵の大型機動兵器が姿を現す、巻き上げられた砂煙によって完全な姿は分からないがシルエットで"ソレ"が球体であることが認識できた。 しかし… 「なに、この臭い!!」 「うっ…この臭気は……」 「鼻が、歪む」 「おねえさま コレは!」 「頭がくらくらする…」 「こういう兵器…なの??」 いままでに感じたことのないほど醜悪で、怖気さえ感じるおぞましい臭気が皆を襲う。 どうやら機動兵器から発せられているらしいが、ただの兵器にここまでの臭気を発生させられるのだろうか?? まだ敵は動かない。ならばと臭気に負けじとセリナがコンテナから2連装式のガトリングガンを引き出し、グリップを握る。 「ふぅ…みんな下がって! 先制攻撃行くよ!!!」 ... -
ライドオン204X:2-1
修行は好きですか 上段からの大振りな一撃、まともに受け止めては足が止まるので受け流す 中段のなぎ払い、踏み込みが甘い一撃は後方へ退避 下段からの掬い上げ、軌道を読み、見えた軌跡に剣を乗せて逸らす (いいですよマスター。その調子です!) 相手神姫から繰り出される連撃を、 俺はどうにか片手で握ったM8ライトセイバーで防いでいた (だいぶ……見えるようになったな) 初めの頃は防ぎきれなかった斬撃が、今ではどうにか見えるようになっていた 上段からの面と見せかけて、翻った切っ先はこちらの胴を狙ってくる ――フェイントを絡めた一撃も剣で払い落とした (もらった!) 相手の剣を叩き落した反動で逆に剣を振り上げ、踏み込みながら袈裟切りの一撃 剣を叩かれ体勢が崩れた相手に、これはもう防げない そう、思った直後だった (ぐはっ……) ... -
引きこもりと神姫:11-3
和也は躊躇した。左手で相手の体の大部分を掴んでしまっていたため、あの状況で右手で殴ることが出来るのは顔だけだった。 相手はエウクランテの姿をしているとはいえ、中身は好意を抱く先輩。自らの鉄甲が彼女の顔を物理的に潰すビジョンが頭をよぎり、寸前で止めてしまったのだ。相手が彼女でなければ、顔面だろうがなんだろうが問答無用で叩き潰すことが出来る。しかし、彼女の場合は話が別だ。 彼もこれが真剣勝負であることは理解している。だからこそ躊躇した自分が許せなかった。結果的に手を抜いたことになる。 だが、今はこれからどうするかを考えるべきだった。だからこその“勝負”だ。 和也が勝負を提案したのは理由があった。まず第一に武装があまりにも心持とない。相手はランチャーも短機関銃も持っている。こちらは防壁一つに破城鎚式強化鉄甲のみ。先程の一撃でリアパーツのみならず脚部にまで異常が発生、逃げられたら... -
Gene24 酒屋
やあ読者諸君元気か? 久々登場の松代鋏だ・・・ってなんだよそのしらけた目! そりゃあ俺だって女の方がいいけどよ、やっぱりいい女もいい男か居てこそだろ?・・・ってまた全無視かよ! ちょっとは俺にも優しくしてくれたっていいだろ! ここの所、またブッケがおもちゃ屋なんて足のつく場所でノミやらかしたせいで家宅捜索喰らうわ、火災保険でやっと直った事務所が今度は同じビルにあるパン屋からの出火で再び灰になっちまうわと、果てしなく運が悪いんだよ。今酒屋に来ているのもそのせいで、つまりは・・・ 「酒でも呑まないとやってらんないろらー!!!」 「って先に言うなって~!!」 「・・・・誰なろさ?」 「そっちこそ誰だよ。俺は酒買いに来た客だっての」 「お客なろさー? しょーらない、このせせりーちゃん直々に応対してらるのら~!」 「応対って、宮田はどうしたよ? うわ!つーか酒クサ!」 「なん... -
登場神姫紹介
《登場神姫紹介》 ノアール CV 根谷美智子 明人の始めての神姫 タイプ吼凛 通称ノア フェレンツェ・カークランド博士に造られた『人型神姫インターフェイス』の試作型壱号機 他の神姫のお姉さん的な存在で(まぁ本当に姉なんだろうが)明人曰く「付き合いが長いからお互いを理解できるよきパートナー」らしい ノアールにしては「今更好きだとも言えないので、何だかんだでいつもの調子…」とのこと 戦闘では主に近距離格闘戦が得意 中でも刃物での戦闘においては右に出るものはそういない 愛用の大鎌はフォビドゥンガンダムの重刎首鎌“ニーズヘグ”に明人がオリジナル改造を施した改良型《クロノスベル》 クロノスベルを巨大な牙の如く使いこなすことから『緑色(りょくしょく)のケルベロス』の2つ名を持つ リーグではファーストの上位クラスで明人が最も頼りにするエースとして活躍中 家事が好きでほと... -
引きこもりと神姫:6-1
何かを得るためにはそれ相応の代価を支払はなければならない 7月26日(火) そして次の日、私はまたあの騒音の中にいた。耳が痛くなってきそうなほどの音量で、様々な音が混ざり合っている。やっぱりこの空間には慣れそうにない。 「そう? あたしは慣れてるけど」 「私は二回目」 「私に関しては初めてですよ……」 肩に乗ったシリアが、私の顔を支えに座っている。冷たい指の感触が頬に伝わる。 「大丈夫?」 「うん、なんとか……」 シリアもこの空間には馴染めそうにないな、と思いながら私は神姫バトルのコーナーを見た。 今日もいい賑わいを見せている。中学校や高校が夏休みに入ったためか、若いマスターが多く見受けられた。中には親子連れの姿まである。 ちなみにお金に関してだが、ちゃんとリアルマネーだ。さすがにゲームセンター側としても運営が成り立たなくな... -
燐の番外編1 「リンの某日の記録」
武装神姫のリン 番外編 「リンの某日の記録」 私の名前はリン。 武装神姫「TYPE DEVIL STRARF」です。 今日は休日でしたがマスターは臨時のお仕事で朝早くから出かけてしまいました。 しかもティアは定期点検(違法ドーピングの後遺症の検査で昨夜からセンターにいます) なので私は今日一人で過ごさなければなりません、しかも今日は公式大会の日でサーバーがメンテナンス(マスター曰く公式大会は有名ランカー目当てでユーザー以外の観客も含め、会場に人があつまるため、アクセス数が激減するらしくメンテナンスには絶好のタイミングだそうです)されるので訓練用のデータの配信が行われません。 現存のデータで訓練を行うことも出来ますが私はすでにPCに保存されている全てのパターンをコンプリートしてしまい、物足りないのです。 かと言って私一人ではゴーストのデータも接近戦に偏ってしまうため... - @wiki全体から「燐の2 「初めてのプレゼント」」で調べる