武装神姫SSまとめ@wiki内検索 / 「神姫とそのオーナーたち」で検索した結果
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神姫とそのオーナーたち
先頭ページへ キャラクター紹介 マイティ マイティのマスター シエン ケン アラエル 鶴畑大紀(つるはた ひろのり) クエンティン 夢卯理音(ゆめう りね) 鶴畑興紀(つるはた おきのり) マイティ マイティとシロにゃん 神姫の舞う空編の装備・ジオラマスタジオ再現 天使型MMSアーンヴァルタイプ。 マイティのマスター 都心部から少し離れたところで暮らしている三十代の男。独身。職業は不明だが、在宅勤務なのでどうやらモノ書き系の職業と思われる。 シエン 犬型MMSハウリンタイプ。 ケン シエンのオーナー。大柄で髯面で、耳と鼻と唇にピアスをしているどこかの社会不適合者のような男。職業不詳。たぶん無職。 アラエル 天使型MMSアーンヴァルタイプ。 鶴畑大紀が度重なる敗北の憂さ晴らしに... -
Mighty Magic
... - 合計 神姫とそのオーナーたち 装備構成解説 設定解説 本文ページ(妄想設定準拠) マイティ編 Mighty Magic ・インターバトルO「アーキタイプ・エンジン」 ・強敵 ※『不良品』?とのコラボ作品 ・犬達の出会い ・バトリングクラブ ・インターバトル1「プレゼント」 ・変身! ※魔女っ子神姫☆ドキドキハウリンとのコラボ作品 ・主義 ※岡島士郎と愉快な神姫達より、鶴畑大紀ゲスト出演。 ・インターバトル2「誤情報」 ※パカパカ祭りより ・インターバトル3「エルゴより」 ※HOBBY LIFE,HOBBY SHOPとのコラボ作品 ・固執 ・戯れ(18禁作品) ・インターバトル4「親友」 ・インターバトル5「トレーニング・デイ」 ・信念 ・インターバトル6「変身! そのに」 神姫たちの舞う空 ・事前予告 某月某日2001時 ・開催前夜 二ヵ月後、某... -
とある三人のオーナーの会話
とある三人のオーナーの会話 マスターA(以下A)「今日は最強の神姫は何かという議論をしてみたいと思う」 マスターB(以下B)「いや、相性とかあるし、最強って言われても」 マスターC(以下C)「この場合は、最も勝率が高くなる神姫ということで如何だろう?」 A「そうしよう」 B「というとやっぱりエウクランテかな?」 A「いや、お前自分の神姫が鳥子だからってそれは無いだろう?」 C「そうだよな。鳥子は決め手にかける」 B「あの優美なボディの何が不満なんだ!?」 C「胸が無ぇ」 A「だな」 B「ちょっと待て、今回の趣旨は最強の神姫じゃなかったのか?」 A「胸が無いのに強い訳無いだろう? 巨乳が最強だ」 C「そのとおり。つまり最強はイーアネイラという事だ」 A「いや、それは違う」 C「何だと!? イーアネイラの胸の何処が不満だ!?」 A「魚子のアレは巨乳じゃ無い。爆... -
神姫と暮らす日常 第一章
武装神姫…それはテクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。 MMSと呼ばれる基本素体にCSCチップを搭載、さらに様々なパーツを使用することで無限の能力を引き出す事ができるのである。 武装神姫と暮らす日常 第一章『始まりの日』 「………重い」 両手に紙袋を持ちながら卯月は言う。 「がんばって~」 「がんばなのにゃ~」 その前を耿と邏貴を肩に乗せたゆかりが歩く。 「しっかし、姫さんが神姫に興味持つとはねぇ」 手に持っている紙袋の中身を見ながら言う。 中には悪魔型と天使型の武装神姫のパッケージとその他付属品やオプションパーツが入っていた。 「だって耿も邏貴もこんなに可愛いんだもん~」 言ってゆかりは肩に乗っていた邏貴を抱き締める。 「んぎゃ~…く、くるしいにゃ~…」 目をくるくると回しながら邏貴は言う。 「お~い…俺の神姫壊すなよ~…」 「... -
雪ティキ3・「朔が咲いたその日」
回の03「朔が咲いたその日」 話は少しだけ前後する。 後に『朔』と名付けられる白いストラーフは、結城邸に持ち込まれたその日のうちに初起動された。 これはその時の話。 「実はね、アタシじゃ神姫をまともに育てんの、無理だってわかってさ」 ティーカップを持ちながら、朔良は少し寂しそうに言う。 「そうなのですか?」 正座をすることが出来ない焔はそれでも行儀良く座って、ご主人と呼称しているセツナとその友人の朔良との会話に加わっている。 「朔良さんも神姫の事を大切にしてくれると思うのですが」 焔の言葉に朔良は小さく笑った。 「いや、ね。なんて言うか…… 多分アタシは神姫の事を幸せに出来ないんだよ」 「……なにか、あったの?」 心配そうにセツナは訊ねる。 「いやいや。別に心配されるような事じゃ無いんだよね。……黙っておく事でも、無いんだけど」 朔良は... -
類は神姫を呼ぶ part4
「はー、すごいな。これは」 駅前の近く、人通りが多い道には大小様々なお店が建っている。 そこにあるゲームセンターに来てみたが、色んな人と神姫たちがごった返していた。 見渡せば、数個の筐体。その筐体内でバトルをする神姫たち、それに指示を出したりしているオーナーがいたり。隅の方には休憩所のような所があり、神姫を持ったオーナー同士数人で談話している人たちもいる。 「ゲームセンター内は草バトルでさ、公式の武装でもいいし、レギュレーション判定ギリギリのカスタム武装もよし。自分で作れるなら自作武装の人もいる。フリーバトルっていうルールだな。 実力はピンキリで、やり始めた初心者から、すんげえ強い神姫とそのオーナーもいたりする。草バトルだから、ランクとかも気にしなくていいし、バーチャルだから自分の神姫が怪我をする必要もない」 説明どうもありがとう。ミスズがカンぺを出... -
戦うことを忘れた武装神姫-19
戦うことを忘れた武装神姫 その19 ・・・その18の続き・・・ 名無しとリゼの「勝負」は、開始早々から大変な迫力になった。 リゼがポイントへ近づくや否や、トラップが作動。巨大な落とし穴と、左右 の建物の崩壊。加えて何の為なのか疑いたくなるほどの大量の爆発物。 しかし、リゼはパワーユニットを過負荷使用させ、さらには強化されている ボディを駆使し、回避に回避を重ね、砂埃が収まったときには、名無しの前 に無傷のリゼが立っていた。 「・・・流石ですね。 ならば・・・っ!」 トラップがダメと解ると、今度は3次元の移動 -すなわち立体的な移動- を 伴った スタイルで、ランチャーを打ち出す。しかしこれらも優々と回避され てしまう。 次々に隠し武器を掘り出しては撃ち、砲撃し、斬りかかる名無し。 対して、パワーユニットを背負った鈍重なスタイルで、たった一... -
第五弾発表 ある天使型の場合
「なによなによなによっ、一体どーゆーことなのっ」 突然耳元で天使型MMSのユリがわめいた。 いや、気持ちは解る。 きっと、その夜は日本全国ー、世界中の天使型神姫とそのオーナーは多分、同じような思いを抱いたハズだ。 アタシはケイ、悪魔型MMSだ。ーって、また会ったね。出番があって嬉しいよ。 え、初めて?それじゃぁちょっと左側のメニュー。うん。そっから武装神姫SS総合掲示板 ってトコへ行って連作&固有名詞有作品投下スレ ってのを見てくれないかな。アタシの活躍が書いてあるから、サ。 ま、今回の話はそれを読まなくても別に構わないんだけどね。 「うわ、第四弾がどういう武装かもまだはっきりしないのに」 オーナーの言葉にユリが声をかけた。 「一体どうしたんですか、オーナー」 「ああ。一部の店舗で第五弾の予約受け付けを開始したらしいんだ。一緒に見てみないか」 呼びかけに応えて、アタシたちは、デスクの隣に... -
第四話 イベントですわ
芽衣のストーカー事件から2ヶ月程経った8月のある日の夜の神姫センター、応接室の一室で密談が行われていた。 「―――と言う訳でして、ぜひともお願いしたいのです」 神姫センターの企画スタッフにお願いされる。クロエとエリアーデ 「お話は分かりました。でも私たちで良いのでしょうか?」 「是非に、と言うよりもエリアーデさん以外に適役がいないのです」 そうまで言われてしまえば断る理由がない。と言うよりも元々断る理由がない。あとはエリアーデの返事だが、 「まぁそこまで言うのでしたら仕方がありませんわ、お受けいたします。ですわよね?クロエ」 「と言うことなのでそのお話受けさせていただきます」 「良かったです。それでは細かいところのお話をさせていただきます」 密談は続き、夜は更けていく 季節は移り変わり秋、四連休初日の神姫センター、中ではコウモリやガイコツなどのおどろおど... -
HLその2
うかつだった。 そんなことをぼんやりと考える。 「どうしたのマスター?」 耳元でわめいているちび人形を無視して、もう一度思う。 うかつだった。 「どうしてマスターはボクのことを無視したがるのかなあ?」 「……うるさい、気分が悪いんだよ」 脂汗のにじむ額をぬぐって、肩にのったちび人形に毒づく。 「ひどい汗だね」 「……こんなに人がいるところにきたのは久しぶりだから、気持ちが悪くなったんだよ」 人いきれに酔った僕は壁にもたれかかりながら荒い息を吐く。 「そっか、マスターって引きこもりだもんね」 「……………」 言い返す気力も出ないまま、大勢の人間が出入りするそのビルを見上げる。 でかでかと掲げられたポスターには白いアーマーを着込んで、ジェット戦闘機のウイングのような羽を背負った少女と、つい先日、僕が部屋でいじっていたアシストアームを背負った、僕の肩に... -
Phase01-1
SHINKI/NEAR TO YOU Phase01-1 スポットライトに照らされた眩い舞台。 その縦横に光のラインが走る電脳空間を模したバトルフィールドに、エントリースポットから彼女が舞い降りたとたん、周囲から歓声が上がった。 「見てください。皆さん私の華麗なる姿を待ち望んでいたようですね」 「あのな、お前もう少しは緊張感持てよ」 沸き起こる歓声とは対照的なその少年の声に、彼女は蒼いポニーテールを振りながら答える。 「問題ありません、緊張する必要など皆無です。安心して私の戦いを見ているだけで結構、いわゆる〝大船に乗った気分〟ってヤツですね」 そう言って彼女は得意げに胸を張る。 その拍子に、身に着けている天使型武装のヘッドギアがずり落ちた。 「ドロ船の間違いじゃないだろうな……」 彼は軽く目頭を押さえると、成り行きとはい... -
あるオーナーと神姫 牙
フィールドに響く斬撃と悲鳴。 恐怖に歪んだ相手、揺れるその目は体同様に震えてこちらを見上げる。拘束服と大きなナイフの生えたブーツ、ずり落ちた太いベルト状の眼帯とその下の半壊した左半分の顔を。 「ぁ・・ぁぁ・・」 悲鳴すら出なくなった喉を爪先の刃で掻き切れば相手はボロボロと崩れて情報の破片と化した。 『Win 観夜』 フィールドを出ると周りの連中がこちらに視線を向けた。 軽蔑、侮蔑、蔑み、批判の目。腹立たしい限りの自分勝手か、何とも似非な一般常識と正義を掲げる事を笑う。 曰く「虐待している」、曰く「非常識」、曰く「鬼畜な」。 己(オレ)がこの姿をしているのは己の趣味でしかないのに。真相を知らずに何を考えているのやら。世界全てが自身に味方しているとでも思っているのだろうか?傲慢なことだ。 「お疲れ」 「ん」 己を手に近くのテーブルに移る。口のバーギャグと腕の... -
・第2話 「night-2」
第2部 「ミッドナイトブルー」 第2話 「night-2」 西暦2041年 5月21日 12:00 『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』 お昼のチャイムが公園内に響く。 園内の噴水広場の軽食コーナー、そこでは多種多様な神姫とオーナーたちが昼飯を食べて雑談をしていた。 オーナー1「おい、知ってるか?昨日の夜出たらしいぜ」 オーナー2「出たって何が?」 天使型「例の都市伝説ですね」 サソリ型「12時の死神か・・・」 悪魔型「ええーーーほ、本当?」 オーナー3「ついにこの神姫センターにも、来たか」 種型「なんでも灰色艦隊の巡洋戦艦型神姫が半数以上撃沈されたらしい」 花型「ひゃーーー恐ろしい恐ろしい」 オーナー4「あの成金艦隊か?実力は低いだろ」 スプーン型「ですが、腐っても戦艦型神姫、それをわずか数分で半滅させたのですから... -
Phase01-5
SHINKI/NEAR TO YOU Phase01-5 電子の闘技場、その中央で迷彩武装を纏った神姫が仁王立ちしていた。地には倒れ伏したアーンヴァルモデル。その武装は砕け散り、ぼろぼろの状態だ。健気にも身を起こそうと片手をつくが、そんな彼女を対戦相手は無情にも踏み潰した。 完全に機能を停止したアーンヴァルの回りに「LOST THE GAME」の文字が表示され、迷彩の神姫の頭上には「YOU’ER WINNER」の文字と共に勝利のスポットライトが降り注いだ。 「……ひどいな」 アーンヴァルのオーナーだろうか。バトル終了と同時にひとり男の子が筐体に駆け寄り倒れた神姫に呼びかける。嗚咽交じりの男の子の声に、倒れたアーンヴァルタイプがか細い声で何事か苦しそうに答えている。 大きな損傷(ケガ)でなければいいけれど。シュンの頭の上でゼリスも押し黙ったままその光... -
Phase01-7
SHINKI/NEAR TO YOU Phase01-7 筐体を囲むギャラリーの歓声が木霊する。 シートの向こうでは番長治が嘲け笑う。 隣に立つ伊吹が叫び、ワカナが両目を覆う。 その横で戦いを見守っていた桜花とショウが目を背けた。 フィールドでは壮絶な笑みを浮かべるベガの拳が、ゼリスの眼前へと迫る。 その最中――。 シュンはスッと自分に向けられる視線に気がついた。 その目、上目使いに覗き込む、そのエメラルドの瞳に一瞬吸い込まれそうになり……彼の脳裏にある言葉が響く。 ――緊張する必要など皆無です。安心して私の戦いを見ているだけで結構。 唐突にシュンは理解した。言葉の先に隠された本当の言葉を。 ――あなたが見ていてくれるから、私は戦えるのです。 全く。こいつと来たら、本... -
第壱拾五話:嫉妬の炎は燃え上がる!?
再生され始めた映像は所謂ヒーローインタビューだろうか、そこら中からフラッシュが焚かれている。 背後の横断幕に書かれた日付から、メサイアが行方不明になる直前に撮影された者と判る。 《では、今大会の優勝神姫とそのオーナーにインタビューをしようと思います。優勝、おめでとうございます!》 《ありがとうございます!これも、オーナーの的確な指示と、皆さんの声援のおかげです》 イベントコンパニオンの衣装を着たインタビュアーが男の肩に乗った神姫から彼に話の矛先を変える。 《オーナーの方はどうお思いですか?》 《そうですね・・・、決勝の相手は重武装ながらかなりのスピードを出せていました。パーツ配置を適切に行ったからこそ、つかみ取れた優勝だと思います》 《ありがとうございました》 「アネゴ・・・・・、これは?」 映像が終わり、おずおずと口を開く優一。それを聞いた聡美は端的に事実を述べ... -
すとれい・しーぷ009
すとれい・しーぷ009 大学の敷地を飛び出し、家路についたオーナーは尋常でない速度で家までたどり着いた。 オーナーは決して身体が弱いわけではない。運動神経だって人並み程度にはあるのだ。 そう再確認していると、オーナーの自室に着いたようだ。 勢いよく扉を開くと、そのままフラフラとベッドに倒れ込みぜぇぜぇと荒い息を整えている。 「オーナー・・・あの、大丈夫・・・ですか・・・?」 恐る恐る、壊れ物を扱うか如く、ベッドに伏せたオーナーの首筋に触れると、それは真っ白な見た目とは裏腹にものすごい熱を帯びて脈打っていた。 伝う汗すらも温かく、もはやそれは体温調節の意味を成していない。 わたしはそっとオーナーの顔の前に移動して、その綺麗な御顔を覆い隠すサングラスをそっと外す。上昇した体温によって曇ったグラスはやはりオーナーの視界を妨げていたようで、荒々しい息を吐き続けながらも... -
戦うことを忘れた武装神姫
戦うことを忘れた武装神姫 書いている中の人:けものや(#4 - 618) < 100401・第43話追加。> < 091225・第42話追加、イベント情報追加。> < 081228・第41話追加、東杜田技研 人物追加。 > お話の中身:何故か戦いたがらない性格になっちゃった神姫と、そのオーナーのお話。 まぁ、戦いを忘れた・・・というよりオーナーがさせないだけのようですが。 ※更新履歴には出ませんが、こっそり加筆修正を加えることが多々あります。 〜中 身〜 久遠家の日常(本編)基本設定@久遠家とその周辺 第1部・Monolouge of HISATOH 第2部・What's Battle style? -It's my Life style. 第3部・Day after day 久遠家の... -
あるオーナーと神姫
「見事に10連敗か」 「アンタのせいだ!! アンタのセッティングが悪いからだ!!」 とある神姫センターでの光景、俺の前で悪魔型が吼えている。 バトルを始めて一月、未だ一勝も出来ずにいる。ドローもなしの全敗でだ。 「なら聞くが」 「何よ?」 「短剣も駄目、剣も駄目、槍も駄目、斧も駄目、ナックルも駄目、大剣も駄目、ランチャーも駄目、機関銃も駄目、小銃も駄目、投刃も駄目、投擲も駄目、素手での格闘も話にならない。一番マシな短銃でも駄目。力に定評のある素体なのに力も弱い、命中は悪い、機動は低い、防御も紙、回避は0点でも勿体無い程度。どないせー言うねん」 「それを考えるのがオーナーの仕事でしょう!ボクのせいにするな!」 更に言うなら指示にも従わない上にトレーニングもしないでよく言うものだ。正にお手上げ。 話す気にもならなくなったので取敢えず帰るとしよう。 自宅にて鞄を放り出し... -
戦うことを忘れた武装神姫-16
戦うことを忘れた武装神姫 その16 ・・・その15の続き・・・ 何年前になろうか。 ・・・武装神姫、一般発売。 その翌年、バトルサービス開始。 各地で繰り広げられる熱い戦い、築かれてゆくつながり。ペアが生まれ、 チームが編成され・・・ 楽しむために戦う、仲間と集うために戦う。 そして・・・ 名誉と、賞金のために-。 スポンサーが付き、賞金のかかる試合もぼちぼち増えてきた頃。 とある町の、小さなチーム。彼らもまた、神姫バトルで賞金を稼ぐ者たち のあつまりであった。 彼らは、全員がストラーフのみを所有し、「黒い嵐」とも呼ばれた強豪で あった。 その中で、試合へ出向く神姫たちの、トレーニングをする際の 相手だけを務めるストラーフが居た。 特定のオーナーを持たず、 名前も与えられず。 表舞台へと向かう仲間... -
第12話:夜の戦場(その2)
鋼の心 ~Eisen Herz~ 第12話:夜の戦場(その2) 季州館近辺の山間道に一台のバイクが停車した。 ヘルメットを取った女は、切りそろえたセミロングの髪を夏の夜風に揺らし、崖下の森を見る。 「マスター。発信機の方位はこの先300m。……すぐ傍です」 コートの胸元から顔を覗かせたジルダリアに浅く頷き、彼女は荷台に積んだコンテナを開けた。 「起きろ。戦いの時間だ…」 隻眼で見下ろすコンテナの中、三人の神姫が顔をあげ、それぞれの方法で解意をあらわす。 「ストレリチアはブーゲンビリアを狙撃ポイントに移送後、上空で待機。カトレアとアルストロメリアは私と一緒に目標の確保に当たる」 「はい。マスター……」 姉妹を代表して頷くカトレア。 「分かっているとは思うが―――」 眼帯の女は神姫達を見渡し、いつもの言葉を口にする。 「―――他の神姫はもちろんの事... -
せつなの武装神姫~主な登場人物~
せつなの武装神姫 主な登場人物 ――人物―― 藤原 雪那(ふじわら せつな) 「僕とティキ」の主人公『僕』にして「雪那とティキと」の主人公その一。 進学校(一応)に通う高校二年の眼鏡学生。 ティキとユーラのオーナー。 根本はオタク気質なのだが、その手の知識を多く持ち合わせていない。理由は祖父、亡父が極度のオタク体質なため、そんな大人になりたくないと自己を抑えていた為。今はそんな自己抑圧から解放されている。 そのくせに西洋剣の事に妙に詳しかったりと謎も多い。 神姫オーナーである事は学校では秘密。だったがバレた。 一年の学年末のゴタゴタで部活はやめたらしい。 式部 敦詞(しきぶ あつし) 雪那と同じ学校に通う、弓道部所属の高校二年生。二年になり雪那と同じクラスになった。 きらりのオーナー。 気遣いの出来るし、ルックスも悪くは... -
ウサギのナミダ・番外編 「少女と神姫と初恋と」その2
ウサギのナミダ・番外編 少女と神姫と初恋と その2 ◆ 美緒は不安で沈んだ気持ちのまま、待ち合わせのM駅に降りたった。 彼と最寄り駅で待ち合わせ。 彼の家に初めてのお呼ばれ。……理由が何であっても。 心の準備が整う間もなく、放課後はやってきて、あわただしく下校して、家で大急ぎで私服に着替え、最速で身支度を整えて、パティと神姫の装備とメンテナンス用具が入っているカバンをひっつかみ、そのまま自宅を飛び出した。 肩まで掛かる髪を撫でつけながら、思う。 もっと気の利いたおしゃれができるように、なっていればよかった。 梨々香の言うことをもっと聞いていれば、こんなときに困ることもなかっただろうか。 美緒は正直に言って、おしゃれが苦手だった。 きれいな容姿や可愛い格好には、人並みに興味はある。 だが、ファッション誌に載っている... -
MMS戦記 各種設定用語集 その1
MMS戦記 各種設定用語集 その1 MMS戦記に登場する各種世界観の設定や用語を紹介します。 非公式バトルロンド 神姫センターやゲームセンター以外で行われる非公式のバトルロンドのこと。 違法性の強い、危険なバトルロンドや犯罪行為に相当する非公式のバトルロンドのことを一般的に指す。 これらのバトルロンドは取り締まられることもあるが、警察内部の腐敗もありそれほど熱心には取り締まられていない。特に西日本は大手MMS企業が半ば公然と非公式会場まで用意して開催しており、非常に強い勢力を誇っている。 MMSは、社会に多大な影響をもたらしたが、そういったMMSは2030年代後半にはかなりの数が普及し、全国に相当数の神姫センターが作られるようになった。だが公式の一般的で健全なスポーツ大会などの大衆娯楽に飽きてしまったマスターや神姫が多いことも手伝って、瞬く間に地下の非... -
強敵
前へ 先頭ページへ 次へ 「強敵」 『不良品』の著者様に敬意を込めて。 なんてこった。強すぎる。 『きゃあああ!?』 タイプ<ゴーストタウン>バトルフィールド内において、おれの天使型MMSアーンヴァル「マイティ」は、空中にいたところを相手神姫に攻撃された。アウトレンジから一方的に射撃することで安心しきっていた マイティは、ビルの外壁を蹴たぐって「跳んで」きた敵と避ける間もなく激突。そのまま失速し地面へ真っ逆さまに落下した。 「体勢を正せ!」 おれはすかさず命令する。ダメージからではなく驚愕に前後不覚に陥っていたマイティはおれの声で平静を取り戻した。神姫スケール換算地上三メートルでマイティはウイングブースターを反転させ、下方への運動エネルギーを強制排除、墜落寸前でホヴァリングした。 頭上から脳天割らんと落ちてきた敵。巨大なアームに握られた「フロ... -
登場人物+登場神姫の紹介
鋼の心 ~Eisen Herz~ 登場人物+登場神姫の紹介 ◆典雅関係者 島田 祐一(しまだゆういち) 高校生。 神姫暦5年のベテランオーナー。 学校では目立つところの無い平凡な生徒だが、実はガンマニアの刃物マニアで戦闘機マニア。 さらに極めて重度のゲーム中毒(ジャンキー)。 …実は結構ダメ人間かもしれない。 アイゼンのオーナー。 過去に海難事故に遭い、感情を喪失するCSCと言う症状が発症した事がある。 症状自体は完全に回復したものの、いまだに水はトラウマで、基本的に泳げない。 アイゼン タイプ・ストラーフ。 この物語の舞台となる神姫センターにおいて最強クラスの戦積をもつ神姫。 特定の装備や戦術にこだわりは無く、状況に応じた武装と戦術を使いこなす柔軟さを持つ。 それは、実は能力的には大した事の無い彼女が“強くなる”為に選... -
神姫と暮らす日常 第三章
武装神姫…それはテクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。 MMSと呼ばれる基本素体にCSCチップを搭載、さらに様々なパーツを使用することで無限の能力を引き出す事ができるのである。 武装神姫と暮らす日常 第三章『ノエルVSクラリス』 瞳を開くと両サイドに2m前後のコンテナの積まれた場所に立っていた。 (ここがバトルフィールドの仮想空間かぁ……感覚は実世界とほとんど変わらないんだ) 『どうクラリス、相手の場所はわかる?』 端末を通して聞こえてくるゆかりの声にクラリスは首を振り答える。 「ダメだね…センサーはジャミングされているっぽいし、直接見ようにもこう障害物が多いとね……」 『それじゃ、私達は完全に後手に回るって事じゃ…』 「そういう事になるね。これだから金持ちは…」 そこまで言った所で、ゆかりの端末とクラリスのセンサーに警告が鳴り響く。 ... -
「敗北の代価 9」
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 9」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 大阪港の端、貨物船やフェリーが静かに停泊している。その一角に真っ黒の巨大な豪華客船が停泊していた。 豪華客船には明々とまばゆい光が窓から零れ落ち、桟橋をうっすらと照らす。 桟橋に数台の観光バスが到着する。 バスからは数十人の取りまとめのない老若男女、スーツ姿のサラリーマン風の男や、杖をついた老人、制服を着た高校生、ガタイのいいスポーツマン風の男、ギャル、はてには小学生としか思えないような女の子などなど・・・ぞろぞろとバスから降りてくる。 年齢も服装も性別もまったく何一つ共通点がない集団であったが、一つだけ共通しているある物をみんな持っていた、アルミ製のカバンである。 ... -
「アクロの丘」
何日経っただろうか 神浦琥珀言う所の『食事と排泄』というのを少なくとも30セットは繰り返したのではないか その度にエルギールかニビルが代わる代わる来ていた様な気がするが、何を言っていたかはさっぱりわからなかった 灰色の時間が流れていた 最早マスターの事を夢に見る事すら無くなっていた マスターを失った神姫は壊れてしまう事もあるという 私はもう 壊れているのかも知れなかった 「アクロの丘」 華墨の扱いは奇妙だった 専門のクリニックがこんな片田舎にあった事にも驚いたが、最も異質だったのは、華墨の身にあの準決勝で起きた事が、まるきり隠蔽されてしまった事だった 当事者のランカー達にすら、何も知らされず、準決勝の結果は後日発表という事になったらしい 不満を抱く者も居たが、大概のランカーは最早今回の闘いに対する興味を失っていた 華墨とニビル、そしてヌルの三人の研究に必... -
Knuckle princess登場人物の紹介
人物 天野=クロエ(あまの=くろえ) エリアーデのオーナー、25歳。 売れない神姫パーツショップ『シュバルツバルト』のオーナー。 いつもニコニコして人当たりの良い性格をしている。無駄に背が高く細かい事は苦手そうに見えるが違反しない程度の既製品の改造や自作のパーツ製造等、細かい作業は得意 オーナーとしては優秀な部類に入るがエリアーデが作戦を与えても言う事を聞かない為、最近では好きなようにさせている。 昔は天才と呼ばれ十代にして有名企業の研究施設に勤めていた事もあり、大企業にも顔が利くなど意外と謎の部分が多い 高月=芽衣(たかつき=めい) アムのオーナー、16歳。 明るい性格ではあるが人前に出るのは苦手、しかし一度友人のお願いでやったコスプレで自分ではない違うキャラになることが癖になり趣味となっている。 『シュバルツバルト』の常連客だがエ... -
夏扉8・「そして公園にて」
「そして公園にて」 通夜も葬儀も終わって。 アタシは真っ黒な服に身を包みあの公園にいた。 アタシのこの風貌は今も葬儀の時も目立ってはいるのだけど。 それでもアタシは堂々とそこにあった。 この服は元々母のもので、でもまるであしらえたかのようにアタシにぴったりで。 もしかしたら母も、アタシくらいの時にこの服に袖を通したのかもしれない。 葬儀から四日が過ぎ、アタシは明日にもこの町去る。 あの日から約一週間。何かの拍子で訪れる悲しみに抗う事も出来ず、そのたびに涙を流す。アタシの中にはコレだけの涙があったのだと、驚くほどに。 癒えない胸の痛みに苦しみながら、それでもその痛みを無くしたいとは思えず、胸を押さえ感情の波が引くのを待つしか出来ない日々。 この町に来てから一月が過ぎた。もう夏も終わる。 「やっぱり、ここに居たんだな」 その声の主はあの人がいた時... -
神姫と暮らす日常 第二章
武装神姫…それはテクノロジーが生み出した全く新しいロボットである。 MMSと呼ばれる基本素体にCSCチップを搭載、さらに様々なパーツを使用することで無限の能力を引き出す事ができるのである。 武装神姫と暮らす日常 第二章『べるの登場!?』 次の日… 「……き…な…さい」 (ん…誰だ…?) 気だるそうにしながら卯月は目を開け 「早く起きなさいってばっ!!」 「ぐがッ…」 よとしたところをチーグルアームで頬を思いっきり殴打された。 「………はぁ」 様子を静観していた耿が額を押さえながら溜息をつく。 「うぅ…何が起きたんだ…」 卯月は頬を押さえながら辺りを見回す。 「やっと起きたのね」 丁度胸の辺りにチーグルアームを装備したクラリスが立っていた。 「クラリスー…」 「ん?どうしたの、もしかしてあたしにお礼をいいたいのかな?」 「昨日か... -
第七話:決別姫
第七話 決別姫 「ば、バカな……」 前オーナーは呻く様に言葉を漏らす。それは自分の思い描いていた未来とはまるで違う展開だと思っていたに違いない。 そりゃそうだ。この俺が育てた蒼貴はフブキという躯体のポテンシャルを極限なまでに活かしている。それに素早い事を活かして武器を盗んだり、武器を破壊したりと相手の弱体化を考えた戦術を仕掛けている 「おい。お前のだった『役立たず』が勝っちまったぞ? 装備は充実していてレベル差もあった。おまけに戦績はお前の方が上だ。にも関わらず装備を全て壊され、なす術もなく、攻撃が命中したのはさっきのパンチだけ。無様としか言いようが無いな」 「ひ、卑怯だぞ! 武器を奪ったり、武器を壊すなんてルール違反だ!!」 前オーナーは俺の型破りな戦い方にルールという後ろ盾を使って批判しようとした。 奴にとってそれは論外の戦術だったに違いな... -
戦うことを忘れた武装神姫-20
戦うことを忘れた武装神姫 その20 ・・・その19の続き・・・ フィーナの次のオーナーは・・・なんとティナのオーナーの、かえで。 CTaにティナのメンテナンスを頼んだ際に、フィーナの話を聞いたかえでは、 その場でフィーナを迎え入れたいと申し出たとか。 もっとも、この流れは CTaの計らいも少なからずあったようだが、リーダーの希望もあったらしい。 そして、リーダーは本名の「フィーナ」として、かえでの元で新たな生活を 始めていた。 「あーっ! リーダー! 元気してた?」 かえでの肩の上の「リーダー」に、リゼは久遠のポケットから顔を出し手を 振って応える。 「もう、リーダーじゃないですっ。 フィーナと呼びなさい!」 と、叱るフィーナの顔は、大変に穏やかな・・・笑顔だった。 その様子に、雑誌社の一人が気づき、カメラマンを含めた数人がやってきた。 ... -
・第4話 「night-4」
第2部 「ミッドナイトブルー」 第4話 「night-4」 西暦2041年 5月21日 23:00 『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』 シンと静まり返った公園内の大池の端の桟橋で何人かのオーナーと神姫たちが集まっていた。 チーム名「アルファ艦隊」 □将校型MMS 「ナターリャ」 SSSランク「演算」 オーナー名「伊藤 勝成」♂ 70歳 職業 古物商店主 □ 航空母艦型MMS「ツラギ」 SSランク 二つ名「アタックキャリア」 オーナー名「金川 登」♂ 40歳 職業 模型店長 □重巡洋戦艦型MMS 「マキシマ」 SSランク「ワルキューレ」 □重巡洋戦艦型MMS 「ヴィクトリア」 SSランク「砲女神」 □巡洋戦艦型MMS 「ノザッパ」 Aランク オーナー名「野木 恵」♀ 24歳 職業 ネオニート... -
第十六話 ファンシーズのオーナー
第十六話 「ファンシーズのオーナー」 「……『メロスは、単純な男であった。買い物を、背負ったままで、のそのそ王城に入っていった。たちまち彼は、巡邏の警吏に捕縛された。調べられて、メロスの懐中からは短剣が出てきたので、騒ぎが大きくなってしまった。』……」 壁際の席の友達が読む文章を、僕も目で追う。今は学校の国語の時間だ。 「……『『言うな!』と、メロスはいきり立って反駁した。『人の心を疑うのは、最も恥ずべき悪徳だ。王は、民の忠誠をさえ疑っておられる。』』……」 もうすぐ七月の十九日が近い。その日から三日間期末テストがあるから、みんな今から準備に忙しくしている。僕もクラスの友達からノートを貸してと頼まれたりするし、漢字があまり得意じゃ無いから練習しなくちゃいけないし、とにかく大変だ。前の席の戸川君は、先生から見えないようにこっそり数学のドリルを解いてい... -
「敗北の代価 10」
MMS戦記 外伝「敗北の代価」 「敗北の代価 10」 注意 ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。 未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。 熱弁を振るう春日に神代が冷ややかに答える。 神代「それで、このアヴァロンに来た目的はなんだ?」 春日「目的?決まってる私のリカルダで戦うことだ」 神代「・・・そういうことを私は聞いているんじゃない」 春日「ではでは、どういうことかな?」 神代「ふう・・・・」 神代は手元にあるワインを飲み干す。 神代「腹を割ってずばり話そうか・・・春日の狙いは6000万か?」 春日「NO!そんな端金には興味ない」 神代「ではなんだ」 春日「真相を知っているな?神代」 神代「ふ・・・あっははっははっはは!!」 神代は大声で笑う。 神代「もちろ... -
HLその1
「武装神姫」 武器・装甲を装備し、オーナーに従って戦いに赴く全高15cmのフィギュアロボ「神姫」たち。 今まで、武装神姫と呼ばれていたものは、神姫として作られたものに武装を施したものを指し示す言葉だった。 それがFrontLine、GroupeK2、そして来週にも参戦するKemotech、Vulcan Labの神姫たちによって一変する。 これから武装神姫とはこれら、「武装神姫」になるために生まれた神姫たちのことだけを指すことになるだろう。 その第一弾をいち早く調べることが僕の目的だったんだけど…… 「ねーねー暇だよ。ひーまー!! 相手しろー!」 「……うるさい」 ジェヴァーナを起動して二週間ほど、その作業はいまいち進んでいなかった。 武装神姫がこんなにうるさいものだとは知らなかった。 最新のコンピューターガジェット、人間のパートナーとなるべく開発された究... -
登場人物たち
島津 輝 (しまづ あきら) 20歳の大学生。誰かが困っているのを放っておけない性格だが、ときに空回りすることも。 訳あって「明石食堂」に居候中で、料理の腕はなかなかのもの。 「素材本来の味を生かす」ことを信条とし、それは神姫のチューニングや戦術にも現れている。 めぐみには頭が上がらないらしい。 メリー 輝のパートナーであるメリエンダタイプの神姫。ウェイトレスを務める。 心優しく誰にでも丁寧に接するが、時折腹黒い一面をのぞかせることも。 輝のことを「アキラさん」と呼び、神姫とオーナーの関係以上の愛情を示す。 雅 (みやび) 輝のもう一人のパートナーであるこひるタイプの神姫。主に料理を作るのが担当。味はなかなか。 気が強く口が悪い面もあるが、本当は思いやりのある神姫。要するにツンデレ。 メリーとはなぜか非常に仲が悪く、顔を合わせるたびに喧嘩になる。 実は戌轡... -
第五話:成上姫
第五話:成上姫 杉原のよくわからない計画を聞いて呆れる俺が外へ出るとそこには蒼貴と紫貴に話をしている少年とようやく来たらしい石火のオーナーがいた。 彼は杖を持って座っており、石火が何をしているのかを話していた。 「戻ってきたようだね」 俺の存在に気づいた石火のオーナーは俺の方を向いて、杖で立ち上がりながら話しかけてくる。 その言葉に少年もエルザが心配で仕方のない様子で俺の方に駆け寄ってきた。 「安心しな。性格はアレだが、腕は確かだ。しばらくすれば目を覚ます。ボディの仕様が変わってるから、その事はこの嬢ちゃんに言っておけよ?」 「色々とありがと……」 「気にしなさんな。そんな事より、もうあんなのに手ぇ出すんじゃねぇぞ。勝利とこいつの命……どっちが大事かこれでわかったろ?」 「はい……!」 「それでいい。そういや、あのチョーカーは誰からも... -
EXECUTION 『用語集』
●ISI… 違法神姫調査官(IllegalShinki Investigator)の略称。 神姫BMAは警察機関ではない為、直接的に違法神姫を取り締まる勇敢なオーナーを求めた。その結果、ISIと呼ばれる特殊なオーナーが生まれた。 神姫BMAの調査課の中か、『High』クラス以上の神姫を持つオーナーから厳選され、基本的には警察機関への協力を義務付けている。だが、過激に活動するISIが多いのも事実である。 州によってはISIを選定しないところもあるが、ISIの権限は基本的に国内全土にて適用される。 例外としては国外への長期滞在時に、滞在国の神姫BMAに許可を得られることがある。 ●AIES… 『違法神姫対策神姫(Anti-Illegality Executioner-Shinki)』の略称。 ISIが所有する、違法神姫対策用にカスタマイズされた神姫を指す。 その武装は多岐に亘... -
アイドルは神姫を救う? 前編
アイドルは神姫を救う? 前編 あの試合から1ヶ月がたった。恒一はいずると話すことが少なくなり、毎日のように研究所に通っていた。 (恒一、シュートレイがやられたダメージが大きいのが相当ショックだったんだろう…) いずるは彼の姿を見て心配になっていた。 あの試合の後、シュートレイは集中治療室に運ばれた。一命を取り留めたものの、彼女の精神的ダメージは思ったよりも深刻だった。あれ以来、虚ろな状態で何も反応を見せなくなってしまったのだ。おそらく自分が破壊されるイメージが脳裏に焼きついて、トラウマになっているのだろう。日常生活もままならない状態なので、、シュートレイは今もリハビリを続けている。 今日も恒一は小百合の下へ足を運んでいるのだろう。いずるはそんな彼のことを気にかけていた。 「どうしたのいずる、そんなに深刻な顔して」 家に帰ってきたいずるを、ホーリーが出迎えた。彼... -
ロンド・ロンド
ロンド・ロンド あらすじ 中学一年生の河岸塚沙彩は、ある日道端で困っている人形を見つけた。 それは武装神姫、自分で考え、話し、戦う戦乙女の人形であった。 はじめて神姫と触れ合った沙彩はその魅力に惹かれ、自分も神姫のオーナーになりたいと願う。 しかし、子供の財力では到底手が届くわけもなく……。 あきらめかけていた時に従姉の奈々子が入学祝いにと、好きなものを頼んでいいと言ってきた。 神姫と出会った沙彩は趣味の世界でありながら厳しい戦いの舞台へ上がっていくのであった。 登場キャラクターの紹介 第一話 衝撃 コメントやご感想などありましたらこちらにお願いします。 名前 ... -
皆殺し神姫
残虐描写が多数存在します。そういったものに嫌悪を抱かれる方は戻ることを推奨します。 武装神姫草創期、それは同時に武装神姫の暗黒時代でもあった。 規定がおざなり且つ曖昧で違法を裁くものが存在しなかった当時は過剰強化された自作武装が表立って猛威を振るい、又は神姫を全く別の物に造り替えてもCSCさえあれば公式バトルに参加出来るような、正に混沌を極めた時代であった。 現在ではオフィシャルの設立、積極的な介入により規定は正確に設定され一応の安寧が訪れているが、その混沌の渦中で破壊された神姫の数は確認されただけでも当時稼働していた全ての神姫の一割に昇ると言われている。 戦いに敗れ破壊される神姫、オーナーによって狂わされた神姫、名誉の為に自害を選ぶ神姫。そうした光景が決して珍しいも... -
ACT 1-2
ウサギのナミダ ACT 1-2 ■ 休みの日、マスターは朝早く起き、天気が良ければ近くの公園まで散歩に連れていってくれる。 わたしはこの朝の散歩が大好きだ。 ぴんとはりつめたように澄んだ空気、ひんやりと頬をなでる風、そして蒼く遠い空。 世界はこんなにも広く、きれいなのだと実感できるから。 そして、いつもは厳しい表情のマスターも、このときは少し優しい表情で一緒にいてくれるから。 わたしは、マスターの上着の胸ポケットから顔を出し、朝の世界を眩しく見つめた。 マスターの住まいから歩いて五分ほどで、目的の公園に到着する。 マスターによれば、この界隈では一番広いのだそうだ。 公園内は遊歩道が整備されており、昼間は散歩する人や、走り回る子供たち、のんびりと歩むご老人のみなさんなどがやってくる憩いの場だという。 わたしもジョギングをする... -
幻・其の十
8月1日。 梓の家に泊めてもらった後、僕たちは結局家に戻った。ずっといるってわけにはいかないし、朝起きてみると、梓が何だか沈んだ顔をしていたから、とりあえずいない方がいいと思って。 その日は外出する気は起きず、家で無為に過ごした。 そして翌日。僕とネロは、また神姫センターに来ていた。 店内の端末を操作して、コミュニティから神姫を探しているという情報がないか、調べる。 「御影市」「ストラーフ」「ネロ」などのキーワードで検索……該当なし。 念のため、範囲を県内に広げる……やっぱり該当なし。 「やはりダメですか、慎一?」 「うん……」 以前と変わらない結果に、僕は少し落胆する。 「ごめんね、ネロ。なかなか見つけられなくて」 「い、いえ、そんな。気を落とさないで下さい」 ……気を落としてるのは、ネロも一緒……いや、もっとつらいはずなのに。それでも気を使って... -
第11話 「night-11」
第2部 「ミッドナイトブルー」 第11話 「night-11」 2ヵ月後 西暦2041年 7月21日 15:00 『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』 お昼の3時のチャイムが公園内に響く。 園内の噴水広場の軽食コーナー、そこでは多種多様な神姫とオーナーたちがお菓子を食べて雑談をしていた。 オーナー1「おい、知ってるか?昨日の夕方、出たらしいぜ」 オーナー2「出たって何が?」 天使型「例の都市伝説ですね」 剣士型「超音速の死神か・・・」 悪魔型「ええーーーほ、本当?」 オーナー3「ついにこの神姫センターにも、来たか」 種型「なんでも物凄い数の神姫が撃破されたらしい」 花型「ひゃーーー恐ろしい恐ろしい」 オーナー5「超音速の死神、あれって実在するのか?よくあるゴーストファイターだろ?」 雑談に花を咲かせるオー... -
出撃、討伐部隊 その1
「くそ…一体どうなってるんだ…」 暗く混沌とした意識の中、ヤクトはよろよろとからだをおこした。 「たしかあの時、あの黒い奴が現れて、そんで…どうなったんだったかな」 ヤクトは周りを見回したが、誰もいなかった。 「カウベル…、不動、どこに行った…!」 しかし、いくら叫んでもそこにいるはずの相棒達は返事をしてくれない。まるで消えてしまったかのように。 「どういうことだ、みんないなくなるなんて…」 ヤクトは立ち上がり、相棒達を探した。幸い、敵の姿は見えなかったが、この状態では探すのもままならなかった。 「ここも派手にぶっ壊されたからな…。早いとこ探さないと」 廃墟と化した戦場の中を、ヤクトは歩き始めた。 ネット界の侵略者 出撃、特殊部隊 その1 話は数時間前にさかのぼる。 「どうやら集ったようですね」 会議室に集った参加者たちに説明を... -
天海市神姫黙示録
天海市神姫黙示録 著:ALC ALCの書いた短編SSです。 鋼の心 ~Eisen Herz~と微妙に関係があるかもですが、基本単体で楽しめます。 昔書いた猫と(ry が行方不明になっていたのでサルベージも兼ねて。 タイトル変更。 お品書き 真面目なマオチャオとそのオーナーさんのお話。 猫と仔猫とぷち猫と……。/パート1 猫と仔猫とぷち猫と……。/パート2と1/2 猫と仔猫とぷち猫と……。/パート3と1/33 マリーセレス、ダゴンちゃんの活躍とか? 引きずり込む深海聖堂 ダゴンちゃん敗北す とある海産物の超怨念目録 エウクランテ再生産プロジェクト支援SS Siren in the blue sky ~蒼空のサイレン~ 今までにお越し下さったオーナー - 人 本日お越し下さったオーナー - 人 ... -
バトルスタート
「さてっと、そろそろ時間か…おい、お前等行くぞ」 「「「「はい!」」」」 俺の掛け声と同時に皆が俺の両肩に座る。 この定位置がもうお決まりだな。 煙草を吸殻に入れ部屋をあとにした。 …。 ……。 ………。 オフィシャルバトル室に行くと都達は俺より早くオフィシャルバトル室に居た。 来るの早いなぁ~。 「全員揃いましたね。それでは筐体を挟んで方向で天薙チームは左側、七瀬姉妹&八谷チームは右側に行ってください」 姉貴が説明した通りに歩き筐体の方に行く。 う~ん、デカイ。 間近で見ると普通の筐体よりも迫力がある。 「それでは最終説明に入ります」 っんだよ。 まだ説明あんのかよ。 「一番最初に4VS4といいましたが、これはリアルタイムでバトルを行ってもらいます。だから天薙チームのオーナーは四人の神姫をサポートしなければなりません。... - @wiki全体から「神姫とそのオーナーたち」で調べる