トラワレビト ◆JvezCBil8U
帰れば、幸せが待っているはずだった。
幼なじみだった妻と、5つになる娘。
レイシャ、ハイフォン。
たったふたつの、かけがえのない大切な宝。
たったふたつの、かけがえのない大切な宝。
彼女らを奪われた時から私の道は暗黒に染まり、絶望の淵へとひた進むだけのものに成り果てた。
鍛えたのは、人の年月にて15年。
更に重ねて15年を、ただ殺すためだけに。
更に重ねて15年を、ただ殺すためだけに。
殺して。
殺して。
殺し続けた。
殺して。
殺し続けた。
……その行き着く先が、これなのか。
蒼い目に浮かぶ世界はモノクロームの白と黒に染まっている。
蒼い目に浮かぶ世界はモノクロームの白と黒に染まっている。
失望感と倦怠とが、私をただ満たしている。
行き場のない黒々とした感情だけが、ぽっかと空いた隙間に滲み、溜まっていく。
行き場のない黒々とした感情だけが、ぽっかと空いた隙間に滲み、溜まっていく。
ようやく辿り着く事の叶った仇は、あまりにも弱かった。
弱すぎた。
ひたすらに弱いだけの、誰かの食い残しに過ぎなかった。
弱すぎた。
ひたすらに弱いだけの、誰かの食い残しに過ぎなかった。
私の15年は、残飯処理の為でしかなかったのか。
あまりにも無惨な現実が、私から生きる気力を奪い、代わりに暴力的な衝動をひたすらに高めていく。
八つ当たりだと分かっている。
それでも残滓と呼ぶにはあまりにも強すぎる黒の色を向ける矛先を、私は欲していた。
それでも残滓と呼ぶにはあまりにも強すぎる黒の色を向ける矛先を、私は欲していた。
酒が欲しかった。
師の告げた通り、体の中の憎しみを追い出すために、酒で体を清めたかった。
これから私は、何をすべきなのだろうか。
どう生きるべきなのだろうか。
どう生きるべきなのだろうか。
……もし、このまま生にしがみ付いたとして。
この渦巻く感情を何某かにぶつける為だけに、漠然と在り続けそうな気がする。
生きるのではなく、在るだけだ。
この渦巻く感情を何某かにぶつける為だけに、漠然と在り続けそうな気がする。
生きるのではなく、在るだけだ。
……だが。
その事すらももう、どうでもいいと感じてしまっている。
運命の大きな奔流に身を委ね、塵芥の一つとして漫然と人形のように動き続けることすら、今の私には怖れるべき事態に感じ取れなかった。
その事すらももう、どうでもいいと感じてしまっている。
運命の大きな奔流に身を委ね、塵芥の一つとして漫然と人形のように動き続けることすら、今の私には怖れるべき事態に感じ取れなかった。
ああ、ミンシア。
もしかしたらあなたのところへと戻るという事も出来るのかもしれない。
……だが、私にその資格はない。
共にいる事を否定した私には、あなたの向ける想いを受け止める事は許されないのだろうから。
……だが、私にその資格はない。
共にいる事を否定した私には、あなたの向ける想いを受け止める事は許されないのだろうから。
もうこの現世に留まり続ける理由はない。
なら、自ずから命を絶つのも悪くはないかもしれない。
私に帰る場所はなく、大切な人のところへ向かうという選択肢は非常に魅力的に感じられた。
なら、自ずから命を絶つのも悪くはないかもしれない。
私に帰る場所はなく、大切な人のところへ向かうという選択肢は非常に魅力的に感じられた。
いや、彼女たちのいる場所こそが私の帰る場所なのか。
……けれど。
少しばかりの懸念が、この地には残っている。
少しばかりの懸念が、この地には残っている。
蒼月潮――。
彼の行く末の一助となる事が私が最期に成すべき事だろうか。
彼の行く末の一助となる事が私が最期に成すべき事だろうか。
私は何処に帰るというのだろう。
「おじさん」
水面に映る蒼い目の男は、何も答えない。
「おじさん!」
その上に浮かべた仮ごしらえの木の板は、時計の針ほどの速度で静かに回り続けていた。
「おーじーさん!」
やけに低い位置から誰彼の声が届く。
おじさんとは私の事か。
首から上だけをわずかに動かして、そちらの方に目をやってみれば。
おじさんとは私の事か。
首から上だけをわずかに動かして、そちらの方に目をやってみれば。
「……あのバケモノをやっつけた時からずっとだんまりでさー。
もしかして、怒ってる? オレが理由も聞かず止めようとしたの」
もしかして、怒ってる? オレが理由も聞かず止めようとしたの」
……そういえば、そうだったか。
この小さな妖精とやらはずっと私にくっついてきていたのだ。
今の今までそんな事すらどうでもよくなっていた。
この小さな妖精とやらはずっと私にくっついてきていたのだ。
今の今までそんな事すらどうでもよくなっていた。
「ああ……、そうだな」
生返事をして、川の方へと視線を戻す。
言っている事が頭に入ってこなかったから、どう答えるべきかも分からない。
言っている事が頭に入ってこなかったから、どう答えるべきかも分からない。
「え!? いやだって、確かにあんな卑怯なヤツだってのは知らなかったんだけどさ。
あんまりにも……って、やっぱり聞いてないんじゃ?」
あんまりにも……って、やっぱり聞いてないんじゃ?」
「そうだな」
紅煉の時のやり取りについて話していたのか。
……言いたい事は分かる。
だが、それでもどうにもならない感情とはこの世に確かに存在しているのだ。
むー、と栗のように顔を変え、妖精は偉そうに腕を組む。
……言いたい事は分かる。
だが、それでもどうにもならない感情とはこの世に確かに存在しているのだ。
むー、と栗のように顔を変え、妖精は偉そうに腕を組む。
「さっきからそうだな、しか言ってないじゃないか。
そんな調子じゃすーぐ殺されちまうって!」
そんな調子じゃすーぐ殺されちまうって!」
殺し――そうだ、殺し合いの最中だった。
苦笑。
殺し合うなど日常茶飯事にせよ、それでもそんな事さえ忘れ去る今の自分がどうしようもなく思えて仕方ない。
苦笑。
殺し合うなど日常茶飯事にせよ、それでもそんな事さえ忘れ去る今の自分がどうしようもなく思えて仕方ない。
「……そうだな」
ダメだこりゃ、と溜息を吐く妖精を尻目に木片を凝視する。
……と、不意に回転が止まり、その表面に描かれた図象が一つの啓示を指し示した。
……と、不意に回転が止まり、その表面に描かれた図象が一つの啓示を指し示した。
「それが、私の運命だとでもいうのか?」
目を閉じ、息を吐く。
そして流れる水の中に手を浸して板を掬い取ると、水気を取ってから鞄に仕舞い込んだ。
そして流れる水の中に手を浸して板を掬い取ると、水気を取ってから鞄に仕舞い込んだ。
「……それ、ナニ? さっき“符”ってのを補充する時に一緒に作ってたみたいだけど」
聞いても答えてくれないんだろうな、と呟く妖精に向き直る。
「これは遁甲板と言ってな。まあ、占いに使う道具のようなものさ」
「おお、返事が返ってきたぁ! ウムウム、やっぱり言葉は人間の最大の発明品だよ。
オレは人間じゃないけどさ」
オレは人間じゃないけどさ」
……はて、なぜこれほどまでに全身で喜びを表すのか。
理解しがたい行為を無視し、とりあえず背を翻す。
理解しがたい行為を無視し、とりあえず背を翻す。
「あ、ちょっと待てよ! どこに行くのさ!」
私は歩みを止めず、しかし鞄をぽんぽんと叩き、告げた。
どこか適当な、川幅が細くなっている場所で向こうに渡る必要がある。
どこか適当な、川幅が細くなっている場所で向こうに渡る必要がある。
「お前にも見せた『あれ』に縁(ゆかり)のある者がこの地にいるらしい。
……知り合いの少年を探そうと思ったのだが、どうやら強い宿縁が彼より先に反応しているようだ。
ひとまずは先にそちらを片付けねばならないらしいな」
……知り合いの少年を探そうと思ったのだが、どうやら強い宿縁が彼より先に反応しているようだ。
ひとまずは先にそちらを片付けねばならないらしいな」
*****
宴が繰り広げられていた。
ただ、飛び入り客は間に合わず――、そのたけなわを遠目に見る事しか許されなかった。
*****
「……ひでぇ。ひでぇよ。このコなんか、まだまだ子供じゃんかよ……。
ガッツ、なんであんな事をするんだよぉ……」
ガッツ、なんであんな事をするんだよぉ……」
酒池肉林。
まさしくそう形容すべきだったろう。
悲惨で救いのない、退廃の宴。
まさしくそう形容すべきだったろう。
悲惨で救いのない、退廃の宴。
死体が四つ、血の池を作り出している。
一つだけきれいな裸の少女の死体を、自分でも気づかぬうちに私は抱きしめていた。
まだ――温かい。
一つだけきれいな裸の少女の死体を、自分でも気づかぬうちに私は抱きしめていた。
まだ――温かい。
こんなにも温かいというのに、あと一歩で届かなかった。
「知り合いか?」
我ながら恐ろしいほどに平坦な声だった。
怒りが、沸々と湧いてくる。
怒りが、沸々と湧いてくる。
「……うん。でも、どういう事だろう。
なんか瞬きの間に消えちゃって、代わりに女の子の姿があらわ」
なんか瞬きの間に消えちゃって、代わりに女の子の姿があらわ」
「バケモノだ」
言葉を遮り、その単語を口の中で何度も何度も転がす。
バケモノ。バケモノ。バケモノ。
バケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノ。
バケモノ。バケモノ。バケモノ。
バケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノバケモノ。
「……え?」
「バケモノさ。お前の知り合いの姿を借りて、罪でもなすりつけようとしたのかもな。
……私のこの蒼い浄眼に透かし視えぬまやかしはない。
あの醜いニワトリの姿も、ちゃぁんと焼きつけておいたさ」
……私のこの蒼い浄眼に透かし視えぬまやかしはない。
あの醜いニワトリの姿も、ちゃぁんと焼きつけておいたさ」
ああ、焼き付けたとも。焼き付けたともさ。
また間に合わなかったこの自らの愚かしさとともに、焼き付けた。
黒い炎が身を焦がす。
また間に合わなかったこの自らの愚かしさとともに、焼き付けた。
黒い炎が身を焦がす。
「まやかしか……。でも、あの姿を見せたって事はあの女の子、どっかでガッツに会っていたのかな。
とにかく、捕まえて話を聞かないと……」
とにかく、捕まえて話を聞かないと……」
御託はいい。無駄口を叩く暇はない。
だってこの機を見逃したなら、次はいつ殺せるか分からないだろう?
「十五雷正法――十翼」
少女の体を横たえて、私は符を宙に投ずる。
空駆ける力以て、愚直なまでに追い縋る。
遠ざかるは、妖精の声。
空駆ける力以て、愚直なまでに追い縋る。
遠ざかるは、妖精の声。
「え? ちょっと、おじさーん!」
私には救えない。何一つ救えない。
血塗られた手に掴めるものなど何一つなく、目的を達した今となっても後戻りも許されず。
血塗られた手に掴めるものなど何一つなく、目的を達した今となっても後戻りも許されず。
ならば、せめて。
この殺す力を、殺すためだけに存分に振るうとしよう。
――そうして。
森の向こうへ消えんとする化け物の背を追い越して、私は口の端を持ち上げる。
喜びによく似ていて全く異なる表情を、形作る。
森の向こうへ消えんとする化け物の背を追い越して、私は口の端を持ち上げる。
喜びによく似ていて全く異なる表情を、形作る。
「バケモノ。お前、子供を殺したな?」
「ロリ?」
あどけない童女の顔の下には、正視に耐えぬおぞましい妖の面。
滅。
滅。
滅。
肉の一片たりとも残さず消し飛ばしてやろう。
滅。
滅。
滅。
肉の一片たりとも残さず消し飛ばしてやろう。
「亮子ちゃんのコト? ロリッ☆
せっかく妲己姉様に教わったとっておきの方法で励ましてあげたのに、ヒトって簡単に壊れちゃう☆」
せっかく妲己姉様に教わったとっておきの方法で励ましてあげたのに、ヒトって簡単に壊れちゃう☆」
妖怪の姉……、妲己、だと?
妲己の名を冠する妖怪に該当するのは、かの三国伝来白面金毛しかありえまい。
妲己の名を冠する妖怪に該当するのは、かの三国伝来白面金毛しかありえまい。
「――白面の者の手下か。よもやと思っていたが、貴様の力。偽物ではあるまい。
まさかかの白面すらをも遊戯盤に招くとは、“神”とは何者だ?」
まさかかの白面すらをも遊戯盤に招くとは、“神”とは何者だ?」
……潮に、伝えねばなるまいな。
そんな冷静な思考が一瞬通りすがったが、それだけだ。
私の中の地獄の業火が、先のバケモノの言により激しく燃える。
そんな冷静な思考が一瞬通りすがったが、それだけだ。
私の中の地獄の業火が、先のバケモノの言により激しく燃える。
やらねばならぬ事は、実に容易い。
私はごとりと荷を落とし、その中身を紐解いていく。
顕れ出るは、一体の石像。
これこそ私をここに案内した宿縁の持ち主。
間抜けな顔をしたカバの置物のように見えるそれはしかし、断じてただの彫刻などではない。
顕れ出るは、一体の石像。
これこそ私をここに案内した宿縁の持ち主。
間抜けな顔をしたカバの置物のように見えるそれはしかし、断じてただの彫刻などではない。
私の眼にはちゃんと、その真の姿が映っている。
そう、これは――、
そう、これは――、
「す……、スープーちゃん!」
甲高く耳障りなバケモノの声が、私の心を細波だてる。
石化した霊獣は何一つ言う事もなく。ただ、虚空を見つめていた。
その首には参加者と同じく首輪がしっかと嵌まっている。
石化した霊獣は何一つ言う事もなく。ただ、虚空を見つめていた。
その首には参加者と同じく首輪がしっかと嵌まっている。
トテトテと歩み寄ってくるバケモノが、笑顔を見せた。
なんと人好きのする無邪気な笑顔だろう。
その皮一枚の向こうにあるものを知れば、実に――したくなる。
なんと人好きのする無邪気な笑顔だろう。
その皮一枚の向こうにあるものを知れば、実に――したくなる。
「ありがとっ☆ スープ―ちゃんを連れてきてくれて、喜媚嬉しいのっ☆
傷のおじさんに感謝しっ☆」
傷のおじさんに感謝しっ☆」
「そうかそうかァ、嬉しいかァ」
ぼき。
いい音だなァ。
いい音だなァ。
「…………。え」
実に、滅茶苦茶に壊したくなる。
そう、丁度今しがた、石像の右腕を砕いて割ってやったように。
そう、丁度今しがた、石像の右腕を砕いて割ってやったように。
「く、く、くく」
バケモノの瞳が見開かれ――、くしゃくしゃに顔が歪んだ。
快なり。
実に快なり。
快なり。
実に快なり。
「く、くくくくくははははは! あっはははははははははは!
どうだバケモノぉぉっ! 貴様の知己を砕かれる気分はぁっ!」
どうだバケモノぉぉっ! 貴様の知己を砕かれる気分はぁっ!」
「や、やだぁぁぁあああぁぁぁぁぁああぁぁぁっ!
スープーちゃん、スープ―ちゃん! 復活の玉もなくしちゃってる、やだぁ……っ!
死んじゃやだ、やだよぅ……!」
スープーちゃん、スープ―ちゃん! 復活の玉もなくしちゃってる、やだぁ……っ!
死んじゃやだ、やだよぅ……!」
へたり込み、こちらに手を伸ばす化け物。
が、ぐりぐりと短刀を石像に押し付けてやれば動きは止まる。
霊獣と言えどこのバケモノの同類であるなら、遠慮の必要はあるまい。
が、ぐりぐりと短刀を石像に押し付けてやれば動きは止まる。
霊獣と言えどこのバケモノの同類であるなら、遠慮の必要はあるまい。
「おっと。動くなよォ?
この霊獣を返して欲しくば、貴様のその羽衣を手渡せ。
それを失えば貴様は無力なのだろう?
ああ、汚らわしいバケモノの姿を曝しても無駄だ。私には見えているからなァ」
この霊獣を返して欲しくば、貴様のその羽衣を手渡せ。
それを失えば貴様は無力なのだろう?
ああ、汚らわしいバケモノの姿を曝しても無駄だ。私には見えているからなァ」
「う……」
伸ばしかけた腕がだらりと力なく下がった。それでいい。
さあ、どう痛めつけよう。
亮子というらしいあの子どもの苦しみの万倍を与える為に、何が出来るだろう。
思考を移行させようとしたその時に、幽かな呟きが耳に届いた、
さあ、どう痛めつけよう。
亮子というらしいあの子どもの苦しみの万倍を与える為に、何が出来るだろう。
思考を移行させようとしたその時に、幽かな呟きが耳に届いた、
「……たいこーぼーと同じ手にはのらない……。
す、スープ―ちゃんは喜媚の手で……、喜媚の力で取り返し……っ!」
す、スープ―ちゃんは喜媚の手で……、喜媚の力で取り返し……っ!」
きっ、とバケモノが目を見開き、歯を食い縛った。
凄まじい圧が迸り、私ですら感嘆するほどの仙術の気配が場に満ちる。
凄まじい圧が迸り、私ですら感嘆するほどの仙術の気配が場に満ちる。
轟、と一陣の旋が吹きつけ、私を刻み尽くさんと。
「風さんになーりっ☆」
……で、それがどうしたァ?
「天地万物の理をもちて微塵と成す。十五雷正法――四爆」
禁。
悲鳴が爆圧に掻き消される音が、子守唄のように耳に心地よい。
ごろごろと泥と血に塗れながら転がるバケモノは、あたかも手鞠のようだ。
ごろごろと泥と血に塗れながら転がるバケモノは、あたかも手鞠のようだ。
「な、なんで……っ!? 風さんになった喜媚に痛いモノは当たらないはずなのにっ!」
のろのろと面を上げ信じられないという目でこちらを見るバケモノに、私は現実を突きつける。
新雪に足跡をつけるような楽しさが溢れてくる。
新雪に足跡をつけるような楽しさが溢れてくる。
「驕るなよバケモノ。いかに姿形を変えようが、私のこの浄眼は貴様の本質を常に捉える。
この世が貴様の思う通りに回ってるとでも思ったかァ?
コレを取り返せるとでも思ったか? 逃げられるとでも思ったかッ!
子供を殺した貴様を逃がすものかよォォ」
この世が貴様の思う通りに回ってるとでも思ったかァ?
コレを取り返せるとでも思ったか? 逃げられるとでも思ったかッ!
子供を殺した貴様を逃がすものかよォォ」
かたかたとバケモノは、自らを掻き抱いて震えている。
よほど変化の術に自信があったのだろう。
そして、罪の意識もなかったのだろう。
全ては遊びの範疇だったのだろう。
よほど変化の術に自信があったのだろう。
そして、罪の意識もなかったのだろう。
全ては遊びの範疇だったのだろう。
ならば、遊びは遊びとして、私はそれに付き合ってやろう。
子供を殺す事すら遊びなら、貴様にもその遊びの意味を教え込んでやろう。
子供を殺す事すら遊びなら、貴様にもその遊びの意味を教え込んでやろう。
ではどう殺そう。どう躙ろう。
どう痛めよう。どう嬲ろう。
どう痛めよう。どう嬲ろう。
手足をもごうか?
首を撥ねようか?
臓符を抉ろうか?
脳を掻き出そうか?
首を撥ねようか?
臓符を抉ろうか?
脳を掻き出そうか?
さあ、さあ、さあさあさあさあ、さあ!
隠れん坊はこれでお仕舞い。鬼ごっこの始まりだ。
……ただし。
狩られるのは鬼の方だ。狩るのは人間の方だ。
逃げて逃げて逃げ惑え。
狩られるのは鬼の方だ。狩るのは人間の方だ。
逃げて逃げて逃げ惑え。
捕まえたら何して遊ぼうか。
あの殺してなお憎い憎い紅煉のように、あんまりあっさりと死んでくれるなよ?
せいぜい足掻け、藻掻け、悲鳴を挙げて痛みにのたうて。
せいぜい足掻け、藻掻け、悲鳴を挙げて痛みにのたうて。
――貴様の始めた酒池肉林は、甘美なる狂気の宴はまだ続く、まだ居着く。
終わらない。終わらせない。
終わらない。終わらせない。
いつまでもいつまでも、心地良い怨嗟の声に身を任そう。
「たすけて」
貴様がそれを言えた義理とでも思うかァ?
聞く訳がなかろう。
聞く訳がなかろう。
「……スープーちゃんを、たすけて」
喜媚は、どうなってもいいから。
スープーちゃんだけは、たすけて。
スープーちゃんだけは、たすけて。
なみだでぐちょぐちょになったかお。
ごっそりとなかみがなくなって、がらすびんのようになったこころに。
めり、と、きしむおとがした。
ひびがはしる。
ひびがはしる。
こどもそのままのこころのようかいを、それでもころすというのだろうか。
こどもそのままのこころのようかいをころして、れいしゃとはいふぉんのところへいけるのだろうか。
【F-3/森/1日目 昼】
【ひょう@うしおととら】
[状態]:健康、動揺
[服装]:
[装備]:短刀@ベルセルク、手製の符×30
[道具]:支給品一式(メモを大分消費)、ガッツの甲冑@ベルセルク、パニッシャー(機関銃:90% ロケットランチャー2/2)@トライガン・マキシマム、
四不象(石化・右腕破損)@封神演義、手製の遁甲盤
[思考]
基本:やりどころのない憎悪が燻る一方、この世に執着できるほどの気力もない。が、潮と白面の事は気がかり。
0:殺す。/見逃す。
1:符術師として、人に仇なす化け物を殺す。
2:遁甲盤を用いて蒼月潮を探す。場合によっては保護、協力。白面の存在を伝えたい。
3:子供を襲うなら、人間であっても容赦はしない。
4:酒が欲しい。
[備考]
※ガッツの甲冑@ベルセルクは現在鞄と短刀がついたベルトのみ装備。甲冑部分はデイバックの中です。
※時逆に出会い、紅煉を知った直後からの参戦です。
※妲己を白面の者だと考えています。
[状態]:健康、動揺
[服装]:
[装備]:短刀@ベルセルク、手製の符×30
[道具]:支給品一式(メモを大分消費)、ガッツの甲冑@ベルセルク、パニッシャー(機関銃:90% ロケットランチャー2/2)@トライガン・マキシマム、
四不象(石化・右腕破損)@封神演義、手製の遁甲盤
[思考]
基本:やりどころのない憎悪が燻る一方、この世に執着できるほどの気力もない。が、潮と白面の事は気がかり。
0:殺す。/見逃す。
1:符術師として、人に仇なす化け物を殺す。
2:遁甲盤を用いて蒼月潮を探す。場合によっては保護、協力。白面の存在を伝えたい。
3:子供を襲うなら、人間であっても容赦はしない。
4:酒が欲しい。
[備考]
※ガッツの甲冑@ベルセルクは現在鞄と短刀がついたベルトのみ装備。甲冑部分はデイバックの中です。
※時逆に出会い、紅煉を知った直後からの参戦です。
※妲己を白面の者だと考えています。
【胡喜媚@封神演義】
[状態]:疲労(中)、全身に打撲と火傷、ひょうへの恐怖
[服装]:原作終盤の水色のケープ
[装備]:如意羽衣@封神演義
[道具]:支給品一式 、エタノールの入った一斗缶×2
[思考]
基本方針:???
0:スープーちゃん……。
1:スープ―ちゃんを取り返しっ☆
2:妲己姉様、ついでにたいこーぼーを探しに行きっ☆
3:復活の玉を探して理緒ちゃんと亮子ちゃんを復活しっ☆
[備考]
※原作21巻、完全版17巻、184話「歴史の道標 十三-マジカル変身美少女胡喜媚七変化☆-」より参戦。
※首輪の特異性については気づいてません。
※或のFAXの内容を見ました。
※如意羽衣の素粒子や風など物や人物以外(首輪として拘束出来ないもの)への変化は可能ですが、時間制限などが加えられている可能性があります。
※『弟さん』を理緒自身の弟だと思っています。
※第一回放送をまったく聞いていませんでした。
※原型の力が制限されているようです
[状態]:疲労(中)、全身に打撲と火傷、ひょうへの恐怖
[服装]:原作終盤の水色のケープ
[装備]:如意羽衣@封神演義
[道具]:支給品一式 、エタノールの入った一斗缶×2
[思考]
基本方針:???
0:スープーちゃん……。
1:スープ―ちゃんを取り返しっ☆
2:妲己姉様、ついでにたいこーぼーを探しに行きっ☆
3:復活の玉を探して理緒ちゃんと亮子ちゃんを復活しっ☆
[備考]
※原作21巻、完全版17巻、184話「歴史の道標 十三-マジカル変身美少女胡喜媚七変化☆-」より参戦。
※首輪の特異性については気づいてません。
※或のFAXの内容を見ました。
※如意羽衣の素粒子や風など物や人物以外(首輪として拘束出来ないもの)への変化は可能ですが、時間制限などが加えられている可能性があります。
※『弟さん』を理緒自身の弟だと思っています。
※第一回放送をまったく聞いていませんでした。
※原型の力が制限されているようです
【パック@ベルセルク】
[状態]:健康
[服装]:
[装備]:
[道具]:支給品一式 不明支給品×2
[思考]
基本:生き残る。
0:数百メートル先のひょう達に追い付いて、少女(喜媚)からガッツの居場所を聞きたい。
1:ひょうについて行く。
2:ひょうが無茶をしないか気がかり。
[備考]
※浄眼や霊感に関係なくパックが見えるかどうかは、後の書き手さんにお任せします。
※参戦時期は少なくともガッツと知り合った後、ある程度事情を察している時です。
※デイパックの大きさはパックに合わせてあります。中身は不明。
[状態]:健康
[服装]:
[装備]:
[道具]:支給品一式 不明支給品×2
[思考]
基本:生き残る。
0:数百メートル先のひょう達に追い付いて、少女(喜媚)からガッツの居場所を聞きたい。
1:ひょうについて行く。
2:ひょうが無茶をしないか気がかり。
[備考]
※浄眼や霊感に関係なくパックが見えるかどうかは、後の書き手さんにお任せします。
※参戦時期は少なくともガッツと知り合った後、ある程度事情を察している時です。
※デイパックの大きさはパックに合わせてあります。中身は不明。
【四不象(石化)@封神演義】
太公望の霊獣である四不象が、趙公明の石化ガスによって石化させられた姿。
石化を解除するためには専用の聖水が必要。解除に備えているのか、首輪も装着済み。
本来の姿はカバのような四足獣で、人を乗せて空を飛ぶこともできる。
また、変身して宝貝エネルギーを食らうという特殊能力も持つが、この時点ではまだそこまで成長していない。
当然のことながら復活の玉は取り外されている。
太公望の霊獣である四不象が、趙公明の石化ガスによって石化させられた姿。
石化を解除するためには専用の聖水が必要。解除に備えているのか、首輪も装着済み。
本来の姿はカバのような四足獣で、人を乗せて空を飛ぶこともできる。
また、変身して宝貝エネルギーを食らうという特殊能力も持つが、この時点ではまだそこまで成長していない。
当然のことながら復活の玉は取り外されている。
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