勇気ひとつを盾にして ◆RLphhZZi3Y
勇気を持つ人間には、翼を与えられる。輝く空へ、空気を掴んでは風を巻き起こし、
高く強く飛び立つような力が“勇気”なのだ。だが授けられた翼をおごってはいけない。
集められた人間達の何人かは知っているだろう。こんな昔話が伝わっていることを。
高く強く飛び立つような力が“勇気”なのだ。だが授けられた翼をおごってはいけない。
集められた人間達の何人かは知っているだろう。こんな昔話が伝わっていることを。
* *
魔獣が閉じ込められていた迷宮に、父子が無実の罪で投獄された。
既に魔獣は倒されていたが、一度入ったら出られない入り組んだ迷宮は死への入り口に変わりない。
父は落ちていた羽やあり合わせの蝋と膠で二人分の翼を作る。
父子は空へと脱出した。地上にいた人々は、その影を見て叫んだ。
既に魔獣は倒されていたが、一度入ったら出られない入り組んだ迷宮は死への入り口に変わりない。
父は落ちていた羽やあり合わせの蝋と膠で二人分の翼を作る。
父子は空へと脱出した。地上にいた人々は、その影を見て叫んだ。
「神が飛んでいる!」
子供は自分が神だと言われていることに舞い上がり、父親の忠告を忘れてどんどん上昇していった。
哀れ、太陽の熱に蝋は溶け、子供は海へ墜落死したのだった。
* * *
何千年も前の、言い伝えの域から出ない話だ。なのにどことなく、このイカれた運命に導かれた物達に似ている。
太陽はこの地を照らしている。
太陽はこの地の全てを知っている。
太陽は自分に抗う者の愚かな姿を見ている。
近づこうとする者の羽をもぎとり、傲慢な態度を肉体ごと滅ぼす。
そうして太陽は何事も無かったように、頂点を守って空を闊歩しているのだ。
主催者は神と名乗り、参加者の上に君臨する。
そいつが太陽に値するものであるかは、各々の解釈次第だろう。
哀れ、太陽の熱に蝋は溶け、子供は海へ墜落死したのだった。
* * *
何千年も前の、言い伝えの域から出ない話だ。なのにどことなく、このイカれた運命に導かれた物達に似ている。
太陽はこの地を照らしている。
太陽はこの地の全てを知っている。
太陽は自分に抗う者の愚かな姿を見ている。
近づこうとする者の羽をもぎとり、傲慢な態度を肉体ごと滅ぼす。
そうして太陽は何事も無かったように、頂点を守って空を闊歩しているのだ。
主催者は神と名乗り、参加者の上に君臨する。
そいつが太陽に値するものであるかは、各々の解釈次第だろう。
さて、神にも悪魔にも翼はあるのだが。
これから登場する少年らにどちらの翼が生えるかは、それもまた運命の知るところであった。
これから登場する少年らにどちらの翼が生えるかは、それもまた運命の知るところであった。
+ + +
「最悪だ」
放送後、第一声がそれだった。脱衣所が大破した旅館で、俺と東郷さんは放送を聞いた。
名簿には唯一の肉親の名がしっかり刻まれていた。
不幸中の幸いと言うべきか、死者を表すおぞましい色には引っかかっていない。
きっと今頃、潤也は危険を顧みず自分を探しているだろう。
自分にボールを当ててきたギャングに丸腰で向かっていくような、無鉄砲で正義感の強い奴だ。
たった数時間でこれだけ死んだ人たちがいる中で、
もしそんな行動していたら結果は目に見えている。
両親を失って、潤也も死んだら? やっと掴み取った平穏なんて消えてしまう。
それは潤也にも同じことが言える。自分が死んだらあいつは一人ぼっちだ。
潤也は優しい。一人きりになったら、あいつは立ち直れなくなるだろう。
放送後、第一声がそれだった。脱衣所が大破した旅館で、俺と東郷さんは放送を聞いた。
名簿には唯一の肉親の名がしっかり刻まれていた。
不幸中の幸いと言うべきか、死者を表すおぞましい色には引っかかっていない。
きっと今頃、潤也は危険を顧みず自分を探しているだろう。
自分にボールを当ててきたギャングに丸腰で向かっていくような、無鉄砲で正義感の強い奴だ。
たった数時間でこれだけ死んだ人たちがいる中で、
もしそんな行動していたら結果は目に見えている。
両親を失って、潤也も死んだら? やっと掴み取った平穏なんて消えてしまう。
それは潤也にも同じことが言える。自分が死んだらあいつは一人ぼっちだ。
潤也は優しい。一人きりになったら、あいつは立ち直れなくなるだろう。
――死ねない。死にたくない。生き残るんじゃない、生き切るんだ。
考えろ考えろマクガイバー。リスクを減らす方法を。
考えろ考えろマクガイバー。リスクを減らす方法を。
鳴海は限られた情報から推理して、真相はともかくひとつの道を見つけた。
俺に推理は出来ないし、推測も出来ない。それでも考えなきゃならない。
思索、憶測、模索。なんでもいい、考えるのを止めてはいけない。
俺に推理は出来ないし、推測も出来ない。それでも考えなきゃならない。
思索、憶測、模索。なんでもいい、考えるのを止めてはいけない。
考えろ考えろマクガイバー。
もう一度、名簿を確認した。鳴海は無事らしい。
知っている名前はもう一つ記されていた。ナイフを使った殺し屋だ。
明らかに偽名である名前『蝉』は既に変色していた。裏の世界で生きてきた人間があっさり死ぬ。
腹話術なんて小さい力しか持たない自分が第一放送を乗り切っているのは、もう奇跡としか言いようがない。
名簿には、何となく気になる名前がもう一つあった。
『スズメバチ』
確実に偽名だ。あの殺し屋は『蝉』と名乗っていた。
この毒虫も要注意人物の可能性が無くはない。
考えすぎかもしれないが、鳴海と落ち合う約束がある以上、用心は重ねるべきだ。
同名の名前も注意しよう。
歩とユノは二人づついる。
秋瀬と秋葉と秋山(名前は三人とも一文字)という似たような奴もいる。
勘違いで名前をとらえ違いをして誤解を招いたら、起爆剤になりそうだ。
もっとも、こうして名簿が浮かび上がってきた時点で、自分を「安西」として認識している奴には信頼されないだろうが。
名簿上の気になる人物に印をつけていった。
仲間には☆、危険人物には●、要注意人物には◎、要注意人物とまではいかないが、気をつけておきたい人には○。
気をつけておきたい人と要注意人物が危険人物だとわかったら、すぐに継ぎ足して◎か●にできるようにしておく。
知っている名前はもう一つ記されていた。ナイフを使った殺し屋だ。
明らかに偽名である名前『蝉』は既に変色していた。裏の世界で生きてきた人間があっさり死ぬ。
腹話術なんて小さい力しか持たない自分が第一放送を乗り切っているのは、もう奇跡としか言いようがない。
名簿には、何となく気になる名前がもう一つあった。
『スズメバチ』
確実に偽名だ。あの殺し屋は『蝉』と名乗っていた。
この毒虫も要注意人物の可能性が無くはない。
考えすぎかもしれないが、鳴海と落ち合う約束がある以上、用心は重ねるべきだ。
同名の名前も注意しよう。
歩とユノは二人づついる。
秋瀬と秋葉と秋山(名前は三人とも一文字)という似たような奴もいる。
勘違いで名前をとらえ違いをして誤解を招いたら、起爆剤になりそうだ。
もっとも、こうして名簿が浮かび上がってきた時点で、自分を「安西」として認識している奴には信頼されないだろうが。
名簿上の気になる人物に印をつけていった。
仲間には☆、危険人物には●、要注意人物には◎、要注意人物とまではいかないが、気をつけておきたい人には○。
気をつけておきたい人と要注意人物が危険人物だとわかったら、すぐに継ぎ足して◎か●にできるようにしておく。
また地図の裏に小さく、簡単に暗号化してこれまでの行動を書いた。日記のつもりだ。
日記と呼ばれる携帯を見てから考えていた。
今まで「予測される未来と殺し合い」に遭ってきた人たちにも、それまで日記をつけてきた人となりがあった。
自分もこんな環境に遭ったことを残していかなければ、と思ったまでだ。
どうも異世界の人間とも同じ言葉を話せるらしいので、日本の文化をつついた言い回しで書いておく。
これなら最悪見られても日本人以外にはわからないし、たとえ異国の人でも自分が事前に相応のやり取りをしていれば解ける。
そして火の粉をかけないため、自分の行動しか記さない。誰にどう会ったかは書かないようにしよう。
日記と呼ばれる携帯を見てから考えていた。
今まで「予測される未来と殺し合い」に遭ってきた人たちにも、それまで日記をつけてきた人となりがあった。
自分もこんな環境に遭ったことを残していかなければ、と思ったまでだ。
どうも異世界の人間とも同じ言葉を話せるらしいので、日本の文化をつついた言い回しで書いておく。
これなら最悪見られても日本人以外にはわからないし、たとえ異国の人でも自分が事前に相応のやり取りをしていれば解ける。
そして火の粉をかけないため、自分の行動しか記さない。誰にどう会ったかは書かないようにしよう。
東郷さんが立ち上がる。
「え、あのどこへ行くんですか」
「時間を潰す訳にはいかない。旅館から使えるものだけ持っていく」
そうだ、目的は街へ携帯電話やらの調達に行くことだった。
旅館にも工夫次第で役に立つものがあるかもしれない。
身を守るものは現地調達した包丁ぐらいだ。水の塊を投げつける化け物みたいな相手にはリーチが短すぎる。
東郷さんはもうデイパックに何かを詰め込んでいた。
「あの、俺キッチンに行ってきます」
「・・・」
東郷さんは無言で後ろを向いた。了解の意だろうか。
「え、あのどこへ行くんですか」
「時間を潰す訳にはいかない。旅館から使えるものだけ持っていく」
そうだ、目的は街へ携帯電話やらの調達に行くことだった。
旅館にも工夫次第で役に立つものがあるかもしれない。
身を守るものは現地調達した包丁ぐらいだ。水の塊を投げつける化け物みたいな相手にはリーチが短すぎる。
東郷さんはもうデイパックに何かを詰め込んでいた。
「あの、俺キッチンに行ってきます」
「・・・」
東郷さんは無言で後ろを向いた。了解の意だろうか。
まだあの女の子の仲間がいたら困る。包丁を片手にキッチンへ回った。
進む足がおぼつかない。平凡でいたかった。それだけなのに。
犬養に似たオーラを放つ鳴海も、遊園地にいたドゥーチェのマスターの雰囲気に似ている東郷さんも、信用しているとはいえ本音を言えば怖い。
似ている世界から来ているとはいえ、あまりにも境界がちがう場所に住んでいる。
蝉さんに感じた、身にまとわりつく嫌な空気があるのだ。
でも、平凡だった自分が、包丁を本来の用途ではない使い方で持っている。
「なんだかんだで、他の人と変わりないことしてるのかもなぁ…」
自嘲した。
進む足がおぼつかない。平凡でいたかった。それだけなのに。
犬養に似たオーラを放つ鳴海も、遊園地にいたドゥーチェのマスターの雰囲気に似ている東郷さんも、信用しているとはいえ本音を言えば怖い。
似ている世界から来ているとはいえ、あまりにも境界がちがう場所に住んでいる。
蝉さんに感じた、身にまとわりつく嫌な空気があるのだ。
でも、平凡だった自分が、包丁を本来の用途ではない使い方で持っている。
「なんだかんだで、他の人と変わりないことしてるのかもなぁ…」
自嘲した。
万が一のため、キッチンにあった使えそうなものはデイパックに詰めまくった。底なしかよ、このカバン。
散らかってた浴衣、鞘つきの刺身包丁、冷蔵庫の食料数個、固形燃料、あとチャッカマン。
――頼りなさ過ぎる!
そうだ、地下のボイラー室は壊れていない。そこにもう少しまともなものがあるかもしれない。
散らかってた浴衣、鞘つきの刺身包丁、冷蔵庫の食料数個、固形燃料、あとチャッカマン。
――頼りなさ過ぎる!
そうだ、地下のボイラー室は壊れていない。そこにもう少しまともなものがあるかもしれない。
+ + +
「リン、気配の察知とかに制限はあるのか」
「あァ、だが霞がかってやがル。近くにいる人間の場所は大体察知できるガ、誰だか特定すんのは無理ダ」
そうか。オレはそう頷いた。体のスジがギリギリ引き絞られるように痛む。
それでも前に進まなきゃいけない。神だがなんだか知ったこっちゃねーが、そいつの頭をぶっとばす。
けど、意気込んで出発したもののウィンリィはおろか、敵にも味方にも遭遇していないままだ。
地図をみる限り、この島は修行時代にいたところの二、三倍程度の大きさだろう。
オレもまた、こんな小さい島の中でのちっぽけな人間、世界の流れのうちに過ぎない。
逆にいえば奴らも流れのひとつだ。
そう思えば、神とやらも立場は一緒だ。
こんなふざけた神なんざ、真理の扉の中にもいる価値はない。
どこぞの太陽神よりもタチが悪い死神だろ。
「オイ、エド聞いてるカ?」
「あァ、だが霞がかってやがル。近くにいる人間の場所は大体察知できるガ、誰だか特定すんのは無理ダ」
そうか。オレはそう頷いた。体のスジがギリギリ引き絞られるように痛む。
それでも前に進まなきゃいけない。神だがなんだか知ったこっちゃねーが、そいつの頭をぶっとばす。
けど、意気込んで出発したもののウィンリィはおろか、敵にも味方にも遭遇していないままだ。
地図をみる限り、この島は修行時代にいたところの二、三倍程度の大きさだろう。
オレもまた、こんな小さい島の中でのちっぽけな人間、世界の流れのうちに過ぎない。
逆にいえば奴らも流れのひとつだ。
そう思えば、神とやらも立場は一緒だ。
こんなふざけた神なんざ、真理の扉の中にもいる価値はない。
どこぞの太陽神よりもタチが悪い死神だろ。
「オイ、エド聞いてるカ?」
「は?」
リンはまだ喋りつづけていたようだ。
「悪ィ、考え事してた」
「ちょっと注意シロ。近くはないんだが、ざわざわした気配が動いてル」
気の流れがおかしいのか。
「人間か?」
「何とも言えなイ。今まで感じたことがナイ不思議な感覚ダ」
背を低くし、音を立てないようにリンの後を追う。
水分を含んだ空気が流れだした。足元が下り道になる。
やっぱり、川が現れた。ここを跨がないと工場にはいけない。周りに橋もいかだも見当たらない。
が、まだ木陰に隠れてほとんど見えないにしろ、工場らしき建築物は対岸にあった。
川は股下ぐらいの深さだろうか。流れは割と緩く、川底の泥は厚ぼったいが渡るのに苦労はなかろう。幅もせいぜい三十歩程度だ。
「極力錬金術は使わねーでおきたいし、いっちょこのまま渡るか」
「バカ言エ、その体で渡るとか死にたいノカ。肩車してやるカラ」
野郎の肩に跨りたくねーが、こっちの心配をしてくれているんだ。
もうリンはズボンの裾を限界までたくし上げて準備万端だった。
リンが川に足首を浸した。深さの確認か、足をかき回して川底をたたく。
「相当川底は緩いナ。多分ズボズボいくゾ」
「無理ならやめとけよ」
「ウィンリィのとこに早く行きたいんだロ・・・・オイ! 誰かガ凄い勢いで近づいてくル!」
周囲を見回す。
森は沈黙し、葉も揺れない。
風すら黙っている。
誰だ。バケモンみたいなあの野郎が追ってきたのか!?
リンはまだ喋りつづけていたようだ。
「悪ィ、考え事してた」
「ちょっと注意シロ。近くはないんだが、ざわざわした気配が動いてル」
気の流れがおかしいのか。
「人間か?」
「何とも言えなイ。今まで感じたことがナイ不思議な感覚ダ」
背を低くし、音を立てないようにリンの後を追う。
水分を含んだ空気が流れだした。足元が下り道になる。
やっぱり、川が現れた。ここを跨がないと工場にはいけない。周りに橋もいかだも見当たらない。
が、まだ木陰に隠れてほとんど見えないにしろ、工場らしき建築物は対岸にあった。
川は股下ぐらいの深さだろうか。流れは割と緩く、川底の泥は厚ぼったいが渡るのに苦労はなかろう。幅もせいぜい三十歩程度だ。
「極力錬金術は使わねーでおきたいし、いっちょこのまま渡るか」
「バカ言エ、その体で渡るとか死にたいノカ。肩車してやるカラ」
野郎の肩に跨りたくねーが、こっちの心配をしてくれているんだ。
もうリンはズボンの裾を限界までたくし上げて準備万端だった。
リンが川に足首を浸した。深さの確認か、足をかき回して川底をたたく。
「相当川底は緩いナ。多分ズボズボいくゾ」
「無理ならやめとけよ」
「ウィンリィのとこに早く行きたいんだロ・・・・オイ! 誰かガ凄い勢いで近づいてくル!」
周囲を見回す。
森は沈黙し、葉も揺れない。
風すら黙っている。
誰だ。バケモンみたいなあの野郎が追ってきたのか!?
+ + +
どこだここは。
ここで、俺はこんなところで死ぬのか
頭から順に潰れていく
眼球が飛び、
首の骨が皮膚を破り、
両腕が蔦のごとく曲がり、
肺と腸が綺麗に混ざり合い、
かろうじて脚だけは残るが、それも一瞬
首輪が爆発して四方八方に砕け散る
考えたくないのに、
そんな未来が見える
ここで、俺はこんなところで死ぬのか
頭から順に潰れていく
眼球が飛び、
首の骨が皮膚を破り、
両腕が蔦のごとく曲がり、
肺と腸が綺麗に混ざり合い、
かろうじて脚だけは残るが、それも一瞬
首輪が爆発して四方八方に砕け散る
考えたくないのに、
そんな未来が見える
もう駄目だ
白だ
真っ白だ
違う!
風だ青だ緑だ光だ空だ壁だ死だ
白だ
真っ白だ
違う!
風だ青だ緑だ光だ空だ壁だ死だ
「ゔああああぁぁぁあぁぁあああぁぁあああ!!」
+ + +
上だ!
人間が堕ちてくる!
人間が堕ちてくる!
「エド!」
「待、なななな!?」
時間がない!
両手を合わせ、地面に押し当てる。川の水面が隆起した。
流れを遮り、泥を集めてできた山が空へ、いや人間へ伸びる。
このままならあの人間は川に落ちていただろうが、30メートル以上の高さからのダイブでは、
水面はコンクリート並みの硬さになる。落ちたら確実に死ぬ。
落ちてきた人間は脚から泥に突っ込んだ。
全身埋まったところで、泥の山は持ちこたえられずに崩れていく。
向こう岸へ泥と共に雪崩れていった。
「待、なななな!?」
時間がない!
両手を合わせ、地面に押し当てる。川の水面が隆起した。
流れを遮り、泥を集めてできた山が空へ、いや人間へ伸びる。
このままならあの人間は川に落ちていただろうが、30メートル以上の高さからのダイブでは、
水面はコンクリート並みの硬さになる。落ちたら確実に死ぬ。
落ちてきた人間は脚から泥に突っ込んだ。
全身埋まったところで、泥の山は持ちこたえられずに崩れていく。
向こう岸へ泥と共に雪崩れていった。
川は堰き止められ、水深が膝程度になった。
泥まみれになった人間はどうにか立ち上がった。口の中の泥を吐く。
顔の泥を払おうとしているが、その手には汚れてもなお光る物が握られている。
包丁だ。未だに悲鳴を上げながらも包丁を放さない。
男なのはわかるが、いかんせん顔が見えない。誰だこいつは。
目の周りの泥を拭い取ったそいつは、右手の平を口に当てて包丁を前に突き出した。
切っ先は宙を彷徨うが、やがてこっちに焦点を合わせた。
「奇襲カ!?」
「正直あんま強くなさそうだが」
「強くないカラ奇襲するんダヨ」
リンは武器を手に川を走った。
細い目に宿る鋭い光。
水の抵抗を感じさせない瞬発力。
「く、る、なあぁぁぁ!!」
泥男が右手に力を込める。包丁はリンに向けたままだ。リンの警戒が強まったのが見てとれる。
突然リンが走るのを止めた。対岸に着く直前で仁王立ちになる。
「おおお…」
「リン!?」
泥まみれになった人間はどうにか立ち上がった。口の中の泥を吐く。
顔の泥を払おうとしているが、その手には汚れてもなお光る物が握られている。
包丁だ。未だに悲鳴を上げながらも包丁を放さない。
男なのはわかるが、いかんせん顔が見えない。誰だこいつは。
目の周りの泥を拭い取ったそいつは、右手の平を口に当てて包丁を前に突き出した。
切っ先は宙を彷徨うが、やがてこっちに焦点を合わせた。
「奇襲カ!?」
「正直あんま強くなさそうだが」
「強くないカラ奇襲するんダヨ」
リンは武器を手に川を走った。
細い目に宿る鋭い光。
水の抵抗を感じさせない瞬発力。
「く、る、なあぁぁぁ!!」
泥男が右手に力を込める。包丁はリンに向けたままだ。リンの警戒が強まったのが見てとれる。
突然リンが走るのを止めた。対岸に着く直前で仁王立ちになる。
「おおお…」
「リン!?」
「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおあおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
あたり一帯にリンの蛮声が轟く。
幹が揺れ、川面を波立たせ、皮膚を震わせるような喚声。
息継ぎをせずに出し続ける哭声。
泥男が口を押さえたままリンににじり寄る。奴の右手は泥にまぎれて真っ赤に染まっていた。
……鼻血?
それより! あいつ意識を飛ばされてるのか!?
「リン逃げろおぉぉ!!」
オレの叫びもかき消される。
泥男をこれ以上近づけたらダメだ。川に勢いつけて飛び込む。
こんな体くれてやる、これ以上仲間を見殺しにできるか!
包丁を持った手がリンへと届く。間に合わねぇ!
幹が揺れ、川面を波立たせ、皮膚を震わせるような喚声。
息継ぎをせずに出し続ける哭声。
泥男が口を押さえたままリンににじり寄る。奴の右手は泥にまぎれて真っ赤に染まっていた。
……鼻血?
それより! あいつ意識を飛ばされてるのか!?
「リン逃げろおぉぉ!!」
オレの叫びもかき消される。
泥男をこれ以上近づけたらダメだ。川に勢いつけて飛び込む。
こんな体くれてやる、これ以上仲間を見殺しにできるか!
包丁を持った手がリンへと届く。間に合わねぇ!
泥男は――リンに体当たりした。
「は?」
リンは水飛沫を高く舞わせ、うつぶせて水中に倒れた。
包丁を使わないのか?
同時に泥男は右手を放して大きく息継いだ。鼻血が滴ってるが、包丁には血の一滴もついていない。
リンの背中が思いっきり引きつった。
「げはあぁぁあぁ!!! っ、げっ……」
さっき食べていた物も、鼻水も、涙も、胃液も、顔から出る全てのものが気泡と共に川面に垂れ流された。
水ん中で息を吸い込んだらしい。肺にも水が入ったかもしれない。
「こんのクソ野郎がぁ!!!」
ぶちぶちと血管が立つ。苛立ちと怒りにまかせて、泥男の腹に拳を一発ブチこんだ。
機械鎧を刃へ錬成する。
奴の包丁より長く伸ばす。
対岸に逃げうずくまる泥男を追う。
「――れん、きん、術!?」
「な、!?」
オレはとどめの一撃を抑えた。一瞬の隙を作ってしまう。
また泥男は口を覆った。
リンは水飛沫を高く舞わせ、うつぶせて水中に倒れた。
包丁を使わないのか?
同時に泥男は右手を放して大きく息継いだ。鼻血が滴ってるが、包丁には血の一滴もついていない。
リンの背中が思いっきり引きつった。
「げはあぁぁあぁ!!! っ、げっ……」
さっき食べていた物も、鼻水も、涙も、胃液も、顔から出る全てのものが気泡と共に川面に垂れ流された。
水ん中で息を吸い込んだらしい。肺にも水が入ったかもしれない。
「こんのクソ野郎がぁ!!!」
ぶちぶちと血管が立つ。苛立ちと怒りにまかせて、泥男の腹に拳を一発ブチこんだ。
機械鎧を刃へ錬成する。
奴の包丁より長く伸ばす。
対岸に逃げうずくまる泥男を追う。
「――れん、きん、術!?」
「な、!?」
オレはとどめの一撃を抑えた。一瞬の隙を作ってしまう。
また泥男は口を覆った。
目いっぱい息を吸った。口を塞いだ泥男を見た瞬間から、記憶がない。
ただ、それほど長い時間では無かったようだ。
リンが岸でむせている。なぜか泥男は気絶していた。
ただ、それほど長い時間では無かったようだ。
リンが岸でむせている。なぜか泥男は気絶していた。
+ + +
あの少年はボイラー室に向かったようだが、消えた。悲鳴だけを残してだ。
ボイラー室は電気が切れているのか、暗い。
適当な石をボイラー室に投げ込む。床に当たった音は無い。
今度は壁に叩きつけるように投げてみる。反響する音すら無い。
大きく深いゲリラトラップでも空いているのか……
ボイラー室は電気が切れているのか、暗い。
適当な石をボイラー室に投げ込む。床に当たった音は無い。
今度は壁に叩きつけるように投げてみる。反響する音すら無い。
大きく深いゲリラトラップでも空いているのか……
【G-8/1日目 朝】
【ゴルゴ13@ゴルゴ13】
[状態]:健康
[服装]:
[装備]:ブラックジャックのメス(10/10)@ブラックジャック、ジャスタウェイ(4/5)@銀魂
[道具]:支給品一式、賢者の石@鋼の錬金術師、包丁、不明支給品×1(武器ではない)
[思考]
基本:安藤(兄)に敵対する人物を無力化しつつ、主催者に報復する。
1:携帯電話やノートパソコン、情報他を市街地などで調達する。
2:首輪を外すため、錬金術師や竹内理緒に接触する。
3:襲撃者や邪魔者以外は殺すつもりは無い。
4:第三回放送頃に神社で歩と合流。
5:消えた安藤(兄)を探す。安藤の生死を確かめるため、下に降りるロープを調達したい。
[備考]
※ウィンリィ、ルフィと情報交換をしました。
彼らの仲間や世界の情報について一部把握しました。
※鳴海歩から、スパイラルの世界や人物について彼が確証を持つ情報をかなり細かく聞きました。
結崎ひよのについては含まれません。
※安藤の交友関係について知識を得ました。また、腹話術について正確な能力を把握しました。
※ガサイユノ、天野雪輝、秋瀬或のプロファイルを確認しました。
※未来日記の世界と道具「未来日記」の特徴についての情報を聞きました。
※探偵日記のアドレスと、記された情報を得ました。
※【鳴海歩の考察】の、1、3、4について聞いています。
詳細は鳴海歩の状態表を参照。
※ゆのを危険人物として認識しました。
※ボイラー室に大きな穴が空いていると思っています。
[状態]:健康
[服装]:
[装備]:ブラックジャックのメス(10/10)@ブラックジャック、ジャスタウェイ(4/5)@銀魂
[道具]:支給品一式、賢者の石@鋼の錬金術師、包丁、不明支給品×1(武器ではない)
[思考]
基本:安藤(兄)に敵対する人物を無力化しつつ、主催者に報復する。
1:携帯電話やノートパソコン、情報他を市街地などで調達する。
2:首輪を外すため、錬金術師や竹内理緒に接触する。
3:襲撃者や邪魔者以外は殺すつもりは無い。
4:第三回放送頃に神社で歩と合流。
5:消えた安藤(兄)を探す。安藤の生死を確かめるため、下に降りるロープを調達したい。
[備考]
※ウィンリィ、ルフィと情報交換をしました。
彼らの仲間や世界の情報について一部把握しました。
※鳴海歩から、スパイラルの世界や人物について彼が確証を持つ情報をかなり細かく聞きました。
結崎ひよのについては含まれません。
※安藤の交友関係について知識を得ました。また、腹話術について正確な能力を把握しました。
※ガサイユノ、天野雪輝、秋瀬或のプロファイルを確認しました。
※未来日記の世界と道具「未来日記」の特徴についての情報を聞きました。
※探偵日記のアドレスと、記された情報を得ました。
※【鳴海歩の考察】の、1、3、4について聞いています。
詳細は鳴海歩の状態表を参照。
※ゆのを危険人物として認識しました。
※ボイラー室に大きな穴が空いていると思っています。
+ + +
ボイラー室に入った途端、空にいた。
空中を何回転もしながら、考え癖の頭で自分の死に様を描いてしまった。
泥の山に突っ込んだときには、その想像通りに死んだかと思った。
自分が生きているんだか死んでいるんだかわからない状況の中、目つきの悪い人間が
武器を持って向かってきた。
浴場の恐怖がフラッシュバックする。
こいつはオレを殺しに――!!!
とっさに腹話術を使ってしまった。
相手に空気を吐かせてから水中に突っこんでおく。
そうすれば酸素を求めて息を吸い、水を飲むのだ。
死にはしないが、確実にダメージを与えられる打開策だった。糸目の方は上手くいった。
追ってきた金髪の奴にも腹話術をかけて、その隙に逃げようと思ったのだが、
心臓がいきなり締め付けられるように滅茶苦茶な鼓動をしだした。
呼吸ができなくなって、ぶっ倒れた。
空中を何回転もしながら、考え癖の頭で自分の死に様を描いてしまった。
泥の山に突っ込んだときには、その想像通りに死んだかと思った。
自分が生きているんだか死んでいるんだかわからない状況の中、目つきの悪い人間が
武器を持って向かってきた。
浴場の恐怖がフラッシュバックする。
こいつはオレを殺しに――!!!
とっさに腹話術を使ってしまった。
相手に空気を吐かせてから水中に突っこんでおく。
そうすれば酸素を求めて息を吸い、水を飲むのだ。
死にはしないが、確実にダメージを与えられる打開策だった。糸目の方は上手くいった。
追ってきた金髪の奴にも腹話術をかけて、その隙に逃げようと思ったのだが、
心臓がいきなり締め付けられるように滅茶苦茶な鼓動をしだした。
呼吸ができなくなって、ぶっ倒れた。
起きたときにはどこから持ってきたやら、大きな鳥籠に閉じ込められていた。
まだ足りないつもりなのか、手も体の前で拘束されている。
糸目と金髪はギリギリ腹話術有効範囲内にいた。
逃げなきゃヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ
まだ足りないつもりなのか、手も体の前で拘束されている。
糸目と金髪はギリギリ腹話術有効範囲内にいた。
逃げなきゃヤバイ。ヤバイヤバイヤバイ
考えろ考えろマクガイバー。
複数の人間へ同時に腹話術をかけたためしはない。
よしんば気絶させられたとしても、鳥籠から出るのは無理だ。
――いや、脱出する手段はあるにはあるのだが。
バラバラの実を食べれば、鳥籠の隙間から逃げられる。
ただ、目の前に川が横たわる以上、相当ハンデをかけることになる。
複数の人間へ同時に腹話術をかけたためしはない。
よしんば気絶させられたとしても、鳥籠から出るのは無理だ。
――いや、脱出する手段はあるにはあるのだが。
バラバラの実を食べれば、鳥籠の隙間から逃げられる。
ただ、目の前に川が横たわる以上、相当ハンデをかけることになる。
ああ、先にやらなきゃ殺されるとはいえ、能力を使ったのは軽率だったんだ。
自分の撒いた種が今ここに、当然の報いとして返ってきている。
金髪が錬金術を使えること、その金髪に腹話術を見られていたことが特にマズい。
鳴海は腹話術を『切り札』扱いしていた。
当然、切り札=知られると警戒される暗器。
この首輪を外せるかもしれない重要人物に危険人物扱いされるのは、鳴海や東郷さん、
何より潤也まで信用されなくなる可能性がある。
自分の撒いた種が今ここに、当然の報いとして返ってきている。
金髪が錬金術を使えること、その金髪に腹話術を見られていたことが特にマズい。
鳴海は腹話術を『切り札』扱いしていた。
当然、切り札=知られると警戒される暗器。
この首輪を外せるかもしれない重要人物に危険人物扱いされるのは、鳴海や東郷さん、
何より潤也まで信用されなくなる可能性がある。
二人組は逃げもせず、かといってとどめを刺しにも来ない。
「泥兄ちゃんよ、これやるからツラ見せろ」
金髪の奴が、水で濡らした布を渡してきた。顔はまだ泥だらけだから、拭けってか。
布はすぐに真っ黒になった。顔だけはぬぐえたけど、まだ全身は汚い。
「んー、会ったこと無い奴だ」
「こんなの閉じ込めッぱなしで放っとケ。せっかく気絶してたのニなんでわざわざ危険ナ真似をするんダ」
「こいつ、錬金術を知ってる。ウィンリィかアルか大佐か…キンブリーに会ってるかもしれねぇ」
金髪の奴が、水で濡らした布を渡してきた。顔はまだ泥だらけだから、拭けってか。
布はすぐに真っ黒になった。顔だけはぬぐえたけど、まだ全身は汚い。
「んー、会ったこと無い奴だ」
「こんなの閉じ込めッぱなしで放っとケ。せっかく気絶してたのニなんでわざわざ危険ナ真似をするんダ」
「こいつ、錬金術を知ってる。ウィンリィかアルか大佐か…キンブリーに会ってるかもしれねぇ」
錬金術を聞いたソースを探しているようだ。
すなわち、情報。金髪が俺の命を握っている今、情報を一方的に搾り取られるかもしれない。
「天秤にかけるものが違うダロ、今は生きる方が先ダ。奇襲するやつの大半はろくでもない奴ダ」
「はぁ!? ちょっと待った全然違います!
包丁だって護身用だし、気づいたら空中にいた理由知りたいのは俺のほう!
だいたい、殺気立って先に突進してきたのはそっち!」
大人しかった俺がまくしたてたので、二人組は身構える。
でもすぐにお互いの顔を見合わせて、こっちに聞こえないようこそこそ話し出した。
気まずそうな顔して金髪が振り向く。
「おい兄ちゃん、まずあんた何者なんだ」
すなわち、情報。金髪が俺の命を握っている今、情報を一方的に搾り取られるかもしれない。
「天秤にかけるものが違うダロ、今は生きる方が先ダ。奇襲するやつの大半はろくでもない奴ダ」
「はぁ!? ちょっと待った全然違います!
包丁だって護身用だし、気づいたら空中にいた理由知りたいのは俺のほう!
だいたい、殺気立って先に突進してきたのはそっち!」
大人しかった俺がまくしたてたので、二人組は身構える。
でもすぐにお互いの顔を見合わせて、こっちに聞こえないようこそこそ話し出した。
気まずそうな顔して金髪が振り向く。
「おい兄ちゃん、まずあんた何者なんだ」
+ + +
昇る太陽は、少年らを照らしている。
小さな偶然が少しだけ重なった奇跡を、食い入るかのように見つめている。
ここに登場した二人の少年は、それぞれを繋ぐ糸が張り巡っていることをまだ知らない。
小さな偶然が少しだけ重なった奇跡を、食い入るかのように見つめている。
ここに登場した二人の少年は、それぞれを繋ぐ糸が張り巡っていることをまだ知らない。
両親はおらず、たった一人の弟を持つ。
正義の集団の裏の顔を知ってしまったがために、闇へ立ち向かう。
何よりも、
正義の集団の裏の顔を知ってしまったがために、闇へ立ち向かう。
何よりも、
『ならば、前に進むしかないじゃないか。
もし目の前で誰かが犠牲になりそうになったらオレが守る』
『それなら、進むしかないじゃないか。
平穏も恐れも安泰も、今までの自分を全部捨てて前へ』
もし目の前で誰かが犠牲になりそうになったらオレが守る』
『それなら、進むしかないじゃないか。
平穏も恐れも安泰も、今までの自分を全部捨てて前へ』
対決する意思を現したとき、二人はこう答える運命があった。
それが過去交わした誓いだろうが、本来予定されていた未来だろうが変わらない。
一人の孤独な戦いか、軍をも巻き込んだ戦争かと規模の違いを述べるのは
あまりにも酔狂である。
大衆のトップへ挑む決意に、大小は関係ない。
それが過去交わした誓いだろうが、本来予定されていた未来だろうが変わらない。
一人の孤独な戦いか、軍をも巻き込んだ戦争かと規模の違いを述べるのは
あまりにも酔狂である。
大衆のトップへ挑む決意に、大小は関係ない。
勇気と覚悟の歯車は噛み合いつつある。
決意の翼はまだ太陽に向かって羽ばたきを始めたばかりだ。
決意の翼はまだ太陽に向かって羽ばたきを始めたばかりだ。
【E-4/1日目 朝】
【リン・ヤオ@鋼の錬金術師】
[状態]:結構な量の水を飲む。
[服装]:
[装備]:降魔杵@封神演義
[道具]:なし
[思考] :
基本:エドと共にこの殺し合いを叩き潰す。
1:工場か研究所へ行く。
2:咲夜、ひいてはグリードの仇を討つ。
3:グリードの部下(咲夜)を狙った由乃と雪輝を無力化したい。
4:安藤(兄)を警戒。
[備考]
※原作22巻以降からの参戦です。
※雪輝から未来日記ほか、デウスやムルムルに関する情報を得ました。
※異世界の存在を認識しました。
※リンの気配探知にはある程度の距離制限があり、どの気が誰かなのかを明確に判別は出来ません。
※エドと情報交換をしました。
※首輪にエネルギー吸収と送信機能があるかもしれないと疑っています。
[状態]:結構な量の水を飲む。
[服装]:
[装備]:降魔杵@封神演義
[道具]:なし
[思考] :
基本:エドと共にこの殺し合いを叩き潰す。
1:工場か研究所へ行く。
2:咲夜、ひいてはグリードの仇を討つ。
3:グリードの部下(咲夜)を狙った由乃と雪輝を無力化したい。
4:安藤(兄)を警戒。
[備考]
※原作22巻以降からの参戦です。
※雪輝から未来日記ほか、デウスやムルムルに関する情報を得ました。
※異世界の存在を認識しました。
※リンの気配探知にはある程度の距離制限があり、どの気が誰かなのかを明確に判別は出来ません。
※エドと情報交換をしました。
※首輪にエネルギー吸収と送信機能があるかもしれないと疑っています。
【エドワード・エルリック@鋼の錬金術師】
[状態]:疲労(中)、全身にダメージ
[服装]:
[装備]:機械鎧、バロンのナイフ@うえきの法則
[道具]:支給品一式(ニ食消費)、かどまツリー@ひだまりスケッチ
[思考]
基本:リンと共にこの殺し合いを叩き潰す。
1:工場か研究所へ行く。
2:ウィンリィの保護を優先する。
3:首輪を外すためにも工具が欲しい。
4:出来れば亮子と聞仲たちと合流したい。
5:空から降ってきた男(安藤(兄))から情報を聞き出す。
[状態]:疲労(中)、全身にダメージ
[服装]:
[装備]:機械鎧、バロンのナイフ@うえきの法則
[道具]:支給品一式(ニ食消費)、かどまツリー@ひだまりスケッチ
[思考]
基本:リンと共にこの殺し合いを叩き潰す。
1:工場か研究所へ行く。
2:ウィンリィの保護を優先する。
3:首輪を外すためにも工具が欲しい。
4:出来れば亮子と聞仲たちと合流したい。
5:空から降ってきた男(安藤(兄))から情報を聞き出す。
[備考]
※原作22巻以降からの参戦です。
※首輪に錬金術を使うことができないことに気付きました
※亮子と聞仲の世界や人間関係の情報を得ました。
※レガートと秋葉流に強い警戒心を抱いています。
※リンと情報交換をしました。
※首輪にエネルギー吸収と送信機能があるかもしれないと疑っています。
※原作22巻以降からの参戦です。
※首輪に錬金術を使うことができないことに気付きました
※亮子と聞仲の世界や人間関係の情報を得ました。
※レガートと秋葉流に強い警戒心を抱いています。
※リンと情報交換をしました。
※首輪にエネルギー吸収と送信機能があるかもしれないと疑っています。
【安藤(兄)@魔王 JUVENILE REMIX】
[状態]:全身打ち身(中)。殴られた腹がまだ痛い。In the錬成鳥籠+手かせ。多少の混乱。
[服装]:泥だらけ。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、包丁、バラバラの実@ONE PIECE
浴衣×2、刺身包丁×2、食糧3人分程度、釜用固形燃料×10、チャッカマン(燃料1/3)
[思考]
基本:脱出の糸口を探す。主催者と戦うかはまだ保留。
1:東郷と合流したい。
2:携帯電話の調達のため、市街地などに向いたいが…ここはどこ?
3:軽度の無力感。
4:首輪を外す手段を探す。できれば竹内理緒と合流したい。
5:殺し合いに乗っていない仲間を集める。
6:巻き込まれた潤也が心配。合流したい。
7:第三回放送頃に神社で歩と合流。
8:『スズメバチ』の名前が引っかかる。
[備考]
※第12話にて、蝉との戦いで気絶した直後からの参戦です。
※東郷に苦手意識と怯えを抱いています。
※鳴海歩へ劣等感と軽度の不信感を抱いています。
※鳴海歩から、スパイラルの世界や人物について彼が確証を持つ情報をかなり細かく聞きました。
結崎ひよのについて、性格概要と外見だけ知識を得ています。名前は知りません。
※会場内での言語疎通の謎についての知識を得ました。
※錬金術や鋼の錬金術師及びONE PIECEの世界についての概要を聞きましたが、情報源となった人物については情報を得られていません。
※ガサイユノの声とプロファイル、天野雪輝、秋瀬或のプロファイルを確認しました。ユノを警戒しています。
※未来日記の世界と道具「未来日記」の特徴についての情報を聞きました。
※探偵日記のアドレスと、記された情報を得ました。
※【鳴海歩の考察】の、1、3、4について聞いています。
詳細は鳴海歩の状態表を参照。
※ゆのを危険人物として認識しました。
※腹話術・副作用の予兆がありますが、まだまだ使用に問題はありません。
[状態]:全身打ち身(中)。殴られた腹がまだ痛い。In the錬成鳥籠+手かせ。多少の混乱。
[服装]:泥だらけ。
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、包丁、バラバラの実@ONE PIECE
浴衣×2、刺身包丁×2、食糧3人分程度、釜用固形燃料×10、チャッカマン(燃料1/3)
[思考]
基本:脱出の糸口を探す。主催者と戦うかはまだ保留。
1:東郷と合流したい。
2:携帯電話の調達のため、市街地などに向いたいが…ここはどこ?
3:軽度の無力感。
4:首輪を外す手段を探す。できれば竹内理緒と合流したい。
5:殺し合いに乗っていない仲間を集める。
6:巻き込まれた潤也が心配。合流したい。
7:第三回放送頃に神社で歩と合流。
8:『スズメバチ』の名前が引っかかる。
[備考]
※第12話にて、蝉との戦いで気絶した直後からの参戦です。
※東郷に苦手意識と怯えを抱いています。
※鳴海歩へ劣等感と軽度の不信感を抱いています。
※鳴海歩から、スパイラルの世界や人物について彼が確証を持つ情報をかなり細かく聞きました。
結崎ひよのについて、性格概要と外見だけ知識を得ています。名前は知りません。
※会場内での言語疎通の謎についての知識を得ました。
※錬金術や鋼の錬金術師及びONE PIECEの世界についての概要を聞きましたが、情報源となった人物については情報を得られていません。
※ガサイユノの声とプロファイル、天野雪輝、秋瀬或のプロファイルを確認しました。ユノを警戒しています。
※未来日記の世界と道具「未来日記」の特徴についての情報を聞きました。
※探偵日記のアドレスと、記された情報を得ました。
※【鳴海歩の考察】の、1、3、4について聞いています。
詳細は鳴海歩の状態表を参照。
※ゆのを危険人物として認識しました。
※腹話術・副作用の予兆がありますが、まだまだ使用に問題はありません。
※安藤(兄)の日記は、歴代特撮ヒーローについて書いたようにしか見えないようになっています。
※安藤(兄)の落下時間は15秒程度。周辺の人物は気づいていない可能性があります。
また、落下中に上空のドームを見ていますが、思い出すかどうかは後の書き手さんにおまかせします。
※旅館のボイラー室からE-4上空がワープ空間でつながっています。
ワープ出口は地上1km強あたりの上空を移動中。
移動の仕方に法則があるかどうかは次の書き手さんにまかせます。
ただしどこに移動しても常人が落ちたら死ぬ高さなのに変わりはありません。
※E-4の川に泥の山が残っています。
※安藤(兄)の落下時間は15秒程度。周辺の人物は気づいていない可能性があります。
また、落下中に上空のドームを見ていますが、思い出すかどうかは後の書き手さんにおまかせします。
※旅館のボイラー室からE-4上空がワープ空間でつながっています。
ワープ出口は地上1km強あたりの上空を移動中。
移動の仕方に法則があるかどうかは次の書き手さんにまかせます。
ただしどこに移動しても常人が落ちたら死ぬ高さなのに変わりはありません。
※E-4の川に泥の山が残っています。
時系列順に読む
投下順に読む
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| 080:×☆☆☆ | 安藤(兄) | 124:扉の向こうへ |
| 087:反撃の狼煙 | エドワード・エルリック | 124:扉の向こうへ |
| 087:反撃の狼煙 | グリード(リン・ヤオ) | 124:扉の向こうへ |
| 080:×☆☆☆ | ゴルゴ13 | 129:神と悪魔の見えざる手 |