まっすぐに立っているか ◆23F1kX/vqc
乾きかけた血糊が付着して、高く響いていた靴音が汚く濁る。
歩調をゆるめ、聞仲はうしおのそばに立った。
少年らしい小さな肩を震わせてうしおは力任せに地面に拳を打ち付けた。
「なんで……なんでだよ……。なんでみんな死んじまうんだよ!!」
病院の一室。
内蔵や肉片が無惨に飛び散り、性別の判断もままならない死体が二つ転がっている。
切断面は醜くつぶれて四肢がてんでに散らされていた。
「宝貝による死ではない……剣、か」
仙人の気配はしない。きわめて長い剣のようなモノが凶器だと思われた。
それだけの業物を軽く扱っているところから察するに、天然道士 黄飛虎のような卓抜した体格・膂力を持つ人物が下手人であろう。
そのわりには手口に技も心も感じられない。力任せにたたき付けられている。
剣術を学んだ人物ではないのか?
聞仲は用心深く一枚の羽を拾いあげた。間違いない、雉鶏精 胡喜媚の羽だ。
純真無垢なれどゆえに凶悪な女仙。かの女はこの殺戮にどこまで関わっているのか?
胡喜媚が関与したにしてはやり口が簡潔すぎる。
胡喜媚ならもっと残虐に、もっと楽しんでなぶり殺すだろう。子どものような純粋さと残酷さでもって。
「ちっくしょおー!」
なおも大地を叩くうしおの手を聞仲はとめた。
他人のものではない血が滑らかな床に染みをつける。
うしおは唇をかみしめて必死で感情を押さえているようだった。見世物に殺された少女の末路を思い出しているのかもしれない。
「聞仲さん、おれ……」
涙声になりそうで、うしおは一度鼻をすすった。
「もう誰も殺させねぇよ。もう誰も死なせない。こんな殺しあいなんて絶対に間違ってるんだ!」
うしおは聞仲の手を振り切って最後にもう一度拳をたたき付けた。
悲しみに揺れながらも強い決意をたたえた瞳に、聞仲は青葉のような眩しさとたとえようもない懐かしさを感じていた。300年の昔を思い出していた。
うしおは、旧い友の子を思い起こさせる。聞仲が初めて育てた王を想起させる。
彼はいい王だった。異民族の襲撃で父母を失い、都を失い、国土を失い、家臣の多くを失った少年王は、それでも熱い志と屈せぬ心をもって滅びの淵にあった殷をよみがえらせた。
またたきの間に過ぎ去ってしまうような短いその生の中で、うしおもまた同じ荷を抱え、同じ想いを担いで強く生き抜こうとしている。
死の重みと失う痛み。そしてなによりも、他者を引き付けてやまないほとばしるきらめき。
「王の器量だな」
聞仲はぽつりと呟いた。
かつての紂王、狐にたぶらかされる前の才に溢れ公明な見識を持ち稀代の賢君と望まれた殷国最後の王にも同じ輝きを見たものだった。
かつて友と呼び、肩を並べた男の中に見たものだった。
そのころ殷は安泰だった。そして、永劫に続くと信じていた。
「うしおよ、私が殷でどのような職にあったか言ったな」
もしうしおが成績優秀な優等生ならば、殷の滅亡と周の隆盛、その後の数多くの勃興が話せたかもしれない。
その末に中国という国があり、3000年の時を越えて今も栄えていることを伝えられたかもしれない。
そしてひょうがその大陸の出であり、もしエドがいたならばリン・ヤオがその王の血統と知らせることができたかもしれない。
しかしながらうしおにとってその国の名は心にとまるものでなく。
「えっと……太師?」
「そう、私は太師だ。太師とは軍師。軍師とは将の意を汲みつき従う者だ。
我が魂魄は時が尽きてもなお殷と陛下のためにあるが、この場を過ごす刹那の間お前を長と認めよう」
うしおは言葉を継げずに聞仲を見つめた。
言っている意味がわからなかったのではない。それはわかっている。
乾きひび割れた肌には潤う水がしみるように、痛みをともなうほどよくわかった。
「おれに……仲間かぁ。へへっまた仲間ができんたんだぁ」
ぐずぐずとついに鼻をならせてうしおは笑った。
元の世界では誰もがうしおのことを忘れてしまって、獣の槍にもとらにも見捨てられ、うしおの絆はまるきりほころび去ったと思い込んでいた。
でも、蝉がいたではないか。うしおに自分を信じろと呼びかけてくれた。
そして、聞仲が仲間と呼んでくれる。
昔の仲間はうしおのことを覚えていないかもしれないけれど、でも新しく出会った人たちが、うしおに手をさしのべてくれる人たちがいる。
「おれさ、聞仲さん。ばかだからさ、今まで一人でやってうまくいったためしなんかないんだ。
強ぇ武器をもらって、自分が立派になった気がして、一人で進んだときもだめだった。
だけど――だけど、誰かと一緒ならできる。一人でできなくても、みんなと一緒ならなんだってできるんだ。
だから、みんなに忘れられたとき、見捨てられたとき、もうだめだと思った。
でも、ありがとう、わかったよおれ。また知り合えばいいんだ。切れた糸ならまたつなげばいい」
泣いているんだか笑っているんだかもわからない。
うしおは両手のひらを顔にこすりつけて、聞仲を正面から見た。
「なあ、聞仲さん。おれ、絶対にこの島を脱出するよ。殺しあいなんてさせるもんか。
みんなでこの島を出て、みんなで元の世界に帰るんだ」
――元の世界。
元の世界に聞仲のしたいことなんてなにもない。
太公望がいなくなり、周や崑崙の連中はどうするのかと思うがさして興味もない。
唯一あるとすれば、紂王の、長く栄えた殷という国の死にゆくさまを看取りたい。
あとはただ、強い力と虚無の心をもてあます長い長い年月が始まるだろう。
修行に専念し霞を食らうその姿は、皮肉にも誰よりも仙人らしいといえるかもしれない。
「聞仲さんにも帰るところあるだろ!?」
「……そうだな」
それは肯定ではなく相づちだったが、うしおがはじめて屈託のない笑顔を見せた。
人の中に生を置くことを選んだ仙人には、うしおの言葉がいかに甘いかがよくわかる。
けれど。なにもかもが悪い夢の続きのようなこの島ならば、まどろみに見る優しい夢のような願いが叶ってもいい。
歩調をゆるめ、聞仲はうしおのそばに立った。
少年らしい小さな肩を震わせてうしおは力任せに地面に拳を打ち付けた。
「なんで……なんでだよ……。なんでみんな死んじまうんだよ!!」
病院の一室。
内蔵や肉片が無惨に飛び散り、性別の判断もままならない死体が二つ転がっている。
切断面は醜くつぶれて四肢がてんでに散らされていた。
「宝貝による死ではない……剣、か」
仙人の気配はしない。きわめて長い剣のようなモノが凶器だと思われた。
それだけの業物を軽く扱っているところから察するに、天然道士 黄飛虎のような卓抜した体格・膂力を持つ人物が下手人であろう。
そのわりには手口に技も心も感じられない。力任せにたたき付けられている。
剣術を学んだ人物ではないのか?
聞仲は用心深く一枚の羽を拾いあげた。間違いない、雉鶏精 胡喜媚の羽だ。
純真無垢なれどゆえに凶悪な女仙。かの女はこの殺戮にどこまで関わっているのか?
胡喜媚が関与したにしてはやり口が簡潔すぎる。
胡喜媚ならもっと残虐に、もっと楽しんでなぶり殺すだろう。子どものような純粋さと残酷さでもって。
「ちっくしょおー!」
なおも大地を叩くうしおの手を聞仲はとめた。
他人のものではない血が滑らかな床に染みをつける。
うしおは唇をかみしめて必死で感情を押さえているようだった。見世物に殺された少女の末路を思い出しているのかもしれない。
「聞仲さん、おれ……」
涙声になりそうで、うしおは一度鼻をすすった。
「もう誰も殺させねぇよ。もう誰も死なせない。こんな殺しあいなんて絶対に間違ってるんだ!」
うしおは聞仲の手を振り切って最後にもう一度拳をたたき付けた。
悲しみに揺れながらも強い決意をたたえた瞳に、聞仲は青葉のような眩しさとたとえようもない懐かしさを感じていた。300年の昔を思い出していた。
うしおは、旧い友の子を思い起こさせる。聞仲が初めて育てた王を想起させる。
彼はいい王だった。異民族の襲撃で父母を失い、都を失い、国土を失い、家臣の多くを失った少年王は、それでも熱い志と屈せぬ心をもって滅びの淵にあった殷をよみがえらせた。
またたきの間に過ぎ去ってしまうような短いその生の中で、うしおもまた同じ荷を抱え、同じ想いを担いで強く生き抜こうとしている。
死の重みと失う痛み。そしてなによりも、他者を引き付けてやまないほとばしるきらめき。
「王の器量だな」
聞仲はぽつりと呟いた。
かつての紂王、狐にたぶらかされる前の才に溢れ公明な見識を持ち稀代の賢君と望まれた殷国最後の王にも同じ輝きを見たものだった。
かつて友と呼び、肩を並べた男の中に見たものだった。
そのころ殷は安泰だった。そして、永劫に続くと信じていた。
「うしおよ、私が殷でどのような職にあったか言ったな」
もしうしおが成績優秀な優等生ならば、殷の滅亡と周の隆盛、その後の数多くの勃興が話せたかもしれない。
その末に中国という国があり、3000年の時を越えて今も栄えていることを伝えられたかもしれない。
そしてひょうがその大陸の出であり、もしエドがいたならばリン・ヤオがその王の血統と知らせることができたかもしれない。
しかしながらうしおにとってその国の名は心にとまるものでなく。
「えっと……太師?」
「そう、私は太師だ。太師とは軍師。軍師とは将の意を汲みつき従う者だ。
我が魂魄は時が尽きてもなお殷と陛下のためにあるが、この場を過ごす刹那の間お前を長と認めよう」
うしおは言葉を継げずに聞仲を見つめた。
言っている意味がわからなかったのではない。それはわかっている。
乾きひび割れた肌には潤う水がしみるように、痛みをともなうほどよくわかった。
「おれに……仲間かぁ。へへっまた仲間ができんたんだぁ」
ぐずぐずとついに鼻をならせてうしおは笑った。
元の世界では誰もがうしおのことを忘れてしまって、獣の槍にもとらにも見捨てられ、うしおの絆はまるきりほころび去ったと思い込んでいた。
でも、蝉がいたではないか。うしおに自分を信じろと呼びかけてくれた。
そして、聞仲が仲間と呼んでくれる。
昔の仲間はうしおのことを覚えていないかもしれないけれど、でも新しく出会った人たちが、うしおに手をさしのべてくれる人たちがいる。
「おれさ、聞仲さん。ばかだからさ、今まで一人でやってうまくいったためしなんかないんだ。
強ぇ武器をもらって、自分が立派になった気がして、一人で進んだときもだめだった。
だけど――だけど、誰かと一緒ならできる。一人でできなくても、みんなと一緒ならなんだってできるんだ。
だから、みんなに忘れられたとき、見捨てられたとき、もうだめだと思った。
でも、ありがとう、わかったよおれ。また知り合えばいいんだ。切れた糸ならまたつなげばいい」
泣いているんだか笑っているんだかもわからない。
うしおは両手のひらを顔にこすりつけて、聞仲を正面から見た。
「なあ、聞仲さん。おれ、絶対にこの島を脱出するよ。殺しあいなんてさせるもんか。
みんなでこの島を出て、みんなで元の世界に帰るんだ」
――元の世界。
元の世界に聞仲のしたいことなんてなにもない。
太公望がいなくなり、周や崑崙の連中はどうするのかと思うがさして興味もない。
唯一あるとすれば、紂王の、長く栄えた殷という国の死にゆくさまを看取りたい。
あとはただ、強い力と虚無の心をもてあます長い長い年月が始まるだろう。
修行に専念し霞を食らうその姿は、皮肉にも誰よりも仙人らしいといえるかもしれない。
「聞仲さんにも帰るところあるだろ!?」
「……そうだな」
それは肯定ではなく相づちだったが、うしおがはじめて屈託のない笑顔を見せた。
人の中に生を置くことを選んだ仙人には、うしおの言葉がいかに甘いかがよくわかる。
けれど。なにもかもが悪い夢の続きのようなこの島ならば、まどろみに見る優しい夢のような願いが叶ってもいい。
花狐貂の上でうしおが一生懸命なにかを書いている。
聞仲が一枚を取り上げるとうしおは照れ笑いを浮かべた。
「ばかみたいかもしれないけどさ、なにもしないよりましだろ?」
『殺し合いなんか絶対にだめだ。みんなで一緒に家に帰ろうぜ! 蒼月潮』
横には花狐貂と思われるいびつな丸の物体と、消去法的にうしおであろう似顔絵(第三の目がないので、とりあえず聞仲ではない)が描かれている。
天は二物を与えずというが、絵については確かにそのようだ。
まあ、人にはそれぞれの道というものがある。
うしおにならって聞仲も筆をとった。さらさらと書きつけていく。
うしおはのぞき込んだ。同じ道具を使っているのに、威厳のある立派な字だ。
自分のものと見比べて、うしおは尻の下に紙を隠した。
『花精よ、競技場にて待つ。道弟』
今、うしおたちはデパートの方に向かっている。金光聖母を趙公明という人が知っているかもしれない、と聞仲は言う。
彼らと聞仲は同門で学んだ仲であり、趙公明はずっと仙人の島から出なかったから名簿の中ではもっとも金光聖母と近しいのだそうだ。
このデパートという商店で服飾品のたぐいを数多く扱っているのであれば、一度は訪れる可能性が高い、これが聞仲の予想だった。
派手好きでそういうものに目がないらしい。うしおの中で趙公明のイメージが勝手にふくらんでいった。
「その趙公明という人は植物の変化(へんげ)なのかい?」
「ただ万物が光気を受けて成った無象共と思うな。あれは強大な力を持つ仙道だ。
出自が何であろうとも侮るべき相手ではない」
黙々と手を動かしながら聞仲が答えた。
うしおはうーんと伸びをした。ずっと前屈みになっていたせいで背中が固い。
あんなことがあったなんて信じられないくらい、太陽が鮮やかに輝いている。
「それは頼もしいなァ」
聞仲がはたと手を止めた。まじまじとうしおを見つめる。
うしおが居心地の悪さを感じるころ、彼はおもむろに口を開いた。
「大臣になれ、うしお」
うしおは面食らった。が、聞仲は至極まじめな顔をしている。
そもそも彼がふざけているところを今のところ見たことはない。
「えっおれ政治とかむずかしいことわかんねぇよ」
ごにょごにょと言い訳じみた答えをかえしてしまう。
「ただ、みんなと仲良く暮らしていけたらなって……」
――できれば、あの幼なじみとともに。うしおはぐっと胸が詰まるのを感じた。
手が震えて呼吸が苦しくなる。だめだ、ここで泣き崩れてはだめだ。
麻子ならこんなときも、それがどんなにやせがまんでみっともなくても、上を向いてうしおに言うはずだ。
自分のやるべきことを信じろ、ただ行動しろ、と。そして声をかけるんだ。『がんばれ』。
「それこそがまつりごとの本質だ。それに、」
聞仲はうなずいて言った。そして厳しいまなざしをうしおに向ける。
「人より優れた資質を有しながら、それを生かさぬのは凡百への背信だぞ」
うしおはもう一度当惑した。自分に人より秀でた何かがあるなんて考えたことがない。
うしおより賢い人たちはいっぱいいた。うしおより強い人たちもいっぱいいた。
うしおより優しい人も勇気のある人もいっぱいいっぱいいた。
ただ、聞仲が指摘するようにうしおに何か一つだけあるのだとすれば、それはほんのちょっと人よりも――笑顔を見るのが好きだ。
「みんなを幸せに、か。それもいいかもなぁ」
「父母を敬い徳操を養え。精進を怠るなよ。人の上に立つものは人より多くの努力をする義務がある」
まずは学業を修めることだと諭されて、うしおは自分の惨憺たる成績を思い出しうなだれた。
やっぱりちょっと、大臣は無理目かもしれない。
うしおたちが記した紙が花吹雪のように風に揺れ地表に舞い落ちる。
この中の何枚が誰かの手に収まるだろう。そのさらに何枚が誰かの心に止まるだろう。
でも、うしおは信じている。
この島にいるみんなが殺しあいをしたがっているわけじゃない。同じ想いの人が必ずいる。
生き延びたくて震えている人もどこかにいるかもしれない。
生きたくて生きたくてやむにやまれず誰かを手にかけてしまった人もいるかもしれない。
それこそが白面の者の思う壺だ。白面は、絶望の涙こそが好物なのだ。
みんなが心をよりあわせれば、その希望が白面をうちやぶる強い武器となる。
花狐貂に降り注ぐ陽の光に夜の闇が抗しえないように、照らし出す希望に絶望は決してあらがいえないのだから。
きっと、秋葉流も白面の強い絶望の力ににあてられて、わだかまるその闇に捕われているだけだ。
みんなが集まって明るいともしびがともれば、流もきっと本当の自分を思い出す。
――その強い心こそ、流を破滅へと駆り立てるとも知らずに。
聞仲が一枚を取り上げるとうしおは照れ笑いを浮かべた。
「ばかみたいかもしれないけどさ、なにもしないよりましだろ?」
『殺し合いなんか絶対にだめだ。みんなで一緒に家に帰ろうぜ! 蒼月潮』
横には花狐貂と思われるいびつな丸の物体と、消去法的にうしおであろう似顔絵(第三の目がないので、とりあえず聞仲ではない)が描かれている。
天は二物を与えずというが、絵については確かにそのようだ。
まあ、人にはそれぞれの道というものがある。
うしおにならって聞仲も筆をとった。さらさらと書きつけていく。
うしおはのぞき込んだ。同じ道具を使っているのに、威厳のある立派な字だ。
自分のものと見比べて、うしおは尻の下に紙を隠した。
『花精よ、競技場にて待つ。道弟』
今、うしおたちはデパートの方に向かっている。金光聖母を趙公明という人が知っているかもしれない、と聞仲は言う。
彼らと聞仲は同門で学んだ仲であり、趙公明はずっと仙人の島から出なかったから名簿の中ではもっとも金光聖母と近しいのだそうだ。
このデパートという商店で服飾品のたぐいを数多く扱っているのであれば、一度は訪れる可能性が高い、これが聞仲の予想だった。
派手好きでそういうものに目がないらしい。うしおの中で趙公明のイメージが勝手にふくらんでいった。
「その趙公明という人は植物の変化(へんげ)なのかい?」
「ただ万物が光気を受けて成った無象共と思うな。あれは強大な力を持つ仙道だ。
出自が何であろうとも侮るべき相手ではない」
黙々と手を動かしながら聞仲が答えた。
うしおはうーんと伸びをした。ずっと前屈みになっていたせいで背中が固い。
あんなことがあったなんて信じられないくらい、太陽が鮮やかに輝いている。
「それは頼もしいなァ」
聞仲がはたと手を止めた。まじまじとうしおを見つめる。
うしおが居心地の悪さを感じるころ、彼はおもむろに口を開いた。
「大臣になれ、うしお」
うしおは面食らった。が、聞仲は至極まじめな顔をしている。
そもそも彼がふざけているところを今のところ見たことはない。
「えっおれ政治とかむずかしいことわかんねぇよ」
ごにょごにょと言い訳じみた答えをかえしてしまう。
「ただ、みんなと仲良く暮らしていけたらなって……」
――できれば、あの幼なじみとともに。うしおはぐっと胸が詰まるのを感じた。
手が震えて呼吸が苦しくなる。だめだ、ここで泣き崩れてはだめだ。
麻子ならこんなときも、それがどんなにやせがまんでみっともなくても、上を向いてうしおに言うはずだ。
自分のやるべきことを信じろ、ただ行動しろ、と。そして声をかけるんだ。『がんばれ』。
「それこそがまつりごとの本質だ。それに、」
聞仲はうなずいて言った。そして厳しいまなざしをうしおに向ける。
「人より優れた資質を有しながら、それを生かさぬのは凡百への背信だぞ」
うしおはもう一度当惑した。自分に人より秀でた何かがあるなんて考えたことがない。
うしおより賢い人たちはいっぱいいた。うしおより強い人たちもいっぱいいた。
うしおより優しい人も勇気のある人もいっぱいいっぱいいた。
ただ、聞仲が指摘するようにうしおに何か一つだけあるのだとすれば、それはほんのちょっと人よりも――笑顔を見るのが好きだ。
「みんなを幸せに、か。それもいいかもなぁ」
「父母を敬い徳操を養え。精進を怠るなよ。人の上に立つものは人より多くの努力をする義務がある」
まずは学業を修めることだと諭されて、うしおは自分の惨憺たる成績を思い出しうなだれた。
やっぱりちょっと、大臣は無理目かもしれない。
うしおたちが記した紙が花吹雪のように風に揺れ地表に舞い落ちる。
この中の何枚が誰かの手に収まるだろう。そのさらに何枚が誰かの心に止まるだろう。
でも、うしおは信じている。
この島にいるみんなが殺しあいをしたがっているわけじゃない。同じ想いの人が必ずいる。
生き延びたくて震えている人もどこかにいるかもしれない。
生きたくて生きたくてやむにやまれず誰かを手にかけてしまった人もいるかもしれない。
それこそが白面の者の思う壺だ。白面は、絶望の涙こそが好物なのだ。
みんなが心をよりあわせれば、その希望が白面をうちやぶる強い武器となる。
花狐貂に降り注ぐ陽の光に夜の闇が抗しえないように、照らし出す希望に絶望は決してあらがいえないのだから。
きっと、秋葉流も白面の強い絶望の力ににあてられて、わだかまるその闇に捕われているだけだ。
みんなが集まって明るいともしびがともれば、流もきっと本当の自分を思い出す。
――その強い心こそ、流を破滅へと駆り立てるとも知らずに。
紙飛行機を見送って目を上げた先に、出し抜けに巨大な女の人が現れた。
「趙公明の映像宝貝?」
聞仲が呟く。
なにやらマイクを握り、うしおの聞いたこともない歌を振り付き踊り付きで歌いまくっている。
押し出されるように女の影が切れると映し出されたのは、
「と、とらぁ」
うしおは視界がにじむのを感じた。とら。とらだ。
ぶつぶつ言いながらいつも助けてくれる、憎たらしいけど心強いうしおの大親友。
「ははっ、なにやってんだよとらぁ」
「ほう、あれが」
聞仲ととらは気があってくれるだろうか。
とらは強いやつが大好きだから、いきなりけんかをふっかけなければいいけれど。
そのときはなんとか言うことを聞かせるしかない。
なんだかんだでとらはいいやつだ、うしおに従ってくれるだろう。たとえ獣の槍がなくても。
ふいに花狐貂が巨体を揺すって進路をかえた。
すっかり気をとられていたせいでずり落ちかけ、うしおは慌てて花狐貂にへばりつく。
「ど、どうしたんだよ聞仲さん!」
「感じないのか?」
「……なんだ、妖気!?」
天に突き刺さるような強い力――ナイブズが西沢歩に行使したエンジェルアーム――が立ちのぼり、残滓がふっと消えた。
あとには何の気配も残らない。
「人間ではないな。だが妖怪仙人でもない。ここには我々のあずかり知らぬ由来のものがいるようだ」
目をこらしても森のほかに見えるものはなく、すでに何も感じられないがあの妖気の持ち主は確実に近くにいる。
うしおは一刻も早くとらと合流したい。しかし、迂回するという言葉に頑是無くうなずいた。
「趙公明の映像宝貝?」
聞仲が呟く。
なにやらマイクを握り、うしおの聞いたこともない歌を振り付き踊り付きで歌いまくっている。
押し出されるように女の影が切れると映し出されたのは、
「と、とらぁ」
うしおは視界がにじむのを感じた。とら。とらだ。
ぶつぶつ言いながらいつも助けてくれる、憎たらしいけど心強いうしおの大親友。
「ははっ、なにやってんだよとらぁ」
「ほう、あれが」
聞仲ととらは気があってくれるだろうか。
とらは強いやつが大好きだから、いきなりけんかをふっかけなければいいけれど。
そのときはなんとか言うことを聞かせるしかない。
なんだかんだでとらはいいやつだ、うしおに従ってくれるだろう。たとえ獣の槍がなくても。
ふいに花狐貂が巨体を揺すって進路をかえた。
すっかり気をとられていたせいでずり落ちかけ、うしおは慌てて花狐貂にへばりつく。
「ど、どうしたんだよ聞仲さん!」
「感じないのか?」
「……なんだ、妖気!?」
天に突き刺さるような強い力――ナイブズが西沢歩に行使したエンジェルアーム――が立ちのぼり、残滓がふっと消えた。
あとには何の気配も残らない。
「人間ではないな。だが妖怪仙人でもない。ここには我々のあずかり知らぬ由来のものがいるようだ」
目をこらしても森のほかに見えるものはなく、すでに何も感じられないがあの妖気の持ち主は確実に近くにいる。
うしおは一刻も早くとらと合流したい。しかし、迂回するという言葉に頑是無くうなずいた。
一転、元カラオケ会場の半壊居酒屋。
火を吹き雷を操る金色の妖(バケモノ)は、その一角で寝こける若い女に必死に呼び掛けていた。
「おい、女、わしはおまえを食うぞ」
「うーん?」
「おおい、わしはおまえを食うんだぞ」
「ううーん……」
とらもバケモノだもの、わーとかきゃーとかひーとか言われたい。言われてがぶりと喰らいたい。
つつこうがおどそうがむにゃむにゃいうばかりの女に大妖怪様がかぶりつくたぁなんともしまらない。
「お姉ちゃんもうおなかいっぱいだぞ……」
「わしは腹が減っとるんだっ!」
とらは怒りを爆発させた。
500年も倉に閉じ込められていたのだ。
人間の甘い血肉を500年もすすっていないのだ。
あのにおい、あの温度、あの味を思い出すだけで口内につばが溢れぐぐっと腹がなる。
――ちっつまらん。が、もーいい。
いただきまーす。牙のならんだその口をとらがばくりと開けたとき、いきなり雪路が目を剥いた。
両手をあげをがばっと上体を起こす。
「ぉおっ、なんだやるのか♪」
とらは浮かれて言った。やっぱこうでなくちゃあ。エサといえどもそれなりに反応してほしい。
うきうきと臨戦態勢のとらに向かって雪路はそのまま手を持ち上げ――
「うえええええ……」
吐いた。
「うわっばっちいじゃねーかよっ」
とらが慌てて飛びずさる。
吐くだけ吐いてすっきりしたのかふたたびばったりと倒れると、一度大きなイビキをかいてすやすやと寝始めた。寝息すらたてない。
「ちえっ気がそがれちまったい」
ゲロまみれでばばっちくなった女にすっかり食欲を削がれてとらはこぼした。
無理して喰うことはない、この女はやめよう。なぁに嘆くことはない。
ここには他にも人間のにおいがある。それも若い女のにおいが。
くちくちとその肉を飲み下すところを想像して、とらは唇をなめた。
それにさっきの女の妖(バケモノ)。あっさり殺してしまったが、万全の状態ならなかなか楽しませてくれただろう。
あいつがおそってくる直前にもたてがみが逆だつような強い妖気を感じた。
今はもうどこにもたどれないが、この箱庭のどこかに隠れ潜んでいる。
――500年もお篭りしているうちに、おかしなバケモノどもがずいぶんと増えたもんだ。
「けっあの忌々しい槍の気配がありやがる。てことはうしおは大丈夫だな……」
うしおはとらが喰うと決めている。他のバケモノに喰われてしまってはたまらない。
だが、獣の槍があるならそうそうやられはしない。
あの気に入りの小娘のイノチをとられてめそめそ弱ってないかと思ったが杞憂のようだ。
あの槍はなにせ強い。とらでも敵わぬ代物なのだ――まだ、今は。
「くくっおもしれぇ!
一番の妖が誰か、思い知らせてやらぁ!」
人間どもをたんまり喰って腹ごしらえをし、のさばっている新参者どもを蹴散らそう。
そしたら次は、うしおの番だ。頭からかぶって骨髄までしゃぶってやる。
とらの脚力は一瞬で山を二つ三つ超える。
どこともしれぬ宙に、いっぴきの獣は駆けだした。
火を吹き雷を操る金色の妖(バケモノ)は、その一角で寝こける若い女に必死に呼び掛けていた。
「おい、女、わしはおまえを食うぞ」
「うーん?」
「おおい、わしはおまえを食うんだぞ」
「ううーん……」
とらもバケモノだもの、わーとかきゃーとかひーとか言われたい。言われてがぶりと喰らいたい。
つつこうがおどそうがむにゃむにゃいうばかりの女に大妖怪様がかぶりつくたぁなんともしまらない。
「お姉ちゃんもうおなかいっぱいだぞ……」
「わしは腹が減っとるんだっ!」
とらは怒りを爆発させた。
500年も倉に閉じ込められていたのだ。
人間の甘い血肉を500年もすすっていないのだ。
あのにおい、あの温度、あの味を思い出すだけで口内につばが溢れぐぐっと腹がなる。
――ちっつまらん。が、もーいい。
いただきまーす。牙のならんだその口をとらがばくりと開けたとき、いきなり雪路が目を剥いた。
両手をあげをがばっと上体を起こす。
「ぉおっ、なんだやるのか♪」
とらは浮かれて言った。やっぱこうでなくちゃあ。エサといえどもそれなりに反応してほしい。
うきうきと臨戦態勢のとらに向かって雪路はそのまま手を持ち上げ――
「うえええええ……」
吐いた。
「うわっばっちいじゃねーかよっ」
とらが慌てて飛びずさる。
吐くだけ吐いてすっきりしたのかふたたびばったりと倒れると、一度大きなイビキをかいてすやすやと寝始めた。寝息すらたてない。
「ちえっ気がそがれちまったい」
ゲロまみれでばばっちくなった女にすっかり食欲を削がれてとらはこぼした。
無理して喰うことはない、この女はやめよう。なぁに嘆くことはない。
ここには他にも人間のにおいがある。それも若い女のにおいが。
くちくちとその肉を飲み下すところを想像して、とらは唇をなめた。
それにさっきの女の妖(バケモノ)。あっさり殺してしまったが、万全の状態ならなかなか楽しませてくれただろう。
あいつがおそってくる直前にもたてがみが逆だつような強い妖気を感じた。
今はもうどこにもたどれないが、この箱庭のどこかに隠れ潜んでいる。
――500年もお篭りしているうちに、おかしなバケモノどもがずいぶんと増えたもんだ。
「けっあの忌々しい槍の気配がありやがる。てことはうしおは大丈夫だな……」
うしおはとらが喰うと決めている。他のバケモノに喰われてしまってはたまらない。
だが、獣の槍があるならそうそうやられはしない。
あの気に入りの小娘のイノチをとられてめそめそ弱ってないかと思ったが杞憂のようだ。
あの槍はなにせ強い。とらでも敵わぬ代物なのだ――まだ、今は。
「くくっおもしれぇ!
一番の妖が誰か、思い知らせてやらぁ!」
人間どもをたんまり喰って腹ごしらえをし、のさばっている新参者どもを蹴散らそう。
そしたら次は、うしおの番だ。頭からかぶって骨髄までしゃぶってやる。
とらの脚力は一瞬で山を二つ三つ超える。
どこともしれぬ宙に、いっぴきの獣は駆けだした。
花狐貂を降り立ちうしおは女の死体をむなしく見下ろした。
腹に穴があき、鋭い牙に切り裂かれている。事切れているのは明らかだった。
「またおれは間に合わなかったのか……!!」
「妲己は悪辣な女だ。これも業だろう」
聞仲がそっけなく言い放つ。この爪の跡はとらに違いない。
とらが安易になんの罪もない人を殺すとは思えない。
――でもよう、どうにか手を取り合ってなかよくできないものかな……
うしおは胸をなでおろすようななんだか複雑な心持ちだった。
そのとうのとらはどこにもいなかった。
妲己と戦って、満足して去ってしまったのだろうか。気ままなとらならそれもありそうだ。
「うわっちょっとあんた大丈夫か!?」
ひどく破壊された居酒屋の前でうしおは駆けだした。
若い女が力なく横たわっている。あの歌い狂っていた人だ。
血こそ流していないものの、気を失っているのかぴくりとも動かない。
瓦礫と吐いたものでみどろになって、なんというか、悲惨な有様だ。
「これは……」
出会ってからずっと平静だった聞仲に意味深に言葉を切られ、うしおは不安になって黒衣をつかんだ。
「なあ、聞仲さん、この人大丈夫だよな? 大丈夫なんだろ?」
安心させるように口許を和らげ、聞仲が穏やかに言った。
「酒の飲み過ぎで昏倒しているだけだ。少し外の風にあてたほうがいい」
聞仲は雪路の脇に腕を差し込み、軽く抱き上げる。
そして大股で立ち去ろうとして、思い出したように振り返った。
「趙公明の宝貝を探していてくれるか」
うしおがうなずくのを見て居酒屋から出ると素早い動作で瓦礫の山を越える。
十分離れたところで陰となる場所を選び、平らな地面に雪路をそっと横たえた。
そして、二歩、下がった。慣れた仕草でニセ禁鞭を抜きはなつ。
穏やかだった空気がずっ、と震える。
「姿を現せ。いかに人の身に隠れようと、キサマの臭気を絶つことはできん」
閉ざされていた雪路の瞳がぱっと見開いた。
健康的な顔立ちに似合わずしなをつくるような目つきで聞仲をなめる。
「あはん、お久しぶりねぇん」
声の質は異なれど、鼻にかかった甘ったるいしゃべり方は妲己そのものだ。
「お元気そうでなによりだわん」
妲己は雪路の唇に笑みを乗せ、聞仲の威圧を迎え撃つ。
金鰲三強のうち二つの、果たして60年ぶりの対峙だった。
「狐」
無関心にすら感じさせる冷ややかさで聞仲は呼び掛けた。
「死にかけているのか」
その声に同情の響きも勝利の酔いもない。あくまで事実確認の域を出ない。
妲己は桂雪路の背中を冷たい汗が流れるのを感じた。
合わない体で指先一つ動かすこともできないくせに、こんなところは妲己の動揺を反映する。いらだたしかった。
後顧の憂いを断つためなどというばかげた理由で女ごと妲己を粉砕してためらわない。
むしろ大悪を絶つのにたった一人の犠牲ですんだことを喜ぶだろう。
聞仲はそういう男だ。妲己はよく知っている。
60年前と同じ焦燥を同じ男の同じ宝貝から与えられるとは。
不覚にも視線が再び禁鞭に流れて、ついあの妖怪の飛び去った方角を追う。
――あの体さえ手に入ればこんな……!
「あれを喰わせるわけにはいかんな」
そちらに顔を向けて聞仲が言った。そして鞭をいなし――腰におさめた。
「あらん、聞仲ちゃんどうしたのん」
「おまえは何を知っている?」
妲己は笑った。ふふふと笑った。
首輪について知り得た事実をぺらぺらしゃべる。
蘇妲己の体を失ったわけを都合のいいように話し、ついでにヨヨと泣き崩れてみせた。
妲己と聞仲は全く異なるようでいて、一面よく似ている。そう、目的のためならばなんでも使うという点だ。
だから、なにもかもを話したりなんかしない。むろん、そのことはよく匂わせて。
「その器ではいけないのか」
聞仲が動かぬ雪路の体を示した。
「わらわの魂魄は徳が高すぎて、こんな卑小な体では受けとめきれないのん」
ふざけてはいるが、それは真実だった。
妲己は借体形成の術を心得ている。
その術では合いさえすればただの人間の体でも己のものとすることができる。
また、そのおかげでこうして他人の体に寄生することもできているのだ。
たとえ合わない体でも、妲己の功夫(クンフー)に耐えるだけの強度を持ち、しかも主が肉体を譲る意思を示せば、ある程度は自在に動かすことが可能だ。
人間以上の力を持たず献身も期待できないこの体では、妲己にできるのは持ち主の意識の裏側から語りかけることと、こうして鬼のいぬ間に口を借りることだけだ。
「あなたの身体で我慢してあげてもいいのよん」
今のままでは、妲己の魂魄は夜明け前には消滅する。
とらのものとは言わないまでも、妲己に利用されてくれる強い体がいる。
「器は用意してやろう」
聞仲が傲然と言い放った。
「うふん、だから聞仲ちゃん大好きよん」
この男はやはりそうだ。必要なものと不要なもの、同じ価値ならとるべきものは何かをわきまえている。
使えることを示さなければ、妲己はこの身の中でくち果てて行く。
しかし有用なところを見せれば、聞仲は本当に新しい体を連れてくるだろう。
妲己はくすくすと笑った。
これで必要な手札はそろう。
凶悪と知れ渡った妲己は無事に滅び、妲己は新しい顔と新しい名前を手に入れるだろう。
そして旗印としてふさわしい強い瞳を持つ少年。
彼のもとには主催を倒すべく下僕どもが集う。
『神』どもから力を奪うという妲己の目的に、彼らは貢献してくれるに違いない。
――聞仲ちゃん、男の趣味はいいものねん。
あの聞仲がいれこんでいるのだ、あの少年もそれはそれは美味だろう。
だって、あの親愛なる王様、獅子の心を持つ王者と称えられた紂王をおとしていくのはたまらなかった。
黄飛虎はどうだった。聞仲の盟友、王の器をもつ武成王、妲己の誘惑の術を耐え抜いた強い男。
忠義を向けた王によって妻と妹を失ったその苦悩はどうだった。
自称神共をたおしたら、うしおをちょっぴり味見をしてみるのもいい。
はしっこをばりばりとかじってみるのもいい。
そのときこの男はどんな顔をするだろうか。
長い生の末に親友と呼んだ男を妲己の計略で失い、我が子と慈しみ育てた国を妲己に滅ぼされ、愛しい血統の末を妲己に奪われ、最後に見た希望を妲己に潰されどうするだろうか。
第三の目を開いて怒るだろうか。天を仰いで嘆くだろうか。それとも――絶望するだろうか。
妲己が知略の限りを尽しておいつめたのだ。
最強にちかい道士の、唯一もっとも弱い人間の心の柔らかい部分を、たおやかに白い指先のその鋭い爪でいたぶりぬいた。
亡国のタイシ様の精神はもうボロボロのはずだった。
でもまだ足りない。まだこの男は立っている。古い理想の代替品にすがって、まだこうして立っている。
それならもっと壊して、壊して壊して壊し尽してやろう。
王天君にしたよりもっと執拗に、もっと熱烈に、愛を込めて。
膝を折り、こうべを垂れ、その持てる誇りと気高い魂がすりきれて、絶望の淵に屈服するまで。
――そして、妲己は最強の駒を手に入れる。
腹に穴があき、鋭い牙に切り裂かれている。事切れているのは明らかだった。
「またおれは間に合わなかったのか……!!」
「妲己は悪辣な女だ。これも業だろう」
聞仲がそっけなく言い放つ。この爪の跡はとらに違いない。
とらが安易になんの罪もない人を殺すとは思えない。
――でもよう、どうにか手を取り合ってなかよくできないものかな……
うしおは胸をなでおろすようななんだか複雑な心持ちだった。
そのとうのとらはどこにもいなかった。
妲己と戦って、満足して去ってしまったのだろうか。気ままなとらならそれもありそうだ。
「うわっちょっとあんた大丈夫か!?」
ひどく破壊された居酒屋の前でうしおは駆けだした。
若い女が力なく横たわっている。あの歌い狂っていた人だ。
血こそ流していないものの、気を失っているのかぴくりとも動かない。
瓦礫と吐いたものでみどろになって、なんというか、悲惨な有様だ。
「これは……」
出会ってからずっと平静だった聞仲に意味深に言葉を切られ、うしおは不安になって黒衣をつかんだ。
「なあ、聞仲さん、この人大丈夫だよな? 大丈夫なんだろ?」
安心させるように口許を和らげ、聞仲が穏やかに言った。
「酒の飲み過ぎで昏倒しているだけだ。少し外の風にあてたほうがいい」
聞仲は雪路の脇に腕を差し込み、軽く抱き上げる。
そして大股で立ち去ろうとして、思い出したように振り返った。
「趙公明の宝貝を探していてくれるか」
うしおがうなずくのを見て居酒屋から出ると素早い動作で瓦礫の山を越える。
十分離れたところで陰となる場所を選び、平らな地面に雪路をそっと横たえた。
そして、二歩、下がった。慣れた仕草でニセ禁鞭を抜きはなつ。
穏やかだった空気がずっ、と震える。
「姿を現せ。いかに人の身に隠れようと、キサマの臭気を絶つことはできん」
閉ざされていた雪路の瞳がぱっと見開いた。
健康的な顔立ちに似合わずしなをつくるような目つきで聞仲をなめる。
「あはん、お久しぶりねぇん」
声の質は異なれど、鼻にかかった甘ったるいしゃべり方は妲己そのものだ。
「お元気そうでなによりだわん」
妲己は雪路の唇に笑みを乗せ、聞仲の威圧を迎え撃つ。
金鰲三強のうち二つの、果たして60年ぶりの対峙だった。
「狐」
無関心にすら感じさせる冷ややかさで聞仲は呼び掛けた。
「死にかけているのか」
その声に同情の響きも勝利の酔いもない。あくまで事実確認の域を出ない。
妲己は桂雪路の背中を冷たい汗が流れるのを感じた。
合わない体で指先一つ動かすこともできないくせに、こんなところは妲己の動揺を反映する。いらだたしかった。
後顧の憂いを断つためなどというばかげた理由で女ごと妲己を粉砕してためらわない。
むしろ大悪を絶つのにたった一人の犠牲ですんだことを喜ぶだろう。
聞仲はそういう男だ。妲己はよく知っている。
60年前と同じ焦燥を同じ男の同じ宝貝から与えられるとは。
不覚にも視線が再び禁鞭に流れて、ついあの妖怪の飛び去った方角を追う。
――あの体さえ手に入ればこんな……!
「あれを喰わせるわけにはいかんな」
そちらに顔を向けて聞仲が言った。そして鞭をいなし――腰におさめた。
「あらん、聞仲ちゃんどうしたのん」
「おまえは何を知っている?」
妲己は笑った。ふふふと笑った。
首輪について知り得た事実をぺらぺらしゃべる。
蘇妲己の体を失ったわけを都合のいいように話し、ついでにヨヨと泣き崩れてみせた。
妲己と聞仲は全く異なるようでいて、一面よく似ている。そう、目的のためならばなんでも使うという点だ。
だから、なにもかもを話したりなんかしない。むろん、そのことはよく匂わせて。
「その器ではいけないのか」
聞仲が動かぬ雪路の体を示した。
「わらわの魂魄は徳が高すぎて、こんな卑小な体では受けとめきれないのん」
ふざけてはいるが、それは真実だった。
妲己は借体形成の術を心得ている。
その術では合いさえすればただの人間の体でも己のものとすることができる。
また、そのおかげでこうして他人の体に寄生することもできているのだ。
たとえ合わない体でも、妲己の功夫(クンフー)に耐えるだけの強度を持ち、しかも主が肉体を譲る意思を示せば、ある程度は自在に動かすことが可能だ。
人間以上の力を持たず献身も期待できないこの体では、妲己にできるのは持ち主の意識の裏側から語りかけることと、こうして鬼のいぬ間に口を借りることだけだ。
「あなたの身体で我慢してあげてもいいのよん」
今のままでは、妲己の魂魄は夜明け前には消滅する。
とらのものとは言わないまでも、妲己に利用されてくれる強い体がいる。
「器は用意してやろう」
聞仲が傲然と言い放った。
「うふん、だから聞仲ちゃん大好きよん」
この男はやはりそうだ。必要なものと不要なもの、同じ価値ならとるべきものは何かをわきまえている。
使えることを示さなければ、妲己はこの身の中でくち果てて行く。
しかし有用なところを見せれば、聞仲は本当に新しい体を連れてくるだろう。
妲己はくすくすと笑った。
これで必要な手札はそろう。
凶悪と知れ渡った妲己は無事に滅び、妲己は新しい顔と新しい名前を手に入れるだろう。
そして旗印としてふさわしい強い瞳を持つ少年。
彼のもとには主催を倒すべく下僕どもが集う。
『神』どもから力を奪うという妲己の目的に、彼らは貢献してくれるに違いない。
――聞仲ちゃん、男の趣味はいいものねん。
あの聞仲がいれこんでいるのだ、あの少年もそれはそれは美味だろう。
だって、あの親愛なる王様、獅子の心を持つ王者と称えられた紂王をおとしていくのはたまらなかった。
黄飛虎はどうだった。聞仲の盟友、王の器をもつ武成王、妲己の誘惑の術を耐え抜いた強い男。
忠義を向けた王によって妻と妹を失ったその苦悩はどうだった。
自称神共をたおしたら、うしおをちょっぴり味見をしてみるのもいい。
はしっこをばりばりとかじってみるのもいい。
そのときこの男はどんな顔をするだろうか。
長い生の末に親友と呼んだ男を妲己の計略で失い、我が子と慈しみ育てた国を妲己に滅ぼされ、愛しい血統の末を妲己に奪われ、最後に見た希望を妲己に潰されどうするだろうか。
第三の目を開いて怒るだろうか。天を仰いで嘆くだろうか。それとも――絶望するだろうか。
妲己が知略の限りを尽しておいつめたのだ。
最強にちかい道士の、唯一もっとも弱い人間の心の柔らかい部分を、たおやかに白い指先のその鋭い爪でいたぶりぬいた。
亡国のタイシ様の精神はもうボロボロのはずだった。
でもまだ足りない。まだこの男は立っている。古い理想の代替品にすがって、まだこうして立っている。
それならもっと壊して、壊して壊して壊し尽してやろう。
王天君にしたよりもっと執拗に、もっと熱烈に、愛を込めて。
膝を折り、こうべを垂れ、その持てる誇りと気高い魂がすりきれて、絶望の淵に屈服するまで。
――そして、妲己は最強の駒を手に入れる。
――だから大好きよん。
その言葉を最後に端正な口元から淫売じみた笑みが消えた。
女の体が一度ぐたりとすると、小さなうめき声をあげ無防備に身じろぎをする。
「婦人よ、目覚めたか」
妲己に向けたものと比べると優しいともいえる声音で聞仲は呼びかけた。
雪路が寝ぼけたままぼんやりと眼を開いて、聞仲の顔を見た。
「らー? イケてる兄さんにゃー……、しかも、」
彼女の頭脳は急速に明瞭な回路を取り戻す。
――しかも、エリートのにおいがする。それすなわち、金を持ってるってこと也。
飛び跳ねるように起き上がると雪路はあっけなく食いついた。
「お兄さんお兄さん、お兄さんお名前なんてーの?」
聞仲が一歩退いた。雪路も逃さじと暗色の外套の裾をつかむ。
迷惑そうにしながら邪険に扱うこともなく、聞仲は静かに応じた。
「……聞仲だ」
「ふーん、聞仲さんね。中国人? 日本語上手ねぇ。
あたし、あたしはね、世にもまれなる美しき禁断の女教師、その名も桂雪路よっ!」
ばーんと言い終わるか終わらないかのうちに、聞仲が強い力で雪路の腕を振り払った。
「教師だと……?」
見据える視線は鋭い。そこにあるのは、憎しみも近い苛烈なさげすみの色。
「子らを教え導く立場でありながらその体たらくはなんだ。己を律するすべを身につけろ!」
厳しく言い捨て外套を翻す。
聞仲は今まで一度たりとも女だからという理由で手を抜いたことも甘く接したこともない。
この女は護るべき民の一人だ。それに妲己の仮の巣でもある。
見捨てるつもりは毛頭ない。しかし、いたわる義理もない。
「なにおうっ! あんたに教師のなにがわかるっていうのようっ。
お給料も安いし、お仕事はいっぱいあるし、大変なんだからねっ!
ちょぉっと顔がいいからって偉そうにすんなバカッ!」
自分の時間を使って落ちこぼれ生徒の補講をしたり、実はいいところも結構ある――訂正、いいところがないでもない雪路だがわかってもらえるはずもなく。
この威張った男をいつかぎゃふんといわせてやる。雪路は拳を突き上げて固く誓った。
その言葉を最後に端正な口元から淫売じみた笑みが消えた。
女の体が一度ぐたりとすると、小さなうめき声をあげ無防備に身じろぎをする。
「婦人よ、目覚めたか」
妲己に向けたものと比べると優しいともいえる声音で聞仲は呼びかけた。
雪路が寝ぼけたままぼんやりと眼を開いて、聞仲の顔を見た。
「らー? イケてる兄さんにゃー……、しかも、」
彼女の頭脳は急速に明瞭な回路を取り戻す。
――しかも、エリートのにおいがする。それすなわち、金を持ってるってこと也。
飛び跳ねるように起き上がると雪路はあっけなく食いついた。
「お兄さんお兄さん、お兄さんお名前なんてーの?」
聞仲が一歩退いた。雪路も逃さじと暗色の外套の裾をつかむ。
迷惑そうにしながら邪険に扱うこともなく、聞仲は静かに応じた。
「……聞仲だ」
「ふーん、聞仲さんね。中国人? 日本語上手ねぇ。
あたし、あたしはね、世にもまれなる美しき禁断の女教師、その名も桂雪路よっ!」
ばーんと言い終わるか終わらないかのうちに、聞仲が強い力で雪路の腕を振り払った。
「教師だと……?」
見据える視線は鋭い。そこにあるのは、憎しみも近い苛烈なさげすみの色。
「子らを教え導く立場でありながらその体たらくはなんだ。己を律するすべを身につけろ!」
厳しく言い捨て外套を翻す。
聞仲は今まで一度たりとも女だからという理由で手を抜いたことも甘く接したこともない。
この女は護るべき民の一人だ。それに妲己の仮の巣でもある。
見捨てるつもりは毛頭ない。しかし、いたわる義理もない。
「なにおうっ! あんたに教師のなにがわかるっていうのようっ。
お給料も安いし、お仕事はいっぱいあるし、大変なんだからねっ!
ちょぉっと顔がいいからって偉そうにすんなバカッ!」
自分の時間を使って落ちこぼれ生徒の補講をしたり、実はいいところも結構ある――訂正、いいところがないでもない雪路だがわかってもらえるはずもなく。
この威張った男をいつかぎゃふんといわせてやる。雪路は拳を突き上げて固く誓った。
ここにいる誰もがまだ知らない。
森で発された力と同じ出自を持ち、それと同じ十分な力を持ち、ただし自我が薄く他者との融合を厭わない種がいることを。
砂漠の星の民が『プラント』と呼ぶそれは、この島のどこかでほのかな緑の光を放っていた。
森で発された力と同じ出自を持ち、それと同じ十分な力を持ち、ただし自我が薄く他者との融合を厭わない種がいることを。
砂漠の星の民が『プラント』と呼ぶそれは、この島のどこかでほのかな緑の光を放っていた。
【J-8/路上/1日目 昼】
【蒼月潮@うしおととら】
[状態]:健康
[服装]:上半身裸
[装備]:エドの練成した槍@鋼の錬金術師
[道具]:支給品一式×2(メモは全て消費済み) 不明支給品×1、趙公明の映像宝貝
[思考]
基本: 殺し合いをぶち壊して主催を倒し、みんなで元の世界に帰る。
1:殺し合いを行う参加者がいたら、ぶん殴ってでも止める。
2:仲間を集める。
3:とらやひょうと合流したい。
4:蝉の『自分を信じて、対決する』という言葉を忘れない。
5:流を止める。
6:キリコと会うために神社に戻る。
7:金光聖母を探す。
[備考]
※参戦時期は31巻で獣の槍破壊された後~32巻で獣の槍が復活する前です。とらや獣の槍に見放されたと思っています。
とらの過去を知っているかどうかは後の方にお任せします。
※黒幕が白面であるという流の言動を信じ込んでいます。
※聞仲と情報交換しました。
[状態]:健康
[服装]:上半身裸
[装備]:エドの練成した槍@鋼の錬金術師
[道具]:支給品一式×2(メモは全て消費済み) 不明支給品×1、趙公明の映像宝貝
[思考]
基本: 殺し合いをぶち壊して主催を倒し、みんなで元の世界に帰る。
1:殺し合いを行う参加者がいたら、ぶん殴ってでも止める。
2:仲間を集める。
3:とらやひょうと合流したい。
4:蝉の『自分を信じて、対決する』という言葉を忘れない。
5:流を止める。
6:キリコと会うために神社に戻る。
7:金光聖母を探す。
[備考]
※参戦時期は31巻で獣の槍破壊された後~32巻で獣の槍が復活する前です。とらや獣の槍に見放されたと思っています。
とらの過去を知っているかどうかは後の方にお任せします。
※黒幕が白面であるという流の言動を信じ込んでいます。
※聞仲と情報交換しました。
【聞仲@封神演義】
[状態]:右肋骨2本骨折(回復中)
[服装]:仙界大戦時の服
[装備]:ニセ禁鞭@封神演義、花狐貂(耐久力40%低下)@封神演義
[道具]:支給品一式(メモは大量消費)、不明支給品×1、首輪×3(ブラックジャック、妙、妲己)、胡喜媚の羽
[思考]
基本:うしおの理想を実現する。ただし、手段は聞仲自身の判断による。
1:妲己の器となる体を探す。
2:金光聖母を探して可能ならば説得する。
3:2のために趙公明を探す。見つからなかったら競技場へ行く。
4:うしおの仲間を集める。
5:流を自分が倒す。
6:エドの術に興味。
7:流に強い共感。
[状態]:右肋骨2本骨折(回復中)
[服装]:仙界大戦時の服
[装備]:ニセ禁鞭@封神演義、花狐貂(耐久力40%低下)@封神演義
[道具]:支給品一式(メモは大量消費)、不明支給品×1、首輪×3(ブラックジャック、妙、妲己)、胡喜媚の羽
[思考]
基本:うしおの理想を実現する。ただし、手段は聞仲自身の判断による。
1:妲己の器となる体を探す。
2:金光聖母を探して可能ならば説得する。
3:2のために趙公明を探す。見つからなかったら競技場へ行く。
4:うしおの仲間を集める。
5:流を自分が倒す。
6:エドの術に興味。
7:流に強い共感。
[備考]
※黒麒麟死亡と太公望戦との間からの参戦です
※亮子とエドの世界や人間関係の情報を得ました。
※うしおと情報交換しました。
※会場の何処かに金光聖母が潜んでいると考えています。
※妲己から下記の情報を得ました。
※黒麒麟死亡と太公望戦との間からの参戦です
※亮子とエドの世界や人間関係の情報を得ました。
※うしおと情報交換しました。
※会場の何処かに金光聖母が潜んでいると考えています。
※妲己から下記の情報を得ました。
* 爆薬(プラスチック爆薬)についての情報 * 首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があること
【とら@うしおととら】
[状態]:ダメージ(中、回復中)
[服装]:
[装備]:万里起雲煙@封神演義
[道具]:支給品一式×7、再会の才@うえきの法則、砂虫の筋弛緩毒(注射器×1)@トライガン・マキシマム、逃亡日記@未来日記、
マスター・Cの銃(残弾数50%・銃身射出済)@トライガン・マキシマム、デザートイーグル(残弾数5/12)@現実
マスター・Cの銃の予備弾丸3セット、不明支給品×3(一つは卑怯番長に使えないと判断されたもの)、詳細不明衣服×?
[思考]
基本:白面をぶっちめる。
1:人間、特に若い娘を食って腹を満たす。
2:強いやつと戦う。
3:うしおを捜して食う。
[備考]
※再生能力が弱まっています。
※餓眠様との対決後、ひょうと会う前からの参戦です。
[状態]:ダメージ(中、回復中)
[服装]:
[装備]:万里起雲煙@封神演義
[道具]:支給品一式×7、再会の才@うえきの法則、砂虫の筋弛緩毒(注射器×1)@トライガン・マキシマム、逃亡日記@未来日記、
マスター・Cの銃(残弾数50%・銃身射出済)@トライガン・マキシマム、デザートイーグル(残弾数5/12)@現実
マスター・Cの銃の予備弾丸3セット、不明支給品×3(一つは卑怯番長に使えないと判断されたもの)、詳細不明衣服×?
[思考]
基本:白面をぶっちめる。
1:人間、特に若い娘を食って腹を満たす。
2:強いやつと戦う。
3:うしおを捜して食う。
[備考]
※再生能力が弱まっています。
※餓眠様との対決後、ひょうと会う前からの参戦です。
【桂雪路@ハヤテのごとく!】
[状態]:二日酔い
[服装]:ゲロまみれ
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、大量の酒
[思考]
基本:二日酔いで頭が痛い。
1:頭が痛い……。
2:教師らしいところを見せて聞仲をぎゃふんといわせる。
3:あんにゃろ(卑怯番長)、次出くわしたらブッチめてやる。
[備考]
※殺し合いを本気にしてませんが、何か変だと感じ始めているかもしれません。
※映像宝貝をカラオケの装置のようなものだと思っています。
[状態]:二日酔い
[服装]:ゲロまみれ
[装備]:なし
[道具]:支給品一式、大量の酒
[思考]
基本:二日酔いで頭が痛い。
1:頭が痛い……。
2:教師らしいところを見せて聞仲をぎゃふんといわせる。
3:あんにゃろ(卑怯番長)、次出くわしたらブッチめてやる。
[備考]
※殺し合いを本気にしてませんが、何か変だと感じ始めているかもしれません。
※映像宝貝をカラオケの装置のようなものだと思っています。
【妲己@封神演義in桂雪路】
【状態】:魂魄だけの状態。夜明けまでに新しい体を手に入れないと消滅する。
【思考】
基本方針:主催から力を奪う。
1:新しい器を手に入れる。とらの体もあきらめていない。
2:1のため、聞仲に有用なところを示す
3:うしおを立て、対主催の駒を集める
4:うしおをかじる
5:聞仲を手駒に堕とす
【備考】
※胡喜媚と同時期からの参戦です。
※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。
※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。
※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。
錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。
※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。
首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。
※不明支給品は全て治療・回復効果のある道具ではありません。
※対主催陣が夜に教会でグリフィスと落ちあう計画を知りました。
※聞仲が所持しているのがニセ禁鞭だと気づいていません。本物の禁鞭だと思っています。
【状態】:魂魄だけの状態。夜明けまでに新しい体を手に入れないと消滅する。
【思考】
基本方針:主催から力を奪う。
1:新しい器を手に入れる。とらの体もあきらめていない。
2:1のため、聞仲に有用なところを示す
3:うしおを立て、対主催の駒を集める
4:うしおをかじる
5:聞仲を手駒に堕とす
【備考】
※胡喜媚と同時期からの参戦です。
※ウルフウッドからヴァッシュの容姿についての情報を得ました。
※みねねと情報交換をしました。未来日記の所持者(12th以外)、デウス、ムルムルについて知りました。
※みねねとアル及び剛力番長の一連の会話内容を立ち聞きしました。
錬金術に関する知識やアルの人間関係に関する情報も得ています。
※みねねから首輪に使われている爆薬(プラスチック爆薬)について聞きました。
首輪は宝貝合金製だが未来の技術も使われており、獣の槍や太極図が解除に使える可能性があると考えています。
※不明支給品は全て治療・回復効果のある道具ではありません。
※対主催陣が夜に教会でグリフィスと落ちあう計画を知りました。
※聞仲が所持しているのがニセ禁鞭だと気づいていません。本物の禁鞭だと思っています。
D2(病院)からH5にかけてに大量にうしおと聞仲のメモが散っています。
うしおのメモ:「殺し合いなんか絶対にだめだ。みんなで一緒に家に帰ろうぜ! 蒼月潮」
※独特な絵柄で花狐貂とうしおの似顔絵が描かれています。
聞仲のメモ:「花精よ、競技場にて待つ。道弟」
※達筆です。
うしおのメモ:「殺し合いなんか絶対にだめだ。みんなで一緒に家に帰ろうぜ! 蒼月潮」
※独特な絵柄で花狐貂とうしおの似顔絵が描かれています。
聞仲のメモ:「花精よ、競技場にて待つ。道弟」
※達筆です。
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| 110:非統一魔法世界論 | 蒼月潮 | 143:デイヴィッドソンの沼女 |
| 120:Mißgestalt | 桂雪路 | 143:デイヴィッドソンの沼女 |
| 120:Mißgestalt | とら | 123:花の命は結構長い。女ですもの! |
| 110:非統一魔法世界論 | 聞仲 | 143:デイヴィッドソンの沼女 |