ゾルフ・J・キンブリーの悦と憂鬱 ◆lDtTkFh3nc
槍で刺せば死ぬ。
どんなに屈強な『番長』でも。
どんなに狡猾な『女狐』でも。
どんなに狡猾な『女狐』でも。
…どんなに狂った爆弾魔でも。
平等に、人は死ぬ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
目は覚めてるんだろう。
ただ、なんだか体が動かない。
ただ、なんだか体が動かない。
……俺、何してたんだっけ。
「おはようございます、と言っても今はお昼ですがね」
しかし、回復しきる前に声をかけられた。
視線だけそっちへやると、男が立っている。
見覚えがある。確か話をした事もある。誰だったっけ?
視線だけそっちへやると、男が立っている。
見覚えがある。確か話をした事もある。誰だったっけ?
「失礼ですが、少しキレイにさせて頂きましたよ。貴方の格好はあまりに酷かったので」
そう言われて初めて気がついたが、自分の上着が脱がされている。汚れていたからだ。
汚れ?なんで汚れてたんだっけ?
「それと、少し信用がならなかったので多少細工をしました」
動こうとすると、両足が鎖で縛られていることに気づく。これじゃ逃げられない。
でもまぁ、首輪よりマシだ。
でもまぁ、首輪よりマシだ。
…なんで首輪なんて思い浮かべたんだろう?
……もう、やめよう。どうしたって逃げられない。
俺に残された道なんて、もう10個もないだろう。
きっと選ぶまでもない。
俺に残された道なんて、もう10個もないだろう。
きっと選ぶまでもない。
覚悟を決めて、潤也は顔をあげる。その目はひどくよどんでいた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「意識はハッキリしましたか?」
「あぁ、おかげさまで」
「あぁ、おかげさまで」
キンブリーが入れた紅茶もほんの一口飲んだだけで、潤也は再び押し黙った。
状況はちゃんと理解している。当然ペラペラ喋る気分じゃない。
意識こそハッキリしていたが、頭の中はまだ少し混乱したままだ。
しかし質問には一応答えた。彼の質問は潤也の現状を知ろうというもの。
この殺し合いに巻き込まれてからの行動をいろいろと質問される。
要所をボカしつつ潤也は返答した。
その対応を見ながら、キンブリーという男を見定める。
状況はちゃんと理解している。当然ペラペラ喋る気分じゃない。
意識こそハッキリしていたが、頭の中はまだ少し混乱したままだ。
しかし質問には一応答えた。彼の質問は潤也の現状を知ろうというもの。
この殺し合いに巻き込まれてからの行動をいろいろと質問される。
要所をボカしつつ潤也は返答した。
その対応を見ながら、キンブリーという男を見定める。
自分は妲己を刺して、どこをどう走ったのかこのキンブリーと出会った。
そこで死者蘇生の方法が実在するかどうかを確認した。現状はそれだけだ。
しかし眠っている間に拘束されてしまったわけである。マヌケな話だった。
答えるだけ答えて少し落ち着いてきた。今度はこちらの番だ。
そこで死者蘇生の方法が実在するかどうかを確認した。現状はそれだけだ。
しかし眠っている間に拘束されてしまったわけである。マヌケな話だった。
答えるだけ答えて少し落ち着いてきた。今度はこちらの番だ。
「拘束が気になりますか?失礼とは思いましたが…まぁあの格好でしたからね。
当然の対応と思って下さい」
「そんな事はどうでもいいんだ。アンタ…死人を蘇らせられるんだろ?」
「えぇ」
当然の対応と思って下さい」
「そんな事はどうでもいいんだ。アンタ…死人を蘇らせられるんだろ?」
「えぇ」
改めての問いにも、キンブリーの答え方は実に軽いものであった。
「証拠は?」
潤也の視線は淀んでいるが鋭い。
「勘違いなさっているようなので言い直しましょう。出来る可能性が非常に高い、と」
その後キンブリーは自分の計画を説明してきた。
錬金術、神を決める戦い、空白の才…
夢物語のような話だ。おまけにこの男が嘘つきであることは既に知っている。
やっぱりな、と潤也は思った。やっぱりあいつは騙されてるんだ。
一人の少女が思い出され、すぐに消える。
錬金術、神を決める戦い、空白の才…
夢物語のような話だ。おまけにこの男が嘘つきであることは既に知っている。
やっぱりな、と潤也は思った。やっぱりあいつは騙されてるんだ。
一人の少女が思い出され、すぐに消える。
「実証は出来ないワケだ」
「残念ですがそうなりますねぇ」
「残念ですがそうなりますねぇ」
紅茶を啜るキンブリー。
自分の論理を疑われているというのに、えらく余裕があった。
自分の論理を疑われているというのに、えらく余裕があった。
「……アンタ……安藤って名前の人間と他に会っていないか?」
「…いいえ。御兄弟ですか?」
「…いいえ。御兄弟ですか?」
その質問に、なぜか胸が締め付けられるように痛んだ。
「う、ガハッ」
不意に息が出来なくなったような気がして咳き込む。
慌てて紅茶に手を伸ばし喉に通すも、美味しいとは全く感じなかった。
ひとまず落ち着きを取り戻す。
慌てて紅茶に手を伸ばし喉に通すも、美味しいとは全く感じなかった。
ひとまず落ち着きを取り戻す。
「大丈夫ですか?」
「うるさい……俺の槍は?」
「あちらに立てかけてあります。危ないですから」
「うるさい……俺の槍は?」
「あちらに立てかけてあります。危ないですから」
見るとキンブリーの背後に槍はあった。
ふぅ、とため息をつき、質問を続ける。
ふぅ、とため息をつき、質問を続ける。
「なんとか番長ってヤツに嘘を吹き込んだだろ」
相手は顔色ひとつ変えなかった。
淡々とした調子で答える。
淡々とした調子で答える。
「えぇ、幾つか虚偽は織り交ぜました」
「チッ」
「チッ」
否定されないのが腹立たしい。まるで自分が聖者であるような態度だった。
どの話も胡散臭く、どの話も信じたくなる。混ざりこみすぎて判別が難しい。
先程自分に質問をしてきていた時も、まるで真意をみせないような…
それでいて正直に何でも話しているような…曖昧な感覚に囚われた。
どの話も胡散臭く、どの話も信じたくなる。混ざりこみすぎて判別が難しい。
先程自分に質問をしてきていた時も、まるで真意をみせないような…
それでいて正直に何でも話しているような…曖昧な感覚に囚われた。
「しかし全てではありません。貴方にも話した蘇生の話は真実ですから」
「……」
「……」
潤也はまたも黙る。
イライラする男だが、別にもう関係ない。彼にはするべきことがある。
イライラする男だが、別にもう関係ない。彼にはするべきことがある。
兄の存在が本物なのか。あるいは根本的に、兄を蘇らせる事ができるのか。
それを確かめたくて、偶然接触できたこの男に話を聞いた。
でもやっぱり、信用できなかった。こいつの話はどれも確たる証拠がない。
『能力』で潤也にはわかる。嘘ではない。でも決して真実とは言えない。
こんな不確かなものにすがるのは嫌だ。
特に、もし本物だとすれば兄を危険には巻き込みたくなかった。
あとはここからどう脱出するかを考えていると…
それを確かめたくて、偶然接触できたこの男に話を聞いた。
でもやっぱり、信用できなかった。こいつの話はどれも確たる証拠がない。
『能力』で潤也にはわかる。嘘ではない。でも決して真実とは言えない。
こんな不確かなものにすがるのは嫌だ。
特に、もし本物だとすれば兄を危険には巻き込みたくなかった。
あとはここからどう脱出するかを考えていると…
「……やはりお伝えしておきましょう。安藤という名ですが、聞き覚えはあります」
ピク
黙り込んでいた自分を眺めていたキンブリーが、憂鬱げに話しだす。
信じるな。
そう自分に言い聞かせる。こいつは嘘つきだ。
信じるな。
そう自分に言い聞かせる。こいつは嘘つきだ。
「数分前に行われた放送の中で、その名が呼ばれました。大変…残念です」
「嘘だ」
「嘘だ」
即座に否定する。
彼には能力がある。1/10=1。
相手の発言が嘘か本当か、それだけなら見破ることも出来る。
潤也はちょうど近くにあった名簿をひったくり、兄の名前を再確認する。
その文字は決して赤く染まってはいなかった。
彼には能力がある。1/10=1。
相手の発言が嘘か本当か、それだけなら見破ることも出来る。
潤也はちょうど近くにあった名簿をひったくり、兄の名前を再確認する。
その文字は決して赤く染まってはいなかった。
「…名簿ですか。実はその名簿には少々変わった機能がついていましてね。
どうやら持ち主が放送内容を聞く等して、死を知らない限り赤くはならないようです。
それは貴方に差し上げたもの。辛いとは思いますが…こちらを見てください」
どうやら持ち主が放送内容を聞く等して、死を知らない限り赤くはならないようです。
それは貴方に差し上げたもの。辛いとは思いますが…こちらを見てください」
この発言は嘘か真か…なぜか、しっくりこない。
能力が及ばないということは…嘘でも真でもあるということなのか。
それとも一息に話してきた内容が長すぎたのか。
能力が及ばないということは…嘘でも真でもあるということなのか。
それとも一息に話してきた内容が長すぎたのか。
相手が見せてきた名簿。
無意識に後ろから名前を確認していた。
確かに自分の見た名簿と随分赤く染まっている人間の数が違う。
無意識に後ろから名前を確認していた。
確かに自分の見た名簿と随分赤く染まっている人間の数が違う。
…妲己。わかってはいた事だ。驚異が減った、それだけだ。
…剛力番長。死んだ、結局。だから、だから言ったんだ…
…金剛。今更自分が、コイツに何を思えるというのか。
…沖田。ざまぁみろ。死んだんだ、アイツだって、アイツだって!
ここまで確認して、目が止まる。
正直、これより上を確認するのが怖い。
しかしそうは思っていても小さな名簿。『それ』は彼の瞳に映る。
正直、これより上を確認するのが怖い。
しかしそうは思っていても小さな名簿。『それ』は彼の瞳に映る。
兄の名が、赤く染まっていた。
「……よ……来い」
「?」
「?」
本能的に小さく呟く。同時にザザッと音がした気がした。
キンブリーは不思議そうにこちらを見ていた。
いつの間にか手に携帯電話なんか持っている。
ふきんしんだな。場違いにもそう思った。
キンブリーは不思議そうにこちらを見ていた。
いつの間にか手に携帯電話なんか持っている。
ふきんしんだな。場違いにもそう思った。
別に確証があって言ったわけじゃない。ただ、そんな気がしただけ。
でも、それは正解だったらしい。
でも、それは正解だったらしい。
獣の槍が戦慄き、彼の手元へと舞い戻る。
ぞわり、と髪の毛が伸びた。
ぞわり、と髪の毛が伸びた。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
ゾブリ
槍で一突き。それで終わり。
潤也の手にした獣の槍は、キンブリーの喉元にしっかりと突き刺さっていた。
一気に抜き取られ、キンブリーは喉を押さえつける。
しかし、吹き出す真っ赤な鮮血が血溜まり形作った。
キンブリーは一度前かがみになった後、その場に仰向けに倒れる。
協力者の命たる携帯電話もころりと落ち、ザザッとノイズを発している。
初めて味わう感覚に、自分でも驚いた事に笑みが漏れた
首周辺は血まみれとなり、息が荒くなってくる。
一気に抜き取られ、キンブリーは喉を押さえつける。
しかし、吹き出す真っ赤な鮮血が血溜まり形作った。
キンブリーは一度前かがみになった後、その場に仰向けに倒れる。
協力者の命たる携帯電話もころりと落ち、ザザッとノイズを発している。
初めて味わう感覚に、自分でも驚いた事に笑みが漏れた
首周辺は血まみれとなり、息が荒くなってくる。
(これは…存外…)
僅かな笑みを浮かべて倒れた錬金術師は見上げる。
目の前の少年の瞳は、真っ暗だった。潤也は足元の鎖を槍で断ち切る。
目の前の少年の瞳は、真っ暗だった。潤也は足元の鎖を槍で断ち切る。
「アンタみたいな嘘つきには頼らない。兄貴は俺が助けて、俺が守る」
彼を制するものは何も無くなり、獣は、弾かれたように駆け出していった。
まるでこれ以上ここには居たくないとでも言いたげに。
後には惨劇の舞台装置だけが残される。
まるでこれ以上ここには居たくないとでも言いたげに。
後には惨劇の舞台装置だけが残される。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
かける、駆ける、翔ける。
頭の中にグルグル渦巻く思考を従えて、安藤潤也は走る。
頭の中にグルグル渦巻く思考を従えて、安藤潤也は走る。
兄貴は死んだ。
でもやっぱり生きていて。
今もまだどこかで生きている。
でもやっぱり生きていて。
今もまだどこかで生きている。
蘇らせればいい。
唐突にそんな言葉が思い出される。
実際に兄貴は生き返っている…かもしれない。
あの男の言葉も、もっともらしいといえばもっともらしい。
唐突にそんな言葉が思い出される。
実際に兄貴は生き返っている…かもしれない。
あの男の言葉も、もっともらしいといえばもっともらしい。
だが、絶対に信用はしない。
あいつはやっぱり嘘つきだった。
それも俺が最も、最も許せない嘘をついた。
あいつはやっぱり嘘つきだった。
それも俺が最も、最も許せない嘘をついた。
兄貴が死んだ
何度自分で反芻した言葉だろう。
二度と思い起こしたくない言葉だった。経験だった。
ここにいる兄貴が本物であれ偽物であれ…もう一度死んだなどと、思いたくない。
嘘だとわかっていても…あんな言葉を、文字を押し付けてきたあの男は許せなかった。
だから刺してやった。その事には何の罪悪感も浮かばない。
二度と思い起こしたくない言葉だった。経験だった。
ここにいる兄貴が本物であれ偽物であれ…もう一度死んだなどと、思いたくない。
嘘だとわかっていても…あんな言葉を、文字を押し付けてきたあの男は許せなかった。
だから刺してやった。その事には何の罪悪感も浮かばない。
だが
アイツの蘇生の話が嘘だとしても、ここにいる兄が本物なら蘇生手段は存在することになる。
あるいは妲己の話が本当なら…
今名簿上の兄が本物であれ、偽物であれ、いくつもの可能性がある。
二度と会えぬと思っていた兄と…再び笑顔で暮らせる可能性が。
アイツの蘇生の話が嘘だとしても、ここにいる兄が本物なら蘇生手段は存在することになる。
あるいは妲己の話が本当なら…
今名簿上の兄が本物であれ、偽物であれ、いくつもの可能性がある。
二度と会えぬと思っていた兄と…再び笑顔で暮らせる可能性が。
それこそ潤也が流されてまで欲する世界の姿。
それを遂げるには何が必要だろうか。
それを遂げるには何が必要だろうか。
考えろ 考えろ 考えろ
ただ探して見つけて…じゃ駄目だ。
殺し合いの真っ只中二人で再会を喜んだって、二人揃って殺されてお終いだ。
殺し合いの真っ只中二人で再会を喜んだって、二人揃って殺されてお終いだ。
考えろ 考えろ 考えろ
憎い 憎い 憎い
憎い 憎い 憎い
ふと自分の中で、誰かの渦巻く感情が大声をあげていることに気がついた。
憎いか
あぁ憎いさ。兄貴を殺したヤツ、利用しようとしたヤツ、みんな憎い!
ならば倒せ
肉親を奪った憎き存在を倒せ
命を弄んだ憎き悪魔を倒せ
肉親を奪った憎き存在を倒せ
命を弄んだ憎き悪魔を倒せ
あぁ倒すさ。兄貴の敵は俺が倒す、全部
俺の力を振るい、邪魔になるものは全て薙ぎ払え
我が力、お前に貸そう
だから…その魂、我が目的の為にも使わせてもらうぞ
わずかに感じる…『ヤツ』を倒す為に
我が力、お前に貸そう
だから…その魂、我が目的の為にも使わせてもらうぞ
わずかに感じる…『ヤツ』を倒す為に
かまいやしない…俺は、やってみせる
走れ
…走るさ
進め
…進むさ!
獣は駆ける。
その魂を悪意によって導かれ、憎しみに囚われて
あまりに適合しすぎたこの魂は、しかしあくまでただの人間。
本来より早くその影響を受けはじめることとなる。それは制限か、あるいは槍の意志か。
獣の槍使用者に襲い来る、呪いとも呼ぶべき影響を。
その魂を悪意によって導かれ、憎しみに囚われて
あまりに適合しすぎたこの魂は、しかしあくまでただの人間。
本来より早くその影響を受けはじめることとなる。それは制限か、あるいは槍の意志か。
獣の槍使用者に襲い来る、呪いとも呼ぶべき影響を。
大切なものをただ守ることも出来るはずだ。
だが持ち主がそれを望もうとも、『槍』が望むのは別の事。
吹き上がる憎しみをぶつけ、仇をとることこそがその本懐。
そしてそんな負の感情を押さえ込めるほど、潤也の心は正常ではなかった。
だが持ち主がそれを望もうとも、『槍』が望むのは別の事。
吹き上がる憎しみをぶつけ、仇をとることこそがその本懐。
そしてそんな負の感情を押さえ込めるほど、潤也の心は正常ではなかった。
誰かの憎しみに流されてしまった。それだけの話。
魔王になりえた少年は、獣となって島を駆ける。
魔王になりえた少年は、獣となって島を駆ける。
その瞳にはまんまるいお月さんが浮かんでいた。
暗い暗い夜の色をした、新月が。
暗い暗い夜の色をした、新月が。
【H-8/???/1日目 日中】
【安藤潤也@魔王 JUVENILE REMIX】
[状態]:疲労(小)、精神的疲労(大)、情緒不安定
右手首骨折、獣化開始
[服装]:上半身裸
[装備]:獣の槍@うしおととら、首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
[道具]:空の注射器×1 名簿
[思考]
基本:兄貴を探す?兄貴の敵を探す?
0:憎い、兄貴を殺したかもしれない奴、害なす存在全てが憎い
1:憎い存在を倒す
2:…兄貴を守りたい
[備考]
※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。
※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。
※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……?
※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。
※獣の槍の回復効果で軽度の怪我は回復しました。
※獣の槍による獣化が開始しました。速度や回復可能かはわかりません。
[状態]:疲労(小)、精神的疲労(大)、情緒不安定
右手首骨折、獣化開始
[服装]:上半身裸
[装備]:獣の槍@うしおととら、首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
[道具]:空の注射器×1 名簿
[思考]
基本:兄貴を探す?兄貴の敵を探す?
0:憎い、兄貴を殺したかもしれない奴、害なす存在全てが憎い
1:憎い存在を倒す
2:…兄貴を守りたい
[備考]
※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。
※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。
※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……?
※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。
※獣の槍の回復効果で軽度の怪我は回復しました。
※獣の槍による獣化が開始しました。速度や回復可能かはわかりません。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「……貴重な経験ができましたね」
言葉ほど嬉しそうな表情は見せず、大の字で倒れていたゾルフ・J・キンブリーは目を閉じる。
ふぅ、と一息吐くと…
ふぅ、と一息吐くと…
ゆっくりと立ち上がった。
ケホケホと少しむせ、不愉快そうな表情で喉の辺りを撫でる。
近くにおいてあった布で飛び散った血を拭う。服は汚れずにすんだようだ。
傍らに落ちていた携帯電話を拾い上げ眺めると、キンブリーはまた一つ、ため息をつく。
近くにおいてあった布で飛び散った血を拭う。服は汚れずにすんだようだ。
傍らに落ちていた携帯電話を拾い上げ眺めると、キンブリーはまた一つ、ため息をつく。
『趙公明が私に連絡をくれます。こちらの無事を喜んでくれたようです』
少し先の未来がそこには記されていた。
どうやらこの後こちらに連絡をかけてくるらしい。日記の確認だろうか。
どうやらこの後こちらに連絡をかけてくるらしい。日記の確認だろうか。
しかし先程の一瞬、そしてさらにその少し前、未来日記の表示は目まぐるしく変わっていた。
「…デッドエンドを回避した、とは考えすぎですかね?
まぁ、あらかじめ準備しておいて正解でした」
まぁ、あらかじめ準備しておいて正解でした」
一度周囲を見渡した後、キンブリーはソファに腰掛ける。
「おそらくあの槍の力でしょうが…私の話をあぁも簡単に振り切った理由がわからない。
もしかすると他にも何か隠しているかもしれませんね」
もしかすると他にも何か隠しているかもしれませんね」
彼は潤也が目を覚ます前に趙公明に電話をかけ、日記の内容を確認していた。
その内容は、放送後に自分の話によって潤也が狂い、道を踏み外すこと。
それによって彼を手駒とする未来が記されていた。
電話の後、その為に名簿に細工をするなど準備を行って時を待つ。
しかし、そこでキンブリーは一つの不安を抱いた。
その内容は、放送後に自分の話によって潤也が狂い、道を踏み外すこと。
それによって彼を手駒とする未来が記されていた。
電話の後、その為に名簿に細工をするなど準備を行って時を待つ。
しかし、そこでキンブリーは一つの不安を抱いた。
彼が持っていた槍。
見覚えがあって手持ちの本を改めて確認をしてみると、正体が判明する。
見覚えがあって手持ちの本を改めて確認をしてみると、正体が判明する。
Spear of Beast―――獣の槍
東方の国に伝わるという伝説の槍だそうだ。
人ならざる者を打ち倒すことに特化した、オカルトの力の結晶。
信じがたい話ではあったが、宝貝の例がある以上は信じないわけにはいかない。
そしてその力は、彼の手の中の『未来』に変化をもたらす可能性がある。
人ならざる者を打ち倒すことに特化した、オカルトの力の結晶。
信じがたい話ではあったが、宝貝の例がある以上は信じないわけにはいかない。
そしてその力は、彼の手の中の『未来』に変化をもたらす可能性がある。
世界の法則に干渉する力。おそらくこの槍にはそれだけの力がある。
詳しくは分からないが潤也がこの槍を手放した途端に長く伸びていた髪の毛が抜け落ちた。
まともな槍ではないことは明白。伝承通りの代物ならその力は膨大だ。
詳しくは分からないが潤也がこの槍を手放した途端に長く伸びていた髪の毛が抜け落ちた。
まともな槍ではないことは明白。伝承通りの代物ならその力は膨大だ。
そしてその力は未来日記の予知を塗り替える可能性を含む。
念の為槍を手元から離し、潤也を拘束した。
しかし拭いきれぬ不信感を警戒し、彼はその槍の特性を利用した対策を練っておく。
獣の槍は化物を倒す槍。人間を『貫く』事は出来ても、『切り裂く』事は出来ないらしい。
もし潤也がそれを知らず直接攻撃を仕掛けてきたなら、やられたフリをすればいい。
誇れる行動ではないが、それはそれで面白い結果を生んでくれるだろう。
その為のちょっとした演出として彼の返り血を練成し直し血袋を作っておいた。
使わないならそれでいいと思っていたが…
しかし拭いきれぬ不信感を警戒し、彼はその槍の特性を利用した対策を練っておく。
獣の槍は化物を倒す槍。人間を『貫く』事は出来ても、『切り裂く』事は出来ないらしい。
もし潤也がそれを知らず直接攻撃を仕掛けてきたなら、やられたフリをすればいい。
誇れる行動ではないが、それはそれで面白い結果を生んでくれるだろう。
その為のちょっとした演出として彼の返り血を練成し直し血袋を作っておいた。
使わないならそれでいいと思っていたが…
幸か不幸か、試みは成功。
日記に表示されるのは趙公明の未来だが、自分と彼の関係からして自分に何かあれば
彼の未来の行動にも変化が生じるのは必然。
案の定彼の未来にはノイズが入り、キンブリーは「未来が変化する」事を知ることが出来た。
加えて考えておいた試みを実行する事で、潤也が塗り替えた未来はさらに塗り替えられる。
キンブリーの危機は回避されたのだ。
日記に表示されるのは趙公明の未来だが、自分と彼の関係からして自分に何かあれば
彼の未来の行動にも変化が生じるのは必然。
案の定彼の未来にはノイズが入り、キンブリーは「未来が変化する」事を知ることが出来た。
加えて考えておいた試みを実行する事で、潤也が塗り替えた未来はさらに塗り替えられる。
キンブリーの危機は回避されたのだ。
首に嫌な違和感を与えられ相当ヒヤッとしたが…無事でいられただけよしとする。
なんの対策も練っていなければ死なないまでも、あの獣じみた身体能力に相当手を焼いたはずだ。
なんの対策も練っていなければ死なないまでも、あの獣じみた身体能力に相当手を焼いたはずだ。
(彼の精神は既に摩耗していた。アレはどちらかというと獣に近い。
あまり近くで火種を仰ぎすぎると爆発に巻き込まれますし…彼に近づきすぎるのは愚行ですね。
どこかの誰かの仕込みでほぼ仕上がっているようです)
あまり近くで火種を仰ぎすぎると爆発に巻き込まれますし…彼に近づきすぎるのは愚行ですね。
どこかの誰かの仕込みでほぼ仕上がっているようです)
とはいえ自分の煽りでさらに狂わせようとしたのは事実。
それを見破られ、中途半端な結果となったのがキンブリーには不満だった。
獣の槍の力では自分の発言の真偽は掴めないはず。
それなのに潤也は確固たる自信を持ってこちらの言葉を振り切った。
彼自身に、なんらかの「能力」がある可能性も捨てきれない。
それを見破られ、中途半端な結果となったのがキンブリーには不満だった。
獣の槍の力では自分の発言の真偽は掴めないはず。
それなのに潤也は確固たる自信を持ってこちらの言葉を振り切った。
彼自身に、なんらかの「能力」がある可能性も捨てきれない。
「やはりこの日記は過信しないほうが良いでしょう。
この戦いをここまで生き延びた者達です。何かを持っていてもおかしくありません」
この戦いをここまで生き延びた者達です。何かを持っていてもおかしくありません」
自分に言い聞かせるようにキンブリーは呟いた。
趙公明の未来の確認は少し後にまわし、ある目的の為、急ぎ別の部屋へと移動を開始する。
趙公明の未来の確認は少し後にまわし、ある目的の為、急ぎ別の部屋へと移動を開始する。
その途中少し気になることを考えていた。
解せないのは獣の槍の存在。
この会場には妖怪が存在している。彼の協力者、趙公明もその一人だ。
彼は神の陣営の鬼札であり、つまりは協力者である。
そんな彼の天敵と言うべき存在をこの会場にわざわざ用意するとは…
この会場には妖怪が存在している。彼の協力者、趙公明もその一人だ。
彼は神の陣営の鬼札であり、つまりは協力者である。
そんな彼の天敵と言うべき存在をこの会場にわざわざ用意するとは…
戦闘狂である彼のことだ、自らそれを進言したのかもしれない。
だがそれにしてもその意見が通ってしまうのだ。
神が趙公明を遣わしたのは彼の勝利が目的ではない。改めてそれを認識する。
だがそれにしてもその意見が通ってしまうのだ。
神が趙公明を遣わしたのは彼の勝利が目的ではない。改めてそれを認識する。
それと同時に、一つの懸念を抱く。
獣の槍のみならず、悪魔の実、未来日記、宝貝…これらの特殊な道具は力の天秤を覆す。
この戦い、どれほど『絶大』な力を持っていようと、『絶対』はないように仕組まれているのではないか。
例えば光と影、火と水、盾と矛…対となる存在を配置することによって。
獣の槍のみならず、悪魔の実、未来日記、宝貝…これらの特殊な道具は力の天秤を覆す。
この戦い、どれほど『絶大』な力を持っていようと、『絶対』はないように仕組まれているのではないか。
例えば光と影、火と水、盾と矛…対となる存在を配置することによって。
そんな事をあえてする目的というと…
まず考えつくのは、その方が客観的に見たときに娯楽として面白くなるから。
この殺し合いが例えばどこかの誰かの快楽の為に開かれたのならこれだろう。
だが説明の際にムルムルらが口にしていた言葉や趙公明の存在を考えると、不自然だ。
まず考えつくのは、その方が客観的に見たときに娯楽として面白くなるから。
この殺し合いが例えばどこかの誰かの快楽の為に開かれたのならこれだろう。
だが説明の際にムルムルらが口にしていた言葉や趙公明の存在を考えると、不自然だ。
この戦いでは最後の一人を決める。そう言っていた。
強者の戦いを眺め、最後に残った最強の男を称えるという娯楽は実在する。
だがそれだけなら趙公明が『鬼札』として遣わされる理由がない。
既にこの会場には彼が戦いたがる程の十分な戦力の持ち主が跋扈しているのだ。
単純に強者を増やし、戦いを加速させたければ彼を『参加者』として使えばいい。
彼の性格を知っていれば、それだけで戦いを加速させてくれることは容易に想像出来るはずだ。
なぜわざわざ流出するリスクを負ってまで自分たちの情報を与えて戦わせるのか。
強者の戦いを眺め、最後に残った最強の男を称えるという娯楽は実在する。
だがそれだけなら趙公明が『鬼札』として遣わされる理由がない。
既にこの会場には彼が戦いたがる程の十分な戦力の持ち主が跋扈しているのだ。
単純に強者を増やし、戦いを加速させたければ彼を『参加者』として使えばいい。
彼の性格を知っていれば、それだけで戦いを加速させてくれることは容易に想像出来るはずだ。
なぜわざわざ流出するリスクを負ってまで自分たちの情報を与えて戦わせるのか。
ここからは推測に過ぎないが…
誰かを選ぶというよりは……何かを起こそうとしているとしたらどうだろう。
彼を遣わすことで、この殺し合いそのものに何かがおこるよう仕向けているのではないか。
彼の性格を承知した上で、情報を与えた彼によって起こりうる『状況』こそが目的。
彼らの目的はこの殺し合いという状況そのものではない。そんな気がする。
その果て、あるいは過程に生まれる別の状況にこそ、本来の目的がある。
誰かを選ぶというよりは……何かを起こそうとしているとしたらどうだろう。
彼を遣わすことで、この殺し合いそのものに何かがおこるよう仕向けているのではないか。
彼の性格を承知した上で、情報を与えた彼によって起こりうる『状況』こそが目的。
彼らの目的はこの殺し合いという状況そのものではない。そんな気がする。
その果て、あるいは過程に生まれる別の状況にこそ、本来の目的がある。
だとすれば既に『新たな神』とやらになった存在がそれ以上何を望むのだろう。
全てを掌に収めたであろう存在が、何を。
全てを掌に収めたであろう存在が、何を。
仕組まれた装置で『絶対』を覆した所でそれは神の掌に過ぎず、神を超える事には繋がらない
こんなお膳立てされた殺し合いの果てに彼らは何を期待している?
誰かの成長か?新たな力の発見か?あるいは『あの者達』のように、大規模な錬成陣でも作るか?
どうして結果のわかるはずの殺し合いを促す?
こんなお膳立てされた殺し合いの果てに彼らは何を期待している?
誰かの成長か?新たな力の発見か?あるいは『あの者達』のように、大規模な錬成陣でも作るか?
どうして結果のわかるはずの殺し合いを促す?
先程の放送をおこなったのは間違いなく自分の知る「プライド」。
彼が関わっているのならホムンクルスの陣営も関わっているのかもしれない。
もしかすると……一番弄ばれているのは自分、ということなのだろうか。
彼が関わっているのならホムンクルスの陣営も関わっているのかもしれない。
もしかすると……一番弄ばれているのは自分、ということなのだろうか。
全て推測に過ぎないが…それでもやはり不快、だった。
自分の望むままに行動してきた。実に楽しい思いをさせて貰っている。
その喜びも、こんな考察を行っている事自体も、全て織り込み済みだとすれば。
なんとも、気に入らない話だ。
その喜びも、こんな考察を行っている事自体も、全て織り込み済みだとすれば。
なんとも、気に入らない話だ。
自分の仕事を、悦びを、生きる実感を…誰かの意のままにされるというのは気分が悪い。
どうしても『それでも構わない』とは思えなかった。
そうやって生きてきたからこそ、キンブリーは異端として見られたのだから。
どうしても『それでも構わない』とは思えなかった。
そうやって生きてきたからこそ、キンブリーは異端として見られたのだから。
そこまで考えたところで一度足を止め、目の前の部屋へと入った。
考えはここで保留する。やるべき事をやったらまた考察に戻るとしよう。
なんであれ目の前の仕事が一番重要だ。
考えはここで保留する。やるべき事をやったらまた考察に戻るとしよう。
なんであれ目の前の仕事が一番重要だ。
その部屋には数台のパソコンが置かれていた。
使い方などは趙公明から聞いているし、マニュアルもある。
使い方などは趙公明から聞いているし、マニュアルもある。
(さて…実験は全て開始しましたし…あとは結果を待つばかり。
それまでは少し遊ばせてもらいましょうか)
それまでは少し遊ばせてもらいましょうか)
手持ちの実験材料は使い切った。
解き放った材料の一つである剛力番長は倒れたらしい。
が、特にどうとも思わなかった。それなりに実績は残してくれたようだ。
その結果は先の少年で多少は確認出来た。それで十分と言える。
あとは彼がさらなる爆発を広めてくれればなおいい。
森あいはともかく、ゆのも意外な事に何かしらのアクションは起こしているようだ。
危険も増加した今、そろそろ直接火種を仕込むのは自重してもいい頃だろう。
先程のような目に遭うのも面白いが、まだ出来るだけ避けて通りたい。
別のやり方を試してみる頃合いだ。
解き放った材料の一つである剛力番長は倒れたらしい。
が、特にどうとも思わなかった。それなりに実績は残してくれたようだ。
その結果は先の少年で多少は確認出来た。それで十分と言える。
あとは彼がさらなる爆発を広めてくれればなおいい。
森あいはともかく、ゆのも意外な事に何かしらのアクションは起こしているようだ。
危険も増加した今、そろそろ直接火種を仕込むのは自重してもいい頃だろう。
先程のような目に遭うのも面白いが、まだ出来るだけ避けて通りたい。
別のやり方を試してみる頃合いだ。
携帯電話から確認した電脳世界。
先程見た限り、自分の悪い噂が既に随分と広まっている。
鋼の錬金術師の代理人とやらも、紅蓮の二つ名を知っているあたり本物の可能性が高い。
他にも自分への宣戦布告、実験の経過報告、あるいは便乗したかのような書き込みが目立つ。
特にゆのに対する物が多い。それなりの人数と接触しているのか。
先程見た限り、自分の悪い噂が既に随分と広まっている。
鋼の錬金術師の代理人とやらも、紅蓮の二つ名を知っているあたり本物の可能性が高い。
他にも自分への宣戦布告、実験の経過報告、あるいは便乗したかのような書き込みが目立つ。
特にゆのに対する物が多い。それなりの人数と接触しているのか。
そして…
「いいタイミングですねぇ…」
安藤潤也の兄、あるいは森あいの行方を求めた書き込みに反応がある。
内容は何もないが、連絡先が載せられていた。
これが安藤潤也の兄ならいろいろと面白いことが出来るだろう。
無論警戒は必要だが。
内容は何もないが、連絡先が載せられていた。
これが安藤潤也の兄ならいろいろと面白いことが出来るだろう。
無論警戒は必要だが。
そういえば森あいの方はどうなっただろうか。
放送で名前を呼ばれなかったので生きてはいるのだろうが…
かわりに呼ばれてはならない名前が呼ばれた。
放送で名前を呼ばれなかったので生きてはいるのだろうが…
かわりに呼ばれてはならない名前が呼ばれた。
彼女を動かすために使った名前。
これで自分の嘘はバレたであろうが…彼女の精神はすでに仕込みをほぼ終えている。
まともな精神状態ではいられまい。
よしんば彼女がそれを乗り越え変な気を起こそうと、『保険』がある以上問題はない。
鞄から支給品の一つであった「キャンディ爆弾」を取り出し、眺める。
これで自分の嘘はバレたであろうが…彼女の精神はすでに仕込みをほぼ終えている。
まともな精神状態ではいられまい。
よしんば彼女がそれを乗り越え変な気を起こそうと、『保険』がある以上問題はない。
鞄から支給品の一つであった「キャンディ爆弾」を取り出し、眺める。
(そろそろ物理的な爆発も楽しみたくなってきましたね。暇をみてまた練成しましょうか)
本来ならその辺の物からでも爆弾くらい練成できるが、制限のせいで精度が落ちている。
それ故に負担が少ないようこの支給品を基にして爆弾作りを行ったわけだが…
これから天気が荒れれば参加者同士の接触も増える。そうなるとそろそろ白兵戦もあるだろう。
その対策としていろいろと考えておくべきだ。
それ故に負担が少ないようこの支給品を基にして爆弾作りを行ったわけだが…
これから天気が荒れれば参加者同士の接触も増える。そうなるとそろそろ白兵戦もあるだろう。
その対策としていろいろと考えておくべきだ。
と、そこでそれた思考を電脳世界へと戻す。
IDとやらのせいで、自分のこの携帯電話からの書き込みは特定されるようだ。
そして鋼の代理人の発言からして、すでにこのIDが警戒対象となっている可能性がある。
彼(彼女?)が本当に鋼のと接触しているなら、それだけの情報が手元にあるはずだ。
賢者の石に対する書き込みへの対応からもそれらがわかる。
そして鋼の代理人の発言からして、すでにこのIDが警戒対象となっている可能性がある。
彼(彼女?)が本当に鋼のと接触しているなら、それだけの情報が手元にあるはずだ。
賢者の石に対する書き込みへの対応からもそれらがわかる。
ゾルフ・J・キンブリーという男は危険人物であり、このIDがその人物のものである可能性がある。
少し頭の切れる人間ならこれらの書き込みからでもそれがわかるだろう。
そして厄介なのはそういった頭の切れる相手だ。
少し頭の切れる人間ならこれらの書き込みからでもそれがわかるだろう。
そして厄介なのはそういった頭の切れる相手だ。
(まぁ、それもいいでしょう)
それならそれで出来る事は無数にある。
mIKami7Aiのこれまでの発言を疑うのなら、それを利用させてもらう。
それでこそ、『あの書き込み』の意味が生まれるというものだ。
絵描きを夢見る少女への、ちょっとした手助けというところか。
mIKami7Aiのこれまでの発言を疑うのなら、それを利用させてもらう。
それでこそ、『あの書き込み』の意味が生まれるというものだ。
絵描きを夢見る少女への、ちょっとした手助けというところか。
それにしても
信じるな
疑い続けろ
疑い続けろ
水濁はそう呼びかけている。
鋼の代理人も自分の発言を警戒し、この掲示板の書き込みに疑問を抱くよう暗に警告している。
こんな事をしたらどうなることか。
鋼の代理人も自分の発言を警戒し、この掲示板の書き込みに疑問を抱くよう暗に警告している。
こんな事をしたらどうなることか。
心根の強い者達はそれでいい。
疑い続けるのはなによりも難しく、流されてすぐにいろいろな事を信じてしまいたくなる。
それではこの理不尽な殺し合いを乗り越えることなど到底出来ないだろう。
そのくらい巧妙に構成された舞台であるのはキンブリーにもよくわかった。
そういう意味ではこの忠告は非常に有用なものであり、彼らは評価に値する。
疑い続けるのはなによりも難しく、流されてすぐにいろいろな事を信じてしまいたくなる。
それではこの理不尽な殺し合いを乗り越えることなど到底出来ないだろう。
そのくらい巧妙に構成された舞台であるのはキンブリーにもよくわかった。
そういう意味ではこの忠告は非常に有用なものであり、彼らは評価に値する。
だが、人間の多くは弱い生き物だ。何かを信じ、縋らねば生きていけない者ばかり。
正義に固執する少女、友人を想い過ぎた少女、夢を抱く少女…そして兄を求めた少年。
そんな者達を突き放すようなこれらの発言は、どれだけの者を苦しめることだろう。
どうしても全てを疑う事の出来ない者達は死ぬしかない。そう告げているようなもの。
まったく、非道い人達だ。
どうしても全てを疑う事の出来ない者達は死ぬしかない。そう告げているようなもの。
まったく、非道い人達だ。
「だから私のように、信じるべき道を指し示す存在が必要となるんですよ」
冗談めかした発言と共に浮かべた笑みは、相も変わらず歪んでいた。
彼らが呼びかければ呼びかけるほど、心が強ければ強いほど……
苦しむ者達は生まれ、自分の実験材料は増えていく。
笑わずにはいられなかった。
彼らが呼びかければ呼びかけるほど、心が強ければ強いほど……
苦しむ者達は生まれ、自分の実験材料は増えていく。
笑わずにはいられなかった。
「さて、では救いの手を差し延べるとしますか」
そう言ってキーボードに手を伸ばす。
傍らには携帯電話。
傍らには携帯電話。
爆弾狂は、電脳世界へと火種を仕込む。
【H-8/図書館/1日目 日中】
【ゾルフ・J・キンブリー@鋼の錬金術師】
[状態]:健康
[服装]:白いスーツ
[装備]:交換日記“愛”(現所有者名:キンブリー)@未来日記(充電中)
[道具]:支給品一式*2(名簿は一つ)、ヒロの首輪、キャンディ爆弾の袋@金剛番長(1/4程消費)、小説数冊、錬金術関連の本、ティーセット、
学術書多数、悪魔の実百科、宝貝辞典、未来日記カタログ、職能力図鑑、その他辞典多数
[思考]
基本:優勝する。
1:趙公明に協力。
2:パソコンと携帯電話から“ネット”を利用して火種を撒く。
3:首輪を調べたい。
4:森あいや、ゆのが火種として働いてくれる事に期待。
5:殺人日記のメールアドレスと連絡を取る。
6:入手した本から「知識」を仕入れる。
7:参加者に「火種」を仕込む?
8:神の陣営への不信感(不快感?)
9:未来日記の信頼性に疑問。
10:白兵戦対策を練る
[状態]:健康
[服装]:白いスーツ
[装備]:交換日記“愛”(現所有者名:キンブリー)@未来日記(充電中)
[道具]:支給品一式*2(名簿は一つ)、ヒロの首輪、キャンディ爆弾の袋@金剛番長(1/4程消費)、小説数冊、錬金術関連の本、ティーセット、
学術書多数、悪魔の実百科、宝貝辞典、未来日記カタログ、職能力図鑑、その他辞典多数
[思考]
基本:優勝する。
1:趙公明に協力。
2:パソコンと携帯電話から“ネット”を利用して火種を撒く。
3:首輪を調べたい。
4:森あいや、ゆのが火種として働いてくれる事に期待。
5:殺人日記のメールアドレスと連絡を取る。
6:入手した本から「知識」を仕入れる。
7:参加者に「火種」を仕込む?
8:神の陣営への不信感(不快感?)
9:未来日記の信頼性に疑問。
10:白兵戦対策を練る
[備考]
※剛力番長に伝えた蘇生の情報はすべてデマカセです。
※剛力番長に伝えた人がバケモノに変えられる情報もデマカセです。
※制限により錬金術の性能が落ちています。
※趙公明から電話の内容を聞いてはいますが、どの程度まで知らされたのかは不明です。
※剛力番長に伝えた蘇生の情報はすべてデマカセです。
※剛力番長に伝えた人がバケモノに変えられる情報もデマカセです。
※制限により錬金術の性能が落ちています。
※趙公明から電話の内容を聞いてはいますが、どの程度まで知らされたのかは不明です。
【キャンディ爆弾の袋@金剛番長】
ウルフファングの一人、目黒区のキャンディ番長の武器。爆薬仕込みの飴玉が多数入っている。
数は多いが、一つ一つの威力はそこそこ。
ウルフファングの一人、目黒区のキャンディ番長の武器。爆薬仕込みの飴玉が多数入っている。
数は多いが、一つ一つの威力はそこそこ。
1:【生きている人】尋ね人・待ち合わせ総合スレ【いますか】
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? 名前:麻婆豆腐な名無しさん 投稿日:1日目・日中 ID:v3hBkiCK
ゆのという女の子を保護して欲しい。多分、よく話題にあがってる×印の少女は彼女だ。
短い付き合いだったけど、人殺しなんて出来る子じゃなかった。
誤解だと信じてる。お願いだ、見かけたら助けてあげてくれ。
ゆのという女の子を保護して欲しい。多分、よく話題にあがってる×印の少女は彼女だ。
短い付き合いだったけど、人殺しなんて出来る子じゃなかった。
誤解だと信じてる。お願いだ、見かけたら助けてあげてくれ。
2:気のいい兄ちゃんに協力求めたら肺をブチ抜かれたんだけど
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? 名前:コーデリア・グレイな名無しさん 投稿日:1日目・日中 ID:v3hBkiCK
趙公明という男に気をつけて。見た目麗しい優男だけど、ドのつく戦闘狂だ。
派手な外見だから多分すぐわかる。
趙公明という男に気をつけて。見た目麗しい優男だけど、ドのつく戦闘狂だ。
派手な外見だから多分すぐわかる。
6:雑談スレだけど何か話題ある?
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? 名前:地球破壊爆弾な名無しさん 投稿日:1日目・日中 ID:mIKami7Ai
随分と私の話題で盛り上がっていただいているようで、いやはやお恥ずかしい。
根も葉もない噂話ばかり…とは申しませんが、決して全てが真実ではありませんよ。
私なりの戦いをしているまでです。全力でね。
随分と私の話題で盛り上がっていただいているようで、いやはやお恥ずかしい。
根も葉もない噂話ばかり…とは申しませんが、決して全てが真実ではありませんよ。
私なりの戦いをしているまでです。全力でね。
そうそう、私にもこの地で知り合った協力者が数名います。 会いたい人がいる方はそれをお忘れなく。 でなければ大切なお仲間をどこか遠くで失ってしまうかもしれませんよ。
それから鋼の錬金術師へ
ご愁傷さまです。弟さん達のご冥福を心からお祈りします。
ご愁傷さまです。弟さん達のご冥福を心からお祈りします。
【螺旋楽譜】
コメント欄
コメント欄
2:
はじめまして。
私、紅蓮の錬金術師と呼ばれている者です。
貴方の考え、姿勢、全てに感銘を受けました。
いずれお会い出来ることを楽しみにしていますよ。
はじめまして。
私、紅蓮の錬金術師と呼ばれている者です。
貴方の考え、姿勢、全てに感銘を受けました。
いずれお会い出来ることを楽しみにしていますよ。
意志を貫き通す人間は好きですからね。
※キンブリーを特定出来る可能性のある書き込みとそうでないものは、
不自然にならないようタイミングがバラバラに書き込まれています。
ただし日中の範囲内です。
不自然にならないようタイミングがバラバラに書き込まれています。
ただし日中の範囲内です。
時系列順で読む
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| 130:運命よそこを退け、俺が通る | 安藤潤也 | 143:デイヴィッドソンの沼女 |
| 130:運命よそこを退け、俺が通る | ゾルフ・J・キンブリー | 148:Master of the Game |