運命よそこを退け、俺が通る ◆L62I.UGyuw
大空に映るは双子のような二人の女性の姿。
調子の外れた歌声が、そこら中に響き渡っている。
調子の外れた歌声が、そこら中に響き渡っている。
街は酷い有様だった。
崩れ落ちた家に、壁に大穴の開いたマンション。
幾つかの建物には火が回っている。
崩れ落ちた家に、壁に大穴の開いたマンション。
幾つかの建物には火が回っている。
そんな惨状をまるで気に掛けず、堂々と道の真ん中を闊歩する長身の男が一人。
熱を孕んだ風に煽られ、羽織った土色のマントがたなびいている。
そしてその下には、粗末な衣服とギリシャ彫刻のように鍛え上げられた肉体が時折見える。
少し遅れて、ほとんど裸同然の格好をした血塗れの少女が付いて行く。
彼女は何処か気の抜けた雰囲気で、まだ少し未熟な肢体を外気に曝している。
身体にこびり付いた血は大方乾いて黒ずんでいるが、血を吸った制服の残骸が腕や腹、太腿にまだ貼り付いていた。
熱を孕んだ風に煽られ、羽織った土色のマントがたなびいている。
そしてその下には、粗末な衣服とギリシャ彫刻のように鍛え上げられた肉体が時折見える。
少し遅れて、ほとんど裸同然の格好をした血塗れの少女が付いて行く。
彼女は何処か気の抜けた雰囲気で、まだ少し未熟な肢体を外気に曝している。
身体にこびり付いた血は大方乾いて黒ずんでいるが、血を吸った制服の残骸が腕や腹、太腿にまだ貼り付いていた。
「……えっと、ナイブズさん、これ……」
少女――西沢歩が不安げな様子で男に声を掛けた。
ナイブズと呼ばれた男は振り向きもせず、何だと短く返す。
ナイブズと呼ばれた男は振り向きもせず、何だと短く返す。
「これ……何があったのかな?」
「さあな」
「さあな」
戦場さながらの光景に、答えの出ない疑問を口にする歩。
対するナイブズは心底どうでもいいという様子で歩き続ける。
取り付く島もない彼の態度に、歩も口を噤まざるを得ない。
気まずい沈黙が流れる。
対するナイブズは心底どうでもいいという様子で歩き続ける。
取り付く島もない彼の態度に、歩も口を噤まざるを得ない。
気まずい沈黙が流れる。
歩は自問する。
私は何をしているんだろう――と。
私は何をしているんだろう――と。
彼女がナイブズに付いて来たのは、強い動機があってのことではない。
ハヤテが死んでしまって、これからどうすればいいのか分からない。
ナイブズに救って貰った命を無駄にしたくない。
無謀なカラオケをしている人達を救いたい。
独りきりでいるのが、怖い。
ナイブズに救って貰った命を無駄にしたくない。
無謀なカラオケをしている人達を救いたい。
独りきりでいるのが、怖い。
それに、街が戦場となっているこの状況なら、ナイブズの近くにいる方が安全だろうという打算が少し。
これらは全て歩の本心だ。
しかし――どれも本質とは少しずれている。
死にたくはない。でも他人を殺してまで生きる意思も能力も無い。
つまり――出来ることは破滅的な結果の先延ばしだけ。
ナイブズに従っている理由はそんな消極的なものがほとんどだった。
つまり――出来ることは破滅的な結果の先延ばしだけ。
ナイブズに従っている理由はそんな消極的なものがほとんどだった。
空はいつの間にか澱んだ灰色に支配され始めている。
急に吹き付けてきた風の冷たさに体を抱え――そしてようやく歩は自らの状態を意識した。
急に吹き付けてきた風の冷たさに体を抱え――そしてようやく歩は自らの状態を意識した。
ナイブズは考える。
俺はこれからどうすべきか――と。
俺はこれからどうすべきか――と。
ナイブズは既に終わった戦いには興味が無い。
付近ではおそらく兵器を用いた戦闘があり、死者も出たのかもしれないが――そんなことはどうでも良いと思っていた。
戦いが終わっているのなら、ヴァッシュはこの場にはいないだろうから。
結果がどうあれ、弟は次の犠牲を防ぐために躊躇わず邁進すると知っているから。
過去に縛られ立ち止まり続けた自分とは違うのだと信じているから。
だから、空に大写しとなっている『これから先の火種』に向かってひたすら進む。
ただヴァッシュに会うために。
付近ではおそらく兵器を用いた戦闘があり、死者も出たのかもしれないが――そんなことはどうでも良いと思っていた。
戦いが終わっているのなら、ヴァッシュはこの場にはいないだろうから。
結果がどうあれ、弟は次の犠牲を防ぐために躊躇わず邁進すると知っているから。
過去に縛られ立ち止まり続けた自分とは違うのだと信じているから。
だから、空に大写しとなっている『これから先の火種』に向かってひたすら進む。
ただヴァッシュに会うために。
しかし。
しかしもし本当にヴァッシュがこの先にいたとして。
一体全体、今更どんな顔をして出て行けばいいのか。
何度も考えて、そしてやはり答えが出ない。
思春期の少年少女並の幼稚な問いに、一世紀半の経験は何も答えてくれない。
自嘲する。
これが、誰かと本気で向き合うことを避けてきた結果なのか――と。
だが――、
しかしもし本当にヴァッシュがこの先にいたとして。
一体全体、今更どんな顔をして出て行けばいいのか。
何度も考えて、そしてやはり答えが出ない。
思春期の少年少女並の幼稚な問いに、一世紀半の経験は何も答えてくれない。
自嘲する。
これが、誰かと本気で向き合うことを避けてきた結果なのか――と。
だが――、
「あ、あの……!」
切羽詰った歩の声が、ナイブズの思考を中断した。
また何かあったのか――そう思いながら歩を見遣る。
彼女はぎこちない小走りで必死にナイブズを追って来ていた。
仰ぎ見る顔が耳まで赤い。眼が潤み、全身が指先まで緊張している。
そして尻を突き出し、左腕で両の胸を、右手で臍より幾らか下を、それぞれぎゅっと押さえていた。
不自然な体勢だ。
不審の色を浮かべて立ち止まるナイブズ。
また何かあったのか――そう思いながら歩を見遣る。
彼女はぎこちない小走りで必死にナイブズを追って来ていた。
仰ぎ見る顔が耳まで赤い。眼が潤み、全身が指先まで緊張している。
そして尻を突き出し、左腕で両の胸を、右手で臍より幾らか下を、それぞれぎゅっと押さえていた。
不自然な体勢だ。
不審の色を浮かべて立ち止まるナイブズ。
「あの、その、やっぱり服が欲しいかな、なんて……」
「服?」
「服?」
それでナイブズも得心した。
なるほど、恥ずかしいと言いたいのだろう。
時間が経って麻痺していた感情が戻って来たのか。
不自然な体勢は、少しでも裸身を隠すための努力の表れなのだろう。
なるほど、恥ずかしいと言いたいのだろう。
時間が経って麻痺していた感情が戻って来たのか。
不自然な体勢は、少しでも裸身を隠すための努力の表れなのだろう。
だが歩の双丘はひしゃげて強調され、特に左胸の大半は露わになっていた。
急激に下がった気温のためか腕が擦れたためか、尖った桜色の先端が小さく震えている。
下方でも、力んだ右手の指は徐々に位置をずらして、指の下の薄い脂肪組織ごと左右に寄っていた。
当然、生じた指の隙間は背後からの微光に仔細まで曝されている。
急激に下がった気温のためか腕が擦れたためか、尖った桜色の先端が小さく震えている。
下方でも、力んだ右手の指は徐々に位置をずらして、指の下の薄い脂肪組織ごと左右に寄っていた。
当然、生じた指の隙間は背後からの微光に仔細まで曝されている。
端的に言えば、彼女の努力は逆効果だった。
そもそもずっと全裸に近い状態のまま歩いていたのだから、恥ずかしいとは今更な話でもある。
ナイブズとしては相手にする義理も必要も無いのだが……。
そもそもずっと全裸に近い状態のまま歩いていたのだから、恥ずかしいとは今更な話でもある。
ナイブズとしては相手にする義理も必要も無いのだが……。
急に、歩の視界が土色の何かに塞がれた。
「わわっ!?」
「使え。見苦しい」
「え?」
「使え。見苦しい」
「え?」
頭に被せられたものを慌てて引き剥がす。
それはナイブズのマントだった。
それはナイブズのマントだった。
「あ、ありがとうございます」
歩が礼を述べる。
その言葉を最後まで聴かずに、ナイブズは歩き出していた。
本当に――弟に毒されたようだ、と誰にも聴こえない小さな声で呟きながら。
その言葉を最後まで聴かずに、ナイブズは歩き出していた。
本当に――弟に毒されたようだ、と誰にも聴こえない小さな声で呟きながら。
歩は慌ててマントに身を包み、その合わせ目を押さえながら彼の後を追った。
**********
最初の異変は辺り一面を包む閃光。
それがたまたま直視していた者の網膜に届き、その機能を一時的に麻痺させる。
少し遅れて世界中に轟くかのような爆音。
周囲の音が全て等しく呑み込まれる。
それがたまたま直視していた者の網膜に届き、その機能を一時的に麻痺させる。
少し遅れて世界中に轟くかのような爆音。
周囲の音が全て等しく呑み込まれる。
電線の鳥が、一斉に飛び立った。
突然襲い掛かった暴力的な現象を回避する術を持つ者はいない。
それは集合住宅地を真南に貫く通りを往く二人も例外ではなかった。
それは集合住宅地を真南に貫く通りを往く二人も例外ではなかった。
「きゃあああっ!? な、な、何かな!?」
目を瞑り体をくの字に曲げて歩はパニックを起こしていた。
本能的に、マントの中に頭を引っ込める。
恐慌状態の彼女を尻目に、ナイブズは冷静だった。
身じろぎもせず、遅かったかと呟く。
本能的に、マントの中に頭を引っ込める。
恐慌状態の彼女を尻目に、ナイブズは冷静だった。
身じろぎもせず、遅かったかと呟く。
「遅かったって……?」
「言葉の通りだ。見ろ」
「言葉の通りだ。見ろ」
マントから頭を出す。
あ、と。間抜けな声が漏れた。
異変の前後の唯一かつ決定的な違い。
それは空中の映像が――、
あ、と。間抜けな声が漏れた。
異変の前後の唯一かつ決定的な違い。
それは空中の映像が――、
「消えてる……」
思わず口元を押さえる。
映像の消失が何を意味するのかは歩にも判った。
間に合わなかったのだ。
空に自らの姿を映して騒いでいた二人は、誰かの引き起こした爆発に巻き込まれてしまったのだ。
映像の消失が何を意味するのかは歩にも判った。
間に合わなかったのだ。
空に自らの姿を映して騒いでいた二人は、誰かの引き起こした爆発に巻き込まれてしまったのだ。
呆然と空を仰ぐ歩に、しかしそれでもナイブズは平然と言い放つ。
「何を呆けている。あの馬鹿共が死んだとも限るまい」
「……え?」
「……え?」
そして彼は当然のように爆発地点へ向けて再び歩き出した。
考えてみれば、あの人間離れした姿の怪物が簡単に死んだと考えるのは早計だ。
勿論、共にいた女性も。
考えてみれば、あの人間離れした姿の怪物が簡単に死んだと考えるのは早計だ。
勿論、共にいた女性も。
「ま、待って下さい」
慌てて後を追いながら、歩は素直に感嘆していた。
無言の背中が頼もしい。
あの絶望的な爆発を目の当たりにして、迷い無く希望を口にするナイブズの姿が眩しかった。
燦然と輝く金剛石のような揺ぎ無い意志が羨ましかった。
痛切に、彼のような強さが欲しいと思った。
あの絶望的な爆発を目の当たりにして、迷い無く希望を口にするナイブズの姿が眩しかった。
燦然と輝く金剛石のような揺ぎ無い意志が羨ましかった。
痛切に、彼のような強さが欲しいと思った。
そうすれば――そうすれば、もしかしたら自分でもナギ一人くらいは護れるようになるかもしれない。
志半ばで倒れたハヤテの代わりを務められるかもしれない。
ハヤテの代わりを務める――それは、今の彼女にとってはとても魅惑的な希望だった。
志半ばで倒れたハヤテの代わりを務められるかもしれない。
ハヤテの代わりを務める――それは、今の彼女にとってはとても魅惑的な希望だった。
実際は、ナイブズは彼の基準では至極当然のことを言っただけなのだが――。
この場合は知らぬが仏だろう。
この場合は知らぬが仏だろう。
勘違いであれ何であれ――彼女はここでようやく、か細い『生きる理由』を手に入れたのだから。
**********
住宅街の細い路地の一角に、申し訳程度の狭い公園があった。
枯れ木の多いその公園には、あまり大きくはない遊具がいくつか配置されている。
公園の入口を示す石造りの柱の間で、ナイブズと歩は立ち止まっていた。
枯れ木の多いその公園には、あまり大きくはない遊具がいくつか配置されている。
公園の入口を示す石造りの柱の間で、ナイブズと歩は立ち止まっていた。
「……あの……アレがナイブズさんの弟さん――じゃないですよね?」
「……当たり前だ」
「……当たり前だ」
公園のド真ん中に、奇妙な男がいた。
その男の特徴を一言で言い表すなら、フランス貴族。
遠目にも判るほど装飾を散らした豪奢な衣装を身に纏い、綺麗な姿勢で何かを抱えるように両の手を大空に突き出している。
その男の特徴を一言で言い表すなら、フランス貴族。
遠目にも判るほど装飾を散らした豪奢な衣装を身に纏い、綺麗な姿勢で何かを抱えるように両の手を大空に突き出している。
「今の爆発はとてもエクセレントな演出だった……。
これも『彼』の計算通りなのだろうか……。いや、きっとそうに違いない!
そう、戦いはやっぱりこうでなくてはね! 素晴らしい、実に素晴らしいよ……!」
これも『彼』の計算通りなのだろうか……。いや、きっとそうに違いない!
そう、戦いはやっぱりこうでなくてはね! 素晴らしい、実に素晴らしいよ……!」
こちらに気付いているのかいないのか、彼は良質のオーケストラの余韻に浸るかの如き陶酔した口調で何事かを呟いている。
後姿のため表情は窺えないが、どうやら何かに感動しているらしい。
服装も言動も何もかもが怪しい。
何より、色彩に乏しい集合住宅の中にあっては、彼は絶望的に周囲から浮いていた。
後姿のため表情は窺えないが、どうやら何かに感動しているらしい。
服装も言動も何もかもが怪しい。
何より、色彩に乏しい集合住宅の中にあっては、彼は絶望的に周囲から浮いていた。
ナイブズは冷めた目で男の値踏みをしているようだ。おそらくは、関わる価値があるかどうかを。
黙っている彼の代わりに、仕方なく恐る恐るといった感じで、歩が口を開く。
黙っている彼の代わりに、仕方なく恐る恐るといった感じで、歩が口を開く。
「あ、あの……どなた、ですか?」
男がこちらを振り向いた。
ウェーブの掛かったピュア・ブロンドが揺れる。端正な顔立ちだ。
ウェーブの掛かったピュア・ブロンドが揺れる。端正な顔立ちだ。
一刀両断。
路傍の石を眺めるよりはマシといった視線を趙公明に飛ばすナイブズ。
路傍の石を眺めるよりはマシといった視線を趙公明に飛ばすナイブズ。
「趙公明とやら。お前はヴァッシュという男を知っているか?」
駆け引きも何も無い。ただ事務的に事実確認を試みる。
だが、その質問を受けて、趙公明の顔が喜悦に大きく歪んだ。
だが、その質問を受けて、趙公明の顔が喜悦に大きく歪んだ。
「フ、フフフフ、ハハハ、アーッハッハッハッハ!
なるほど、キミはヴァッシュくんにご執心という訳か」
「その口振りは何か知っているな」
「まぁね。何ならヴァッシュくんについて話してあげてもいいけど、その代わり――」
なるほど、キミはヴァッシュくんにご執心という訳か」
「その口振りは何か知っているな」
「まぁね。何ならヴァッシュくんについて話してあげてもいいけど、その代わり――」
おもむろに懐から純白の手袋を取り出してナイブズ目掛けて投げ付けた。
放物線を描く手袋に、自然と歩の視線が移る。
手袋はぽすりとナイブズの腹に命中し、地に落ちた。シルクの上物だ。
放物線を描く手袋に、自然と歩の視線が移る。
手袋はぽすりとナイブズの腹に命中し、地に落ちた。シルクの上物だ。
「なんの真似だ?」
「決闘の申し込みの作法さ。知らないのかい?」
「知るか」
「まぁいいさ。キミには僕と決闘して貰う。
そして僕を満足させてくれたら、キミの知りたいことを何でも教えてあげるよ」
「決闘の申し込みの作法さ。知らないのかい?」
「知るか」
「まぁいいさ。キミには僕と決闘して貰う。
そして僕を満足させてくれたら、キミの知りたいことを何でも教えてあげるよ」
訳が分からない。いや――そもそもまともに会話が成り立っていない。
歩は先程からずっと目を白黒させている。
ナイブズですら、少々面食らった顔をしている。
歩は先程からずっと目を白黒させている。
ナイブズですら、少々面食らった顔をしている。
――面倒だ。
そう結論付けたのか、ナイブズはあっさりと踵を返した。
事実、ヴァッシュの居所を探すならこんな変人一人に固執する理由は無い。
というより、この男に構うより自分の足で探した方が早そうにも感じる。
そう結論付けたのか、ナイブズはあっさりと踵を返した。
事実、ヴァッシュの居所を探すならこんな変人一人に固執する理由は無い。
というより、この男に構うより自分の足で探した方が早そうにも感じる。
「待ちたまえ!」
少し慌てた調子で二人を引き止める趙公明。だがナイブズはその声を完全に無視して離れて行く。
歩は首だけで振り向いたものの、結局ナイブズに従う。
歩は首だけで振り向いたものの、結局ナイブズに従う。
「それならこう言ったらキミ達はどうするかな?
――僕は『神』の手の者だと」
――僕は『神』の手の者だと」
ピタリと、二人の足が止まった。そして同じタイミングで振り返る。
二人の顔にはそれぞれ別の感情が浮かんでいた。
一人は困惑。一人は憤怒。
二人の顔にはそれぞれ別の感情が浮かんでいた。
一人は困惑。一人は憤怒。
「えっと……え?」
「貴様……冗談が過ぎるぞ」
「貴様……冗談が過ぎるぞ」
す、と。
趙公明の顔に影が射した。
突飛な言動と相俟って鵺的な印象を受ける。
趙公明の顔に影が射した。
突飛な言動と相俟って鵺的な印象を受ける。
「ノンノン、冗談なんかじゃないさ。そうだね……。
僕が『神』と繋がっている証拠……というには少し弱いけど、キミ達のプロフィールでも当ててみせようか。
まず後ろのキミの名は西沢歩。潮見高校の二年生。家族構成は父、母、弟。
そして……ん? 他に特筆すべき点はないのかな? まぁいいか。
そっちのキミの名はミリオンズ・ナイブズ。年齢は150を超え、ノーマンズランドの歴史にほぼ等しい。
そしてその正体は『プラント』と呼ばれる生命体の独立種。
……こんなところでいいかな?」
僕が『神』と繋がっている証拠……というには少し弱いけど、キミ達のプロフィールでも当ててみせようか。
まず後ろのキミの名は西沢歩。潮見高校の二年生。家族構成は父、母、弟。
そして……ん? 他に特筆すべき点はないのかな? まぁいいか。
そっちのキミの名はミリオンズ・ナイブズ。年齢は150を超え、ノーマンズランドの歴史にほぼ等しい。
そしてその正体は『プラント』と呼ばれる生命体の独立種。
……こんなところでいいかな?」
彼の紡ぐ言葉に気圧されるように、歩は一歩後退した。逆にナイブズは前に進み出る。
自然、二人の位置が入れ替わる。
自然、二人の位置が入れ替わる。
「何故そんなことを喋るのかと言いたそうだね。
簡単さ。僕は本気を出したキミ――ナイブズくんと正々堂々戦いたい。ただそれだけだよ。
僕は戦いが大好きなんだ。それもトレビアーンな戦いがね。
だからキミ達のプロフィールについても、戦闘に関することは全く知らない。
そうでないとアンフェアだからね」
簡単さ。僕は本気を出したキミ――ナイブズくんと正々堂々戦いたい。ただそれだけだよ。
僕は戦いが大好きなんだ。それもトレビアーンな戦いがね。
だからキミ達のプロフィールについても、戦闘に関することは全く知らない。
そうでないとアンフェアだからね」
歩が更に下がった。
ナイブズは既に敵意を隠そうともしていない。
彼は異形の刀『金糸雀』の刃先をゆっくりと持ち上げて、趙公明の顔へと向ける。
ナイブズは既に敵意を隠そうともしていない。
彼は異形の刀『金糸雀』の刃先をゆっくりと持ち上げて、趙公明の顔へと向ける。
「そうか――それほど戦いを好むか。いいだろう。ならばお前の望み通り戦ってやろう。
そして四肢を斬り落として、お前の知る全てを吐かせてやる」
「そう! そうこなくちゃね!」
そして四肢を斬り落として、お前の知る全てを吐かせてやる」
「そう! そうこなくちゃね!」
意気揚々と趙公明が剣を抜く。同時に、ナイブズが本格的に臨戦態勢に入った。
大気がガラスに変化したかのように張り詰め――歩は思わず息を呑む。
意思とは無関係に足が前に進むことを拒否するのが分かる。
それでも、辛うじて喉の奥から言葉を搾り出す。
大気がガラスに変化したかのように張り詰め――歩は思わず息を呑む。
意思とは無関係に足が前に進むことを拒否するのが分かる。
それでも、辛うじて喉の奥から言葉を搾り出す。
「ナ、ナイブズさん……」
「…………離れていろ。死にたくなければな」
「…………離れていろ。死にたくなければな」
一顧だにせず、ナイブズはぶっきら棒に言った。
先手を取ったのはナイブズ。
刀を大上段に振り被りつつ、一足飛びに趙公明の間合いへと踏み込む。
何の工夫も無い袈裟斬り。それもナイブズが放てば鋼をも断つ必殺の技となる。
だが、趙公明は剣を盾に変じてそれを軽々と受け流した。
刀を大上段に振り被りつつ、一足飛びに趙公明の間合いへと踏み込む。
何の工夫も無い袈裟斬り。それもナイブズが放てば鋼をも断つ必殺の技となる。
だが、趙公明は剣を盾に変じてそれを軽々と受け流した。
「ぬっ!?」
再び盾は剣に戻る。間髪入れず、鋭い突きがナイブズの顔面に放たれた。
軽く首を捻って避けるナイブズ。黒髪が散る。
趙公明が剣を引く。同時に、ナイブズは下段から逆袈裟に斬り上げた。
だがそれを趙公明は驚異的な速さの打ち下ろしで迎え撃つ。
刹那の拮抗。
気合と共にナイブズの腕の筋肉が大きく盛り上がり、趙公明の剣が弾き飛ばされた。
返す刀でたたらを踏む趙公明の胴を薙ぐ。派手な装飾品が斬り飛ばされて中空で煌く。
だがその斬撃は趙公明を傷付けるには至らない。
彼は人間離れした跳躍力で後方へ大きく飛び退いて、間一髪かわしていた。
着地点に突き刺さっているのは、弾き飛ばされた自らの剣。
軽く首を捻って避けるナイブズ。黒髪が散る。
趙公明が剣を引く。同時に、ナイブズは下段から逆袈裟に斬り上げた。
だがそれを趙公明は驚異的な速さの打ち下ろしで迎え撃つ。
刹那の拮抗。
気合と共にナイブズの腕の筋肉が大きく盛り上がり、趙公明の剣が弾き飛ばされた。
返す刀でたたらを踏む趙公明の胴を薙ぐ。派手な装飾品が斬り飛ばされて中空で煌く。
だがその斬撃は趙公明を傷付けるには至らない。
彼は人間離れした跳躍力で後方へ大きく飛び退いて、間一髪かわしていた。
着地点に突き刺さっているのは、弾き飛ばされた自らの剣。
遊具の陰で、歩は絶句していた。
戦闘開始から僅か数秒。剣を交えていた時間は一秒にも満たない。
あまりにも常識を外れた剣戟。
彼女は剣に詳しい訳ではないが、それでも今の攻防が人類に実現できるものではないことくらいは判る。
何しろ、遠目にも彼らの動きはコマ送りのようにしか見えなかったのだから。
戦闘開始から僅か数秒。剣を交えていた時間は一秒にも満たない。
あまりにも常識を外れた剣戟。
彼女は剣に詳しい訳ではないが、それでも今の攻防が人類に実現できるものではないことくらいは判る。
何しろ、遠目にも彼らの動きはコマ送りのようにしか見えなかったのだから。
「いいね、ナイブズくん。実にいいよ。
膂力一つ取っても天然道士並かそれ以上とは。
惜しむらくは、剣の扱いが素人同然だということかな」
膂力一つ取っても天然道士並かそれ以上とは。
惜しむらくは、剣の扱いが素人同然だということかな」
砂地から剣を引き抜きつつ、趙公明は余裕の笑みを浮かべて、ナイブズをそう評す。
対するナイブズは無表情のまま。ただ見るものが見れば、数ミクロンの表情筋の動きから微かな感情の細波を読み取るであろう。
対するナイブズは無表情のまま。ただ見るものが見れば、数ミクロンの表情筋の動きから微かな感情の細波を読み取るであろう。
ナイブズは趙公明の剣から目を切らずに言う。
「フン、妙な得物だ」
「妙な得物はキミのもだと思うけどね」
「妙な得物はキミのもだと思うけどね」
短い応答。僅かな弛緩。
そして再び辺りに緊張が満ち満ちる。
そして再び辺りに緊張が満ち満ちる。
クイ、と軽く指を曲げて挑発する趙公明。
だがナイブズはそれを無視してじりじりと間合いを詰める。
だがナイブズはそれを無視してじりじりと間合いを詰める。
ナイブズは認める。この男は強い、と。
救い難い戦闘狂。異端の強者。
言動はふざけているが、単純な戦闘能力なら自分に匹敵するかもしれない――そう捉え直す。
救い難い戦闘狂。異端の強者。
言動はふざけているが、単純な戦闘能力なら自分に匹敵するかもしれない――そう捉え直す。
「……来ないのかい? 意外と慎重だね。
なら、次は僕から攻めてみようかな」
なら、次は僕から攻めてみようかな」
ずいと、ナイブズの間合いの手前まで踏み込む。
それだけで、公園が一回り狭くなったかのような圧迫感が辺りを押し包んだ。
ナイブズが先に仕掛けようと刀を僅かに持ち上げる。
だがそのタイミングを見計らったように、趙公明が地を蹴った。
それだけで、公園が一回り狭くなったかのような圧迫感が辺りを押し包んだ。
ナイブズが先に仕掛けようと刀を僅かに持ち上げる。
だがそのタイミングを見計らったように、趙公明が地を蹴った。
「さぁ行くよ! アン・ドゥー・トロワ!」
気取った掛け声とは裏腹の、凄まじい速さの突きが連続で放たれる。
先程の攻防では、趙公明は実力の極一部しか見せていなかったのだ。
舌打ちをして、ナイブズは持ち前の反射神経でそれらを受け流し、回避しようとする。
一撃一撃は彼ならば十分に凌げるものだ。
だが趙公明の突きは変則的な動きを繰り返してナイブズの虚を突く。
頬が切れる。
腕が裂ける。
腿が破れる。
決め手にはならずとも、ナイブズの肉体に小さな傷が確実に増えて行く。
先程の攻防では、趙公明は実力の極一部しか見せていなかったのだ。
舌打ちをして、ナイブズは持ち前の反射神経でそれらを受け流し、回避しようとする。
一撃一撃は彼ならば十分に凌げるものだ。
だが趙公明の突きは変則的な動きを繰り返してナイブズの虚を突く。
頬が切れる。
腕が裂ける。
腿が破れる。
決め手にはならずとも、ナイブズの肉体に小さな傷が確実に増えて行く。
永遠に続くかに見えたその猛攻も、実際は十秒にも満たない間の出来事。
攻め手の限界が来たのか、趙公明が一歩退いて肺に空気を取り入れた。
その瞬間。
刹那の間隙に、ナイブズが刀を腰溜めにした。
そして重心を深く沈める。
攻め手の限界が来たのか、趙公明が一歩退いて肺に空気を取り入れた。
その瞬間。
刹那の間隙に、ナイブズが刀を腰溜めにした。
そして重心を深く沈める。
「地に這い蹲れ、趙公明」
「へ?」
歩が目を見開いた。
するり、と。ナイブズが趙公明の体をすり抜けた――ように見えた。
ほとんど同時に金属的な激しい衝突音。
遅れて、趙公明の周囲を包むように砂埃が舞う。
一体何をどうしたのか。彼女には魔法の類としか認識出来ない。
するり、と。ナイブズが趙公明の体をすり抜けた――ように見えた。
ほとんど同時に金属的な激しい衝突音。
遅れて、趙公明の周囲を包むように砂埃が舞う。
一体何をどうしたのか。彼女には魔法の類としか認識出来ない。
「次元斬一刀流――星雲(ネビュラ)」
確かこんな技だったか、と呟いて、ナイブズは振り返った。
趙公明はナイブズに背を向けたまま硬直している。
手の中の得物はいつの間にか盾に変わっていた。
趙公明はナイブズに背を向けたまま硬直している。
手の中の得物はいつの間にか盾に変わっていた。
「――やるね、ナイブズくん」
次の瞬間、彼の脇腹が大きく裂けて血が空に散った。
「急激な円の動きで直線的な攻撃をかわしつつ、同時に死角に入り込んで斬り付ける技、か。
なるほど、エレガントじゃないか。
僕じゃなければ胴を輪切りにされているところだったよ。
最初の棒攻めとは随分と違うね。今のは誰かに教わったのかい?」
なるほど、エレガントじゃないか。
僕じゃなければ胴を輪切りにされているところだったよ。
最初の棒攻めとは随分と違うね。今のは誰かに教わったのかい?」
GUNG-HO-GUNSの9、雷泥・ザ・ブレード。
戦闘狂という意味では趙公明にも劣らぬ魔人。
ナイブズが放ったのは彼の持つ魔技の一つ。
彼が『人』を捨ててまで極めたその剣術を、ナイブズは専用のローラースケートも無しに使って見せたのだ。
無論、見様見真似であるが故に本人の技そのものとは多少異なるのだが――。
戦闘狂という意味では趙公明にも劣らぬ魔人。
ナイブズが放ったのは彼の持つ魔技の一つ。
彼が『人』を捨ててまで極めたその剣術を、ナイブズは専用のローラースケートも無しに使って見せたのだ。
無論、見様見真似であるが故に本人の技そのものとは多少異なるのだが――。
「ごちゃごちゃと煩い反吐の塊だな。最後のチャンスだ。
貴様の知る全てを吐け。そうすれば命だけは助けてやる」
「――フン。舐めないで貰いたい!
まさかそんな小手先の技で僕に勝てるつもりかい?」
「出来ないと思うか? 今の一撃で確信した。俺は、お前よりも速いとな。
そしてそれはお前の技術で埋められる差ではないはずだ。
今、お前の胴が繋がっているのは、ただお前の勘が少しばかり優れていたというだけのことに過ぎない。
決して何度も出来る芸ではない」
貴様の知る全てを吐け。そうすれば命だけは助けてやる」
「――フン。舐めないで貰いたい!
まさかそんな小手先の技で僕に勝てるつもりかい?」
「出来ないと思うか? 今の一撃で確信した。俺は、お前よりも速いとな。
そしてそれはお前の技術で埋められる差ではないはずだ。
今、お前の胴が繋がっているのは、ただお前の勘が少しばかり優れていたというだけのことに過ぎない。
決して何度も出来る芸ではない」
慢心するでもなく、ただ淡々と事実を述べるナイブズ。
「本当にそう思うのなら……試してみればいいさ」
だが趙公明は揺らがない。肘を軽く曲げ、剣を正面に突き出して構える。
それを見たナイブズは、無言で全身から脱力し、腰を落とした。
腰周りを中心に一気に筋肉が緊張し――、
腰周りを中心に一気に筋肉が緊張し――、
途端。
轟、と。
間合いの遥か外から神速の突きが放たれた。
今まさに技を繰り出さんとしていたナイブズは反応し切れない。
辛うじて右に身を捻る。
剣が左肩を貫いた。
骨と肉の混じった色鮮やかな飛沫が肩の真後ろに噴き出す。
間合いの遥か外から神速の突きが放たれた。
今まさに技を繰り出さんとしていたナイブズは反応し切れない。
辛うじて右に身を捻る。
剣が左肩を貫いた。
骨と肉の混じった色鮮やかな飛沫が肩の真後ろに噴き出す。
「舐め、るなッ!」
ナイブズは退かなかった。むしろ踏み込んで趙公明を斬りに掛かる。
だがそこまで予測していたのか、趙公明はあっさりとバックステップでナイブズの射程外へと逃げた。
だがそこまで予測していたのか、趙公明はあっさりとバックステップでナイブズの射程外へと逃げた。
「ナ、ナイブズさんっ!?」
ようやく、歩が悲鳴を上げた。
「解ったかな? その技を放つにはまず下半身のバネに力を溜める必要があるんだよ。
だから放つ直前に一瞬の隙が出来る。無防備な瞬間がね。そこを突けば――ご覧の通りという訳さ」
だから放つ直前に一瞬の隙が出来る。無防備な瞬間がね。そこを突けば――ご覧の通りという訳さ」
言うは易し、行なうは難し。
ただ一度見た限りの技の、その『一瞬の隙』を突ける者がどれだけ存在すると言うのか。
ほんの僅かでも見切り損ねれば、致命的なカウンターを食らうのは趙公明自身だというのに。
ただ一度見た限りの技の、その『一瞬の隙』を突ける者がどれだけ存在すると言うのか。
ほんの僅かでも見切り損ねれば、致命的なカウンターを食らうのは趙公明自身だというのに。
ギリ、とナイブズは奥歯を噛み締める。
「ま、年季の差ってヤツだね。悔しがることじゃないさ。
それに! キミの力はそんなものじゃないはずだ。
ヴァッシュくんのような力をキミも持っているんだろう?
僕を倒すつもりなら躊躇わずそれを使うべきだ。そう思わないかい?」
それに! キミの力はそんなものじゃないはずだ。
ヴァッシュくんのような力をキミも持っているんだろう?
僕を倒すつもりなら躊躇わずそれを使うべきだ。そう思わないかい?」
そう――自分に秘められた力を用いれば、目の前の小憎らしい男を永久に黙らせることは簡単だ。
それは判っている。
だがその力は既に絞りカス程度しか残っていないのだ。
果たしてここで使っても良いものか――。
それは判っている。
だがその力は既に絞りカス程度しか残っていないのだ。
果たしてここで使っても良いものか――。
「何だい? 使えない――ではなく使いたくないといった顔だね。
まさか力を使うのが怖い、なんて言うつもりじゃないよね?
それとも、ヴァッシュくんに倣ってラブアンドピースでも唱えて回る気なのかい?
――ああ、そうそう、ヴァッシュくんと言えば――」
まさか力を使うのが怖い、なんて言うつもりじゃないよね?
それとも、ヴァッシュくんに倣ってラブアンドピースでも唱えて回る気なのかい?
――ああ、そうそう、ヴァッシュくんと言えば――」
子供が悪戯を思い付いたときの顔で、趙公明は続ける。
「彼はここでも自分の主義を曲げる気はないようだよ。
この戦場で皆を救おうだなんて――結局、最後にはただ一人が生き残るしかないというのに。
フフフ、全く、愚かなことだ。きっと今頃も無駄な努力を続けているんだろうさ。
笑えるよね。ハハハッ、ハァーッハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
この戦場で皆を救おうだなんて――結局、最後にはただ一人が生き残るしかないというのに。
フフフ、全く、愚かなことだ。きっと今頃も無駄な努力を続けているんだろうさ。
笑えるよね。ハハハッ、ハァーッハッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
高笑い。
それに呼応するように。
みしりと。
大気が変質した。
みしりと。
大気が変質した。
「……それが君の本気かい?」
初めて顔から余裕を消して、趙公明が問う。
答えず、ナイブズは左腕を変容させて行く。
答えず、ナイブズは左腕を変容させて行く。
指先から腕が罅割れる。
罅の一つ一つが歪んで行く。
歪みが個々に独立した極薄の刃となる。
生み出された無数の刃が生物的な規則に従って集まり広がる。
広がった刃の群れは、最後に一斉に白へと変じた。
罅の一つ一つが歪んで行く。
歪みが個々に独立した極薄の刃となる。
生み出された無数の刃が生物的な規則に従って集まり広がる。
広がった刃の群れは、最後に一斉に白へと変じた。
趙公明がただ一言、魅了されたように呟く。美しい――と。
天使の羽根を思わせる威容。それこそが『プラント』の力の発現。
「もういい……貴様が――」
その力に冷たい怒りを乗せて研ぎ澄ませていく。
「貴様如きが上っ面だけの言葉でヴァッシュを――」
空間が目に見えて歪む程の膨大なエネルギーがナイブズの左腕に収束し、
「――――語るなッ!!」
直後、形を成した幾千万の光刃が迸り――視界の全てを微塵に斬り刻んだ。
何処かで、小さなノイズが走った。
**********
音無き音の残響が未だ天空を支配している。
「す……ごい……」
豆腐のように容易く刻まれて崩れ去った街の一角で、恐怖も不安も忘れて、歩はただ唖然とする。
それほど目の前に広がる光景は現実離れしていた。
空が粉々になった――。それがナイブズの能力解放を目の当たりにした彼女の感想だった。
思わず砕けた空が落ちて来るのではないかと危惧してしまった程だ。
それほど目の前に広がる光景は現実離れしていた。
空が粉々になった――。それがナイブズの能力解放を目の当たりにした彼女の感想だった。
思わず砕けた空が落ちて来るのではないかと危惧してしまった程だ。
驚きを顔に貼り付けたまま、歩はナイブズの傍までフラフラと近寄る。
大破壊を引き起こした張本人は、相変わらずの無表情だった。
だが戦いの前後で決定的に違っている点がある。
彼の全身から虚無的な雰囲気が消え、代わりに地下を流れるマグマのように静かな熱を漂わせているのだ。
ナイブズのことを怖いけれど物静かな人だと思っていた歩は、ここに来て認識を改める。
物静かどころではない。むしろ激情し易い人なのだと。
特に『ヴァッシュ』という人のことになると、だ。
大破壊を引き起こした張本人は、相変わらずの無表情だった。
だが戦いの前後で決定的に違っている点がある。
彼の全身から虚無的な雰囲気が消え、代わりに地下を流れるマグマのように静かな熱を漂わせているのだ。
ナイブズのことを怖いけれど物静かな人だと思っていた歩は、ここに来て認識を改める。
物静かどころではない。むしろ激情し易い人なのだと。
特に『ヴァッシュ』という人のことになると、だ。
「フン、少し破壊し過ぎたか」
「え? あ……」
「え? あ……」
そこではたと気付いた。
情報を得るために戦っていたのだから、趙公明を殺すことはないと考えていたのだが――。
情報を得るために戦っていたのだから、趙公明を殺すことはないと考えていたのだが――。
「その……あの人は、し、死んじゃった、のかな?」
結果はこの有様だ。
蒼い顔の歩に対して、ナイブズは眉一つ動かさずに否定の言葉を返す。
蒼い顔の歩に対して、ナイブズは眉一つ動かさずに否定の言葉を返す。
「いや――仕留め損ねたな」
次元断層の薄刃は趙公明に届く前に軌道が曲げられ、刃と刃の間に大きな間隙が生じていた。
あれさえ無ければ趙公明の五体は確実にバラバラになっていたはずだ。
刃に刻まれる直前に、趙公明は黒い球体を取り出していたので、おそらくその力だろう。
非物質の刃を曲げる力となると相当に限られるため、その正体も大体想像が付く。
あれさえ無ければ趙公明の五体は確実にバラバラになっていたはずだ。
刃に刻まれる直前に、趙公明は黒い球体を取り出していたので、おそらくその力だろう。
非物質の刃を曲げる力となると相当に限られるため、その正体も大体想像が付く。
と、そこに。
ひらり、ひらりと一枚の紙が落ちて来た。
ナイブズはそれを無造作に掴み取る。
ひらり、ひらりと一枚の紙が落ちて来た。
ナイブズはそれを無造作に掴み取る。
『楽しませてくれたお礼に教えてあげるよ。
ヴァッシュくんには、僕は競技場で待っていると伝えておいた。
彼の性格ならきっと僕を止めに来るんじゃないかな
ヴァッシュくんには、僕は競技場で待っていると伝えておいた。
彼の性格ならきっと僕を止めに来るんじゃないかな
P.S.
どうもキミのファッションはイマイチだね。
次に会うときには、ヴァッシュくんのように華麗なる闘いに相応しい衣装を身に付けて来たまえ』
どうもキミのファッションはイマイチだね。
次に会うときには、ヴァッシュくんのように華麗なる闘いに相応しい衣装を身に付けて来たまえ』
そして即座に握り潰した。
「何処までもふざけた奴だ。
まあいい。次こそは確実に殺してやる」
まあいい。次こそは確実に殺してやる」
【I-8/公園/1日目/昼】
【ミリオンズ・ナイブズ@トライガン・マキシマム】
[状態]:黒髪化進行、身体の各所に切り傷。
[服装]:普段着
[装備]:金糸雀@金剛番長
[道具]:支給品一式×2、エレザールの鎌(量産品)@うしおととら、正義日記@未来日記、
秋葉流のモンタージュ入りファックス、携帯電話(研究所にて調達)
[思考]
基本:神を名乗る道化どもを嬲り殺す。その為に邪魔な者は排除。そうでない者は――?
1:カラオケ会場跡へ向かう。
2:デパートに向かったという妲己とやらを見極め、ヴァッシュを利用しかねないと判断したら殺す。
3:首輪の解除を進める。
4:搾取されている同胞を解放する。
5:エンジェル・アームの使用を可能な限り抑えつつ、厄介な相手は殺す。
6:レガートに対して――?
7:ヴァッシュを探し出す。が、今更弟の前に出ていくべきかどうか自問。
8:ヴァッシュを利用する人間は確実に殺す。
9:次に趙公明に会ったら殺す。
[備考]
※原作の最終登場シーン直後の参戦です。
※会場内の何処かにいる、あるいは支給品扱いのプラントの存在を感じ取っています。
※黒髪化が進行している為、エンジェル・アームの使用はラスト・ラン(最後の大生産)を除き約5回(残り約3回)が限界です。
出力次第で回数は更に減少しますが、身体を再生させるアイテムや能力の効果、またはプラントとの融合で回数を増加させられる可能性があります。
※錬金術についての一定の知識を得ました。
※朝時点での探偵日記及び螺旋楽譜に書かれた情報を得ました。
※“神”が並行世界移動か蘇生、あるいは両方の力を持っていると考えています。
[状態]:黒髪化進行、身体の各所に切り傷。
[服装]:普段着
[装備]:金糸雀@金剛番長
[道具]:支給品一式×2、エレザールの鎌(量産品)@うしおととら、正義日記@未来日記、
秋葉流のモンタージュ入りファックス、携帯電話(研究所にて調達)
[思考]
基本:神を名乗る道化どもを嬲り殺す。その為に邪魔な者は排除。そうでない者は――?
1:カラオケ会場跡へ向かう。
2:デパートに向かったという妲己とやらを見極め、ヴァッシュを利用しかねないと判断したら殺す。
3:首輪の解除を進める。
4:搾取されている同胞を解放する。
5:エンジェル・アームの使用を可能な限り抑えつつ、厄介な相手は殺す。
6:レガートに対して――?
7:ヴァッシュを探し出す。が、今更弟の前に出ていくべきかどうか自問。
8:ヴァッシュを利用する人間は確実に殺す。
9:次に趙公明に会ったら殺す。
[備考]
※原作の最終登場シーン直後の参戦です。
※会場内の何処かにいる、あるいは支給品扱いのプラントの存在を感じ取っています。
※黒髪化が進行している為、エンジェル・アームの使用はラスト・ラン(最後の大生産)を除き約5回(残り約3回)が限界です。
出力次第で回数は更に減少しますが、身体を再生させるアイテムや能力の効果、またはプラントとの融合で回数を増加させられる可能性があります。
※錬金術についての一定の知識を得ました。
※朝時点での探偵日記及び螺旋楽譜に書かれた情報を得ました。
※“神”が並行世界移動か蘇生、あるいは両方の力を持っていると考えています。
【西沢歩@ハヤテのごとく!】
[状態]:健康、血塗れ(乾燥)、無気力
[服装]:ナイブズのマント、ストレートの髪型
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本:ナギを保護してハヤテの代わりになりたい。
1:ナイブズに対する畏怖と羨望。
2:カラオケをしていた人たちの無事を祈る。ナギがいるなら合流したい。
3:孤独でいるのが怖い。
4:できれば着替えたい。
[備考]
※明確な参戦時期は不明。ただし、ナギと知り合いカラオケ対決した後のどこか。
[状態]:健康、血塗れ(乾燥)、無気力
[服装]:ナイブズのマント、ストレートの髪型
[装備]:なし
[道具]:なし
[思考]
基本:ナギを保護してハヤテの代わりになりたい。
1:ナイブズに対する畏怖と羨望。
2:カラオケをしていた人たちの無事を祈る。ナギがいるなら合流したい。
3:孤独でいるのが怖い。
4:できれば着替えたい。
[備考]
※明確な参戦時期は不明。ただし、ナギと知り合いカラオケ対決した後のどこか。
**********
「――ああ、それじゃあまた」
瓦礫の山の上で。
趙公明は携帯電話を切って手の中で玩ぶ。
そして眼を輝かせて、舞台上の役者さながらの身振りで一人芝居を始めた。
趙公明は携帯電話を切って手の中で玩ぶ。
そして眼を輝かせて、舞台上の役者さながらの身振りで一人芝居を始めた。
「あれが――『彼ら』の力か。……エクセレント!
どうやらヴァッシュくんとナイブズくんではその力の使い方が違うらしい
ああ、それにしても――何というデタラメな能力なんだろうね。フ、フハハ。再戦が楽しみだよ、ナイブズくん。
次は西沢くんを人質に取ってみるのもいいかな。ヴァッシュくんと纏めて相手にするのも面白そうだ。
フフフ。いや、本当に楽しみだね」
どうやらヴァッシュくんとナイブズくんではその力の使い方が違うらしい
ああ、それにしても――何というデタラメな能力なんだろうね。フ、フハハ。再戦が楽しみだよ、ナイブズくん。
次は西沢くんを人質に取ってみるのもいいかな。ヴァッシュくんと纏めて相手にするのも面白そうだ。
フフフ。いや、本当に楽しみだね」
それから、趙公明は左手をすいと顔の前に持って来る。
「ふむ、避け損ねてしまったようだね。失敗、失敗」
彼の左手は薬指と小指の第二関節から先が失われていた。
その断面は非常に滑らかで、不自然な程に生々しさを感じない。
複雑な関節部の骨と鮮やかなピンク色の筋線維が医学書の挿絵さながらに覗いている。
そしてようやく――思い出したように断面の数箇所からぷっくりと赤い珠が現れ、徐々に大きさを増して行った。
趙公明は懐から取り出したハンカチで傷口を押さえ、そしてきつく縛って出血を抑える。
そして軽く指を屈伸させ、調子を確かめた。
その断面は非常に滑らかで、不自然な程に生々しさを感じない。
複雑な関節部の骨と鮮やかなピンク色の筋線維が医学書の挿絵さながらに覗いている。
そしてようやく――思い出したように断面の数箇所からぷっくりと赤い珠が現れ、徐々に大きさを増して行った。
趙公明は懐から取り出したハンカチで傷口を押さえ、そしてきつく縛って出血を抑える。
そして軽く指を屈伸させ、調子を確かめた。
「さぁて、次は何をして遊ぼうかな。
キンブリーくんによると、今から爆発地点に行っても映像宝貝は見付からないらしいけど……。
まぁ、それはのんびり考えるとしようか」
キンブリーくんによると、今から爆発地点に行っても映像宝貝は見付からないらしいけど……。
まぁ、それはのんびり考えるとしようか」
指を二本も失ったとは思えないほど爽やかで満足げな笑顔を浮かべ、趙公明は悠然と歩き去っていった。
【I-8/住宅街跡地/1日目/昼】
【趙公明@封神演義】
[状態]:薬指と小指喪失、脇腹に裂傷
[服装]:貴族風の服
[装備]:オームの剣@ONE PIECE、交換日記“マルコ”(現所有者名:趙公明)@未来日記
[道具]:支給品一式、ティーセット、盤古幡@封神演義、橘文の単行本、小説と漫画多数
[思考]
基本:闘いを楽しむ、ジョーカーとしての役割を果たす。
1:闘う相手を捜す。
2:映像宝貝を探す?
3:カノンと再戦する。
4:ヴァッシュ、ナイブズに非常に強い興味。
5:特殊な力のない人間には宝貝を使わない。
6:宝貝持ちの仙人や、特殊な能力を持った存在には全力で相手をする。
7:キンブリーが決闘を申し込んできたら、喜んで応じる。
8:ネットを通じて遊べないか考える。
[備考]
※今ロワにはジョーカーとして参戦しています。主催について口を開くつもりはしばらくはありません。
※参加者の戦闘に関わらないプロフィールを知っているようです。
[状態]:薬指と小指喪失、脇腹に裂傷
[服装]:貴族風の服
[装備]:オームの剣@ONE PIECE、交換日記“マルコ”(現所有者名:趙公明)@未来日記
[道具]:支給品一式、ティーセット、盤古幡@封神演義、橘文の単行本、小説と漫画多数
[思考]
基本:闘いを楽しむ、ジョーカーとしての役割を果たす。
1:闘う相手を捜す。
2:映像宝貝を探す?
3:カノンと再戦する。
4:ヴァッシュ、ナイブズに非常に強い興味。
5:特殊な力のない人間には宝貝を使わない。
6:宝貝持ちの仙人や、特殊な能力を持った存在には全力で相手をする。
7:キンブリーが決闘を申し込んできたら、喜んで応じる。
8:ネットを通じて遊べないか考える。
[備考]
※今ロワにはジョーカーとして参戦しています。主催について口を開くつもりはしばらくはありません。
※参加者の戦闘に関わらないプロフィールを知っているようです。
**********
「なるほど、示される未来が変化するのは『未来日記』を使った場合だけではない、と」
携帯電話をスーツの内ポケットに仕舞い込んで、キンブリーは指で顎を撫でる。
趙公明によれば、ナイブズ、そして西沢歩が未来日記を使った様子は無いという。
にもかかわらず未来日記の記述が変わった理由は――どうやらナイブズの能力にあると推測出来る。
はっきりとは判らないが、世界の法則そのものに干渉する能力は未来日記を書き換えることもあるらしい。
趙公明によれば、ナイブズ、そして西沢歩が未来日記を使った様子は無いという。
にもかかわらず未来日記の記述が変わった理由は――どうやらナイブズの能力にあると推測出来る。
はっきりとは判らないが、世界の法則そのものに干渉する能力は未来日記を書き換えることもあるらしい。
「命のリスクがある割には存外頼りないモノですね……。
ふむ……いえ、むしろ当然ですか。
仮に予知が同種の道具以外では破れないとなると、これは些か強力過ぎる。
――まぁ、この段階でそれが判ったのは収穫でしょうか。
彼は傷を負ったようですが……その程度で戦いを止める方ではありませんね。
さて、私はそろそろ下へ行きますか。
日記によれば、放送の直後に少年が目覚めるらしいですからね」
ふむ……いえ、むしろ当然ですか。
仮に予知が同種の道具以外では破れないとなると、これは些か強力過ぎる。
――まぁ、この段階でそれが判ったのは収穫でしょうか。
彼は傷を負ったようですが……その程度で戦いを止める方ではありませんね。
さて、私はそろそろ下へ行きますか。
日記によれば、放送の直後に少年が目覚めるらしいですからね」
キンブリーはまだ知らない。
彼の手に落ちた少年の、その真の能力を。
それがまさに『未来日記』を破る力を秘めていることを。
彼の手に落ちた少年の、その真の能力を。
それがまさに『未来日記』を破る力を秘めていることを。
【H-8/図書館/1日目 昼】
【ゾルフ・J・キンブリー@鋼の錬金術師】
[状態]:健康
[服装]:白いスーツ
[装備]:交換日記“愛”(現所有者名:キンブリー)@未来日記
[道具]:支給品一式*2、ヒロの首輪、不明支給品×1、小説数冊、錬金術関連の本、ティーセット、
学術書多数、悪魔の実百科、宝貝辞典、未来日記カタログ、職能力図鑑、その他辞典多数、獣の槍@うしおととら
[思考]
基本:優勝する。
1:趙公明に協力。
2:首輪を調べたい。
3:剛力番長を利用して参加者を減らす。
4:森あいや、ゆのが火種として働いてくれる事に期待。
5:参加者に「火種」を仕込みたい。
6:入手した本から「知識」を仕入れる。
7:潤也が目覚めたら楽しく仕込む。
8:携帯電話から“ネット”を利用して火種を撒く。
9:未来日記の信頼性に疑問。
[備考]
※剛力番長に伝えた蘇生の情報はすべてデマカセです。
※剛力番長に伝えた人がバケモノに変えられる情報もデマカセです。
※制限により錬金術の性能が落ちています。
※趙公明から電話の内容を聞いてはいますが、どの程度まで知らされたのかは不明です。
[状態]:健康
[服装]:白いスーツ
[装備]:交換日記“愛”(現所有者名:キンブリー)@未来日記
[道具]:支給品一式*2、ヒロの首輪、不明支給品×1、小説数冊、錬金術関連の本、ティーセット、
学術書多数、悪魔の実百科、宝貝辞典、未来日記カタログ、職能力図鑑、その他辞典多数、獣の槍@うしおととら
[思考]
基本:優勝する。
1:趙公明に協力。
2:首輪を調べたい。
3:剛力番長を利用して参加者を減らす。
4:森あいや、ゆのが火種として働いてくれる事に期待。
5:参加者に「火種」を仕込みたい。
6:入手した本から「知識」を仕入れる。
7:潤也が目覚めたら楽しく仕込む。
8:携帯電話から“ネット”を利用して火種を撒く。
9:未来日記の信頼性に疑問。
[備考]
※剛力番長に伝えた蘇生の情報はすべてデマカセです。
※剛力番長に伝えた人がバケモノに変えられる情報もデマカセです。
※制限により錬金術の性能が落ちています。
※趙公明から電話の内容を聞いてはいますが、どの程度まで知らされたのかは不明です。
【安藤潤也@魔王 JUVENILE REMIX】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(大)、情緒不安定、吐き気、
右手首骨折、泥の様に深い眠り
[服装]:返り血で真っ赤、特に左手。吐瀉物まみれ。
[装備]:首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
[道具]:空の注射器×1
[思考]
基本:兄貴に会いたい。
0:……。
1:旅館に行って兄貴と会う。
2:キンブリーから蘇生について話を聞く。
[備考]
※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。
※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。
※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……?
※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。
※獣の槍の回復効果で軽度の怪我は回復しました。
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(大)、情緒不安定、吐き気、
右手首骨折、泥の様に深い眠り
[服装]:返り血で真っ赤、特に左手。吐瀉物まみれ。
[装備]:首輪@銀魂(鎖は途中で切れている)
[道具]:空の注射器×1
[思考]
基本:兄貴に会いたい。
0:……。
1:旅館に行って兄貴と会う。
2:キンブリーから蘇生について話を聞く。
[備考]
※参戦時期は少なくとも7巻以降(蝉と対面以降)。
※能力そのものは制限されていませんが、副作用が課されている可能性があります。
※キンブリーを危険人物として認識していたはずが……?
※人殺しや裏切り、残虐行為に完全に抵抗感が無くなりました。
※獣の槍の回復効果で軽度の怪我は回復しました。
※I-8の一部が崩壊しました。
時系列順に読む
Back:神と悪魔の見えざる手 Next:番長たちの挽歌(上)
投下順に読む
Back:神と悪魔の見えざる手 Next:番長たちの挽歌(上)
| 102:The Destinies mend rifts in time as Man etches fate anew | ミリオンズ・ナイブズ | 136:罪の最後は涙じゃないよ |
| 102:The Destinies mend rifts in time as Man etches fate anew | 西沢歩 | 136:罪の最後は涙じゃないよ |
| 126:ゆのっちが橋のたもとで錬金術師と出会ったの巻 | 趙公明 | 136:罪の最後は涙じゃないよ |
| 126:ゆのっちが橋のたもとで錬金術師と出会ったの巻 | ゾルフ・J・キンブリー | 141:ゾルフ・J・キンブリーの悦と憂鬱 |
| 126:ゆのっちが橋のたもとで錬金術師と出会ったの巻 | 安藤潤也 | 141:ゾルフ・J・キンブリーの悦と憂鬱 |