史儼 しげん
?-916
唐末・五代の武将。代州鴈門の人。騎射に優れて
李克用に仕えた。
黄巣・
王行瑜討伐に従い、功によって検校右散騎常侍となる。乾寧二年(895)
朱宣・
朱瑾が
朱全忠の攻撃を受けると、
李承嗣とともに救援に派遣されたが、魏博節度使
羅弘信の急襲によって敗北し、李承嗣らとともに淮南の
楊行密のもとに逃れた。淮人は水軍をよくしたが、騎射になれず、史儼らを得て軍は強勢となった。清口の戦いに参加して朱全忠が派遣した軍を打ち破った。
銭鏐の勢力を弱め、
楊行密を江南の覇者としたのは
李承嗣・史儼の力があったとされる。滁州刺史に任じられた。『旧五代史』に伝がある。
列伝
『旧五代史』巻五十五 唐書三十一 列伝第七 史儼
最終更新:2024年05月20日 10:17