霍存
?-893
唐末の武将。洺州曲周県の人。性格は勇猛で、騎射を良くした。
黄巣軍にあって将となり、中和四年(884)に黄巣が
朱全忠に王万渡で破られると、
葛従周・
張帰霸とともに朱全忠に降伏し、その部下となった。その後軍功をあげ、朱珍を助けて滑台を奪取し、淄州・博昌の攻撃に功を立てた。
秦宗権の部将の張晊が汴州の北に陣営を構えたのを三千人で強襲して破った。さらに騎兵で
秦賢軍を破り、五千人を殺した。
盧瑭・張晊の討伐で一万人を殺害するなど、秦宗権との戦いで功績が非常に大きかった。景福二年(893)春、朱全忠が
時溥を包囲すると、時溥の救援要請を受けて
朱瑾が兵二万で救援にきたため、霍存は騎兵数千を率いて迎撃するも、石仏山で会戦となり、大敗して流矢にあたって戦死した。『旧五代史』『新五代史』に伝がある。
列伝
『旧五代史』巻二十一 梁書二十一 列伝第十一 霍存
『新五代史』巻二十一 梁臣伝第九 霍存
外部リンク
最終更新:2023年06月03日 13:35