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真贋バトルロワイヤル

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最終更新:2025年02月10日 00:08

匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
◆


「じゃあこのアスランっていう人は危ないの?」
「そっちじゃなくてこっちこっち。このハテナマークが付いてる方。何か自分をミームだかビームって言ってたらしいよ」
「ミー……それってどういう意味?」
「んっとね、私もよく分かんないかなっ☆」
「えぇ……」

ウインクし悪戯っぽく舌を出すミカに、それでいいのかと千佳は困惑。
保健室のすぐ隣の空き教室にて、名簿を見ながら出会った参加者について話をしていた。

チェイス達が戻って来るのを待つ間、それぞれ眠りに落ちた少女達を心配し沈黙が流れる中。
自分の内で渦巻く重苦しさを誤魔化す為か、ただ単に何となくか。
知り合いは呼ばれてないのかと問いを投げた理由は、ミカ自身にも分かっていない。
急に話を振られ少々驚きつつも、いないと素直に答えた。
反対に同じ質問をミカに投げた所、どこか複雑そうな笑みを一瞬浮かべたのを千佳は見逃さない。
唯一知っている参加者の先生はミカ自身の想いや、チェイスからの情報も相俟って今の彼女へ迂闊に踏み込める話に非ず。
意識せずとも失言したと察し慌てて謝る千佳へ、気にしてないとおどけた仮面で返す。
どこか気まずい空気が流れ、拭うようにこれまで会った参加者の話題へ少々強引に以降し今に至る。

「ギギストって奴は何かあるとすぐ、『フッ、理解したぞ我は』とかカッコ付ける奴だね」
「何かすっごいキザな悪役っぽい!」

冥黒王の似ていないモノマネをしつつ、取り敢えず危険な参加者達の話は大雑把ながら終えた。
その上で、改めて殺し合いという事の重大さが圧し掛かる。
救世主を自称する青年に始まり、悪辣な力で命を作り変え(ケミストリー)する錬金術師、アルカイザーやチェイサーのようなヒーローではない悪の戦士。
次々に齎される『乗った』側の存在に、幼いながら千佳も緊張を隠せない。

(強い奴がチラホラいるなあってのは分かってたけどさぁ…流石にやり過ぎじゃない?)

自身もグリオンやエターナルと同じ側だとは明かさず、得られた内容に頭が痛くなる。
闇檻という強力な魔法を操る魔女、たった一人で地獄を生み出す宇蟲王。
複数人掛かりでも苦戦必至な、異様と言う他ない強さの持ち主達。
そんな連中へたて続けに遭遇し、よく生き延びられたものだと素直に驚く。

(……どっかで相討ちにでもなって欲しい、っていうのは高望みかな?)

自分を弱いとは思わないけど、件の連中相手に勝てると豪語は流石に出来なかった。
闇檻なる術は単なる力任せで突破可能なものではないらしく、一度捕まれば詰みと考えても決して大袈裟じゃない。
後者に至ってはエリア丸々隕石を落とせる相手に、どう勝てば良いのかこっちが知りたいくらいだ。
サオリへの復讐の為に参加者を殺すのはブレずとも、その過程でミカ自身が死んでは無意味なのだから。

「あ、で、でも!一緒に戦ってくれる皆だっているよ!」

暗い話題を吹き飛ばそうと千佳が明る気に言う。
最初に出会ったイドラに始まり、ノワルとの戦いで信頼関係を結んだ者達。
ほとんど会話は出来なかったけど、宇蟲王ギラ相手に共闘した面々。
殺し合いを肯定する者は少なくないが、否定する者だってちゃんといる。

「だから、キラくんって人を一緒に助けてくれると思う!勿論あたしも!」
「…そ、っか」

殺し合いに乗ってなくて、篝と一緒にいたけど、風都タワー前での戦いの際に暴走してしまった。
短い情報を口にするだけでも、ミカの笑みに影が差したのを見逃さない。
若しかするとまだ話してない複雑な背景があるのだろうか。
何にしても、目の前でそんな反応をされたら見て見ぬふりは出来ない。
少しでも元気付けようとし、

「……っ」

不意に千佳の顔が急に曇ったので、気になり問い掛ける。
すると目を泳がせ服の端を強く握りながら、絞り出すように口を開く。
富良洲高校に来る前の戦いで、真紅の王に殺される人を見た。
あの時は状況が目まぐるしく変わり深く考える余裕も無かったが、ある程度落ち着いた今になって鮮明に思い出す。
遠目に見ても分かった、凄惨な死を迎えた少女の姿を。

「確か、可奈美って呼ばれてた人が……」
「…………そう、なんだ……」

バグスターウイルスで消滅したのとは全く違う最期へ、ブルリと全身が震える。
そんな千佳を慰めるでもなく、聞き覚えのある名前にミカもどうにか言葉を返す。
まさかその名が出るとは思わなかった。
篝より先に自分が衛藤可奈美殺害の犯人を知る事になるとは。

(伝えない、なんてのは許されないよね)

篝が起きたらこの情報も教えねばなるまい。
怒りを燃やすのか、ただ静かに受け入れるのか、どちらでもない反応を示すのか。
どうなるにしても中々に気が重い。
キラの件が後を引いている彼女の精神へ更に負担を掛けるのはミカの望みではないが、真実を伝えないのも納得がいかない。

(でもまずは……)

謝るべき、なのだろう。
龍騎との戦闘で故意じゃないとはいえ、彼女が瀕死の重傷を負う原因を作った。
殺し合いに乗っている癖に、わざわざ謝るのはおかしいと理解している。
キラの件でケジメを付けたら敵同士に戻る、距離を縮める意味はない。

分かってる、そう分かっていても頭から離れない。
自分の失敗のツケをキラに払わせたにも関わらず、責めるどころか涙ぐんで無事を喜んだ顔が。
自分のせいで死にそうになったのに、助けに行って欲しいとチェイスに頼んだ彼女が。

篝ならきっと、先の戦いでの件を恨んだりはせず許してくれるだろう。
それが理解出来るからこそ、責められずに済むと心のどこかで安堵を抱き。
同時に、身勝手で浅ましいそんな自分が堪らなく嫌だった。

「――ッ」
「え、ミカちゃん?」

何とも言えぬ息苦しさが教室を支配する中、突如ミカが立ち上がり入り口を睨む。
いきなりの行動へ首を傾げる千佳には答えず、背に庇い得物を取り出す。
レーザーレイズライザーをいつでも撃てるようにし、貼り付けた笑みで口を開く。

「女の子がお喋りしてる時は、横槍厳禁って知らないの?それとも覗きが趣味の変態?どっちにしても気持ち悪いね☆」

スラスラと飛び出す朗らかな口調での罵倒に、千佳も状況を理解し強張る。
誰かが自分達の様子を隠れて窺っていた。
はるかとチェイスならそんな真似に出る理由がない、校舎へ入って来た別の参加者。
銃口が睨み付ける先で、ゆっくりと扉が開く。

「武器を下ろしてください。こちらに交戦の意図はありません」

穏やかな声と共に現れる長身の青年。
警戒の視線を意に介さず、青く輝く瞳が少女達を射抜いた。


○


予定を少し変えた方が良いかもしれない。
ゼインがそう考えたのは、パラドの体を乗っ取ってすぐの事だった。

F-9の住宅街に赴き体力の回復に努める。
そう考え移動したは良いものの、邪魔するように複数体のNPCが出現。
幸い消耗の大きな身でも対処可能な程度には弱かった為、苦戦せずに撃破。
だが執拗に現れ続けては休むどころではなく、貴重な体力を無駄にするだけ。
森林地帯と住宅地は離れているとはいえ、少々派手に暴れ過ぎた。
NPC達が騒音や閃光に引き寄せられるのは、ある意味当然の結果だったろう。
加えてNPCのみならず、参加者までもが騒ぎに反応しやって来る可能性も低いとは言えない。
最初に出会った軽井沢恵等の一般人、若しくは殺し合いに抗う善側の者ならともかく。
グラファイトのような悪側で、尚且つ高い実力の持ち主と今すぐぶつかるのはゼインと言えども危険。
故にF-9のエリアから早々に離れた後、改めて休むと決めた。

幸運にもドロップアイテムが幾つか手に入り、内の一つはバイク。
仮面ライダー達が駆るスーパーマシンではないが、役に立つのは間違いない。
移動時間の短縮及び体力の温存、両方に持って来いの足を使い早速移動。
仮にF-9へ留まるのを選んでいたら、数時間後に大道克己との戦闘が起きた可能性が高かった。
悪を討つ機会を逃し不運と捉えるか否か、どっちにしてもエリアを離れたゼインには知る由のないことである。

移動先の適当な民家でバイクを降り、中で身を休めた。
バグスターであるのが理由か、人間よりも体力が戻るのも早い。
悪を裁くのに役立つのは否定しない、かといって永遠にこの体を使う気も皆無。
全快、とまではいかなくとも戦闘へ支障は無し。
軽く体を解し異常が無いのを確認し終えると、再びバイクを運転し出発。

そうして辿り着いたのが富良洲高校だった。
嘗て一度だけ本物が存在する世界を訪れるも、錬金アカデミーとは一切関わらなかったので詳細は知らない。
ただ校舎が一部倒壊してるのは確認出来たので、立ち寄る価値はありと見る。
一々正面まで回る必要は無い、近くの非常口から校舎内へ侵入。
幾つかの空き教室を通り過ぎた先で、人の気配と声を察知。
教室にいる者も手練れらしく気付かれたが、特に慌てず姿を現した。

「初めまして。私の名はゼイン、悪意を駆逐し殺し合いを終わらせる協力者を求めここへ来ました」
「……あ、そういえばそう言う名前が載ってたっけ」
「待って確か…うん!仮面ライダーって付いてるよ!」

告げられた名に考え込む仕草を取る。
知り合いでは無いが特徴的な名前であり、ガッチャードと同じく仮面ライダーが頭に付く。
それらの理由で何となく覚えていたのを頭の隅から引っ張り出す。
思い出すように頭を揺らすミカに倣い、開いたままの名簿アプリを千佳が確認。
仮面ライダーゼインと確かに記載されてあった。

「ふーん?でもそれだけですぐ信じろっていうのは無理かな☆」

仮面ライダー=正義の図式はミカの中で簡単には成り立たない。
ルルーシュと綾小路を始めエターナルにタイクーン、更には龍騎と悉く危険な者ばかり。
今の所知る限りで真っ当に善側と言えるのは、ガッチャードとチェイスくらいだろう。
御大層な内容を口にした程度で銃は下ろせない。

「私達と協力して、殺し合いを止めたいって言いたいの?」

何よりも、具体的な根拠ではなく本能的な部分でどうにも拒否感がチラ付く。
単に気が立っているだけと断じはしない。
他ならぬ自分自身の直感を信じないでどうする。
笑みを崩さず問えば、向こうはニコリともせずに返答。
チェイスも基本的に真顔だったが、ゼインからは更に人間味を感じられなかった。

「私が求めているのは主に二つ。殺し合いの運営者達の情報、そして私と共に善を為し、この体を滅ぼす資格者です」
「…どういう意味?」

何やら物騒な単語が飛び出た。
前者はともかく後者、善を為すまでは分からなくもないが滅ぼすとはどういう意味なのか。
この時点でロクでもない予感がするも、何でも無いようにゼインは続ける。

「勿論説明しましょう。滅ぼすべき悪意、バグスターについても」

支配権を得た体を通じて、パラドという参加者についてを話す。
人間の肉体に感染し、ゲーム病と呼ばれる病気を発症させる特殊なコンピューターウイルス。
全参加者の命を脅かす脅威が人の形を取ったのが、他ならぬパラドである。
ゼインとしても人類を脅かす悪意は早急に排除したいが、それをやるには他の参加者の協力がなければ難しい。
仮面ライダーゼインの資格者が必要不可欠なのだと言う。

「……」

話を聞いたミカと千佳は何も言えない。
そもそもバグスターウイルスが具体的にどういったものかを、全く知らなかった。
ただ漠然と未知の存在とだけ考えていたら、まさか参加者の中にバグスターがいるなど予想外。
ゼインの話が真実だとすれば、危険視するのも分からんでもない。

「…うん、言いたいことは分かったよ」
「それはなにより。では――」
「他人の手を汚して、そのパラドくんを殺させるってことでしょ?」

吐き捨てた声は、自分でも驚くくらいに冷たかった。
自分の行いを崇高な使命か何かと思っているのだろうが、早い話が殺人の片棒を担げということだろう。
パラドは人ではなくバグスターだと、そんな言い訳が通用すると思ったら大間違い。
手に掛ける対象はパラドのみで終わらない、ゼインが悪と定めた者も同様に裁く(殺す)。
大体幾らバグスターなる存在とはいえ、人の形をした者を誰もが平然と殺せるとでも思っているのだろうか。

同じなのだコイツは。
馬鹿な自分を利用してセイアのヘイローを壊そうとしたサオリと。
ティーパーティーや先生も巻き込み被害を出しておきながら、今も尚被害者面して復讐に走る自分と。
抱いた拒否感は間違ってなかった。
殺し合いで自分の心を揺さぶった言葉とも、嘗て先生が掛けてくれたのとも違う。
比べることすら腹立たしい、嫌悪感がせり上がる。

「本当に、そのパラドっておにいさんは、こ、殺さなくちゃダメなの…?」

おっかなびっくり、されどゼインに視線を合わせ千佳も疑問をぶつけた。
殺すことへの抵抗は勿論だが、ゼインへ賛同できない理由は他にもある。
パラドが一体どんな男なのかを話でしか知らない。
悪に属する身でありながら譲れない信念を持ち、魔法少女へのあこがれを尊重してくれるエノルミータの総帥を信じているからこそ。
はいそうですかと即座に納得はし兼ねる。

加えて千佳も薄々ゼインからは不気味なものを察していた。
これまでに会った魔法少女やヒーロー達のような、信じられるものを感じ取れない。
純粋な応援と心ない中傷が飛び交う、アイドルの世界に身を置く故に他者の感情には敏感だ。
だから自分達を必死に守ろうとしてくれた者達と、ゼインは根本的な部分で何かがズレている気がしてならない。

「もっとちゃんと、パラドくんから話を聞いてからの方が……」
「その行為は推奨出来ません。幼いあなたは悪意への影響を特に受けやすい。場合によっては、あなたも排除が必要になるでしょう」
「そ、そんな……」

羅列される内容に千佳は思わず後退り、一方でミカの瞳は冷たさを増す。
これが先生なら子供であっても聞き流さず、耳を傾け意見を尊重しただろうに。
自分の味方でいてくれた大人への感情は一旦置き、昏い視線をぶつける。

「例えばの話、だけど。傷付きやすいけど凄く優しくて、ロクでもない魔女みたいな奴にも手を差し伸べるお人好しの男の子がいたとしてさ。その男の子が自分の意思と関係無く大勢を殺しちゃったら、あなたはどう思う?」
「過去にどれだけ善意が満ちていようと、悪意に染まった者は裁く以外にありません」
「ああそう、もういいよ」

馬鹿な質問をしてしまったと乾いた笑みが浮かぶ。
嫌と言う程によく分かった。
例えキラを止める目的が一致しても、コイツとだけは無理だ。
単なる悪としか見なさずキラを殺すコイツを、篝に会わせるのだってお断り。
もし氷竜から元のキラへ戻す方法が見付かったとしても、きっとゼインは聞く耳持たずで殺すのだろう。

「…ふむ。どうやらあなたを生かしても、私の邪魔にしかなり得ない可能性が高いようだ」
「私の台詞を取らないで欲しいんだけどー?え?もしかして意見一致?わーお、お揃いになってこんなに嬉しくないのって初めてかも☆」

協力への拒否と膨れ上がる敵意に、ゼインもこれ以上の会話は無駄だと理解。
毒にも薬にもならない軽井沢のような者なら捨て置くが、ミカはその枠に収められない。
バグスターや殺し合いに乗った者だけでなく、自分の邪魔をする者も同様に粛清の対象。
となれば、すべきことは一つ。

<ZEIN>

「変身」

<ZEIN RIZE>

<JUSTICE!JUDGEMENT!JAIL!ZEIN!>

剣を抜き放つように、プログライズキーを起動。
白亜のドライバーへ装填、同時に背後へ二色の光球が現れる。
映し出されるのは現代人が忙しない日常を過ごす街並みと、幻想の住人達の世界。
異なる映像同士がバグスターの体に重なり、善意の化身へ姿を変えた。

<"Salvation of humankind.">

純白の装甲を走る金と水色のライン。
はためかせたマントと合わせ、高貴な騎士を思わせる。
スカイブルーの瞳が映すのは悪意に満ちた世界と、己が裁くべき罪人達。
悪意の根絶を目的に生まれ、揺るがぬ意思の元で善を為す。
救世主であり、同時に善意と言う名の醜悪な怪物。
時の運行を守った男は既にいない、器としての役目はもう終えた。
バグスターを傀儡へと変え、仮面ライダーゼインが許し難き悪意と対峙する。

「綺麗なのは見た目だけじゃんね。上から目線の嫌な性格が滲み出てるよ?」

軽口を叩き起動鍵を使用、狼の王の名を冠すMSを装着。
鉄華団のエースの愛機は魔女の戦装束として機能。
巨大メイスを取り出しながら、背後で震える気配に離れてと短く告げた。
複数の戦いを経験したが故にすぐさま頷き、言われた通り距離を取った瞬間、両者が激突。

教室内の学習机が天井へと吹き飛び、落下する前に砕け散る。
素の腕力にMSのパワーを上乗せし、巨大メイスを豪快に振り回す。
等身大に落とし込まれたが、元はギャラルホルンの精鋭部隊をも叩きのめす威力だ。
半端な装甲や盾程度、ゼリーをスプーンで崩すように破壊されること間違いなし。

(さっさと終わらせるに限るよね!)

多少休んだとはいえ疲労は未だ全身に圧し掛かったまま。
如何なヘイロー持ちの少女と言えど、無尽蔵の体力保持者ではない。
戦闘が長引けば不利になるのは確実にミカの方。
チェイス達が戻って来るまで粘り加勢に期待、なんて悠長な戦法は取らない。
狙うは早期決着、チマチマ様子見には出ず強烈な一撃をぶつける。
戦闘不能ないし無視できない負傷を与えられれば御の字。

「ライダーではありませんね。ですが、結論は既に出ています」

しかし敵はゼイン、人類を超越した善意で以て悪を滅ぼす救世主。
迫るメイスをレンズがしかと捉え、その上で焦らず対処へ動く。
右手にはパラドの支給品だったメダジャリバーを装備。
セルメダルは一枚も持っていないが、単純な斬撃武器としても高性能だ。
加えて両手のガントレットには、全ての仮面ライダーの装備を完璧に使いこなせる機能を搭載。
長年使い続けた愛剣の如くメダジャリバーがフィット、絶妙な力加減で刀身をメイスに添える。
あらぬ方向へと受け流され、ミカは前のめりになりあわや転倒。
強引に体勢を戻した時にはもう、銀の刃が目前に迫りつつあった。

「あっぶな…!」

頭部フレーム諸共叩き割らん勢いの刃へ、冷や汗を掻きつつ後退。
すかさず踏み込み剣を突き出すゼインに対し、自ら狩り場に飛び込んだと教えてやる。
両手持ちに変えメイスを振り下ろす。
得物のサイズに不釣り合いな速さを、ゼインは最低限の動きで避けた。
すぐ傍に鉄塊が叩き付けられても、動きに動揺がまるで見られない。

「だったら…!」

懐に潜り込まれるも対抗策が無いと言った覚えはない。
獣の尾に似た武装、テイルブレードを操作。
感覚に従い自在な動きを可能とする刃で、ゼインの死角から突き刺す。
気付いた時には既に遅い、貫かれ戦況は一気にミカの有利へ傾く。
そんな展開を覆せるだけの力を、ゼインは持っていた。

「噓っ!?」

ミカから視線を一切外さず、テイルブレードのワイヤー部分を片手で掴む。
手繰り寄せ体勢を崩し、腹部を膝蹴りが狙い打つ。
装甲の恩恵でダメージが抑えられるも、鈍い痛みに思わず呻く。

「っ、離れてよ!」

この程度の痛みで死には至らない。
次に来るだろう斬撃の方が厄介だ、メイスを激しく振り回し無理やりに遠ざける。
軽やかに跳んだゼインへ照準を合わせ、手首部分の200mm砲を発射。
轟音が響き弾丸が群れを成して襲い掛かる中を、ゼインは剣一本で突き進む。
斬り落とし、時には腕部装甲で防ぎながら再度ミカの元へ到達。
メダジャリバーの間合いを確保したなら、直接切れ味を敵で試してやるのみ。

疾走する刃を阻むのは、敵の手にあるもう一つの刃。
フルートバスターの強度はメダジャリバーにも一切引けを取らない。
弾かれ合い、間髪入れずに揃って斬り掛かる。
刀身同士が擦れる度に火花が散らされ、機械製の仮面を照らす。
パワー・スピード・武器の性能の全てで互角に渡り合う。

「この…!」

なれど追い詰められているのはミカだ。
打ち合いに興じたのは最初だけ、今はどれだけフルートバスターを振るっても空しく宙を切り裂いてばかり。
反対にゼインの攻撃は面白いように当たり、着実にミカの体力を削り取る。
刃が装甲へ一つまた一つと傷を付け、合間を縫って放つ打撃が鈍痛を引き寄せた。
ミカもまた、フルートバスターだけでなく爪を使い手数を増やすも効果は無い。
掠めさせてすら貰えず、ほぼ一方的に痛め付けられた。

「うあっ!?」

踏み込み突き出した切っ先が胸部を突き、ミカを校舎の外へと吹き飛ばす。
窓ガラスを突き破って、生徒用の自転車置き場へ落下。
屋根を破壊し倒れるミカを追い掛け、ゼインは華麗に降り立つ。

ゼインの最大の特徴はゼインカードによるライダーの武装や技の使用であるが、それだけが全てでは無い。
カードを用いずともアウトサイダーズを圧倒するだけのスペックを有す。
同じプログライズキーシステムで変身する仮面ライダーゼロツーの演算能力には及ばずとも、高性能な機能に裏打ちされた予測で攻撃を寄せ付けない。
万全の状態のミカであれば違っただろうが、消耗の大きい体で戦うには手を焼く相手だ。

「無駄な抵抗はよしなさい。力の差は思い知った筈です」
「あっは☆その上から目線な言い方、ほんっとにムカつく!」

自らに絶対的な自信を持つが故の見下す物言いへ、ささくれ立つ心のままに立つ。
言葉を投げても無駄と悟ったのか蹴りが飛び、フルートバスターを翳し防御。
反撃へ移られる前に畳みかけるべく、幾度もゼインが拳を叩き込む。
得物と装甲を駆使し防ぐもずっとこのままとはいかない。
おまけにどうにか躱しても、それすら読んでいるように打撃が命中。
殴り飛ばされ怯んだミカへメダジャリバーを振るう。

「ミカさん!」

しかし命を奪う瞬間はやって来ない。
ミカの前に現れた、新たなMSが刀で以て死を跳ね除ける。

『ROCK FIRE』

「ルカニ!」

戦場へ起きた変化は一つに留まらない。
自身に言いようの無い不快感をゼインが覚えると同時に、火刃が飛来。
剣の一振りで掻き消すも僅かに焼かれる感触があった。
その隙にミカを連れMSは後退、距離を取って言葉を交わす。

「篝ちゃん!?もう起きたの…って、こんだけ騒いでたらそうなるよね」
「ええ、事情は千佳ちゃんから聞きました」

イモータルジャスティスを装着した篝に加え、アイドルの少女達もこちらへ駆け寄るのが見える。
すぐ隣の教室で騒音が響き、保健室で眠る二人の意識も急速に現実へと引き上げられた。
ロクに会話もしていなかったが、戦闘が起きたと即座に篝が察知。
目を白黒させる果穂の手を引き保健室を出て、すぐに千佳とバッタリ対面。
矢継ぎ早に事情を伝えられ、大まかながら理解。
ミカ一人に戦いを押し付けさせまいと、三人も参戦を果たしたのである。

「…一応聞いておきます。今からでも剣を下ろす気があるのかどうかを」

千鳥を構え油断なく見据えながらも、ゼインへと問う。
一応殺し合いには乗っていないらしく、即座に斬り掛かりはしない。
だからといって、ミカを痛め付けられた怒りが無い訳ではないが。

「あたしも!ゼインさんが何をしたいのかまだよく分かってないから…だから、ちゃんとお話しませんか…?」

果穂もまた、ミカのことはほとんど知らないけど龍騎との戦闘で助けに来てくれたのは覚えている。
そんな彼女へ攻撃を加えたのが良い事だとは思えない。
けれどゼインも打倒主催者を目的に動くのなら、争い以外の方法だってあるかもしれない。
自分と彼の正義は本当に相容れないのか、お互いを知らないままで判断を下したくはなかった。

「私の結論は既に出ています。パラド及び、邪魔となるだろうあなた方がミカと呼ぶ少女の排除。それらを変えることは不可能です」
「そ、そんな…!?」
「反対にこちからも問いましょう。私と共に悪意を殲滅する意思が、あなた達にあるのか否かを」
「……少なくとも、その悪意にミカさんが含まれると言うならお断りさせて頂きます」

慌て気味な千佳の説明からでも察せられたが、実際に言葉を交わすと予想以上に過激な思想の持ち主だった。
美奈都と出会う前の自分とて、ここまで頭が硬くはなかった筈。
善性も突き抜け過ぎれば危険であり、これでは殺し合いに乗っていなくても何の切っ掛けで牙を剥くか分かったもんじゃない。
エターナルとは別の理由で警戒必須なライダーらしい。

「篝ちゃん……」
「私はまだ、あなたのことを諦めていません。キラくんもきっと、同じことを言うでしょうから」

諦めていないとはきっと、ミカが優勝の道を突き進むのを止めることだろう。
龍騎との戦闘での恨み言を口にせず、自分の為に迷わずゼインとの敵対を選ぶ。
この期に及んでも手を差し伸べ引き戻そうとする篝へ、仮面の下でくしゃりと顔が歪む。

復讐を止める気はないのにどうしてという苛立ち。
こんな自分をまだ見捨てないでくれる嬉しさ。
散々傷付けておきながら喜びを感じる自分への、どうしようもない嫌悪。
それらがない交ぜになり何を言えば良いのか分からなくなるが、会話を続けられる暇はない。

「残念ですが仕方ありません。悪意は伝染するもの、これ以上広まる前に元を断たねばならない」
「構えてくださいミカさん!果穂ちゃんもこれ以上は…!」
「…っ、わ、分かりました…!」

向こうが話を打ち切った以上、戦闘回避は最早不可能と見るべき。
苦い想いが突き刺さるも、切り替える他ないとは果穂にだって分かる。

距離を詰め仕留めに掛かるゼインへ、篝は緊張の面持ちを仮面で隠し迎え撃つ。
出血が止まったとはいえ重傷を負った身だ、体力的な消耗は富良洲高校の参加者の中で最も大きい。
本来ならば安静にしているべき体を、刀使としての気力で奮い立たせる。
写シを使えるだけの体力は無い、キラから託されたMSで挑む。

「ピオリム!」

疲労を押し殺して戦うのは篝だけではない。
呪文を唱え、額に汗が浮かぶのを感じても杖は落とさない。
少しの休憩を挟んだが千佳とて疲労が溜まっており、戦わず隠れていても責められないだろう。
だが目の前で仲間達が戦っているなら、じっとしてなんかいられない。

千佳の隣ではナーゴもビートアックスを激しく掻き鳴らす。
自分が気を失ってから何があったのか、チェイスとはるかは無事なのか。
考えることは山ほどあるけど、今疲労を無視してでも戦うしかない。

少女達の援護を受け、MSを纏った二人のすばやさが急上昇。
ハイスピードなナーゴの演奏は戦意を高め、一時だけでも疲れを忘れさせる動きを齎す。
敵が増え強化されようとゼインには無関係、纏めて葬るだけだ。
千鳥、フルートバスター、メダジャリバー。
破壊困難な得物による斬り合いで、甲高い衝突音が鳴り止まない。

「ぐ……」

短い呻き声はゼインから。
敏捷性の強化された二人の猛攻へ、一手対処に遅れが生じる。
装甲を切り裂き痛みが走るも、怯んだままでは不利になるだけだ。
二方向からの剣を防ぎ、脇腹を襲う痛みにまたもやよろける。

四方八方より襲い来るテイルブレードを弾くが、時折刃が掠めるのは避けられない。
おまけに鞭のようにしなる刃のみに意識を逸らせば、すかさず二本の剣が迫る。
防ぎ切れず避け切れず、徐々に攻撃を受ける回数も増加。
マントを大きく振るいミカ達の目を隠し、動きが止まった一瞬の内に剣で薙ぎ払う。
揃って火花を散らし後退した隙に畳みかける算段は、幼い少女の声で崩れた。

「スクルト!」

メダジャリバーは確かに二人の胴を走り痛みへの声を出させた。
しかしそれだけだ、大きな隙を見せる程ではない。
反撃の刃を叩き付けられ、咄嗟に防御するもゼインの方が後退を余儀なくされる。

防御力強化の呪文で多少の攻撃には動じなくなり、敏捷性も上昇。
演奏が続く限りは動きのキレが増し、更にはゼインの耐久力が削られた状態。
千佳とナーゴの支援が活き食らい付くも、そう易々と撃破が許される敵じゃあない。

(この状況は少し良くありませんね)

敵の強化と自分が幾らか脆くなったのもそうだが、思考にどこか雑念が混じりつつあるのを自覚した。
これもまたナーゴの演奏の影響、浅倉やエンヴィー程の苛立ちは無くとも放って置くには面倒。
だが問題無い、戦況を己の有利へ戻す方法は幾らでも存在する。
これまではミカの消耗が大きいのもあって、斬った殴ったのみで倒せる筈だった。
そろそろゼインドライバーの本領を発揮するのに良い頃合いかもしれない。

<響鬼!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

魔化魍を退治し人を守った音撃戦士のカードを装填。
使用済のゼインカードの例に漏れず、裁断されパラパラと地面へ落ちる。
彼の弟子や猛士の面々が見たら何を思うか、といった不要な考えは抱かず効果を発動。

仮面ライダー響鬼の装備、音撃棒・烈火が両手に出現。
近付かれる前に振り回して、鬼の顔を象った先端から火炎弾を放つ。
全方位へばら撒かれ爆発を起こし、堪らず四人全員が怯む。
倒せてはいないが構わない、すかさずミカへ接近し掌を押し付ける。

「ちょ、なにこれ!?」

火炎鼓と呼ばれる円盤状の装備を取り付けられ、ミカの動きが封じられる。
無論、拘束して終わりではない。
烈火をリズミカルに幾度も叩き付け、音撃波が全身を襲う。
痺れるような痛みに襲われ、抜け出そうと藻掻くも体力を奪われる方が速い。
祭りを盛り上げるダイナミックな動きで、少女から苦悶の声を引き出す。

「ギターが鳴らない…!?」

よろけつつも立ち上がったナーゴがミカを助けるべく、弦を掻き鳴らすも音が出ない。
ビートフォームのナーゴは自身の演奏を最大限に響かせる機能が複数搭載されており、大抵の雑音程度では妨害不可能。
しかしゼインの手で奏でられるのは、大型の魔化魍すら鎮める響鬼の音撃。
何より、ゼインカードの効果で放つ技は原典のライダーよりも威力が上。
音楽を力に変えるナーゴの能力が音撃に打ち消されてしまっているのだ。

「彼女から離れなさい!」

ミカを助けに動くのはナーゴ一人じゃない。
腰部からビームブーメランを引き抜き、ゼイン目掛け篝が投擲。
等身大サイズになっても高出力のビーム刃だ。
ゼインと言えども無視するにはリスクが伴い、攻撃を中断し回避を選択。
拘束から解放されたミカは即座に反撃を決行。
トドメの一撃は無く、スクルトで防御力が上がったのもあり致命的なダメージにはならずに済んだ。

「ミカさん!これを!」
「ありがと篝ちゃん!」

投げ渡されたビームライフルを掴み、もう片方の手にはレーザーレイズライザーを装備。
銃の類は専門外の篝と違い、キヴォトスの生徒にはあって当然の得物だ。
サイズの異なる二丁の銃を連射、散々痛め付けてくれた礼をしてやる。
音撃が止まりナーゴの演奏も効果を取り戻し、射撃スキルにも磨きが掛かった。
どうにか躱した先には篝が待ち受けており、銃撃と斬撃で逃げ場はない。

<BLACK!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

尤も、ゼインに逃げるつもりは皆無。
悪意の持ち主達を調子付かせるのも、いい加減終わらせるに限る。

「キングストーンフラッシュ!」
「っ!?」

ゼインドライバーから放たれた猛烈な輝きにミカの銃撃は掻き消され、篝も剣を振り被った体勢で吹き飛ぶ。
どうにか受け身を取り、ふと自分の体が妙に重く感じた。
おかしくなったのではない、千佳の呪文が唱えられる前の状態に戻ったのだ。
他の者も同じようで、唐突な異変に思わず己の体を見下ろす。

ゼインの外見に変化は起きておらず、新たな武器も見当たらない。
だが足元に散らばる裁断された成れ果てがその証拠。
仮面ライダーBLACKの力の源にして次期創世王の証、キングストーンの光を放ち敵の強化と自身の弱体化を打ち消したのだ。

「ほう、これは運が良いと言うべきか」

キングストーンが戦場へ齎した影響は他にもある。
上空から飛来して来た物体を掴み取り、正体にゼインも思わず驚きを籠めて呟く。
真紅の刀身が妖しい輝きを放ち、サタンサーベルが新たな使い手を選んだ。
ゼインカードの効果であってもキングストーンの力を宿す以上、ゼインこそ会場で最も世紀王に近い存在。
暗黒結社ゴルゴムと南光太郎の激闘の記録にて、剣聖ビルゲニアの元を離れシャドームーンの手に渡ったのと同じ現象が起きたのだ。

まさかサタンサーベルを支給された者が同エリアにいるとは、ゼインにも予想外。
これが原因で別の戦場に大きく影響を与えるのを知る由もなく、正義執行へこのまま利用させてもらう。
単に振り回して斬るだけがサタンサーベルの全てに非ず。
キングストーンのエネルギーを刀身に流し込み、鮮血色の輝きが一層増す。
対峙する者達にとっては不吉な予感以外に何も感じず、攻撃を阻止しようと動きに出る。

「きゃあああああっ!?」

しかし遅い、遅過ぎる。
放射された光線が戦場を焼き払い、世紀王による裁きを下す。
悲鳴が誰のものかさえ互いに分からないまま、装甲越しに襲う熱へ意識が飛び掛けた。
ダメージは抑えられている、なのにこれ程の痛みだ。
生身だったらステーキになってたかもと、呑気な事を思考の片隅に浮かべミカは膝を付く。

「ほんっとに…笑えないんだけど……!」

巨大メイスを支えに倒れまいとし、荒い呼吸を繰り返す。
篝とナーゴも同じく武器を杖代わりにしており、軽くない傷なのは明らか。
それでも生きていられるのは装甲の恩恵と、千佳が咄嗟に唱えたマジックシールドの効果だ。
当の本人は自分を庇った果穂の元に堪らず駆け寄り、青褪めた顔で声を掛けている。

「終わらせるとしましょう、あなたの悪意がこれ以上広がる前に」

少女達の悲痛な姿も、ゼインの考えを変えるだけの効果はない。
最初に殺すのはやはりミカだ、思えばこの戦闘は彼女から始まった。
BLACKの力はまだ発揮可能、キングストーンのエネルギーを右脚にチャージ。
数多のゴルゴム怪人を撃破し、三神官との死闘でも勝利へ導いた必殺の技。
ライダーキックを叩き付け悪意に満ちた魔女の命へ幕を引く。

いざ放つべく跳躍の体勢を取り、



「――――ッ!?」



動きを止めざるを得ない現象がゼインの中で起きた。


○


恐怖。
パラドが抱く感情はそれだけだ。

意識があるまま自分の体を勝手に動かされ、どれだけ返せと叫んでも届かない。
紛れもないバグスターであるパラドの体なのに、本人のコントロールを全く受け付けない。
主導権は最早完全にゼインが握り、まるでパラドの方こそ異物のような存在へと落ちぶれた。

数時間が経過して尚、体を取り戻せる気配は全くない。
学校らしき場所で戦い始めた時は、若しかしたら相手の女達がドライバーを壊してくれるかも。
そう淡い期待を抱くも結果は芳しくなく、全滅は時間の問題。
ゼインが悪意の根絶を目的に動いているのならば、悪と見定めた者を殺す度に支配力も強まるんじゃないか。
その果てに元々の体の持ち主であるパラドの意識は更に弱まり、最終的には消滅するのでは。

確たる根拠のない妄想に過ぎないと思いたいが、体を好き勝手される現状を考えれば否定は出来ず。
自分自身の推測で恐怖は更に加速し、止まる所を知らなかった。
だからこそ、この結果に繋がるとはゼインもパラド本人も予想しなかっただろう。
己の体で人は殺させないだとか、強固な意志ではない。
だが限界以上に膨れ上がった恐怖もまた、ベクトルは違えど魂を揺さぶる強い感情に他ならない。

資格者を変える度にゼインの支配力が弱まる制限。
宝生永夢の手で敗者に相応しいエンディングを見せられる、本来辿る筈だった正史にも劣らない恐怖。

「いや、だ……!消えたくない……!俺の、体…っ、返せよぉ……!」

それら二つが原因で引き起こされたのは、ゼインの支配を一瞬だけパラドの感情が上回った。
ただ一言、存在消失への恐怖を己が声で発する。
やれたのはただ一つだけ、体の主導権はすぐにまたゼインヘと移り元のまま。
思いもよらない現象へゼインも驚くが、所詮は僅かながらの無駄な抵抗。
大方主催者達がいらぬ枷を付けたのだろう、裁く理由がまた一つ増えた。

「邪魔が入りましたが、結果は何も変わらない!」

妨害を受け右脚へ収束したエネルギーは霧散、カード効果も切れキングストーンの力は引き出せない。
太陽の子へ進化したライダーのカードを使うか、いいやサタンサーベルは変わらず手元にあるのだ。
顔面を串刺しにすれば多少頑丈であっても死は免れない、ミカへの裁きを続行。

『BOOST TIME』

「てやあああああああああああああっ!!!」

真紅の魔剣が下す死を、灼熱の正義が阻む。
溢れ出る戦意を炎に変えて疾走、ゼインの前に躍り出たナーゴが得物を翳し防いだ。
バイクのマフラーに似た形状のパーツが火を吹き、爆発的な強化を齎す。
ブーストレイズバックルの力を借り拮抗するも、長く状態を維持出来る相手じゃあない。
しかしナーゴは歯を食い縛り耐える、ここで退いたら正義と言う名の凶刃がミカに振り下ろされてしまう。

「パラドさん!聞こえますか!?」

何よりも、声を届かせなければならない者がいるから。

果穂はパラドについてほとんど何も知らない。
ゼインに体を乗っ取られて、参加者を苦しめるバグスターウイルスらしくて、元の世界でも何やら酷いことをやった。
時間的な余裕が全く無かった為、千佳が話したのは非常に大雑把な内容。

「あたしが…あたし達はここにいます!パラドさんは一人なんかじゃありません!」

だけどたった今、自分は彼の怯える声を耳にした。
ほんの少しの間であっても、助けを求める声を確かに聞いた。

「だから……!絶対に助けます!」

であるのなら、黙っている訳にはいかなかった。
小宮果穂はヒーローを愛し、ヒーローであろうとする少女だから。
自分なりのやり方で皆を笑顔にする、ヒーローのようなアイドルだから。
「恐かったね」「もう大丈夫」「君を助けるヒーローが来たよ」。
悲しみの涙を安堵の笑みに変える言葉を掛けて、無事に救出しハッピーエンドへ導く。
そんなヒーローにずっとあこがれてきたから、いつだって手を伸ばすのだ。

「幼さ故の無知とはいえ、愚かな選択を……」

怒るでもなく、嘲笑うでもなく、感情の宿らない声で否定する。
自分の正義と異なる正義は、ゼインにとって悪以外の何物でもない。
バグスターを助けようとする果穂の正義を、ゼインは決して認めなかった。

「愚かってなに……?」

ポツリと呟いた言葉にどれ程の怒りが籠められているか、千佳自身にも分からない。
ただ言わずにはいられない、友を否定する善意へ言い返さずにはいられない。

「あたし達はパラドくんのことを詳しく知ってるわけじゃない。でも!だから知らないままじゃなくて、ちゃんと理解(わか)ろうって思うんだよ!」

魔法少女のことをちゃんと知らないのに、分かったようなことを言われ腹が立った時を思い出す。
でも彼は、プロデューサーは時間を作って魔法少女のアニメを見てくれた。
千佳ともう一度きちんと向き合う為に、千佳が大好きな魔女っ娘を理解しようとしてくれた。
そんなプロデューサーだから、千佳は自分のなりたい魔法少女(アイドル)を胸の真ん中に置くことが出来た。

「あたし達の胸(ここ)にあるものを、間違いだなんて絶対に言わせないんだから!」

押し付けられる善意へ反逆の輝きを放つ。
空色の魔法少女の力を浴びせられ、ゼインに目立った傷は無い。
無駄な抵抗とすら呼べない子供騙し。

「…………!?」

そう結論付けるには、無視できない程の異変が起きる。
固有魔法イノセンス、その力はあらゆる束縛からの解放。
今この場で最も自由を封じられた者にこそ、最大の効果を発揮する。
誰のことかは言うまでもない。

「っ!!!ゼイン…!俺の体から出て行け……!」
『パラド!?あの少女が邪魔を……!』

ゼインの支配により奥深くへ封じ込められた、パラドの意識が急浮上。
今尚巣食う善意の怪物の意識を押し退け、体の主導権を奪い返さんと藻掻く。
そのような真似をゼインは許さず、強引に抑え込むべく抵抗。

「隙あり…です!」

内側からの妨害を受け、サタンサーベルに籠めた力が弱まった。
生まれたチャンスを無駄にする訳にはいかない、ナーゴが火炎を噴射し更に踏み込む。
ゼインの手から魔剣が弾かれ、勢いに負け後方へとよろめく。

流れを止めてはならない、前進あるのみと更に踏み込む。
しかしパラドの妨害を受けながらも、ゼインの脅威は揺るがない。
メダジャリバーを振るい牽制、ゼインカードへ手を伸ばし決着を急ぐ。
選び取ったライダーの歴史をこれまで同様裁断、その寸前で投擲された物体が腕を直撃。

『ぐ……!』

痛みは然程強くないが、攻撃の手は強制的に止められた。
戻って来たビームブーメランを掴む篝へ敵意を向ける余裕もない。
少しでも意識が逸れた途端に、ゼインの望まぬ言葉が口から飛び出す。

「ベルトをぶっ壊せ…!そうすりゃこいつは何もできない……!」

ゼインという存在の核は、他でもない仮面ライダーゼインへ変身する為のベルト。
人間を自らの器として操るゼインと言えども、ベルトが壊れれば存在の維持は不可能。
パラドの中で人間の手を借りる事に抵抗が全く無いと言えば嘘になる。
だが今この時だけは、自分一人の力でどうにもならないと理解していた。

「だったら壊さないって選択は取れないよね!」

フルートバスターを強く握り締めミカが突撃。
これまで散々手を焼かされた相手を倒すには、この僅かなチャンスを活かす以外にない。
ちょっとやそっとじゃ壊れない頑丈さだろうと、全力で叩っ斬れば破壊は免れないだろう。

『余計なことを…!』

主催者を殺せず、元の世界で悪意の根絶を果たせないまま散る。
自らの使命を中途半端どころか、何も為せずに滅ぶなど真っ平御免だ。
これ以上ペラペラといらんことを口走る前に黙らせ、返り討ちにすべくミカを視界に捉える。

『FUNK BLIZZARD』

突っ込んで来るMSを破壊し、装着者共々消し去る筈が動けない。
エレメントを付与したナーゴの演奏が、ゼインの四肢を凍り付かせたのだ。
カードを使わずとも素の身体スペックのみで、抜け出すのは可能。
なれど隙が生まれたのは事実、MSの機動力でミカが眼前に迫りつつあった。

「派手に弾けちゃえ☆」

ここまで来て外す大失敗を犯しはしない。
狙いは腹部のベルトへ正確に付け、腕を思いっ切り振り被る。
悪意だ何だと好き勝手に言った敵の手で壊されるという、屈辱的な末路。
数秒先に訪れるだろう光景を現実のものとすべく、フルートバスターが疾走。
誰もがゼインの敗北を確信し、





「っ!?駄目だ離れ――」





フルートバスターは篝を斬り付け、MSから大量の火花が散った。





「うっ…あ…!?」
「―――――――え」

訳も分からぬ内に激痛が襲い、短く悶える声が零れる。
一体全体何が起きたかを全く理解できず、呆けた声が零れる。

地面を転がり校舎に激突。
衝撃とダメージの大きさでパワードスーツが解除、制服に身を包んだ生身を晒す。
装甲越しで受けた為即死には至らなくとも、ミカの腕力にガンダム・バルバトスルプスレクスのパワーを上乗せした斬撃だ。
元々近接戦主体のMSだけあって、武器を振るった際に弾き出される威力は非常に高い。
コズミック・イラには存在しない機体の力を、よりにもよって共闘相手の手で味合わされた。
負傷と消耗の大きい体には相当堪え、呼吸だけでも激痛で脂汗が滲む。

「こいつ……!」

引き攣った声を出すパラドだけは、何が起きたかすぐに分かった。
ミカにゼインドライバーを斬られる寸前、ゼインは迷わず己の能力を行使。
仮面ライダークロノスと同じ時間停止でほんの少しの猶予を手に入れ、素早くもう一つの力を発動。
パラドの支給品から手に入れたガシャットギアデュアルで、エナジーアイテムを引き寄せた。
直接パラドクスに変身しなくとも使えるのは、NPCの脳無相手で把握している。

使う力は何でも良かった。
攻撃を耐え凌ぐ鋼鉄化でも、伸縮自在の体で回避する伸縮化でも、姿を変え動揺を引き出すモノマネでも。
半ば賭けに出る形でエナジーアイテムを手元に引き寄せ、結果ゼインは敗北を覆した。
自分ではなくミカに使ったエナジーアイテムは、混乱。
数時間前の戦闘でパラドが逆転の切り札になった効果が、今回はゼインにとってのジョーカーとなる。
対象を混乱状態にし敵味方の区別が付かなくり、ミカの刃はゼインを外れ篝の元へ。
そうして出来上がったのがこの光景だ。

「あ、え、え、なん……」

クエスチョンマークで埋め尽くされた脳内へ、答えを教えてくれる者はいない。
己の瞳に映る光景が、詳しい説明をせずとも現実を突き付ける。
自分はまた失敗を重ねた、またしても守ろうとしてくれた相手を傷付けた。
受け入れ難い事実へ脳がキリキリと痛み、心が錆びた機械のように軋みを上げる。

<ジャスティスパニッシュメント!>

「うあああっ!?」

我を取り戻すまで律儀に待つ者なら、そもそもこんな戦いは起きていない。
プログライズキーから流し込んだエネルギーを纏わせ、ストレートパンチが炸裂。
棒立ちでわなわなと震えるミカを殴り飛ばす。
篝同様地面を転がり装着解除へ追い込まれるが、ゼインは追撃に出ない。
代わりにメダジャリバーを投擲、ミカではなく視界の端で動く別のライダーにだ。

「うっ…!?」

切っ先が腕を突き、鋭い痛みに思わずビートアックスを落とす。
素手で投げ付けただけなのに、銃弾もかくやの勢い。
ミカが篝を攻撃し困惑を抱いたナーゴだったが、呆けている場合じゃないと我に返った。
ブーストレイズバックルの力で再び加速を試みるも、一手早く阻止され次の動きを許してしまう。

<ファイズ!>

<執行!ジャスティスオーダー!>

引き出す力は人類の進化系オルフェノクと戦った戦士。
仮面ライダーファイズの装備、ファイズエッジを新たに装備。
専用バイクのオートバジンがいなくては取り出せないが、それはあくまで原典におけるファイズの話。
カード一枚で自由に武器や技を行使可能なゼインには関係無い。

サタンサーベルとはまた違う真紅の刃から、衝撃波を放つ。
単に吹き飛ばすだけの力じゃない、円錐状に変化しナーゴを拘束。
このまま接近し両断、というのが技の流れだがナーゴは一旦放置。
先に死にぞこないの連中を片付けようと、ミカの方へと駆け出す。
MSが解除され、体力的にも余裕が無い状態では咄嗟の反撃もままならない。

「この…!」

藻掻くミカへ憐憫も侮蔑も抱かないまま駆け、光剣を振り被った。
超高熱のフォトンブラッドの刃だ、キヴォトスの生徒とて無事では済まない。

「いや…!私はまだ…何にも……!」

エターナルの刃が迫った時と同じ、終わりへ直面する感覚。
復讐も、キラを止めることも、篝へ謝ることも、先生の真実を確かめることも。
何一つとして為せず、ただ悪戯に周囲を傷付けただけでお終い。
ある意味で魔女らしい惨めな末路を回避する術を――





「ミカさん…っ!」





一つの命と引き換えに、手に入れた。


○○○


間に合わない。
視線の先で起こる処刑を止めるには、どうやったって手遅れ。
起動鍵は離れた場所に落ち、取りに走って装着している間に刑は執行確実。
迅移で駆け出そうにも、写シを使えるだけの体力も残っていない。
破れかぶれで御刀を投げ付けたとて、きっと相手は見向きもせずに剣を振るう。
どうやったって彼女は助けられないと、腹の立つくらいに冷静な部分が告げる。

だけど諦められない、もう誰も取り零したくなかったから。
戦争で心身共に傷付き、拭えぬ罪悪感を背負い続けた少年。
先輩の娘であり、未来の自分の娘の大きな支えとなった少女。
隠世の住人としていずれ消える自分とは違う、この先も生きる筈だった彼らに、自分の手は届かなかった。

だからもう同じ後悔はしたくないと立ち上がり、息を切らせて走る。
自分の体とは思えない程足が、全身が重い。
これで間に合える訳が無いと、自分自身が分かっているけど。
それでも走るのを止めない。

もう少しだけ、力を貸して欲しい。
誰に向けるでもなく強く願い、すっと体が軽くなった。
羽が生えたようだとか、そんな風に喩える程ではないけれど。
令呪を使ったことで、まだ自分にやれることが一つ出来たと分かったから。
前だけを見て、今にも殺されそうな少女から目を離さずに。
迷いなんか捨てて飛び出した。

「篝ちゃん……?」

驚いたように自分を見つめる彼女と目が合う。
背中に焼けるような痛みを感じ、それもあっという間に薄れていく。
ああ、これはもう駄目だと理解するのに時間は掛からなかった。

結局、私がやれたことはほとんどなかった。
助けたい人を助けられず、止めるべき人を止められず。
私が果たさなければいけなかった責任すら、残される人達に、終ぞ会えなかった自分の娘にも押し付ける。
情けなくて、本当だったら延々と己を責めていたい。

「ミカさん……」

でも、たった一つだけやれることがある。
自嘲へ逃げるなんて真似を捨てて、やらなきゃいけないことが残ってる。
目の前の彼女から決して目は離さない。
終わるその時まで、彼女の顔を見続ける。

「ミカさんの…せいじゃない……ミカさん…は…魔女なんか……じゃ…ないから……」

私の死が、あなたを永遠に苦しめる傷にならないように。
私の死が、あなたを永遠に責め続ける罪にならないように。
私の死が、あなたを新しい復讐に縛り付けないように。
私の死が、あなたから本当の笑顔を奪ってしまわないように。


だから、



「泣かないで…………」



【柊篝@刀使ノ巫女 死亡】

055:Reason for(後編) 投下順 055:悲しみが終わる場所とはどこか
時系列順
柊篝 GAMEOVER
聖園ミカ 055:悲しみが終わる場所とはどこか
花菱はるか
横山千佳
小宮果穂
チェイス
ギラ・ハスティー
ユフィリア・マゼンタ
朝比奈まふゆ
枢木スザク
激怒戦騎のドゴルド
パラド
仮面ライダーゼイン

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