・海
- 登場:『暗黒』
- "特定の縄張りを持たず、中国人コミュニティに絡むトラブル処理を生業にしている"(『暗黒』p.190)
黄
- 登場:『暗黒』
- "枯れ木のように痩せた老人。ジャンパーの背を丸め、歯の抜けた口で笑っていた"(『暗黒』p.333)
- "会ったことはない。サハリン周辺の組織で一番抜け目のない老把势(玄人)だと聞いた。そんなじじいの使っていた男なら逆転の目もあると踏んだまでだ"(『暗黒』p.333)
・ユニオン・コルス
- 登場:『済度』
- "逃亡の途次、一時身を寄せたユニオン・コルス"(『済度』p.88)
姓名不詳
- 登場:『済度』
- "仲介したコルスの男"(『済度』p.88)
・殺人代行業者
- 登場:『狼眼』
- "何人かの顔と名前がすぐに思い浮かぶ。いずれもトップクラスと言われる殺人代行業者だ。メキシコ人のガト・モントス、ドイツ人のトーテンシェーデル、フランス人の――"(『狼眼』p.101)
狼眼殺手
- 登場:『狼眼』
- "「ICPOへの照会の結果、『狼眼殺手』とは主に香港、マカオを中心に活躍している暗殺者であることが判明しました。中国語での読みはランイェンシャーショウ。〈殺手〉とは中国語で殺し屋を意味します」……「本名、年齢、経歴、国籍、人種等一切不明。『狼眼殺手』というのは香港の暗黒街で付けられた便宜上の通称であるとのこと。公式に確認されたわけでありませんが、香港では馮財閥の系列企業であるフォン・セントラル・ファイナンスの常務取締役、それにメインバンクである香港中亜銀行の頭取が狼眼殺手によって暗殺されています。また和義幇長老連の重鎮や、大物古参幹部らも狼眼殺手に消されたと言われています」"(『狼眼』p.110)
・麻耶組
- 登場:『勤行』『狼眼』
- "神戸に本拠を置く指定暴力団摩耶組は、同じく指定暴力団京陣連合と勢力を二分する一大組織である。"(『狼眼』p.251)
・麻耶組系田部井組
- 登場:『勤行』
- "広域指定暴力団麻耶組系田部井組と、同じく広域指定暴力団京陣連合系茂原会は、一か月前に練馬区江古田のバーで発生した茂原会幹部射殺事件をきっかけに、都内で熾烈な抗争を繰り広げていた"(『勤行』p.164)
春田謹三
村橋久利生
・麻耶組系鉄輪会
・京陣連合
・京陣連合系茂原会
佐藤良太
山川格治
・京陣連合系六ツ和会
睦美清
・京陣連合系球磨組
球磨洋三
- 登場:『狼眼』
- 所属:球磨組組長
- "レクサスの後部座席から降り立った初老の男"(『狼眼』p.40)
・帝都連合
- 登場:『未亡』
- "六本木、西麻布、渋谷、新宿を縄張りとするいわゆる<半グレ>集団である。"(『未亡』P.16)
- "世田谷の中流以上の家庭で育った子弟が中心になったと聞いている。"(『未亡』P.19)
横山
- 登場『未亡』
- "ともにジャージを着崩したようなストリート風の、ラフというより野卑な格好"(『未亡』P.16)
- "タレントまがいの長髪"(『未亡』P.16)
金田
- 登場:『未亡』
- "ともにジャージを着崩したようなストリート風の、ラフというより野卑な格好"(『未亡』P.16)
- "坊主"(『未亡』P.16)
・ヤーカリ
エゴール・アルカージエヴィッチ・イズヴォリスキー
- 登場:『無印』
- "このイズヴォリスキーという男はヤーカリの有力な構成員だったアナトリー・イワノヴィッチ・ファミンツィンの甥であることが確認されています。ただし、サンクトペテルブルグで保釈中の叔父と現在も連絡を取り合っているかどうかは不明。イズヴォリスキーの表向きの職業は貿易商。札幌と東京に事務所を構えていますが、昨年キモノの部品に転用可能な電子装置を輸出しようとした容疑で北海道警に挙げられています(中略)このときは社員二人が送検され、イズヴォリスキー自身は逮捕を免れましたが、道警ではイズヴォリスキーが大規模な密輸に関わっているのはほぼ間違いないと見ています"(『完全』p.159)
・ベトナム人のグループ
- 登場:『無印』
- "最後にベトナム人グループですが、構成員は判明しているだけで総勢二十二名。業界的には新参とされる業者です。特定の組織名はなし。意図的に命名していないものと推測されます(中略)リーダーのグエン・ミン・ヒエン以下、ゴ・ダック・ト、グエン・ディン・ズンら組織を束ねる幹部とおぼしき五名は、いずれも前科はなく、五年前から四年前にかけて合法的に入国。日本での地盤をある程度固めてから、同郷の不法入国者を集めて組織を拡大したものと思われます。ヤーカリ摘発の半年前、約一か月にわたってグエン・ミン・ヒエンはサンクトペテルブルグへ頻繁に渡航しています。ヤーカリと商談を進めていたとすれば、おそらくこの時期でしょう。ヤーカリ摘発以後、グエン・ミン・ヒエンのロシア入国の痕跡は認められません"(『完全』p.160)
グエン・ミン・ヒエン
- "ベトナム人グループのリーダー、グエン・ミン・ヒエン。四十八歳。幼少時より村の大きな収入源であった武器密輸に従事。密輸組織を追って越境してきた中国武装警察隊とベトナム治安部隊の交戦のあおりを受け、村は壊滅。その後経歴を偽りNGO団体に身を寄せ、国外に脱出。複数の国を経由して最終的に日本へ入国した――"(『完全』p.254)
・天陽盟
- "孫哲偉以下、流弾沙の主だった幹部が昨日台湾からの旅行者二名と東京プリンスホテルで面談。姓名は林敦凱、湯彦勲。台湾当局に照会したところ、両名とも天陽盟下部組織の構成員と判明。取引の可能性あり、現在監視下に置いています"(『完全』pp.186-187)
・虎鯨公司
- 登場:『狼眼』
- "「香港警察からの回答によると、『虎鯨公司』なる団体は正確には『虎鯨食品有限公司(フージンシーピンヨウシェンゴンス)』という名称だそうだ。表向き食品卸売業を装っているが、その実態は香港を拠点とする殺人代行業者の中でも最大手として認知されている反社会的集団であるという」"(『狼眼』p.233)
白景潤
- 登場:『狼眼』
- "白景潤(バイジンルン)。四十七歳。鯨虎公司取締役専務。張軍(ヂャンジュン)。四十九歳。同社本部長。邵剛(シャオガン)。三十八歳。同社営業部長。厳思成(ヤンスーチョン)。三十三歳。同社社員。石常培(シーチャンペイ)。二十八歳。同社社員。童震(トンゼン)。二十一歳。同社社員。"(『狼眼』p.234)
張軍
邵剛
厳思成
石常培
童震
・日光盟
・強盗団
陸登挙
趙豊毅
サン・クリストバルの組織
- 登場:『済度』
- 備考:コカ栽培農家を仕切る麻薬組織
フォンシエ・バルケロ
- 登場:『済度』
- "今朝サン・クリストバルの組織のボスでフォンシエ・バルケロという男が殺された。ドン・バルケロというのはそいつのことだろう"(『輪廻』p.89)
ギオマル
ぺピト
姓名不詳の二人
- 登場:『済度』
- 所属:サン・クリストバルの組織
- "野戦服の男が二人、Tシャツに軍用ベストの若い男が一人。青いオープンシャツの男が一人"(『済度』p.84)
花田猛作
多門寺康休
- 登場:『狼眼』
- 所属:フィクサー
- "南向きの和室に敷かれた布団の上で、寝間着姿の痩せた老人があぐらをかいていた。落ち窪んだ金壺眼で、じっとこちらを見据えている。寝起きのせいもあるのだろうが、白髪交じりの髪は乱れ、皺の多い肌は茶色く変色して実年齢よりも相当老けて見える。フィクサーと言うよりは貧乏神に近い外見だった。"(『狼眼』p.78)
- "「多門寺康休。本名、多山参二。……」"(『狼眼』p.78)
- "その話から山尾と嶋口は八十過ぎくらいの妖怪じみた老人をイメージしたが、年齢は意外とそれほどでもなく、六十七ということであった。しかしその影響力がなみなみならぬものであるということはよく分かった。神戸大学を卒業後、旧日商岩井に入社。出張先のシンガポールで知り合ったのが、一九七七年に破綻した安宅産業の裏で暗躍していたという大場宗吉である。大場に心酔した多門寺は彼に師事することを決め、以後、闇経済の世界に身を投じた。共産圏との海産物貿易に目をつけた大場は、文化大革命直後の混乱に乗じ、中国との間に強固な信頼関係を築き上げていた。そのコネクションは二十一世紀まで揺らぐことなくほぼ無傷で温存された。大場宗吉が遺した闇の遺産を受け継いだのが多門寺康休というわけである。"(『狼眼』pp.55-6)
星川周山
- 登場:『狼眼』
- 所属:事件師
- "「は、この青丹とあっているのが事件師の星川周山、四十六歳。星川というのは通名で本名は星世漢(ソンセ ハン)。在日韓国人三世です。事件師とは闇金融の世界に群がるダニみたいなもので、その意味ではコンサルタントに名前を変えた総会屋に近いと言えるかもしれません。しかし、横浜でチョンイーフーらと一緒に殺された花井とは書くが違い、裏社会では〈第二の許栄中〉の異名を取るほどの男です」"(『狼眼』p.121)
最終更新:2024年04月14日 12:09