自作パッケージを含む自前のリポジトリと tagpath によるインストール対象の選択で
公式パッケージ以外も一緒にインストールしてしまう方法です。強くてニューゲーム。
もちろん"自己責任"です。
用意するもの
1. 自前のリポジトリ
2. シリーズ毎のtagfile
3. tagfile を格納した媒体
1. 自前のリポジトリ
自作のパッケージを自由に追加できるようなリポジトリを用意します。
注意することは、ディレクトリ構造が公式のものと同じであること。
シリーズ(※)を追加してもインストーラはそれを認識しません。
(インストーラ改造しないと無理っぽい)
なお、自作のパッケージを追加する場合はパッケージ名の形式を
<パッケージ名>-<バージョン>-<アーキテクチャ>-<ビルド番号>.tgz
としておく必要があります。SlackBuildsで提供しているようなものをそのまま
突っ込んでも tagfile での指定が反映されません。
2. シリーズ毎のtagfile
各シリーズと同名のディレクトリを作成して、その内部に対応した
tagfile を用意します。
# ls tagfiles/
a/ ap/ d/ e/ f/ gnome/ k/ kde/ kdei/ l/ n/ t/ tcl/ x/ xap/ xfce/ y/
# ls tagfiles/a/ ← どのディレクトリも同じようになっていること
tagfile
tagfile の構造はいたって単純。シリーズに含まれるパッケージ毎に
「インストールする」「インストールしない」「毎回尋ねる」とした設定を
予め指定します。
<パッケージ名>: <設定>
各パッケージに対して定義できる動作は以下のものがあります。
1) ADD: インストールする。
2) REC: その場で確認する。けど推奨。 ※
3) OPT: その場で確認する。どっちでも。※
4) SKP: インストールしない。
※ 正直言って使い分ける意味が私にはわかりません。
なお、tagfile に定義されていないパッケージがインストール時に見つかった場合は
その場でインストールするかを尋ねられます。
3. tagfile を格納した媒体
インストーラからマウントできるものであれば nfs でも何でもいいです。
2.の手順で作成した tagfile をディレクトリ毎まとめて突っ込みましょう。
インストール手順
- tagfile のある媒体をマウント
- 「インストール方法」の「3. パーティションのフォーマット」までの作業
- "SOURCE MEDIA SELECTION"でnfsサーバなどで自前のリポジトリを指定する
- "SELECT PROMPTING MODE"で tagpath のある場所を指定してインストールするシリーズを選択する
- 「インストール方法」の「5. 雑多」以降の作業
tagfile を突っ込んだ媒体を /tag あたりにマウントします。
- 「インストール方法」の「3. パーティションのフォーマット」までの作業
省略
- tagpath のある場所を指定してインストールするシリーズを選択する
"tagpath"を選択後、tagfile の参照先を指定します
(それぞれの tagfile が/tag/a/tagfile とあるような場合は /tag と指定します)。
- 「インストール方法」の「5. 雑多な設定」以降の作業
省略
参考URL
最終更新:2013年01月06日 12:35