ここではユーザーの作成を行います。
そもそもrootって何?
rootはUnixオペレーティングシステムにおいての管理者アカウントです。
このユーザを使用することによってコンピュータ上のすべてのファイルに無制限にアクセスが可能です。
また、システム設定などもこのユーザーで行います。
言わばあなたのシステム上で神のような存在です。
「わぉう! なんて素晴らしいユーザーなんだ! 俺は一生rootを使い続けるぜ!」
「男ならroot一本」
…そんな声が聞こえてきます。
でも少し待ってください。強すぎる権限を持っているrootを使用することによって取り返しのつかないことになる可能性があるのです。
例えば… (↓実行しないでね)
# rm -rf /
このコマンドを実行するとSlackwareシステム上でサードインパクトが行われてしまいます。(すべてのファイルが多分削除されます。)
そうでなくても重要なファイルを誤って消したり、書き換えてしまうかもしれません。
そのため多くの場合別のユーザを作成し、そこからsuやsudoというコマンドを使用することによってrootの権限を利用します。
では、ユーザを作成しましょう。
ユーザーの作成
ここではユーザー"lilin"を作成することにします。
rootで
# adduser
を入力すると、
Login name for new user []: lilin
ユーザー名を聞いてきます また、
# adduser lilin
でも構いません。
User ID ('UID') [ defaults to next available ]:
ユーザIDを聞いてきます。ほとんどはデフォルトのままで構わないのでそのままEnter。
Initial group [users]:
すべてのユーザーはusersグループに入るそうです。デフォルトで構いません。
Additional groups (comma separated) []:
その他の所属するグループを選択します。よく使われるグループはaudio,games,video,cdrom等です。
また、作成しているユーザーがsuやsudoを使用する場合wheelを追加してください。
あとでgpasswdを使ってグループを追加することも可能なので深く考える必要は無いとおもいます。
Home directory [/home/lilin]
ホームディレクトリを作成します。多くが/home/<user>ディレクトリにすると思います。デフォルトで構いません。
Shell [ /bin/bash ]
シェルを設定します。お好みのシェルを選択してください。わからない場合はデフォルトでいいとおもいます。
Expiry date (YYYY-MM-DD) []:
作成しているユーザの有効期限を設定します。何も入力しない場合は無制限になります。
New account will be created as follows:
---------------------------------------
Login name: lilin
UID: [ Next available ]
Initial group: users
Additional groups: [ None ]
Home directory: /home/lilin
Shell: /bin/bash
Expiry date: [ Never ]
確認し、良ければEnter,間違っていればCtrl+cで最初からやり直してください。
その後いくつか質問されます。
最後にパスワードを聞いてくるので、入力します。
ユーザの作成が終わりました。
パスワードの設定
# passwd <ユーザ名>
ユーザーの削除
ユーザーを削除するには
# userdel lilin
ユーザーとそのディレクトリを削除する場合
# userdel -r lilin
useraddコマンドを使用するユーザ作成方法もあります。
最終更新:2013年01月06日 19:02