FLOWER KNIGHT GIRL

FLOWER KNIGHT GIRL

【ふらわーないとがーる】

ジャンル RPG
対応機種 ブラウザゲーム
iOS/Android
配信元 DMM GAMES
FANZA
開発元 Your GAMES
→KMS
配信日 ブラウザ 2015年1月27日
iOS/Android 2018年8月29日
定価 無料(一部課金アイテムあり)
プレイ人数 1人
レーティング FANZA アダルトゲーム
ポイント 初心者に色々な意味で優しい
不具合対応とそれに対する補填が優秀
キャラ間のバランスが悪い


概要

DMM GAMESが2015年初頭に送り出した実際に存在する花や植物をモチーフとしたブラウザゲーム。当時は似たようなブラウザゲームが数多く輩出され、本作もその無数のゲームの内の一作に過ぎなかった。しかし、本作は様々なユーザビリティに注力した結果、DMMを代表とする老舗ブラウザゲームの一角となり得たのである。


特徴

主人公はスプリングガーデンと呼ばれる異世界にて、花騎士(フラワーナイト)を統括する団長として、補佐官であるナズナと共に様々な任務をこなしていく。花騎士とは、世界花の加護という大いなる力を授かり「害虫」と呼ばれるモンスターと戦う女性の騎士のことであり、いずれも実際に存在する植物の名を冠している(容姿や衣装も各植物を強く意識している為勘違いされやすいが、あくまでそのモチーフや命名に使われているに過ぎず、花の擬人化ではない)。ファンの呼称は主に「花騎士」「お花」。本ページでは前者を使用するものとする。


基本システム

  • クエスト
    • 3分に1回復するスタミナを消費して受ける任務。この際、パーティは戦友(もしくはクエスト専用のパーティか、野良パーティ)を含めて最大5パーティ組むことが可能。1パーティにつき、編成できる花騎士は5名。
  • 移動力
    • クエストマップはいくつかのマスで構成されたもので、よりこの数値が高いパーティが素早くマスを移動できる。
  • 勲章
    • 「全モンスタ―討伐」「全宝箱回収」「ステージクリア」「全ボスモンスター討伐」の内の3つ条件を達成することでアイテムやキャラをゲットできる。
  • スロット数
    • 装備できるアイテム数。初期は1で、最大は4つ。同じキャラを掛け合わせるか、特定素材によって確実に成功する。
  • スキルレベル
    • 攻撃時に一定確率で発動する強力なスキルの発動率のこと。初期は1で最大は5。同じキャラを掛け合わせることで低確率で成功するが、特定素材によって確実に成功する。
  • 進化・開花システム
    • 各段階のレベル上限(通常→進化は60、進化→開花は70)に到達すると特定素材を使用して新たな立ち絵と能力を獲得する。開花(第二進化)の新イラスト・キャラシナリオ等は当該キャラの実装から1年半ほど経過後に行われる。
  • 昇華システム
    • レアリティ5以下(最大は6)のキャラクターに特定素材を使用して、最大レアリティの6にランクアップさせる。元のレアリティが低いほど特定素材の数は多く必要となるが、スロット数やスキルレベルなどの育成具合次第である程度素材の緩和が可能。
  • レベル上限突破
    • 「覚醒竜 センティ」という素材を使って、1体につきキャラレベルを5上げる。最大は120。
  • クジラ艇
    • 総勢40人の花騎士を引き連れて巨大モンスターと戦うイベント。4種類ある属性もステージに合わせて進めるには160人近い育成が必要となるため、初心者にとっては参加自体が難しい。

評価点

  • 初心者でも安心な難易度
    • 配信当初はお世辞にも評価点というには程遠いものだったが、現在は後述する大量の詫び石、豊富なサービスアイテムなどで、無課金でもそれなりに楽しむことができる。いわゆるエンドコンテンツと言えるクエストも存在するが、最低限本編やイベントのストーリーを回収・閲覧するために「難しくて特定のキャラが必要」といったことはほとんどなく、好きなキャラクターやそれらの編成で楽しめるというのは大きい。
  • フットワークが軽い運営態勢
    • (悲しいことに)この業界では珍しくユーザ視点で堅実な運営を行っている。目に見える不具合はもちろん、「そんな不具合知らないんだが」というものまで幅広く、かつ迅速に改善がされている。しかも、その度に何度も何度も詫び石として華霊石(魔法石のこと)が配布され、ユーザからは「身に覚えのない詫び石が団長を襲う」ともっぱら言われている。もはや、詫び石を投げるためにわざわざ理由をつけているとしか思えないほど頻繁にである。このためか、DMM GAMESで行われたユーザアンケートでは、異常とも思える「 好きな理由のTOPが運営 」という事態になった。ここまで運営が愛されるゲームは他にないと思われる。
      ちなみに、詫び(もしくは配布)石の例としては「不具合改善」「過去攻略が難しかったクエストを緩和化した際の補填」「ニコ生で起きた珍事*1」「○ヶ月運営記念キャンペーン*2」「コミケ参加によるお礼(一体何に対するお礼なのか)」など。
    • 運営をKMSに移行してからも対応の迅速さ、適切さは健在。新要素の追加、問題点の据え置き等で賛否が生じる点も少なくはないが、よく言えば運営を維持しつつ色々と模索している姿勢は評価に値するだろう。また、初登場が☆4以下であったキャラの別バージョンが人気投票を介せず実装される動きもこれ以降にあり、それらのキャラを推すプレイヤーを中心に好意的に受け止められている。
  • 魅力的なキャラクター達
    • 花言葉を元にした、もしくはまったくそうでないキャラ付けをされていたりする。性格は基本的にラブ勢が多く、不快になるようなキャラはほとんど皆無(好みによるところもあるが、このあたりは徹底している)。しかも、忘れた頃に非常に癖の強いキャラ*3が実装されたりと、変化球も非常に面白く楽しめる。
      その美しいキャラクターグラフィックを、SDという形で戦闘シーンなどで再現しているが、これが類を見ないほどの高クオリティを持っている。3Dじみた動きをしたり、非常に細かい動作を丁寧に表現したりと、まさに見ているだけで芸術といえるほどの素晴らしさである。このSDに惹かれて団長になったユーザも数多く存在する。
      • また「庭園*4」専用のSDモーションも少なからず存在し、戦いが無いときのキャラの人物像が見てとれるような微笑ましいものが多い。一部ネタに走っているものもあるが。
  • 距離が近づいた最高レアキャラ
    • 排出率がかなり絞られているレアキャラが、ガチャ実施時に得られる「虹色メダル」で好きなキャラと交換可能となった*5。また、課金必須ではあるが、特定キャラを対象に好きなときに交換可能な「スペシャルチケット」、 非所持キャラのみ 確定で出現する「スペシャルガチャ」も頻繁に実装しており、過度に課金しなくとも高品質パーティを組むことは困難ではなくなっている。
  • 全年齢、成人向けに配慮されたイベント
    • 好感度システムで、贈り物を100%になるまでキャラにプレゼントすることで全年齢は「デートイベント」成人向けは「ご褒美イベント*6」が発生する。どちらもキャラへの愛情をより深められる出来となっており、いつでも回想可能。
  • 力が入りすぎている季節ボイス
    • キャラ数は800ほどだが、全キャラにシーズン限定の特殊ボイスが実装されている。しかも、一部キャラは 年毎にそれぞれセリフは異なる のが凄まじいこだわりよう。
  • スタミナ消費の回避
    • クエストを行う際、途中でパーティが全滅したりやり直したいときの撤退を選ぶとスタミナが消化されない。これにより、様々なパーティでクエストを吟味する余裕が生まれており、高難易度ステージも気軽に試行錯誤ができる。

賛否両論点

  • 一部難易度の高いマップ
    • ノーマルクエストには、未だに勲章取得が困難なマップが存在する。具体的には各ステージマップ内の害虫を全滅させなければならない中で、討伐対象のいるルートへ進めるかどうかが完全に運任せのランダムパネルに委ねられる局面がかなり多く、運が悪いと何度も周回する羽目に陥ってしまう。ゴール到着前に撤退すればスタミナを消費せずに済むが、それを差し引いてもかなり面倒。
    • また第3部最終盤には「強力なボス格との連戦」というステージもあり、低レアで固めるなど育成不足なパーティだとかなりの大苦戦を強いられることとなる。強力な戦友の助っ人パーティを使ってでもクリアさえすれば勲章コンプリートできるのは救いか。
  • シナリオ
    • 初期はシナリオがなかったのだが、サービス運営が続いていく内に実装したものがある。しかし、追加当初は他のクエストに比べて文章量も質も段違いで悪いと評されもする出来であった。
      以降はよく言えば「無難」、悪く言えば「当たり障りがない」といえるものが暫く続いていたが、第2部後半~三大決戦イベントを経ての第3部は比較的力の入ったシナリオとなっている*7。一方間を置いて公開された第4部以降や付随するサイドストーリー群は、後付けの設定・やたら壮大かつ哲学的な世界観などへの言及が加わり好みが分かれる印象。過去の散らかった伏線(古代の賢人とその末裔関連など)等を能動的に回収する動きも見られるなど、見所も確かにあるのだが。
  • 物足りない18禁シーン
    • 若干古参のゲームであり、また数のデータが膨大なため仕方ないが、Live2Dは多くが非対応*8、かつイラストが差分を除くと1キャラ(衣装)につき多くても 2枚しか存在せず 、いわゆる実用性は微妙という意見もある。テキストとイラスト自体はかなり力が入っているが、シチュエーションや画風に好みが分かれるものもないではない。
      • 2023/11/13に実装された「カトレア(生命樹の祝福)」以降は所謂本番ではない前戯シーンが最高レアのキャラにもちらほら実装されつつあるが、これも先述の2枚の内片方を潰しているという意見があり賛否両論。後述の開花絵問題にも関連するが、担当絵師の都合を鑑みると本開花実装の望み薄なサクラとウメのひな祭り衣装にそれを採用したことには否定的な声も少なくない。
  • 物足りない全年齢版
    • 全年齢版に先駆けて実装したデートイベントだが、お楽しみイベントと違って一枚絵が存在せず、終始ADV画面での進行となる。キャラストーリーの延長といった趣でシナリオ自体は悪くないのだが、やはりお楽しみイベントと比べると味気なさは否めない。その上成人向けでもデートイベントは視聴可能であり、逆に好感度200%の特典イベントは全年齢版にない為、全年齢版を選択する理由が(性的なイベントを希望しない限り)ほとんどなくなってしまった。
  • スマホ版とのイラスト差異
    • スマホ版は全年齢対象(DMM GAMES提供のアプリを除く)であるため、露出度の高いキャラのイラストが修正されている。この修正のされ方の良し悪しがかなり賛否が分かれている。胸元や臀部を隠すのはまだわかるが、脇やへその部分も修正されているのは首を傾げたくなる。その隠し方も布を不自然に増やすなど雑なものが少なくなく、後者の修正もされている・されていないキャラが両方存在しており統一感が無い。ただし、元々露出の度がすぎていた初期の進化キャラ(例であげれば進化バラ)の修正は好評で、ブラウザ版に別スキンとして実装してほしいという声もちらほら存在する。
  • SDやボイスの格差
    • 本作の評価点ともいえるほどのクオリティを誇るSDであるが、初期に実装されたSDキャラと最新のキャラとで大きな技術力の差が出ている。例えば、「喜び」のポーズで初期キャラは「片手を上げ下げする」だけなのに、最新キャラは「独自にアクションを豊富に行う」といったほど。この辺りは、初期キャラのSDをリメイクしてほしいという意見が多く見られる。
    • また近年のキャラでも、モーションの殆どが左右に少し揺れるだけなど、悪い意味での手抜きな印象を受けるSDはちらほら見受けられる。
    • ボイスに関してはSDほど目に見えて悪い点はなく声優陣の演技も良好だが、初期に実装されたキャラは(作風の模索的な意味でも仕方ないとは言え)台詞内容が近年のそれに比べて淡白な印象は人によっては気になる。ホーム画面でのボイスや贈り物を渡したときなどが顕著か。
      • 一方である時期からの実装キャラは、データ容量の都合上ボイスのバリエーション(季節のホーム会話、攻撃時の掛け声など)が一部削減されてしまっている。理由が理由な為仕方ないが、それ以前のキャラと比較するとどうしても寂しさを感じる。
  • 虹色メダルの仕様変更を通して生じたキャラ間の入手難易度格差
    • 先述の虹色メダルの項での注釈にも記した通り、現在当該アイテムで交換可能なキャラは「2020年1月20日までに実装された恒常ガチャのキャラ」及び「虹色メダルとの交換のみで獲得できるキャラ」に限られている。裏を返せばそれ以降のキャラは現状虹色メダルを貯めても獲得できず、「特定のキャラを狙って」入手する手段が非常に限られてしまっている。
      • 未所持確定ガチャ、チケット付きガチャにより入手難易度自体は緩和されてはいる。しかし「虹色メダル」と「☆6交換チケット(プレミアムⅡ)*9」の交換範囲の間には何故か抜けがあり、どちらでも獲得できないキャラが多数存在している*10よりによってこの範囲には「メコノプシス」「ガンライコウ」等世界観的に重要なキャラ、「グロリオサ」「コンボルブルス」など有用なキャラも多く、別の手段でフォローしてほしいという声も少なくない。
    • ただ、(狙わなくても排出率が狭き門であることは兎も角として)虹色メダルの交換対象内キャラだけでも最低限ストーリーをすべて回収出来る程度に良質なパーティは編成できる点は強調しておく。一目見て気に入ったキャラを中々獲得できないのは相当なもどかしさがあるのもその通りではあるが……
  • コラボイベントの選出に関して
    + 過去の全年齢向け作品とのコラボイベントについて
    • 2019年3月より「転生したらスライムだった件」とのコラボが決定。しかし、もともとコラボ元の作品は全年齢であるため、FANZA版ではイベント自体が存在しない*11。また、入手できるキャラは虹色メダルの対象外であり、入手は虹色メダル実装前と同等以上に困難なものになっていた。しかも、イベント終了後はイベントの回想はできず、復刻も行われない為再入手も一切不可と宣言されている。
      このコラボでの各方面運営を含む「誰得」ぶりは黒歴史と見るユーザーが多い。成人向けソシャゲである花騎士のプレイ層は「20代~40代」、対して全年齢向けラノベ作品の「転スラ」は恐らく「中高生」が主なターゲットであり、大まかな世界観以外は全くと言っていいほど噛み合わない。当時、転スラはこの時期に乱発と言えるレベルで多方面でのコラボを行っていたので、その煽りを受けた「花騎士」側の運営を責めるべきではないとする見解が一般的。実際、ニコ生のときもプロデューサーはあまり乗り気ではなく、渋々コラボを引き受けたという印象が非常に強かったとする証言も存在する。
      ただし、結局のところ興味がないならばスルーすればいいということであり、義務感を迫るものではない。転スラも知名度の高いアニメなので、団長の中にも視聴者は存在しており、それでコラボを歓迎している方も一定数はいたはずとも考えられる(逆が存在するかは些か疑問だが......)。
  • 上記のコラボ以降は 「ランスシリーズ」「ワルキューレ ロマンツェ」 といった、成年向け作品とのコラボが中心に行われている。原作の一般的な知名度ではやや劣り、版権の都合上復刻などはあまり高望みできないものの、しっかりお楽しみシーンが設けられている*12上、シナリオの親和性も決して悪くないものなので、概ね好評の様子。

問題点

  • キャラクターの性能バランス
    + YourGames時代~運営移転前後
    • 顕著に表れているのが「最高レアキャラ」間と「昇華キャラ」のバランス。このキャラクターの性能さが数字が読めればすぐに理解できるほど、上位下位互換の差が大きい。しかも、昇華キャラは苦労に見合った性能と、そうでない差が非常に大きく、強昇華キャラは「★7レアリティ」と呼ばれるほど強力といわれるが、弱昇華キャラは「★5よりマシ」と呼ばれるほどの格差がある。
      このバランス間も運営は問題視していたようで、特定キャラのバランス改善が大きく告知された。これにより、キャラクター間の格差は減ると思われたが、実際は「 弱キャラの修正が中途半端 」で「 候補になかった強キャラが突如修正 」という火に油を注ぐ改修が行われた。
      幸い、本作はこういった問題を気にしないでも攻略が容易なのが救い。しかし、だからといってキャラ性能で格差を出していい理由にはならない。そのキャラが好きな団長にとっては尚更である。
      しかし、2021年6月14日に 初期キャラ143人に対して大規模かつ大きなバランス調整がなされた。 これにより各キャラの性能における格差は非常に縮まったものの、 対象外のキャラとの格差は更に広がってしまった。 参考ページ
    + KMSへの移管以降
    • 上記の問題は根本的な改善がなされないまま、限定ガチャ産キャラを中心にバランスブレイカーと言えるキャラが一定数存在し、「実質☆7」と言われる程度にはそれ以外との性能格差が生じている。 中でもストーリー展開に合わせ登場した「古代花騎士」や「世界花の化身」など設定的にも他と一線を画すキャラの集まりは(多少の差はあれど)頭一つ抜けた強さになっており、同一コンセプトの過去キャラの完全上位互換となってしまっている者も少なくない。
      とりわけ耐久補助の優秀さに加え蘇生も可能な「ジュズダマ」、スキル発動回数に応じてパーティ全員に超強力なバフを盛りまくれる「ヒャクニチソウ」は最上位レベルの性能と汎用性を有しており、この二人を組ませて残りのメンバーを少し調整するだけでもそれ以前のエンドコンテンツの大多数を雑にクリアできてしまう。従来のセオリーを無視して複数獲得しておくことが推奨されるほど。
      その後も過去の類似キャラがあまりにも霞む倍率でソーラードライブを強化できる「サン」、特定キャラ群の組み合わせで実現できたギミックを単騎で再現し個人のデメリットを踏み倒してカンストダメージを叩き出す「スターグラス」などが実装されたのを見ればわかるように、性能インフレは加速傾向にある。この時期以降のエンドコンテンツはこれらのキャラが最低限以上揃っていることを前提に調整されている節もあり、後述する高難易度の環境における問題にも直結している。結果として、これらのバランス調整等は移管以前より悪化したと厳しく見るユーザーも一定以上存在する。
  • 一強になりがちなパーティ構成、及びそれによるエンドコンテンツの環境
    • 2017年初頭までは「デバフ*13パーティ」が最強だったが、デバフしても意味がないほど強力な攻撃性能を誇る敵が実装したために廃れていった*14。そうなると、先手必勝で1ターン目で確実に撃破する火力パーティが推奨されるのは当然となり、初手で超火力を叩き出す「1ターン(キル)パーティ」や「クリティカルパーティ」、次点で「反撃*15」「ソラパ*16」が台頭する。かと思えば高火力先制攻撃でいきなりこちらを殲滅してくる敵や、1~2ターンは確実に耐えてくるような敵も出てきて......というように、エンドコンテンツはメタへのメタというような鼬ごっこになっている。また近年の高難易度面は前述のジュズダマ等強力なキャラを所持している事を前提に調整・対策されている節が見受けられ、過去のキャラのみだとどれだけ洗練したパーティでも全く歯が立たないこともままある。よく言えば多種多様な構成が求められているが、そもそもシステム上プレイヤーが干渉できる要素が少ない故に所謂「持ち物検査」的な側面が強く、評価は芳しくない。
      ただし、この問題が浮き彫りになるのはエンドコンテンツの超高難易度クエストのみであり、通常のクエストではよほど能力の組み合わせがチグハグでない限り攻略は可能である。
  • 開花実装とその格差
    • 開花は運営当初は視野になかったシステムで、古参のキャラは通常と進化のみしかイラストが存在しなかった。そのためか開花立ち絵の実装は大抵キャラ登場から1年半ほど待つことになり、特にKMS以降のバランス調整だとその実装を待っている間に型落ちになってしまう場合も無いではない。またこの通称「本開花」が追加されない花騎士も一定数存在して、酷いものでは数年単位で進化絵のままというものもある。中には著名なイラストレーターが担当しているキャラもおり、そちらの実装はかなり絶望視されている。これは「艦これ」*17でも似たようなことが起きており、本作のみの問題とはいえない。
      • 一方「ネモフィラ」を代表に、デザイン担当(ないしそれであろう絵師)が現在も活発に活動しているにも関わらず本開花が実装されていないパターンもごく一部存在しており、そちらは声優の都合と推測されている*18。ボイス関連の問題は声優変更で対応なされているキャラも一部存在する為、より複雑な問題があるとも考えられなくもないが。
  • 別バージョンと周年イベントでの人気投票の問題
    • キャラ系ソシャゲの常として、既存キャラが別の衣装を着たユニットとして新たに実装されるときがある。その機会とか人選は基本的に無作為だが、 「キャラ人気投票イベントでの上位入賞」を果たすと特典として実装が確約される という恒例の決まりがあり、当該イベント中は多くの団長が躍起となり投票券の得られるイベントを周回する。
      キャラ母数が多い故にマイナーキャラでも別衣装を得られる機会というのは大きく、一見「全てのプレイヤーがキャラ愛の元に実装権を巡って競争するお祭りイベント」として聞こえは良いのだが、実際の所は「 ヘビーユーザー達や多くのプレイヤーの推す人気キャラが上位を席捲し、それ以外のキャラ並びに彼女らを推す団長たちは(とてもではないが)逆立ちしても勝てない 」といった実情が続いている。特に古参の人気キャラである「アネモネ」「カトレア」「エノテラ」などは登場以降の入賞率が高く*19、特にアネモネは毎年のように入賞枠を圧迫し別衣装を多く貰っていることにより批判やあらぬヘイトの的となっていたのは有名。
      • また、7周年人気投票の特典衣装は「パラレル学園」というテーマで統一されたが、その名の通り現代的な別世界線の人物であくまで正史の本人ではないという点には否定的な意見も一定以上ある。特に初入賞キャラとして、別バージョンが悲願であった低レアキャラ「ヒノキ」や個別ストーリーの続きが望まれていた「イフェイオン」を推す団長の残念がる声が多い。

  • 総評

    ブラウザゲームでは非常にプレイが楽しく、界隈では問題視されがちな運営の態度も信頼できるため、長いスパンでプレイするのであれば非常におすすめである。一部ゲームバランスの調整こそ改善の余地が多いものの、それを差し引いても数多くの個性的なキャラを蒐集する楽しみは大きく、その中から気に入ったキャラを愛で楽しめられればそこまで気になることでもない。お手軽に高品質、かつ高頻度の石補充可能なゲームという点は本作の強みといえよう。


    余談

    • ハイクオリティなOP風のPVアニメーションが存在する。過去の人気投票で上位を獲得したキャラ(あとナズナも)が総出演するため、未見の方は視聴してはいかがだろうか。また2024年以降にも新PVの制作が決定している。
    • 上記のタイトルロゴには見ての通りナズナの横顔があしらわれているのだが、ちょうどなびく髪の細い房が口元に重なっている為「蕎麦(あるいはそうめん)を食べている」ように見えると時折ネタにされることもある。

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    最終更新:2024年11月08日 23:07

    *1 多すぎる上、ネタ要素が強いのでここでは割愛。

    *2 年単位でないのが大きな特徴。

    *3 とはいっても、大体は根が真面目だったり優しかったりするので、決して好き嫌いが分かれるほど性格に難があるわけでもない。

    *4 集めたキャラのSDや専用通貨で購入したオブジェクトを飾って鑑賞できるモード

    *5 ただし、こちらも収集はかなり大変なので、時間はかかる。また現状交換可能なキャラは「2020年1月20日までに実装された恒常☆6+α」に限っており、それ以降の実装キャラは狙って入手する機会がかなり限られていることには注意。

    *6 年齢指定区分や配信元で大体察せると思うが、要するに男女が夜に行う営みのこと

    *7 ただ、第3部に関しては一つのクライマックスながら他章に比べて駆け足な展開と総話数の明らかな少なさも目立つ。前後の様々な状況より、当時は運営がかなり危うく、万一の為ひとまずの完結を急いだという見解が有力

    *8 2021年から徐々に対応キャラは実装され始めたが、実装面での問題から2023年初めを最後に登場していない

    *9 期間限定ルーレットの景品やアイテムパック等に付属

    *10 具体的には「キツネノボタン(バレンタイン)~コオニタビラコ(新春)までの範囲

    *11 データ連携などでX指定版にて確認できる当イベントのコラボキャラは、「異世界の○○」という当たり障りのないキャラ名とイラストに書き換えられている

    *12 但し原作主人公の不在により大多数が自慰シーンであることに留意。浮気・寝取り等のシチュエーションは無いので安心されたし

    *13 相手の攻撃力を下げて長時間戦闘を継続させる。

    *14 敵のスキル発動率を限界まで下げて単体攻撃を誘発・タンクに集中させダメージレースで勝つ、通称「スキルデバフパ」は今でも相手を選べば十分通用する

    *15 ガッツ等を利用して確実に1発耐え、防御数値に応じたダメージを反射するアビリティ

    *16 光ゲージを溜めて能動的に放てる「ソーラードライブ」を戦闘開始時に最大まで溜め、火力のバフもアビリティで積むことで大火力により殲滅するパーティの通称

    *17 もっとも、あちらはこちらの開花に相当する【改二】がイラスト未納のため未実装となっているので、艦これのほうが問題は深刻だが。

    *18 開花実装時に第二進化・ホームの台詞が追加される為

    *19 やや話が脱線する為注釈に留めるが、次点としてより後発の「ネムノキ」が挙がることもある。こちらは長編サイドストーリーのキーキャラとして登場し、世界観的に重要な人物でもあるのだが、登場以降の投票での入賞率に加えそれ以外での別衣装も数種獲得している。その他ストーリーやゲーム外イベントでの出演も多く、総じて運営から贔屓されているような扱いに否定的な意見も一定数ある