薔薇と椿 ~伝説の薔薇の嫁~
【ばらとつばき でんせつのばらのよめ】
ジャンル
|
アクション
|
対応機種
|
Android 5.0以上、iOS 9.0以降
|
メディア
|
ダウンロード
|
発売元
|
room6
|
開発元
|
NIGORO
|
発売日【Android】
|
2020年3月20日
|
発売日【iOS】
|
2020年3月22日
|
定価
|
無料(広告あり)
|
プレイ人数
|
1人
|
セーブデータ
|
1個
|
レーティング
|
12歳以上
|
判定
|
良作
|
概要
Flashゲームとして展開されていた薔薇と椿シリーズのスマホ移植作品。
庶民の出だった玲子は華族である椿小路家の長男に嫁ぐも、夫に先立たれてしまう。
後ろ盾を失った彼女は椿小路家に虐げられるようになってしまったが、力で椿小路家の支配を画策する。
システム
-
基本ルール
-
玲子を操作し、対面した人物と1vs1でビンタを打ちあい、先に相手の体力をなくした方が勝ち。
-
5秒間のインターバルで攻守交替で、攻撃側はビンタを撃ち守備側はビンタの回避に努めることになる。
-
こちらの攻撃時は、画面の右から左へ、相手の顔あたりをめがけてスワイプ操作することでビンタを放てる。攻撃ターンの5秒間であれば、空振りしようが当てようが何発ビンタしてもいい。
-
ビンタはこちらも相手もともにクリティカルヒットすることがある。ストロークの長さやビンタの角度、的確に弱点をスワイプしているかが判定される模様。
-
短時間で大ダメージをあたえると「つかめ!」の指示が表示され、指示アイコンをタップすることで相手の胸ぐらをつかむモーションが入る。この際には左右(上下でも可)に連続スワイプすることで往復ビンタを放てる。
-
往復ビンタで敵の体力をゼロにした際は一時的に動きが止まり、スワイプすることでおとどめの一撃を放つことが可能。この際は相手側の敗北モーションが専用のものに変化する。
-
敵が攻撃してくるターンの場合、敵のふりかぶりモーションを参考に、タイミングよく左から右へスワイプをすればビンタを回避できる。
-
回避成功後に右から左へとビンタのスワイプを入れるとおカウンタアが発動して反撃できる。。。
-
タイミングは結構シビアで安定して出すには慣れがいる.
-
体力について
-
こちらの体力は赤い薔薇の花で、相手の体力は白い椿の花で表記される。
-
ダメージが一定値蓄積するごとにひとつずつ花のアイコンが消えていき、椿を全て無くせばプレイヤーの勝利、逆に薔薇を全て失うと敗北となる。
-
一戦に勝利するごとに受けたダメージは全快する。
-
ゲーム構造
-
椿小路沙織(次女)→椿小路静香(長女)→休憩→三田悦子(家政婦)、椿小路華江(義母)、椿小路椿(大奥様)の順の連戦。
-
後半の敵ほど体力が高くこちらの攻撃も避けてくるようになる。特にラスボスの椿はこちらの数倍の体力を有するので、的確に回避してダメージを稼いで往復ビンタで大ダメージを与えないと勝ちづらい。
-
スコア
-
通常ヒットよりクリティカルヒットすると点が高いほか、往復ビンタに持ち込めると得点を荒稼ぎできる。
-
ハイスコアを狙いたいなら、結局のところ5人を負けなしで倒しきることが必要になると思われる。
-
2人目以降のキャラに負けた場合はコンテニュー時に広告が挿入される。
-
布施(980円、490円、250円から任意の金額を選ぶ)ことで広告キャンセルも可能。
-
ただし再戦しても、得点は0点からのスタートとなる。
-
スコアの記録
-
キャラに勝利した後にセーブすることはできないが、1トライ中の蓄積ポイントがGoogle Playのスコアに記録される。
-
フレンドや知らないプレイヤーの特典と見比べたり、自分が上位何%にいるか見れる。
-
勝った瞬間、負けた瞬間(ひいてはそのときスコアを何点稼いでいたか)をスクショに取り共有できる機能もある。
評価点
-
シュールな世界観
-
華族に嫁いできた平民がのし上がってくるという王道な物語のような展開ではあるが、結局のところただ華族ともあろう女たちがビンタの応酬をしているだけなので、プレイヤー側にインパクトを与えることにはかなり成功していると思われる。
-
ストーリーを担う地の分も古典的仮名遣いを織り交えた独特な文体である。
-
相手キャラのモーション
-
ビンタしてくるときのフェイントの入れ方もなかなか絶妙。一編通りには行かずにキャラごとの独特な間を見極める必要がある。
-
敵のそれぞれの動きに個性があるため、ただただ眺めるのも面白い。
-
クリティカルおビンタを繰り出すと首がもげるような劇的なリアクションをしてくれるほか、三田悦子は乳揺れするわ、負けるとだっちゅーのをしてくるわ、おトドメをさすとパンモロもするとかなりのお色気(?)キャラである。
-
システムの奥深さ
-
単にスワイプするだけで成立する簡単な操作性ながら、キャラごとに顔のどこをビンタすればクリティカルヒットになるか差別化されており、プレイヤー側が研究する余地がある。
-
敵味方共に、安易な攻撃に対してはカウンターを決めることが出来たり、ラッシュでポイントを稼ぐシステムが搭載されているため、案外ゲームの進行が単純化しない。
問題点
-
クリアだけを目的とする場合
-
セーブができないことから負け続けたりすると長丁場に成りかねないのが玉に瑕。
-
敵のほうも終盤になってくると体力が非常に高くなってくるので、勝つためには相当のこと本作のバトルシステムになれておく必要がある。
-
操作説明が簡素
-
ゲーム中で説明を参照できるが、ごくごく基本的なことしか説明がない。
-
特にカウンターの出し方や往復ビンタの発動条件などが伏せられているのは少々不親切である。
総評
華族がまるで競技のようにビンタを出し合うちょっとシュールな世界観と、実は奥が深いバトルシステムが特徴。
ストーリーを深く楽しむような作品ではないものの、得点を競うシステムにはまれば中々病み付きになれるだろう。
最終更新:2024年09月08日 21:34