VicTorian Park
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589VicTorian Park2023/02/17(金) 16:09:09.08ID:nxDR/vM00
未解決にあるヴィクトリアンパーク(公称はビクトリアン・パーク)をいきます
ヴィクトリア朝時代の英国文学の名作(宝島・不思議の国のアリス・吸血鬼ドラキュラ)を舞台にした三つの施設からなる遊園地を舞台に、
その謎を探りながら捕われた兄妹の片割れを助けに行くというゲームです。
「ここは一体どこなんだろう?……」
ビクトリアン・パークは夢の中に存在する不思議な遊園地。
陽気な海賊達、ハンプティ・ダンプティや三月兎、そして見の毛もよだつような恐ろしい吸血鬼が今や遅しとあなたの入場を待っています。
何時、誰が、どんな目的で作ったのか?
それすらはっきりとは判らない謎の世界。
ここでは愉快な音楽や出し物が繰り返し演じられ、通りにはお客を呼びこむ楽しげな声が響いています。
気の遠くなる昔から、永遠にそういったことが続いているのです……
そしてそこに住む住人達の誰一人として、そのことに疑問を持つ者はいないのです。
さあ、あなたは遊園地に迷い込んだ兄妹の一人となって3つのアトラクションを体験しながら、この奇妙な世界の謎へ追っていかねばなりません。
果たしてあなたは、ビクトリアン・パークに隠された謎のすべてを解き明かし、再び現実の世界へと帰ってくることができるでしょうか?
(説明書の序文より)
楽しい空間であるはずの「ビクトリアンパーク」。
だが、ここは遊ぶ場所ではなく、捕らわれた兄妹を助けるための場所と化していた。
謎が謎を呼ぶこの奇妙な世界から、あなたは脱出することができるだろうか?
(公式サイトより)
(主要登場人物)
【兄妹】……兄か妹のどちらかを選び選んでない方が囚われの身になるが、どちらを選んでも物語は変わらない。
【ジャック】……宝島を巡る遊覧船『ハボック号』の船長であり、営業時間外にも船を出して遊園地に眠る宝を探している。
【ハンター】……港のボート小屋に住んでおり兄妹に様々な助言を与え手を貸してくれるが、時々何者かと密かに連絡を取っている。。
(OPで部屋の様子が映し出され、そこでは兄妹がある老人と一緒に写真に写っている)
兄妹は気が付くと、一本のネジと施設『海賊達のショウボート』のチケット何枚かだけを持って遊園地にいた。
590VicTorian Park2023/02/17(金) 16:11:23.09ID:nxDR/vM00
そのチケットで入ったショウボートのある港にはボート小屋があり、その地下で大量の贋作チケットを研究する男インテリを発見した。
「ああ、そんなはずはない!待てよ……まさかお前はこの遊園地のちゃんとした、本当のお客なのか?!
この遊園地のチケットは決して買えない。ここじゃチケットが新しく印刷されることが金輪際ないんだ」
また海賊達にショウボートの乗ろうとした兄妹は、直前にボート小屋で気になる言葉を盗み聞くことができた。
「ええ、そうです。ジャックの奴は宝の正体には全く気付いていないようです。愚かな奴ですよ。ええ、仰る通りに手配してあります」
聞き耳を立てている処を船の甲板長『太っちょ』に捕まって突き出されてしまったが、中のハンターは寛大にも赦してくれた。
「聞いたことは、おじさんと君だけの内緒にしておいてくれるね。もし何か僕に力になれることがあったら、小屋を訪ねてくるといいよ」
兄妹がハンターの助言を受けて営業時間外に船に潜入すると、ジャック船長は兄妹を海賊見習いとして船員に加えてくれた。
なんでも宝が眠っているのは遊覧船が巡る宝島の南側ではなく舞台裏となる北側だが、どうしてもそこに辿り着けないのだという。
兄妹が太っちょにこき使われながら舵ではなくある操作盤を使うと、船はようやく宝島の北の入り江に入ることができた。
そして船を太っちょに任せてジャックと兄妹そしてわずかな船員のみで島を探索しついに宝を発見したが、そこで事件は起きた。
「あんたの役目はもうお終いだぜ、ジャック船長。いや、元船長かなあ。これからはこの太っちょ様が新しい船長になるんだ。
お宝を持ち帰りさえすれば、俺は船長にしてもらえるんだからな。あのハンターの奴だって、俺様に一目置くようになるんだ」
「だがよ太っちょ、あんまり欲かいて足元に蹴躓くなよ。用事が済めばポイ、それが連中のやり方なんだぜ」
甲板長の太っちょが反乱を起こして船と宝を乗っ取り、ジャックと兄妹を捕えてしまったのだ。
「お前が素敵なお宝だと思っていたものを、見せてやりたいぜ。最初っからまんまとだまされていたんだからな」
発見された宝物は巨大な棺で、それは『管理者』なる者に捧げられるという。
「こういう連中を取り仕切っている野郎だ。こういう連中は皆から博士と呼ばれている人物が創ったんだ。
その博士の創った遊園地を実際に取り仕切るのが管理者だ。言ってみれば、博士は遊園地のオーナーで管理者は支配人ってわけだ。
太っちょの奴を抱き込んだのは、管理者の奴でまず間違いねえ」
船員が引き揚げ作業に集中している隙に総舵手ヴァルドに助けられ、三人は船底へと隠れた。
「俺が思うには、船底から地下の機関室に下りる仕掛けがどこかに隠されているはずだ。この帆船を動かす装置が地下にあるのよ」
三人は太っちょらに追われながら必死で地下の機関室からさらに地下道を通って逃げ、下水道からやっと遊園地の町へと戻ることができた。
「ここまで来ればもう大丈夫だ、俺といると何かとおめえにも迷惑がかかる。これからは別々に行動しようじゃねえか」
兄妹は失われたはずのチケットマシンを下水道で逃げる途中に発見し、『不思議の国のラビリンス』のチケットを手に入れた。
そうして入った施設『不思議の国のラビリンス』の迷路で、兄妹は忍び込んでいるあのハンターと出会った。
「実はね、君に一つ情報をあげようと思ってね。君の妹(兄)がこの不思議の国に捕えられているらしいんだ。
きっと、不思議の国の女王の仕業だと僕はにらんでいるんだけどね。ここはあのジャックに頼んでみるよりしょうがないんじゃないかと思ってね。
あいつは悪党だけども、君には不思議とよくしている。なんといっても、君は唯一チケットを作る方法を知っている存在だからね」
迷路の中でジャックを探していると、ディーとダムの双子が気になることを教えてくれた。
「あんた、実はどこにも存在してないって言ったら、信じられるかな?でも、本当なのさ。あんたは存在していない。
ほんとは、これは内緒のことなんだぜ。君があの子の兄(妹)だって?そんなことあるもんかい。そう思い込んでるだけで、ほんとは違うんだよ。
なんたって、君は役割を演じているに過ぎないんだからね。あのね、君は、そこに映った子の夢なんだ。
実のところ、あんたも、それに僕らもね、みーんな夢の登場人物に過ぎないのさ。
だからね、もし、あの子がパッチリ目を醒ましたらね、君も僕たちも、煙みたいにシュッと消え失せてしまうんだぜ」
白兎が落とした遊戯大会招待状を手に入れて女王の元に行くと、不思議の国の女王は戯れに情報を賭けてゴルフ勝負を挑んできた。
それによるとジャックは管理者の要請に従って指名手配しているが、妹(兄)は既に重要人物として管理者に渡してしまったらしい。
その管理者は遊園地全体を乗っ取ろうと画策している一方、特権を持つ不思議の国の女王の機嫌を取ろうと必死になっているという。
兄妹はやがて迷路でジャックを見付けたが、指名手配されていた二人はほどなく不思議の国の兵隊達に捕まってしまった。
「俺は特赦を申し出るぜ。俺の特赦状は特別仕立てなのさ。そいつは本物だぜ。あのマヌケな管理者の奴がこさえたんだ。
まったくめでたい奴もいたもんだな。奴は宝探しをする代償に、こいつを書いて与えたって訳だ。
ま、途中で俺様を始末させるつもりだったんだから、特赦状だって気軽なもんだ。
それがこうして今、俺様の手に渡って役に立つなんて皮肉な話だよなあ。
さて、この子の兄妹を返していただいたら、俺はお暇することにしたいんだが?」
なんとか逃げ出した二人はやがて不思議の国の秘密の地下室へと辿り着いたが、そこにあるのはEnergyという小瓶が一本あるのみだった。
(不思議の国のラビリンスはハリボテの宝島やドラキュラ城の展示物と違い、女王と住人が自分の意思で動いている)
147 名前:VicTorian Park 2023/02/17 (Fri) 17:40:27
さらにそこに突如としてあのハンターが現れ、その小瓶を奪っていった。
「ご苦労だったね。私はその小瓶が欲しかったのだ。その子の兄妹は管理者が必要としている者でね。
とっくに女王から引き渡してもらっていたんだよ。そしてこの不思議の国のエネルギーさえあれば、ドラキュラを再び動かすことも可能になる。
これも君達の危険を厭わぬ努力のおかげだよ。礼を言わせてもらおう……
不思議の国のエネルギーを盗ったのは奴らだ!取り押さえろ!」
押し寄せる不思議の国の兵隊の手を逃れてさらなる地下の脱出口に逃げると、そこには老人が隠れていた。
「君達は……おお、ジャック船長か。無事で何よりだった。いかにも、私がこの遊園地を創った張本人(博士)だ。
二人とも、色々と迷惑をかけてすまない。私がもう少ししっかりしていればこんなことにはならなかったのだが。
あの男がこんなにも権勢欲に凝り固まっているとは、全く意外なことだった。実に残念だ。お詫びに少しだけ、君の力になってあげよう」
そして博士はまずジャックに身を隠すよう指示を出すと、兄妹にだけ(ジャックも例外ではなく博士の創造物)遊園地の秘密を打ち明けた。
「管理者が使おうとしているドラキュラは本当に恐ろしいものだ。私は少々ドラキュラを恐ろしいものに作りすぎてしまった。
その力があまりに強すぎて不安になった私は、あれに生命を与えることなしに宝島に埋めておいたのだ。
それをジャック達が宝と間違えて掘り出したという訳だよ。もちろん、偶然などではない。管理者がハンターを使って唆した結果なのだ。
君がこの遊園地に来る時に、私はネジを一つ渡した。それは遊園地の時間を止めている時計のネジだ。ネジを巻いて時計が動き出すと、
この遊園地はたちまち消え去ってしまうはずだ。そして君は、ベッドで目を覚ます」
さらに博士によると、あのハンターは動くこともできない管理者のために本来その手足として博士が作ってやったものだという。
二人は吸血鬼にされた海賊や不思議の国の住人を退けながら兄妹を助け出し、ドラキュラ城最深部の時間の聖堂へと辿り着いた。
そして兄妹が仕掛けを用いてドラキュラを拘束している間にジャックが棺を壊し、ドラキュラを無力化することに成功する。
その奥でついに遊園地を動かす大時計を発見したが、そこにあのハンターが立ちはだかった。
「これ以上先へ行かせるわけにはいかないね。君達にはここで死んでもらう」
「振り子だ!早く!」
「その振り子を動かすんじゃない!朝になると俺達遊園地の住人はみんな消えてしまう!おまえの親友ジャックだって消えてしまうんだぞ!」
「構うな!こいつの言う事なんかに耳を貸しちゃいけねえ!さあ!振り子を動かすんだ!」
兄妹が一瞬躊躇ったもののネジで時計を動かすと、ジャックとハンターは朝の光とともに消えていった。
兄妹二人は部屋で目を覚まし、壁にはジャックが宝島を発見する絵が掛かっており兄妹が博士と一緒に写っている写真があった。
(スタッフロール)
Fin
ちなみに遊園地内で死んでゲームオーバーになると同じように目を覚ますものの捕えられていた方の兄妹が冷たくなっており、
また壁には海賊の絞首刑の絵が掛かり写真には博士ではなく管理者が兄妹と一緒に写っているというバッドEDになります。
また黒幕である管理者は、絵姿の他はハンターに指示を出すという形でしか(声がないので声優もなし)その存在を窺うことはできません。