Part74-8-9
- 0008still life22023/04/28(金)
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【ヴィクトリア・マクファーソン】……前作から続く主人公で、かつてFBIを解雇されたものの今は復帰し別の事件を追っている。
【東海岸の殺人鬼】……復帰したヴィクトリアが追っている連続殺人鬼で、2006年に五人を殺害しこの2008年にも再度五人を殺害している。
殺害映像を撮ってマスコミに送り付ける狂人だが、これまで証拠となる手掛かりは残していない。
【パロマ・ヘルナンデス】……東海岸の殺人鬼の事件を担当するTV報道者で、手掛かりを掴めないヴィクトリアを常に批判している。
【ジェームス・ホーカー】……かつてヴィクトリアの相棒として2006年に共に東海岸の殺人鬼を追っていた捜査官だったが、
逃走した参考人を激昂して射殺してしまいヴィクトリアも庇わなかったため今はFBIを永久解雇されている。
【本作中に白昼夢として度々挿入される前作の事件の顛末】
プラハの殺人鬼マーク・アッカーマンも通っていた高級SMクラブの娼婦達を殺害した犯人は、ヴィクトリアの恋人リチャードだった。
一方でマーク・アッカーマンが精神病院に収容された後にロサンゼルスで発生した同様の犯行は、彼に心酔した弟子の仕業であった。
リチャードは実はマーク・アッカーマンと彼が慕っていた担当看護婦ベアトリスの孫であり、祖父を模した殺人を行っていた。
ヴィクトリアに近付いたのも彼女がグスタフの孫娘だと知ってのことであり、最後は彼女も犠牲にするつもりであった。
これらのことをヴィクトリアに問い詰められたリチャードは、自分を逮捕しようとするヴィクトリアを振り払い焼身自殺による最期を遂げる。
(マーク・アッカーマンも最期は精神病院に放火して憎んでいた担当医師もろとも自殺したことと、
『リチャードは寒くても炉にこだわっていた』などという台詞から、この結末も想定済みのことと思われる)
ヴィクトリアの独断専行を責め解雇し事件の捜査を打ち切った上司トッドもまた著名人が多く通う件のSMクラブの会員であったが、
隠蔽は悪手であると判断した各方面から圧力がかかったかFBIを辞職しており捜査も細々とだが再開されている。
(このおかげかヴィクトリアはFBIに復職し現在に至る)
ある日の夜、ヴィクトリアは『東海岸の殺人鬼』に関する重要な手掛かりを掴んだというパロマに独占取材の取引を持ちかけられた。
常日頃から報道で自分を批判しているパロマに怒るヴィクトリアはこの申し出を拒否したものの、
その電話の直後にパロマはいきなりモーテルに侵入して来たガスマスクの殺人鬼に襲われて誘拐されてしまう。
(ここまでは説明書にも書かれており、この後は操作がヴィクトリアとパロマの間で何度も入れ替わる)
パロマが目覚めると電気首輪を着けられてある森の中の屋敷におり、傍に立っていたあのガスマスク殺人鬼がビデオを撮っていた。
「追い駆けられるのにも飽きたんだ。君に情報提供したのはホーカーだろう?私は出かけるよ。彼のことで少し手配がいる」
パロマはなんとか庭に出て携帯電話を取り戻しヴィクトリアに場所を報せたが、そこで帰ってきた殺人鬼に再び捕まってしまった。
ヴィクトリアは激昂して電話を切りながらも不吉な予感を感じており、新たな相棒のガリス捜査官と共にモーテルへと向かっていた。
モーテルは既にパロマが誘拐されもぬけの殻となっていたが、部屋を調べるとパロマの情報の出所がホーカーであることがわかった。
そこでパロマからの居場所の電話を受け、その森の中の屋敷へと急行する。
再び目覚めたパロマは地下室に監禁されていたが、殺人鬼はパロマを脱出ゲームの感覚で弄びながら殺害するつもりらしかった。
2008年に殺害された五人も同じように殺されており、殺人鬼はさらにその次の標的としてヴィクトリアとホーカーをも狙っていた。
パロマはなんとか電気首輪を外して家の一階まで上がることに成功するも、そこでまたも殺人鬼に捕まってしまう。
ヴィクトリアはパロマの情報を元に、ガリス捜査官と共に地元保安官の協力を仰ぎつつ森の中の屋敷に着いた。
そこで屋敷を調査するうちに、屋敷の主がある女優に心酔する映画狂の殺人鬼デイビッド・カーソンであることを突き止める。
また屋敷の地下室には防腐された女性の遺体が新たに発見された他、行方不明の近隣の農夫アンダーソンが殺害されたと思しき跡があった。
さらに解雇された後もこの殺人鬼の調査をしているホーカーにも協力を要請し、この屋敷の地下に核シェルターがあることを突き止めた。
だがいざそこに踏み込もうとした途端に、潜んでいた殺人鬼の襲撃を受け保安官は殺されヴィクトリア自身も捕われの身となってしまう。
また向かいの牢獄には、殺人鬼によってパロマよりも前から捕われ衰弱しているもののなぜか殺害されず監禁されている男がいた。
「俺はアンダーソンだ。鹿狩りをしていてこの屋敷に迷い込んでしまってから、ずっとあの殺人鬼に監禁され虐待されている」
パロマはなんとか部屋を脱出し、アンダーソンの牢は開けられなかったものの捕われのヴィクトリアを部屋から救出して合流した。
ヴィクトリアがパロマにシェルターを任せて地上に出ると、屋敷の電気柵の外にはホーカーと思しき死体が吊り下げられていた。
だがヴィクトリアは残ったガリスを発見することより、今はとにかく生き残るため殺人鬼の罠を利用してこれを殺し返した。
ガスマスクの下の殺人鬼の顔には見覚えがなかったが、手に入れたパスで開いたPCにあったデイビッド・カーソンの顔は全くの別人だった。
実はあの牢に捕われ虐待されていた男こそ、映画女優に擬えて女達を殺した本物の映画狂殺人鬼デイビッド・カーソンであったのだ。
カーソンと再び捕われたパロマを探すヴィクトリアであったが、ホーカーと思われた死体が実は射殺されたガリスであることを知り動揺する。
本物の農夫アンダーソンは既に殺害されており、防腐されていた遺体はカーソンが連続殺人に目覚める切欠となった最初の恋人であった。
パロマは隙を突いて逃走しPC室に立て籠もったが、追い駆けるカーソンを突如現れたホーカーが射殺してパロマを救出する。
カメラでカーソン殺害の一部始終を見ていたヴィクトリアだったが、どうやってホーカーが生き延びていたかの疑問は既に確信に変わっていた。
元海兵隊員のカーティス(ガスマスク殺人鬼の正体)と映画狂殺人鬼カーソンがなぜ歪な関係のまま共犯していたのか。
それに電話には出るがなぜか姿を現さないホーカーがカーソンを射殺した拳銃と、ガリスを射殺した拳銃が完全に一致したこと。
「忠誠・勇気・誠実……何の冗談だ?君達が求めているのは結果だけで、私を裏切りそれを自覚すらしていない。
君達はバッジと法を振り翳す偽善者であり、君達自身が追い回す犯罪者と同等のクズだ。
目覚め、本当に解放される喜びを君に教えてやりたいよ。私を訪ねて来たカーソンと出会った時、奴の気持ちはよく理解できた」
今回の事件の全てを仕組んでいたホーカーはパロマを電気椅子に座らせ、シェルターの動力部で待ち構えていた。
ヴィクトリアはホーカーを追い詰めたが、自分を殺せないであろうと侮るホーカーを最後には射殺した。
だが、パロマを解放しようとした処でなおもホーカーの罠が待ち構えていた。
「君達がこれを視ているという事は、私は死んでいるということだろう。だが終局に参加できない時にも備えて用意をしてある。
ヴィクトリア、君は私を裏切った……ヘルナンデスにもそうするつもりかね?あと数分で彼女は黒焦げになるだろう。
それを防ぐために駆けずり回るがいい。だが、ヘルナンデスが死ねば脱出ハッチは解錠される。君が生きる方法はあるという訳だ。
なお、これから起きることは全て記録されネットで生配信される。死んだ『東海岸の殺人鬼』の芸術にちょっとした敬意を表してね」
(ここでパロマを助けられないと、ヴィクトリアは一人で脱出するものの絶望して拳銃自殺するバッドED)
パロマを解放するとさらに最後の手段として仕掛けてあった爆弾のスイッチが入ったが、二人はなんとかこれを解除して脱出に成功する。
警官隊が処理する大量の死体に呆然とするヴィクトリアが、すぐに取材班を呼ぼうとする図太いパロマの携帯電話を奪って立ち去るED
まとめると、殺人鬼は三人いて
2006年に殺人鬼カーティスが五人を殺害し、その後にホーカーがFBIを永久解雇され映画狂カーソンと接触し密かに協力する。
ホーカーはカーティスと接触し唆してカーソンと共に映画女優に擬えた五人の殺人をさせたが、実際は二人ともホーカーが操っていた。
そして邪魔なパロマと怨むヴィクトリアを殺害し、カーティスとカーソンだけに全ての罪を被せて始末するため今回の事件を起こした。
以上です
これも公式の日本語版は出ていないので有志と自分の翻訳で書きました