南北戦争からの脱走を契機に、無法者となり、やがて呪われた財宝と女を巡って翻弄されるマッコール三兄弟の物語。
ウィリアム・マッコールの回想
Chapter Ⅰ
「それは1864年の8月下旬で、殺人ヤンキーのウィリアム・テカムセ・シャーマン将軍がジョージア州を進軍し、行く手すべてを焼き尽くそうとしていた。 父はアンティータムで戦死していた。 母と私だけが、残された農場を切り盛りするのが精一杯だった。 その2年前、私は神学校を去り、家族の義務を果たすために宗教の勉強を諦めた。 今、私たちが大切にしてきたものすべてが燃やされようとしており、私たちの最後の望みは、チャタフーチー川を守る連合軍だった。 その軍の中には私の兄弟、トーマス、レイもいた」
戦地にて北軍兵士が塹壕内に入り込んだ。レイは将校のテントに行き、トーマスの支援のために原隊を離れることを許可してくれるよう要請した。バーンズビー大佐はレイを行かせるように言い、レイが塹壕にたどり着けたら、持てるものすべてをかけて敵を叩くと言った。北軍と戦いながらレイはやがてトーマスの居場所を突き止め、橋を爆破して敵兵の波を撃退した。オドネル軍曹がバーンズビーが撤退を命じたことを伝えた。 レイは、自分たちは戦線を維持していると主張したが、オドネルは命令だと言い返した。 レイとトーマスは軍曹に銃を突きつけ、自分たちは家族の家を守るために休暇を取るとバーンズビーに伝えるように言った。 トーマスはバーンズビーが自分たちを絞首刑にするのではないかと呟いたが、レイは、捕まえられればだと言い返した。
Chapter II
「戦争は人を変える。 命は荒廃し失われ、家族は引き裂かれる。 犠牲がその代償に見合うことはめったにない。 私の兄弟たちは、南軍の大義か、家族の命か、どちらかを選ばなければならなかった。 母と一緒にいる彼らを見て、彼らが脱走兵になったと聞いたとき、私は信じられなかった。 でも、彼らがそうした理由はわかっていた......。家族のためだ」
トーマスとレイが故郷に戻ると、隣人のピット・ジャクソンの牛と数人の南軍兵士が北軍に殺戮されていた。マッコール邸では「パーティー」を開いていた北軍兵士の一団を倒す。ウィリアムは悲しげに母親が前の晩に亡くなったことを告げた。トーマスは俺たちは家族を見捨てない、それがすべてだと答えた。二人は外で多くの兵士を撃退し、大砲を徴用して援軍を乗せた船を沈めることに成功した。
戦いの後、ウィリアムは母親を埋葬すべきだと言い、トーマスは長くはいられないと言った。レイは戻って家を建て直すと言った。 数時間後、オドネル軍曹とバーンズビー大佐は、家の外に積まれた北軍のライフルの前に立っていた。バーンズビーは、マッコール兄弟のような脱走兵のせいでアトランタは焼け野原になったと言い、彼らを絞首刑にすると宣言した。
Chapter III
「1865年4月9日、南軍はアポマトックスで北軍に降伏し、南北戦争は終結した。 しかし、私の兄弟にとって戦いは終わっていなかった。バーンズビー大佐はまだ武器を下ろしておらず、彼らが絞首刑になるのを見届けようと決意していたからだ。 私たち3人は西のフォート・スミス(アーカンソー州)に向かった。そこはギャングや流れ者、ガンマンで溢れかえった無法地帯で、私たちはまだ、いつか家族の農場を再建したいと願っていたが、今のところ、それは夢でしかない。 戦争が兄たちを変えてしまったからだ。彼らは冷淡で暴力的な男たちになり、良心も気遣いもなく、欲しいものを奪うようになった」
ウィリアムが酒場に駆け込むと、トーマスとレイがセックスしたマーシャル(連邦保安官)の娘ベッツィをめぐって兄弟げんかをしていた。レイはベッツィは自分のものだと主張し、トーマスの怒りを買った。マーシャルのマイクは、二人のうち誰が自分の娘を犯したのか教えろと要求した。ウィリアムはマーシャルを説得し、冷静にならなければならないと言ったがマイクはバッジを外し、自分はもう法律ではないと言った。
マイクは決闘の末、落命した。怒れる町の人々は兄弟を攻撃し始め、3人組は盗んだ馬車で町を脱出せざるを得なくなった。ウィリアムは、自分たちが連邦保安官を殺したことにショックを示し、自分たちは地の果てまで追われることになるだろうと言った。 レイはメキシコに行くべきだと言い、フアレス郊外の丘にアステカの財宝が埋まっているという話を聞いたと言った。
Chapter IV
「メキシコ。 神に見捨てられた土地。 レイは、国境の町フアレス近くの丘陵地帯に隠されたアステカの秘宝の話を聞いた。 それは呪われたもので、求める者は狂気しか得られないと言われていた。 地元の人々はこの貪欲な熱病を"フアレスの呼び声"と呼んだ。 レイはその呪いを笑い飛ばし、ジョージアに戻って生活と家を再建するためにこの宝を使えるとトーマスを説得した。 サン・ロレンソ近くの小さなカンティーナで初めて彼女を見た時、彼女はまるで天使のようだった。 見た目は...惑わされるものだ」
マリサは暴漢に目を付けられ、デブリン氏が会いたがっていると言われて行く手を阻まれた。マッコール兄弟は彼女の元へ向かって戦った。フアン・"フアレス"・メンドーサは自己紹介をし、愛妾であるマリサの救出に感謝し、祝賀会に招待した。彼らが直面した盗賊はデブリンの手下で、デブリンはフアレスの黄金を探して求めていた。メンドーサは曖昧な言い方で、デブリンを殺したらその代わりに財宝の分け前をくれると言った。 トーマスは財宝の在り方をなぜ知っているのかと尋ね、フアレスはそれがアステカ帝国の皇帝の身代金だと教えたが、その質問には直接には答えなかった。ウィリアムは反対し、財宝は本物ではないと主張した。それでもレイは提案に乗った。
Chapter V
「デブリンはアイルランド生まれで、シカゴで財を成したとメンドーサは言った。 彼は泥棒で、欲しいものは何でも手に入れ、土地や領有権を求めて入植者や探鉱者を殺していると。しかし、彼が悪人である以上、彼を罰するのは兄弟たちの役目ではない。復讐はわたしのもの、と主は仰せられる」
兄弟は鉱山と峡谷を抜けてデブリンのもとへ向かったが、そこで彼の護衛に遭遇。 デブリンはレイとトーマスが誰のために働いているのか質問し、メンドーサだと看破した。彼は、彼らがメンドーサを殺してマリサを連れてくるなら、もっと金を払うと言って懐柔を試みた。デブリンの申し出にレイは動じず、ウィリアムは二人に駆け寄り、神の言葉を犯すなと言った。レイは、ウィリアムの言う「愛する神」がゲティスバーグ、アンティータムのどこにいたのかと質問した。若き伝道師は、デブリンを殺せば彼と同じになり、永遠に地獄で焼かれることになると説いた。レイの心には響かず、デブリンを撃ち殺した。
Chapter VI
「レイは徐々に闇に屈していく。 トーマスもサキュバスに惹かれているのがわかる。 なぜ私たちはこんな邪悪な場所に来たのだろう? 私は彼らに立ち去るよう迫ったが、弟たちはフアレスの呼び声に支配されて堕ちてしまった。 彼らが欲しいのは金貨だけではない、彼女なのだ。 レイが彼女を見る目は、私の心を恐怖で満たす。 トーマスはまだ本心を明かしていないが、 アーカンソーで起きたことが、ここでも起きるのではないかと恐れている」
後日メンドーサと再会した彼らは、デブリンの世話をしてくれたことに感謝し、その努力はすぐに報われると主張した。レイは、宝はデブリンの鉱山にあると思うかと尋ねると、メンドーサは彼の地図に従えば今後300年は探し続けることになると答えた。
彼は新顔のシーイング・ファーザーを紹介した。宝の隠し場所を明らかにするメダリオンを彼の仲間が持っていると説明した。レイは、ではなぜ自分たちがそれを使わないのか不思議に思ったが、それは呪われたものでアパッチ族に不幸しかもたらさなかったと言う。不審に思ったレイは、アパッチ族はいつから青い目をしているのだろうと思った。ファーザーは、母親は白人だが父親はアパッチの酋長ランニング・リバーであり、「白い犬」ではないと主張した。レイは怒り心頭になったがメンドーサに窘められた。
Chapter VII
「そこで私たちは、アリゾナ州南部の荒涼とした土地へと北上した。 私たちの目的はメンドーサにライフルを売ると約束したガンランナー(武器商人)だった。山賊の頭目は売春婦を連れてきたが、レイの目が彼女から離れることはなかった。 私はシーイング・ファーザーとよく話をした。 彼は私たち白人がどのように暮らしているのか知りたがっていたし、私も未開人の暮らしぶりを聞いて魅了された。 私たちはツーソン郊外の丘にキャンプを張り、メンドーサは一人でガンランナーと取引に出かけた。 彼が戻ってくると、すべてが変わっていた」
メンドーサはマッコール兄弟に、ピンカートン探偵社がガンランナーを収監し、ライフルも押収したと告げた。レイは彼を釈放すると言った。その後、襲撃の準備をしていると、マリサに声をかけられ、いちゃつき始めた。兄弟は町に向かって戦い、ピンカートンのガンマンと決闘して勝利した。顔を包帯で覆われたガンランナーを解放し、彼は300丁以上のライフルが入った2台の荷馬車に案内した。
メンドーサはピンカートンとの戦争は望まないので交渉をしたいと表明した。ジェレミー・バーンズビーは自分がマッコール兄弟の指揮官であることを明言した。メンドーサは彼に戦争が終わったことを思い出させ、彼らは今は自分の部下だと言った。バーンズビーは交渉したいのか、したくないのかと苛立って尋ねた。
Chapter VIII
「私が説教すればするほど、彼らは聞く耳を持たなくなった。 彼らは今や無法者であり、私の裁きなど望んでいなかった。 ジョージアに戻って家を建て直そうとか、農場を建て直そうとか、そんな話はもうなかった。 メンドーサの帰りを待つ間、時間は延々と続いた。 ついにレイは、メダリオンを手に入れられたら一緒に逃げようというマリサの約束を自慢した。 金と女を手に入れ、誰にも邪魔はさせないと言った。 トーマスは一言も話さなかったが、私は彼の目に炎を見た。 彼は黙って走り去った。 レイには彼の行き先がわからなかったが、私にはわかった」
トーマスはマリサが金塊のためにレイに身を売ったことに嫌悪感を示したが、彼女はトーマスに怪我をさせたくないからメンドーサと戦ってほしくないと言った。 トーマスはレイが傷ついてもいいと思っているのか、と問い返した。マリサはレイを愛していないと説明し、2人は熱いキスを交わした。
やがてマッコール兄弟はバーンズビー大佐の仕掛けた罠にはまることになる。 バーンズビーは兄弟を置き去りにするのが得策だとメンドーサを説得したという。
ジェレミー・バーンズビー大佐は、南部連合が降伏しても決して武器を降ろさなかった。 彼は、まだ敗北を認める心の準備ができていない不満分子を集めて軍隊を作った。 彼は部下を率いてアーカンソーとオクラホマを西進し、銀行や列車を襲い、物資輸送隊をハイジャックした。 米軍やピンカートンに追い詰められ、メキシコまで南下し、国境を行ったり来たりしながら、何年も前に終わった戦争を戦い続けた。
バーンズビーは、メンドーサがなぜほとんど価値のない錆びたライフルを買う必要があるのか、その理由を問いただした。 オドネルはレイを木片で殴りそうになったが、ウィリアムがメダリオンの代金だと漏らしたので止めるよう合図した。フアレス郊外の丘に金が隠されているという伝説を説明した。
バーンズビーは彼らを絞首刑にするようオドネルに告げて去った。ウィリアムは看守が見落としていたのこぎりを使って両手を解放し、兄弟たちを解放した。3頭の馬を盗み、銃撃から逃れた。バーンズビーはスコープを覗き込み、オドネル軍曹に部下を集めるように言った。オドネルは日暮れまでに追いつくとしたが、バーンズビーは彼らを捕まえるのではなく、メダリオンを見つけるために後を追いたいと言った。
Chapter X
「私たちはメンドーサを探し出したが、彼はバーンズビー大佐が私たちの死を望んでいるとは知らなかったと言った。彼はバーンズビーにも嘘をつかれたと主張した。兄たちが彼を信じたかどうかはわからないが、そもそも兄たちは彼を信用していなかった。それにメンドーサは女を連れ、私たちをメダリオンへと導いていた。私たちは緊張した面持ちで沈黙を守った。 ファーザーに会うことだけが私の唯一の話し相手だったのに、ある夜、彼は目を覚ましたかと思うと姿を消してしまった。 私たちは彼抜きで、白人のほとんど見たことのない荒野の奥深くへと進むしかなかった」
川を渡ろうとしたメンドーサの荷馬車が泥に埋まった。マッコール兄弟が荷馬車を押そうと降りると、コマンチ族が襲いかかり、2台目の荷馬車の馬はライフルとウィリアム、マリサを乗せて逃げ出した。 レイとトーマスは追跡し、メンドーサと残った仲間はもう1台の荷馬車を維持するために残った。
彼らはランニング・リバー、シーイング・ファーザー、そして弓を構えた数人のアパッチに遭遇した。メンドーサは我々を騙した、ライフルはどれも効かなかったと怒り心頭だ。ランニング・リバーは彼らの殺害を命じたが、シーイング・ファーザーが割って入り、酋長は、ウィリアムはシーイング・ファーザーの友人であったので彼の望むようにすると述べた。 シーイング・ファーザーはメンドーサに自分たちの土地を離れるよう忠告し、身代金として武器、馬、荷馬車、マリサを奪うと言った。メンドーサは何も抗議せず、自分を裏切ったのは自分だけだとマリサに言った。 ランニング・リバーはマッコール兄弟がキャンプに留まり、馬を休ませることを認めた。
Chapter XI
「軍隊に追われ、伝統的な土地を追われたアパッチ族は、アリゾナ州北部の高山に隠れ、細々と暮らしていた。 もともと私たち白人に不信感を抱いていたし、兄弟たちの冷淡で怒りっぽい性格も何の役にも立たなかった。 レイは若い勇士たちがマリサを見る目が気に入らなかった。 彼は落ち着きがなく、イライラしていた。私は、いつ彼が爆発するかもしれないと恐れていた。 私は流血沙汰になる前に立ち去りたかったが、ファーザーは私たちと話したがっていた」
シーイング・ファーサーはマッコールズに、メダリオンを手に入れる手助けをすると告げた。なぜなら、父親は財宝によって白人に対抗するライフルを買うだろう。戦争が起きる。それは間違いだと思ったからである。メダリオンはナバホ族の川底に沈められ今も彼らに守られていると明かした。何世代も前にメダリオンがアパッチとナバホにもたらした災いを警告しつつ、シーイング・ファーザーが曽祖父の霊だと主張するコヨーテの案内でダムに導かれた。その後、レイが爆薬を仕掛けてダムを破壊し、川を放流した。
メダリオンは手に入れたが、ファーザーはナバホの聖域を侵した自分には要らないものだと言い、レイとトーマスは、どちらがメダリオンを持つかで口論になった。ファーザーは自分たちは相応しくない、メダリオンをめぐって殺し合いになると言った。代わりにウィリアムが持つべきだと進言し、メダリオンの秘密を教えると言った。 レイはマリサのことを持ち出し、彼女なしでは帰れないと言った。若いアパッチは彼女のために二人でいるのだから対決は避けられないと示唆した。 レイは、ファーザーが言ったことの意味を声に出して尋ねたが、トーマスは答えなかった。
Chapter XII
「誰もが追い求めていたもの、多くの痛みと流血を引き起こしたもの、それが今、私の手の中にある。 ファーザーがその秘密を教えてくれた。 それは私の首から石臼のようにぶら下がっており、レイはマリサを見るのと同じようにそれを欲情して見つめている。 ならば私が持っていた方がいいのかもしれない。そうでなければ、兄弟はそれを所有するために殺し合うだろうから。 私は全能の神に、この危険な場所から無事に脱出できるよう祈る。 たとえ死の陰の谷を歩こうとも、私は災いを恐れない」
レイがトーマスにファーザーの言ったことを問いただすと、マリサはレイがメンドーサを殺すことを期待して一緒になりたいと言っただけだと明かした。 レイはマリサは自分のものだと言い、喧嘩になった。 決着がつく前に、バーンズビー大佐とその部下たちがアパッチのキャンプを突如攻撃し始めた。 トーマスとレイは協力し、彼らの大砲に土砂崩れを起こし、彼らの動きを鈍らせた。 攻撃はしばらくして止み、バーンズビーはマッコール兄弟とランニング・リバーに近づいた。彼はメダリオンを取りに来たと告げ、もしランニング・リバーがメダリオンをくれたら、酋長が大切にしているものと交換すると言って部下の一人が、捕らえたシーイング・ファーザーを見せた。
ランニング・リバーは、シーイング・ファーザーはアパッチ族であり、勇敢に死に立ち向かうだろうと主張した。バーンズビーは、お前の村はすべて破壊され、仲間は死に、シーイング・ファーザーは彼の最後の男子の相続人だと答えた。バーンズビーは翌日の日没までにゴーストタウンにメダリオンを持ってくるよう指示した。
Chapter XIII
「私の信念は私の盾だ。 私はこの言葉を何度も何度も繰り返した。 ヨブは大切なものをすべて失っても、決して信仰を失わなかった。 主はどうしてこのような悪を許されるのでしょうか? これほどの苦しみと痛みを。 私は信仰を堅く守る。私の信仰は私の盾だからだ」
敵を排除しながら酒場に押し入ると、オドネルが近づいてきて、1対1で正々堂々と戦え、と言ってきた。マッコールズは外に出たが、バルコニーにいたバーンズビーの伏兵がライフルを手にしているのに気づかなかった。ランニング・リバーは弓でその男を射殺した。オドネルは早撃ち対決で殺された。ランニング・リバーと兄弟は酒場に駆け込み、瀕死のアパッチのもとへ向かった。
マッコールズは兵隊どもを蹴散らし、バーンズビーを生け捕りにして縛り上げた。ファーザーたちはメンドーサに捕らえられ、マリサとウィリアムはそのまま連行され、自分は馬と引き換えにバーンズビーに引き渡されたという。メダリオンの厄災を導いてしまった自分はアパッチの裏切り者だと告白した。
ランニング・リバーはそれを否定しお前は真のアパッチ族だと慰めた。シーイング・ファーサーは死に、静かに怒りを燃やすランニング・リバーはナイフを取り出し、無力な大佐に向かって行った。マッコール兄弟は酒場を出たが、トーマスがはぐれたウィリアムはまだ生きているかもしれない、助けなければならないと言った。レイは、フアレスは女とメダリオンを手に入れ、欲しいものはすべて手に入れたとつぶやくのだった。
Chapter XIV
「お前が亡くなったこの場所で、私はお前の母さんに会った。 彼女は私の2番目の妻であり、お前は私の2番目の息子だった。 白人の頭皮ハンターに家族を殺され、私はその復讐をした。 集落を襲い、男も女も子供も皆殺しにした。 お前の母親を除いてな。 彼女はアパッチの花嫁の代わりとして 連れて行ったが 白い目への憎しみが 私の心の中で燃え上がった お前を見た時 肌の色しか見えなかった お前は自分の価値を証明しようとしたが、私はお前が誰なのか見ることができなかった...今まで。 すべてが始まったこの場所で、今日、私の戦争は終わる。 流れる川は、穏やかな水になる。 息子よ愛している。 シェジュム、すまなかった... 最後にしなければならないことがある」
ランニング・リバー
Chapter XV
メンドーサがメダリオンの使い方を尋ねると、ウィリアムは自分の信念は盾だと繰り返した。ウィリアムは、メンドーサは他人を傷つけたが自分は傷つけていないと言った。メンドーサは誰だっていずれは手を血で汚すと言った。マリサはウィリアムの傷の手当てをした。 彼女はメンドーサを憎み、自由になりたいと述べ、生まれてくる子供にはそんな父親を持たせたくないと言った。マリサはトーマスを愛していることを明かし、伝道師に銃を渡した。
トーマスとレイはメンドーサの砦に到着し、前者は逃亡のために3頭の馬を調達すること、後者はウィリアムを救出することを任務とし、二手に分かれた。 メンドーサはウィリアムのもとに戻り、縛りを解き、ウィリアムの言ったこと、自分の信仰について、もし自分が信仰を失い、他の者たちのような「罪人」になったらどうしようかと考えていたと話した。 彼は部下の一人にウィリアムの喉を切るように言った。
ウィリアムは正当防衛のため已む無くその部下を殺したが、メンドーサは黄金を見つけるためにメダリオンを使う方法を再度要求した。ウィリアムは結局何も答えなかったので、メンドーサは部屋から出るときに彼の死を命じた。その時レイは飛び降り、処刑人たちが一発も撃つ前に皆殺しにした。
一方ウィリアムは、明らかに苦悶の表情を浮かべながら、自分が人を殺したことをレイに告げた。 レイは自分の身を守るのは悪いことではないと言い、トーマスが馬を連れて待っているからここを去らなければならないと言った。 部屋を出たレイとメンドーサは互いに顔を見合わせ、メンドーサは逃走した。
トーマスは不思議なことに姿が見えなかった。レイは心の中でこうつぶやいた。あの女も自分を裏切ったのだろうと。悟ったレイはメンドーサとの対決に入り、クイックドロウで負傷させた。メンドーサは海中に落ちて見えなくなった。
Chapter XVI
「トーマスはゲートに居なかったし、レイは山猫のように戦った。私たちはかろうじて生きて帰ることができた。 彼は頭がおかしくなっていて、まだ血を求めていたので、私は彼にメダリオンの秘密を話した。 おとぎ話だと思ったけど、少なくとも彼を退屈させないためだった。 でもそれは本当だった! メダリオンは私たちを古代の金庫の入り口へと導いたが、扉はすでに開いていた。 トーマス。 なぜか私にはわかった。 何世紀も前に作られた通路をかすかな光を頼りに進むと、その瞬間、私は決心した。 何をすべきかは分かっていた。 兄弟を救うんだ」
レイとウィリアムは財宝を追跡し、トーマスとマリサを見つけ出す。 レイはトーマスの裏切りに対する復讐に燃える。
レイ: "トーマスには警告した。俺の女を盗んだらどうなるか言ったはずだ。愛してたのに、2人とも嘘をついた!"
トーマス: "何が望みだレイ?"
レイ: "正義が欲しい!"
マリサ: "何てこと!"
ウィリアムの覚悟
「私は、迷える兄弟たちを主の光のほうへ導こうと必死だったが、すべてを失敗させてしまった。 そして今、私の兄弟は宿命的な敵となっている。 なぜだ? 何のために? 女か? 金か? 話し合いの時間は終わった。 プライドや貪欲さや欲望よりももっと大切なものがあることを教えてやれるかもしれない」
ウィリアムはレイの銃の前に出た。レイはウィリアムの腹を撃ち抜いた。彼は聖書に手を伸ばそうとしていたのだ。レイは愕然と膝をつき、ウィリアムの聖書はバーンズビー大佐の足元に落ちた。
バーンズビー: "私は迷信深い人間ではないが、この黄金は呪われているのかもしれんな"
レイ: "どうしてまだ息があるんだ、バーンズビー?"
バーンズビー: "わからない あのアパッチの酋長がナイフを持ち出し、俺の縄を切って自由にしたんだ。 お前の足跡を追うのはそれほど難しくなかった。 神の思し召しに違いない! この黄金は、南アメリカ連合国の軍隊を 復活させるのに役立つだろう! 私の指揮の下、南部は再び立ち上がる。今度こそ勝利するのだ"
金庫の罠が発動し部屋は驚くべき速さで砂で満たされ始めた。レイはこの間にウィリアムの聖書を取り戻した。トーマスはマリサが助けを求める叫び声を聞き、彼女の足取りを追っていった。バーンズビーは最後の決闘を挑み、レイはついにバーンズビーを撃ち抜く。彼の遺体は崖の上に落下し、砂に消えていった。
Epilogue
レイ・マッコールの回想
「あの苦い日々、私たちは3人で、それぞれがもう1人のために地獄の業火に立ち向かった。 私たちが一緒に立ち向かえば、誰も逆らうことはできなかった。 3人の兄弟。 ウィリアムは......そう、彼は私たちの中で一番だった。 私を悪から救うため、その命を犠牲にした。私たちの原罪のために死んだ救世主イエス・キリストのように。我が子を殺した敵を赦したランニング・リバーのように。 ウィリアムは私に主を見つけてほしかった。そして彼の犠牲のおかげで、私は主を見つけることができた。 呪われた金塊を捨て、銃を捨て、全能の神への奉仕に人生を捧げた。 弟のウィリアムがずっとなりたかった伝道師になり、トーマスはマリサと聖なる結婚をした。 ウィリアム、きみが私たちを見下ろしているのは知っている。きみの死は決して無駄ではなかった。 私たちはまだ家族なのだ」