エネミーゼロ>>15-20
- 20エネミーゼロsage2005/05/06(金) 15:48:55ID:9gvCCwUi
- 惑星間を航行する貨物船での話。
 船にトラブルが発生し、乗員のローラはコールドスリープから目覚める。
 原因を調べると、ローラも知らないうちに積まれていた生物兵器が逃げ出していた。
 その生物兵器は目視不可能で、感知装置が発する音のみで方向・距離を感知できる。
 チャージ式の単発銃とバッテリー僅かのレコーダーを手に、ローラは脱出のため船内を探索する。
 
 多くの同僚はモンスターに襲われた後だったが、幸いにも恋人のデビットは生存していた。
 彼と協力して脱出へと向かうも、別行動中にデビットもエネミーに殺されてしまう。
 ローラ自身も襲われるが、エネミーは一瞥して興味なさげに去っていった。
 後になってその理由に気付くローラ。
 実はローラは貨物船に配備されたアンドロイドであった。
 船外の記憶は全て造られたもの、当然デビットとの記憶もである。
 デジタルの悲しみとやらを感じつつ、たった一人の生存者として脱出艇のある艦橋へと向かう。
 
 エネミーが待ち受ける最後の通路、しかし途中で感知装置のバッテリーか切れてしまう。
 これではエネミーがどこにいるかわからない。絶望するローラにデビットの声。
 同じくアンドロイドだったデビットのメモリーは生きていた、その声に従って無事脱出艇まで辿り着く。
 初めて見た地球は、青く美しかった。
