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チェンジ・ザ・ワールド☆
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act.17(市来)

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streetpoint

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就職難民 黙って俺についてこい!










 「ほう……」


 スタジオに戻ると社長が私を見て目を細めた。う、また何か言われるのかな……。


「よし、市来。頼む」

「分かりました。じゃ、葉月。あそこに立って」

「あ、はい!」


 社長に何か言われると身を固くしていたけど、予想に反して何も言われる事はなく、そのまま私は白いバックスクリーンの前へと立つ。


「じゃよろしく」

「はいっ!」


 市来さんが私に向けてカメラを向ける。けど、モデルなんてした事無いし、どうしたらいいのか。


「ちょっと片手上げてみて、こう」


 市来さんに言われるがままポーズを撮っていく。社長の方をちらりと見ると、にこりともせずにこっちを凝視。うぅ……、緊張する。


「そう言えばお前って、もしここで就職決まらなかったらどうするんだ?」


 市来さんがそんな事を突然聞いてくる。


「どうって……」


 お掃除する人になるんですっ! って言おうとして若干悲しくなってきた。


「決まらなかったら俺と結婚でもするか?」

「えぇ!?」


 ななななな、いきなりこの人はなにををををををを!?


「……冗談だ」

「あっ、当り前です!」

「お、怒った顔。なかなか新鮮だなー」

「からかってるんですか!」


 私が抗議を続ける間もフラッシュが止む事はない。


「いや、からかってない。本気だ」

「え?」


 そう言う市来さんの声はいつもよりさらに低くて、囁くような大きさだったから、思わず聞き返してしまう。うそ、うそ、だって……。何だか急に恥ずかしくなってきた。いや、でも、だって。


「お、いいね! その表情!」


 パシャパシャパシャ! と連続でシャッターが切られる。


「嘘ばっかり言わないでください! もうっ!」

「ははは、嘘と分かる嘘なんざ罪にならねぇだろ?」

「そう言う問題じゃりありません!」


 そんな会話をしている間も、市来さんはシャッターを切り続けている。私の動きに合わせるかのように、自分がポジションを変えて色々撮ってくれている。さっきまで緊張で固まっていた私も、いつの間にか自然に笑えるようになっていた。






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