チェンジ・ザ・ワールド☆
act.25(御影山)
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streetpoint
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就職難民 黙って俺についてこい!
休みをもらった翌日。私はやはり疲れが溜まっていたのか今までの無理がたたったのか、熱を出して寝込んでしまった。
ぼーっとする頭と視界で、ベッドサイドの目覚まし時計をたぐり寄せると、時間は昼の12時になろうとしていた。
「お腹空いたな……」
でも、きつくて起き上がるのが面倒。
―――なんだかまた眠たくなってきちゃった……
薄らいで行く意識の奥、無遠慮なチャイムが私の睡魔を一気に消し去った。
ピンポン ピンポン ピンポン!
!?
こ、この近所迷惑も顧みないチャイムの音は、まさか―――
「は、はい……」
のっそりと起き上がり、恐る恐る玄関を開ける。
と、
「まだ寝ていたのか?」
「―――御影山社長……」
やっぱり! ていうか、どうして社長がうちに!?
熱でうまく働かない脳みそを回転させ、目の前にいるアパートに似つかわしくない高級スーツ姿の社長を見つめて一生懸命考えてみる。でも、やっぱりどうして社長がここにいるのか理解出来ない。
あれ? 今日って休んでいいって言われた……よね? それとも何かやっぱり失敗してたのかしら?
ぐわんぐわんと目眩がし出して、私はふらりとよろけた。
「おっと……なんだ、熱があるのか」
そう言って社長は私の肩を支え、当たり前のように上がり込む。
私は社長に連れられてベッドへ座ると、隣りに腰を降ろした社長をもう一度見つめた。
「あ、あの、私、何か失敗してたんですか?」
「何故?」
「いえ、だって社長がうちに来てるから、もしかしてとんでもない失敗やらかしちゃったのかな? とか」
「お前がとんでもない失敗をしていたら玄関を開けた瞬間に怒鳴っている。いや、来る前に電話で怒鳴っているから心配するな、見舞いに来ただけだ」
「見舞い? ですか? ……お忙しいのに、わざわざありがとうございます……」
社長、私なんかの心配してくれるんだ。ちょっと嬉しいかも。
「結構熱があるな。解熱剤は飲んだのか?」
「いいえ、今起きたばっかりで」
「ヨーグルトを買ってきた。食べて薬を飲んで寝ろ」
「ありがとうございます」
社長は私のおでこに手を当てて熱を計ると、ビニール袋から栄養補助食品とヨーグルトを取り出した。
コンビニで買ったのかな? なんか、想像するとちょっと可愛い。
「疲れて熱を出すなんて、まるで子どもだな」
「はあ、すみません……」
「―――無理をさせたのは俺か……」
昨日倒れた時といい、社長がしおらしいと気持ち悪い。
「会社の為に頑張るのが社員の仕事ですから。―――それに、私は社長のおかげで美成堂で研修を受けさせてもらえてるんですし、こんなことでお休みもらうなんて、申し訳ないです」
「まあ、そうだな」
むっ、どっちよ。
「今度の新作発表会だが、お前が俺と一緒に出席する事になった」
「―――えっ?」
ちょっと待って、この人、何言ってるの?
私が口に運んだヨーグルトを危うくこぼしそうになると、社長は平べったい大きな箱をローテーブルの上に置いた。
何、コレ?
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