それぞれの仲間の絆と事情(後編)
島はもう目前に迫っている。
相手も、こちらの接近には既に気付いているだろう。
レーダーには反応が3機……いや、4機か。正確な数はわからない。
肉眼で確認できたのは2機。
こちらに気付いて廃墟の中に身を隠したようだが、もう遅い。彼らの位置は把握した。
これがガイキングで戦える、最後のチャンスだ。
長期戦は不利だ。短期決戦を挑まねば、戦闘中に機体が動かなくなる危険がある。
だが、それにはあの廃墟が邪魔だ。立て篭もられて時間を稼がれるわけにはいかない。
ならば、障害物を排除し、奴らをいぶり出すまでだ。
……
俺の非道な行いを、仲間が見たら激怒することだろう。
ボス、リョウ。それにジュン、シロー、所長。それに、ゲッターチームのハヤト、ムサシ、ベンケイ。
いや、俺はもう彼らの仲間とは呼べない。今さらどの面下げて、みんなのもとに戻れるというのだ。
……どうであろうと、俺の存在はいずれ必ず仲間達を不幸に陥れる。
俺の頭にこびりついていた、兜甲児への嫉妬心。それによって、取り返しのつかない過ちを犯すことになる。
そんなビジョンが脳裏に流れ込んでくる。あのゲッターロボの放つ光を見た時から、ずっとこの調子だ。
ゲッター線。ただのゲッターロボのエネルギーだと思っていたそれの意味が、今は理解できる。
そしてそれによって見える……俺の、そして世界の運命。あらゆる情報が頭に流れ込んでくる。
1+1が何故2であるのか、俺がどうやって孤児となったのかも。
だからこそ……
俺は、ゲッター線を認めない。奴が見せる運命を、否定する。
一匹の鬼として、否定してやる。全ての敵を叩き潰し、この運命に抗ってやる。
例えこの世の全てに憎まれることになろうとも。
シロー、甲児君。所長と親子仲良く暮らせよ。
それを最後に――俺は、過去を断ち切る。
彼の手にかけたスイッチが押された。攻撃が開始される。
それは剣鉄也という鬼の、覚悟。
過去への、そして仲間への訣別の一撃。
「何!?」
機影から、多数の熱源反応が確認された。
「みんな、身を隠せっ!!」
次の瞬間――
廃墟の街に、ミサイルの雨が降り注いだ。
毎分300発の恐るべき速射性を誇る、ガイキングミサイルの雨。
広範囲にわたって行われたその爆撃は、炎を巻き起こし、廃墟を包む。
もし、この街に人が普通に住んでいたならば……その場は、地獄絵図と化したであろう。
ミサイルの雨はやがて止み、その爆発による爆煙が周囲を覆い尽くした。
「うわぁぁっ!!」
爆風に吹っ飛ばされ、トウマはその身体を地面に打ち付けた。
「ってて……く、くそっ!?何が起きたんだ!?」
見上げれば、街が炎上している。ちょうど、仲間達のいる場所の方向だ。
恐れていた、敵の襲撃。それにしても、こうも早くこんな事態に陥ろうとは。
(早くみんなの所に戻らないと……!!)
戻った所で役には立たない。しかし、行かずにはいられなかった。
「見つけた……!!」
ちょうど吹っ飛んだ先に、転がっていた探し物のバイクを発見する。
しかも、運のいいことに無傷だ。この状況下では、微々たる幸運でしかないが。
「待ってろ、みんな!」
トウマはワルキューレに跨り、仲間のもとに向かうべく走らせた。
(くっ、ゲームに乗っている者の襲撃か……!)
ブライサンダー自体の小ささと、周りの高層ビルが障害物となったことが幸いした。
爆発による建物の破片などが飛んできたものの、大した損傷はない。
だからといって、呑気に浮かれている状況でもなかった。
「リュウセイ!?」
クォヴレーはフェアリオンのほうを振り返る。妖精は、うつ伏せに倒れたまま動かない。
「く、くそっ!動け、動けぇっ!」
そのコクピットの中で、リュウセイの叫びがこだまする。機体がその叫びに応えることはなかった。
別に、ミサイルが直撃したわけではない。単に爆発の衝撃で吹き飛ばされただけだ。
それ自体は大した衝撃ではなかったのだが、今のフェアリオンの大破寸前の装甲には致命傷であった。
「リュウセイ!!無事なんだな!!」
ブライサンダーからの通信を確認する。どうやら通信機器はかろうじて無事のようだ。
「ああ、俺は平気だ……けど、こいつはもう動かねぇ!くそっ!!」
操縦桿に拳を叩きつける。様子の限り、大した怪我もなさそうだ。
「俺のことより、それよりジョシュア達の援護に回ってくれ!」
「……わかった!」
今の攻撃だけでも、敵の火力は半端ではないことがわかる。
こちらの戦力で対処できるかどうか……この車に装備されたブラスター程度でどうにかなるとも思えない。
だが今は僅かでも援護は必要だろう。クォヴレーは車をジョシュア達のほうへと走らせた。
ガイキングミサイルの奇襲による、廃墟の破壊及び敵の撹乱は成功した。
中には今のミサイルで戦闘不能になった機体もあったようだが……
鉄也の目的は、あくまで新たな機体の奪取。そんなやわな機体に用はない。
(チャンスは今だ)陣形を立て直され、連携をとられる前に潰す。
ガイキングはバーニアを全開にし、敵陣への突撃を敢行する。
既に相手の大体の位置は把握済みだ。動かれる前に蹴りをつける。
(ターゲットは……奴だ!)
(くっ、してやられた……!)
思いもかけぬ敵の攻撃に、完全に後手に回ることになったジョシュア達。
周囲の建物の多くは破壊され、こちらの姿が曝け出される形となってしまった。
しかも爆煙に視界が包まれ、周囲の状況がよく見えない。
「ジョシュア、大丈夫か!」
「ああ……気をつけろ、イキマ!」
イキマの通信に言葉を返すと共に、敵の襲撃に備えるべくビームサーベルを抜いた。
この混乱に乗じて、敵は間違いなく仕掛けてくる。
視界の定まらない中、無防備な場所に留まるのは危険だ。そう判断し、動こうとした矢先――
閃光が走った。
(なっ!?)
それ――デスパーサイトの光はガンダムの装甲を掠め、出鼻を確実に挫いた。
(くっ……こちらの位置を……!?)
ガンダムは、ビームの放たれた方角へと向き直り、身構える。
その直後、再び強烈な光が放たれる。
「うっ!?」
ガイキングの頭から放たれた光――アブショックライトが、ジョシュアからさらに視力を奪った。
その一瞬の怯みが、致命的な隙を生む。
ガイキングが頭から突っ込んでくる。スピードを全開にして、ガンダムに向かって一直線に。
避けきれない――
「うぁぁっ!?」
コクピットに衝撃が走る。ガイキングの角が、ガンダムの胸部装甲に突き刺さった。
刺さりは思いのほか浅い。装甲の厚いこのガンダムに、それ自体は大したダメージにならなかった。
だが、そこに……決め手の一撃が放たれる。
「パライザァァァァァァァ!!」
ガンダムの内部に、高圧電流が流し込まれた。
「があああああああ……ッ!!」
その電撃は、コクピット内……ジョシュア自身にも致命傷を与えることになった。
「ジョシュアァァァッ!!」
あの機体をガンダムからを引き離さなくては――
プラズマソードを振り、ノルス・レイは鬼へと斬りかかる。
(来るか……!)
ガイキングは頭にガンダムを挟んだままだ。この状況で超兵器ヘッドの攻撃はできない。
下手に攻撃を放てばガンダムも一緒に傷つけ、ひいては自身も自分の攻撃に巻き込まれる。
だが鉄也は少しも怯むことなく……残された左腕をノルスに向けた。
「カウンターパンチ!!」
拳がジーグのナックルボンバーの如く発射される。
そのまま突っ込んでくるノルスを、まさにカウンターで殴り飛ばした。
「なっ……ぐあぁぁっ!!」
拳は、ノルスのボディを抉るように直撃する。華奢な機体に、重過ぎる衝撃が叩き込まれた。
その衝撃に抗うこともできず、ノルスはそのまま廃ビルへと叩きつけられた。倒れたノルスに、崩れるビルの破片が降り注ぐ。
「イキマ!!」
「が……はっ……」
沈黙するノルス。クォヴレーが叫ぶ。
ダメージは中の搭乗者にまで及んだ。吐かれた血が、コクピットを汚す。
「ぬぅ……ええいっ!!」
傷を押して、機体を立たせようとするが……動くことはなかった。
ノルスを倒したことを確認し、鉄也はガンダムへと目を移した。ガンダムもまた、既に完全に沈黙していた。
出力は調整した。計器類に多少異常をきたしたかもしれないが……
もともと装甲の厚そうな機体だ、大した支障ダメージはないだろう。
だが、中のパイロットに、この高圧電流はこたえるはずだ。
死んだか?
いや、例え仕留め切れていなくとも、もう動くことも意識を保つこともできる状態ではあるまい。
となれば、あとはこのまま中の人間を確実に殺し、機体を奪うだけだ。
そこに、新たな邪魔が入った。
「何……ちっ!!」
直感的に危機を察知するや否や、ガイキングは急上昇する。ガンダムを角に刺したまま。
一瞬後、ガイキングのいた場所は弾丸が撃ち込まれた。
(新手だと……!)
上空から、撃ってきた敵を確認する。煙は既に晴れてきていた。
新たな敵、それはARX-7<アーバレスト>。
(ここらが引き際か)
機体の損傷が思いのほか激しい。立て続けに強力な攻撃を放ったせいか、その反動が自機にも来ていた。
これ以上攻撃を放てば、大破する危険も出てくる。新たに現れた機体との戦闘は不可能だ。
この敵だけではない、この廃墟に潜む敵が自分の確認した以外にいる可能性もある。
目的はあくまで機体の奪取。傷ついた機体で、欲張って無理をする必要などない。
長居は無用、この島から離脱することを決意する。
当然、ガンダムはこのまま持ち帰る。邪魔のない所で殺して乗り換えればいい。
ガイキングは再度バーニアを全開にし、急速離脱を行った。
「待ちなっ!!」
セレーナの声と共に、アーバレストは再びボクサーを撃つ。
だが弾は鬼に当たることはなく、虚しく空へと消えた。
「な……!?」
ワルキューレで走るトウマは、帰路の中離脱するガイキングとすれ違う。
その角に刺さった機体、それはまるで死んだと思えるように沈黙したジョシュアのガンダム。
「貴様ぁぁっ!!」
すぐさま方向転換しガイキングを追うものの、スピードの差は歴然。ワルキューレではとても追いつけない。
鬼は、そのまま海の彼方へと見えなくなってしまった。
「セレーナさん……」
「……あと一歩のところで……!」
その見事な引き際に、立ち尽くすアーバレスト。海を飛んで超えられては、この機体に追跡する手段はない。
彼女の嫌な予感は当たった。あの鬼はやはりゲームに乗っていた。
目の前には、鬼の残した惨劇の跡が広がっている。
破壊し尽くされた廃墟、力尽きた2機の妖精。その片方は、セレーナもよく知っている。
眼下には、車が一台。その中で、少年が叫んでいる。
「イキマ!!大丈夫か、イキマ!!」
「ああ、俺のことは構わん……それよりも……!」
中のパイロットごと奪われたガンダム。この機体が強奪されることは、もはや運命だとでもいうのか。
あの危険なマーダーの手に核が渡れば、どれほどの破壊と殺戮が繰り広げられるか、想像もつかない。
それ以上に、ジョシュアの安否が心配だ。
「……くそっ!」
だが、クォヴレーには何も出来ない。目の前で仲間を傷つけられ、連れ去られ。
少年は、それらを見ているしか出来ない己の無力さを思い知らされる。
「セレーナ……あんた、確かセレーナって言ったっけ、そうだろ!?」
崩れ落ちた2体の妖精、その片方……セレーナも見覚えのあるほうから、アーバレストに通信が入った。
「リュウセイ君!?よかった、無事だったようね!?」
「ああ、助かった……けど、ジョシュアが!!」
「ジョシュア……あの白い機体に乗ってた人ですね!?」
そんな混乱の中、バイクが一台向かってくる。
「あれは……トウマ、戻ってきたか!」
「おい!!どうなってるんだ、クォヴレー!!ジョシュアはどうしちまったんだ!?」
「なんとか、あいつを追えないのかよ!?」
「空を飛ぶ上にあのスピードだ……それに、既にレーダーからロストしてしまっている……!」
クォヴレーから説明を受け、トウマは焦りを見せる。
「おそらく……あれのパイロットはあの機体を強奪し、自分の機体として使うつもりね……」
見た限り、あの鬼のような機体は既に満身創痍だった。あれ以上の戦闘はもう無理だろう。
そうすると、新たなる機体が必要になる。そして、それを手に入れるためには……
静かに分析するセレーナ。だが、彼女もまたその表情から焦りを隠せない。
ジョシュア自身、先の攻撃で生きているかどうかわからない。
だがたとえ助かっていたにしても、このまま奴の逃亡を許しては、ジョシュアは確実に殺される。
そうなる前に、止めなければ。
だが、この場にいる誰もに、追う手段がない。
「動けよ……動け、動いてくれ!!」
リュウセイは機体を再起動させようと試みる。しかしフェアリオンは、彼の願いに応えない。
「今動かなきゃ、どうにもならないだろうがよ!!頼む、動いてくれ!!」
虚しく響く声。妖精にはもう動く力は残されていなかった。
どれだけ彼がサイコドライバーの素質を秘めようが、、そこまで都合のいい奇跡を起こせるはずがない。
「どうにも……どうにもならないのか!?なぁ!?誰も動けないのかよ!?」
トウマの悲痛な叫びが、辺りに響く。
だが、彼の思いに応える者はない。
無念さに歯を軋ませるイキマ。操縦桿に拳を叩きつけるリュウセイ。手もなく、目を伏せるセレーナ。
あまりにも、無力だった。
「このままじゃ、ジョシュアが殺されちまうっ!!」
何も出来ない歯痒さに、その目から涙すら流れる。
蔓延する絶望。
(打つ手……なしか……!)
――もしゲームに乗った参加者に襲われてどうしようもなくなったら……
この言葉を叫んで狼のマークのついたスイッチを押してみるといいでございますですわ――
「!!」
まだ、手はあった。
しかしどうする?あの女の言葉を鵜呑みにしていいのか?罠の可能性は?
……気にしている場合ではない。今は一秒を争う。
他に事態を打開する術はないし、もう疑う時間すら惜しい。
(僅かでも可能性があるなら、そこに賭けるしかない……!)
意を決し……クォヴレーは叫ぶ。
「ブライシンクロンアルファ!」
そして、ウルフのマークのスイッチを押した。
その言葉が……機体に秘められた力の、封印を解く。
「高度に発展した科学技術は魔法と区別が付かない」
(アーサー・C・クラーク)
ブライ・シンクロン。
この宇宙の質量やエネルギーを並行宇宙に預け、その投影像であるこの宇宙の物体の拡大・縮小を自在に行うというものである。
それにより、ブライサンダーのサイズは10倍近く増大し、その姿を車から飛行艇……ブライスターへと変えた。
その場にいた一同は、それをただ呆然と眺めていた。
「な……何だっていうの?何かの魔法でもかかったわけ?」
「ぼ、ボクにだってわかりませんよ……!」
魔法。口から出た、あまりに間の抜けたその表現に、セレーナ自身も呆れてしまう。
だが、それは確かに魔法と見紛っても無理のない光景であった。
車が巨大化して飛行艇に……常識的に考えて、いや多少非常識に考えたとしても、その出来事はあまりに突飛過ぎた。
――こんなことが起こりえるのか?
この車、いやこの機体は……とんでもないスペックを秘めていたというのか?
あの女はこのことを知っていた。何故だ?そして何故俺達に教えた?あの女は何者だ?
……考えがまとまらない。ただ、一つわかったことがあった。
「牙は……まだ折れてはいない……!」
女の思惑はわからない。誰かの手の上で踊らされているだけかもしれない。
だが……それでも、今この手に事態を打開できるかもしれないだけの力がある。それならば――
「クォヴレー!!」
「ああ……これなら、奴を追跡できる!」
エンジンに火を入れる。バーニアが火を噴く。
いける。これなら、追いつけるかもしれない。
「行け……トウマ!」
ワルキューレに入る通信……それは、ノルス・レイから。
「何をしている……お前も一緒に行って、早く奴を追うんだ!!
そして……ジョシュアを頼む!!」
先程までの情緒不安定だった姿から、クォヴレーにはサポートの必要性も感じた。
イキマが叫ぶ。その声色は、かなり無理をしているように聞こえた。
「イ、イキマ……おい、まさか、あんた怪我してるんじゃ……!?」
「俺に構っている場合か!!」
「だったら……このおじさんは私が助けるわ」
横からセレーナが口を挟んだ。
「あ、あんた!?」
「お仲間を助けたいんでしょ……だったら、迷う前に行動しな!」
「……信用していいんだな……わかった……!」
トウマの心に、再び闘志の炎が燃え上がる。
「トウマ、乗れ!!」
「ああ!」
トウマは、ブライスターのコクピットへと走った。
「そうとなったら……私達は出来ることから始めるだけね。リュウセイ君!?」
「そうだな……セレーナ、あんたを信用させてもらうぜ」
コクピットをこじ開けながら、リュウセイはブライスターに通信を入れた。
「クォヴレー!聞いての通りだ、イキマのほうは俺とセレーナに任せろ!」
「リュウセイ……あとは頼む。……いくぞ!」
トウマの搭乗を確認し、ブライスターが、彼らの新たな力が発進する。
ガイキングは、北東へと飛び去った。既にレーダーからはロストしている。
だがあの傷ついた機体で、そう遠くまで行けるとも思えない。
「間に合うか……いや、間に合わせる!」
【クォヴレー・ゴードン 搭乗機体:ブライスター(銀河旋風ブライガー)
パイロット状態:良好
機体状態:良好、装甲に弾痕(貫通はしていない)
現在位置:E-1
第一行動方針:鉄也を追い、ジョシュアを救出
第二行動方針:主催者打倒の為の仲間を探す
第三行動方針:ラミアともう一度接触する
第四行動方針:なんとか記憶を取り戻したい
最終行動方針:ヒイロと合流。及びユーゼスを倒す】
【トウマ・カノウ 搭乗機体:ブライスター(銀河旋風ブライガー)
パイロット状態:良好、頬に擦り傷、右拳に打傷、右足首を捻挫
機体状態:良好、装甲に弾痕(貫通はしていない)
現在位置:E-1
第一行動方針:鉄也を追い、ジョシュアを救出
第二行動方針:主催者打倒の為の仲間を探す
最終行動方針:ヒイロと合流。及びユーゼスを倒す
備考1:副指令変装セットを一式、ベーゴマ爆弾を2個、メジャーを一つ所持
備考2:空間操作装置の存在を認識】
【イキマ 搭乗機体:ノルス・レイ(魔装機神)
パイロット状況:戦闘でのダメージによる出血あり
機体状況:胸部装甲を中心に大幅に破損。戦闘不能
現在位置:E-1
第一行動方針:ジョシュアの救出をトウマとクォヴレーに託す
第二行動方針:主催者打倒の為の仲間を探す
第三行動方針:ユーゼスの空間操作を無効化させる手段を探す
最終行動方針:仲間と共に主催者打倒
備考:空間操作装置の存在を認識】
【リュウセイ・ダテ 搭乗機体:フェアリオン・S(バンプレオリジナル)
パイロット状態:上半身打撲
機体状態:装甲を大幅に破損。動作不能
現在位置:E-1
第一行動方針:ジョシュアの救出をトウマとクォヴレーに託す、イキマの救出
第二行動方針:戦闘している人間を探し、止める
第三行動方針:仲間を探す
最終行動方針:無益な争いを止める(可能な限り犠牲は少なく)】
【セレーナ・レシタール 搭乗機体:ARX-7 アーバレスト(フルメタル・パニック)
パイロット状況:健康
機体状況:活動に支障が無い程度のダメージ
現在位置:E-1
第一行動方針:イキマの救出
第二行動方針:G-6基地へ向かい、首輪の解析をしているフォッカー、遷次郎と接触する
第三行動方針:ヘルモーズのバリアを無効化する手段を探す
最終行動方針:ゲームを破壊して、ユーゼスからチーム・ジェルバの仇の情報を聞き出す
備考1:トロニウムエンジンを所持。グレネード残弾3、投げナイフ残弾2】
【ジョシュア・ラドクリフ 搭乗機体:ガンダム試作二号機(機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY)
機体状況:装甲前面部に傷あり。損傷軽微。計器類にダメージ?
パイロット状態:電撃による致命傷。気絶
現在位置:F-1北部(さらに北上中)
第一行動方針:主催者打倒の為の仲間を探す
第二行動方針:ユーゼスの空間操作を無効化させる手段を探す
最終行動方針:仲間と共に主催者打倒
備考:
バトルロワイアルの目的の一つに勘付いた?】
【剣鉄也 搭乗機体:ガイキング後期型(大空魔竜ガイキング)
パイロット状態:マーダー化
機体状態:胸部にかなり大きな破損。ザウルガイザー使用不可。右胸から先消失、両足消失。
超兵器ヘッド健在。これ以上の激しい戦闘は危険。
現在位置:F-1北部(さらに北上中)
第一行動方針:小島から離脱後、ジョシュアを殺害し試作2号機の奪取
第二行動方針:他の参加者の発見および殺害
最終行動方針:ゲームで勝つ
備考:ガイキングはゲッター線を多量に浴びている】
……ふと、考えてみる。
もしも、だ。
もしも剣鉄也が、彼らと……例えば、ジョシュアやトウマと違った出会い方をしていたら……?
殺し合いの世界などではなく、共に戦う仲間として出会っていれば?
親友として、先輩として。戦いの中その絆を深めていくような。
ひょっとすると、どこかにそんな並行世界もあったのではないか……?
だが、非情なバトルロワイアルはそんなifを想像させる余地すら許さず、新たな闇を撒き散らすのみである。
【二日目 18:55】
最終更新:2008年06月02日 04:13