退魔師ユキちゃんシリーズ設定置き場@ ウィキ
有鬼(ゆうき)
最終更新:
taimashiyukichanwiki
-
view
退魔師連盟本部の敷地に併設された鵠野 神社にて祀られる神。人の世に降臨した際のその姿は、人間一人を軽く包めてしまうほどに大きな、宙に浮いた人間の両手の手のひらとされる。
この神は、表向きには「オオクゲノカミ」の名で呼ばれているが、古代より伝わる真の名は「有 れかしの鬼 」とされる。これが時代の流れと共に、漢字部分のみが残り「有鬼 」と呼ばれるようになったと考えられている。
この神は、表向きには「オオクゲノカミ」の名で呼ばれているが、古代より伝わる真の名は「
この神の正体は、未だに多くの謎に包まれており、この神が登場する文献は、鵠野 神社にて収蔵された草紙のみが確認されている。その草紙自体も、考古学上は偽書や偽典の類である可能性が大きいとされるが、それによると有れかしの鬼は、日本神話にて以下のような役割を果たしている。
いわく、イザナギノミコトとイザナミノミコトが、天沼矛 によりオノゴロ島や大八州 (一般的に、古典世界で知られていた日本列島全土を指すとされる)を生み出した際、二神の国生みに有れかしの鬼は協力した。多くの島々に「有れかし」(そこにあるべき)と呼びかけ、そして海の底より泥を持ち上げ、多くの島々を作り上げたとされる。
また、両手の手のひらのみが存在するという有鬼の異形の姿から、有鬼の正体を日本神話の蛭子神 と推測する仮説や、島や大地を生み出したその力から、両手手のひら以外を失ったダイダラボッチの一種とする仮説もある。しかし、草紙自体が偽書や偽典の類とされる以上、これらの説は憶測の域を出ないのが実情である。
また、有鬼は物語開始の時点から起算して約十年前に、当時鵠野 神社の宮司を務めていたシロガネと、その妻フブキに一人の子を授けている。その子こそがユキであるため、よって有鬼はユキの実親と考えて差し支えないだろう。