退魔師ユキちゃんシリーズ設定置き場@ ウィキ
暗鬼
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またの名を「疑心暗鬼 」。「疑心暗鬼を生ず」のことわざが示す通り、人々の猜疑心を煽り立てる妖魔。
人の感情を食らって生きる妖魔には様々な種類があるが、暗鬼は特に人の猜疑心を食らうという習性がある。
人の感情を食らって生きる妖魔には様々な種類があるが、暗鬼は特に人の猜疑心を食らうという習性がある。
暗鬼は人間が何らかのコミュニティを形成するところに現れる。暗鬼はそこで、コミュニティに参加する者のいずれかに接触し、これにより接触対象に変身する事ができる。この変身能力は極めて高度で、肉親などですら外見では違和感を覚えることがないレベルまでその者の姿を模倣できる。更に、外見を模倣した者の記憶も表層までなら読み取れ、かつ変身能力を発動しているときには一切の妖力を発しない。
暗鬼はほぼ常時、この変身能力を発動させた状態で活動するという習性もあって、生半可な尋問や妖力感知では、正体を見破る事は困難である。
暗鬼はほぼ常時、この変身能力を発動させた状態で活動するという習性もあって、生半可な尋問や妖力感知では、正体を見破る事は困難である。
暗鬼はこの変身能力を利用して、コミュニティの一員の振りをして悪事を働き、またあるときは濡れ衣を着せられた者を激しく糾弾し、更に扇動するなどして、コミュニティ内に不和と不信をばらまく。
これにより、そのコミュニティがいがみ合いと共に崩壊していくときに渦巻く人間の猜疑心を、暗鬼は至高のごちそうとして味わう。
これにより、そのコミュニティがいがみ合いと共に崩壊していくときに渦巻く人間の猜疑心を、暗鬼は至高のごちそうとして味わう。
上述のような習性もあって、暗鬼の真の姿がどのようなものかは、今なお謎のままである。ただ、真の姿を見せるまで暗鬼を追い詰めたある退魔師の証言によれば、その名の通り醜い鬼のような姿をしていたらしいが、なぜかその退魔師はそれ以上の証言を拒んでいたという。
また、暗鬼が自ら妖術で戦いを挑むケースは極めて稀ながら、その際は一種の幻術のような術を使ってきたとする記録もある。
それも、敵を味方に、味方を敵に錯覚させるような術であり、これを受けた退魔師らは、ろくに暗鬼と戦うこともできないまま、同士討ちにより自滅していったという。
それも、敵を味方に、味方を敵に錯覚させるような術であり、これを受けた退魔師らは、ろくに暗鬼と戦うこともできないまま、同士討ちにより自滅していったという。
暗鬼はいつの日か、氷狐の力を得た半妖の少女と戦うかもしれない。氷狐の氷の幻術と、暗鬼の疑心の幻術――果たして、この二つの幻術のうち、化かし合いの勝負に打ち勝つのはいずれとなるのだろうか?
また、劇中で暗鬼が使う予定の妖術は以下の通り。
暗鬼は
通常の妖魔が使う
暗鬼は人間変身の術を使う際、およそ人間の体型に収まる範囲であれば、身長や体重は自由に操れる。そのため、暗鬼は生まれたばかりの赤子の姿に化けることもできれば、身長 2m を超える巨漢に変わることもできる。加えて、その人間の持つ着衣や身の回り品程度であれば、妖術で作り出すこともできる。ただし、作り出した着衣や身の回り品はあくまで張りぼてであり、その物品の本来の機能は持たず、暗鬼の身を離れれば短時間で消滅する。
(例. 作戦行動中の自衛隊員の姿に、暗鬼が化けたとする。この時、暗鬼は自動小銃や防弾チョッキを妖術で作り出せるが、これにより作った自動小銃では射撃は行えず、防弾チョッキに防弾性能は無い。財布を中身の金銭ごと作り出すことは可能だが、その中の金銭を人に渡して手放せば、すぐに消えてしまうため、これによる買い物は困難だろう)
(例. 作戦行動中の自衛隊員の姿に、暗鬼が化けたとする。この時、暗鬼は自動小銃や防弾チョッキを妖術で作り出せるが、これにより作った自動小銃では射撃は行えず、防弾チョッキに防弾性能は無い。財布を中身の金銭ごと作り出すことは可能だが、その中の金銭を人に渡して手放せば、すぐに消えてしまうため、これによる買い物は困難だろう)
なお、暗鬼の人間変身の術は、更に以下の二通りに分類できる。同じく便宜上、それぞれ「壱式 」「弐式 」と表記し、解説する。
人間変身の術における、基本の型。暗鬼がその頭の中でイメージした人間の姿に化けることができる。これにより、暗鬼は老若男女を問わない人間の姿をとることができる。後述する
暗鬼が 250 年を超える修練で体得した応用の型。現代の暗鬼が利用する人間変身の術は、基本的にこちらである。
「特定の人間に化ける」ことを目標とした修練を積んだ暗鬼は、「外見のみならず心までその人間に化けられる」ほどにまで変身の術を鍛え上げた。その結果、暗鬼はこの
この術は、化けようとする対象に「接触」しなければいけないという制約こそあるが、その人間の持つ着衣や身の回り品、体型を始めとする身体的特徴のすべてに加え、その人間の「表層の記憶」までも、完全にコピーして自身のものとできる。これにより、暗鬼は化けようとした対象の行動パターンや癖などまでも模倣することが可能となる。
また、上記の「接触」や「表層の記憶」のコピーに関する効果・制約は、以下に列挙する通り。
- 上記および以降にいう「接触」とは、暗鬼が「対象の記憶を読み取ろう」という意思を持った状態で、対象の肉体の一部に触れることを指す。触れるべき肉体の面積は、暗鬼の指先より広ければ十分で、かつ触れるべき時間は一瞬程度でよい。この「接触」は、暗鬼は本来の姿でも、人間に化けた姿でも、どちらの状態でも可能。また、着衣越しでの接触でも問題はないが、対象が宇宙服などのような極めて分厚い服や鎧などを着ている場合などは、この限りではない。
- 暗鬼が
弐式 を発動する前に、複数人の人間と「接触」していた場合、弐式 を発動する瞬間から起算して、最後に「接触」していた人間に化けることになる。
- 暗鬼が対象の「表層の記憶」を読み取るタイミングは、「接触」の瞬間ではなく、
弐式 を発動した瞬間となる。つまり、暗鬼が「接触」を行った時点では対象の人となりは分からず、実際に化けてみる必要がある。
- 上記および以降にいう「表層の記憶」とは、具体的には「対象が自認している自身の個人情報(名前や職業など)」「これまで生きてきた際の主要な思い出や記憶」「対象が日常生活を営む際に利用している知識(社会生活を通して学んだ社会通念や一般常識、対象の職業で必要となる技術や知識、銀行口座の暗証番号など)」などを含む。
- 暗鬼が対象の「表層の記憶」を完全に保持していられるのは、対象への変身を維持している間。別の人間の姿をコピーしたなら、新しくコピーした人間の「表層の記憶」で上書きされてしまい、それまでの人間の「表層の記憶」は、おおよそしか思い出すことはできない。言い換えると、暗鬼が同時に持っていられる完全な「表層の記憶」は、一人分までである(ただし、別の人間に化ける前に、メモを取るなどして、別途記録を取ることは可能)。
- 上記の制約より、暗鬼は以前に
弐式 で化けたことがある人間の姿に戻ることはできない。再度弐式 で化けるためには、対象との再接触が必要である。ただし、以前弐式 で化けた際のおおよその記憶から対象の姿形を思い出し、壱式 で化けることは可能。
(例. 暗鬼が弐式 を使い、 A という人間に化けていたとする。この状態で暗鬼が B という別の人間に触れ、今度は B に化けたとする。この時点で、暗鬼は A の「表層の記憶」を失っているため、再度弐式 で A に化け直すことはできない。ただし、壱式 で A の姿に化けることは依然可能である)
- 暗鬼の読み取れる「表層の記憶」は、暗鬼が最後に対象に接触した瞬間までに、対象が保持していた記憶からコピーされる。そのため、暗鬼が「表層の記憶」をコピーしたのち、対象が新たに取得した記憶を読み取ることはできない。
(例. 20XX/3/1 時点で、暗鬼が懸樋 ショウヤから「表層の記憶」をコピーしたとする。このとき、暗鬼がショウヤから読み取れる記憶は、ショウヤが 20XX/3/1 までに経験した部分まで。一ヶ月後の 20XX/4/1 時点で、暗鬼が 20XX/3/2 ~ 20XX/4/1 までのショウヤの記憶を求めるならば、その時点で再度ショウヤに物理的な接触を行う必要がある)
- その名の通り、「表層の記憶」は、あくまで対象が心の表層部分に思い浮かべている情報のみとなる。対象がトラウマなどにより心の奥底に封じ込めている記憶や、対象が忘却してしまっている記憶は、読み取ることができない。
- 対象の「表層の記憶」を読み取る際、一種の副作用として、暗鬼は対象の習得している技術や知識も一部コピーできる。コピーできる精度は、「その業界の新人が、熟練者の書いたマニュアルを通読した」レベルである。
(例. 暗鬼が医師を務めている人間から、「表層の記憶」を読み取ったとする。この際暗鬼は医学に関する知識や技術を得ることができる。これにより、暗鬼は外科手術の手技等を行うことはできるが、仮に手術の際に予見していなかった病巣が発見されたり、手術が病院の停電などで中断を余儀なくされた場合はどうすればよいか分からなくなる、など)
- 「暗鬼が同時に持っていられる完全な『表層の記憶』は、一人分まで」の制約は、技術や知識のコピーにも適用される。
(例. 暗鬼が医師に化けた状態で、今度は大工の体に触れ、大工に変身したとする。このとき暗鬼は、医師としての知識や技術は失ってしまうが、代わりに大工の知識や技術をコピーし、我が物とすることになる)
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