退魔師ユキちゃんシリーズ設定置き場@ ウィキ
阿鼻毒火雷鉄蟒の術・獄龍人の型
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taimashiyukichanwiki
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読みは「阿鼻 毒火 雷鉄 蟒 の術 ・獄龍 人 の型 」。滅魔の術における事実上の最終奥義、「阿鼻毒火雷鉄蟒の術」から派生した、滅魔の術である。劇中では縮めて、「獄龍 人 の術 」とも呼ばれる。滅魔師の少女である津上チヤが、彼女の師匠の前戸 レイヤより「阿鼻 毒火 雷鉄 蟒 の術 」の手ほどきを受け、修練を行った際に、偶然に編み出した術である。
この術を発動させたチヤは、本来の「阿鼻 毒火 雷鉄 蟒 の術 」とは違い、地獄の蟒蛇 に変化 することはない。代わりに、チヤの全身の衣服が燃え尽き、彼女は生まれたままの姿となる――胸元と腰回りだけが竜の鱗に覆われ、頭部から一対の龍の角を生やし、背中からは一対の巨大な翼を広げ、腰部にはスカート状の龍の装甲を帯び、臀部からは長大な龍の尾を伸ばし、そして二の腕と太ももから先が竜の手足に変わった状態の。
この術を発動させた状態のチヤは、見た目こそ半人半龍の少女ではあるが、その身に宿す力はまごうことなき地獄の蟒蛇 、毒火 雷鉄 蟒 のものである。肉体の大きさこそ変化しないため、さすがに肉弾戦の能力は本来の術による変身時に比べれば劣るものの、口から毒気や炎を吐き、雷のように轟く吼え声を発し、また大鉄丸の雨を降らせる能力は健在である。
更に、この術で変化 している間、チヤの肉体は毒火 雷鉄 蟒 の体内に秘められた地獄の高熱を帯びることになる。よって、この術を発動させた彼女の体表(※1)は、金属ですら一瞬で赤熱・融解して崩れるほどの高温となっており、彼女の体に触れたものは、すべからく灼熱し燃え尽きることとなる(※2)。チヤが望めば、全身から地獄の高熱を解放し、強烈な熱放射を放って、周囲を焼き払うことも可能である(※3)。また、自身の肉体の帯びた熱で自滅しない点からも明らかな通り、この術を発動させたチヤは、炎や熱に対する絶対的な防御力も、合わせて獲得している。
この術は、本来の「阿鼻 毒火 雷鉄 蟒 の術 」に比べれば遥かに発動難易度は低く、また肉体の巨大化を伴わないため、霊力の消耗も実用的な範囲にまで抑えられている。戦闘時の発動も容易であり、かつ術の発動後の活動限界時間も十分に長いという点で、総じて「獄龍 人 の術 」は、肉弾戦での戦闘力を代償に、取り回しを良くした実用的な派生形と言えるだろう。
この術の数少ない欠点としては、体表が高熱を帯びることで衣服が燃え尽きるという副作用だけは、残念ながら抑制策が確認されていない点が挙げられる。すなわち、チヤはこの術を発動するたびに、自身の衣服が燃えて無くなるのを受け入れるか、さもなくば術の発動の前にあらかじめ全裸になるかという、どうしようもない二択を迫られる羽目になる(どの道、術の発動を切ればチヤは全裸でその場に放り出される)。
更に変身のたびに、チヤは胸元と腰回り以外の大部分の素肌を晒すこととなり、これも思春期の入り口に立っているチヤにとっては、心情的に受け入れがたい悩みとなっている。
そのため、チヤは偶然この術を体得した後も、この術を使わなければ滅することがかなわない妖魔を相手取るときでもなければ、決して自分からこの術を発動させることはないだろう。色々な意味で、この術は彼女にとっての「最後の切り札」である。
(※1)ここで言う「体表」には、「チヤの足裏」も含まれるため、この術を発動させたチヤが地面に立つと、足元の地面すら一瞬で融解し溶岩と化してしまう。この副作用(?)が原因で、チヤがこの術を発動させた状態では、地上を歩くことすら困難である。結論としては、この術を発動させた状態のチヤがまともに戦うには、背中の翼で常時飛行・浮遊状態を維持する必要がある。
(※2)そのため、この形態のチヤは、高熱に耐えられるごく一部の装備以外は使用不能となる。この場合、リンフォンはどうなるかが真っ先に問題となる。しかし、リンフォンはチヤちゃん編の描写より、某県の廃棄物最終処理場の灰の中からカズトモに拾い上げられているため、少なくとも廃棄物処理場の焼却炉程度の炎では、機能は損なわれない可能性が高い。リンフォンそのものに耐熱加工を施すなどすれば、獄龍 人 形態のチヤでも、リンフォンは使用可能だと考察される。
(※3)言い換えると、全身からマジンガーZのブレストファイヤーをいつでも発射可能ということになる。